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1章 : [魔獣の森]
ぷかぷかとそれは漂っていた。
陽光とも月光とも知れない淡い光に照らされて、それは漂っていた。
快楽と肉体を等価交換した二人の姿はもうそこには無かった。
布の切れ端や鎧だけが先程まで、そこに彼女達がいた唯一の証だった。
だが、 それもスライムが移動しているうちに、地面に置き去りにされるのだろう。
消化の為に留まっているスライムの前に、漸く道を間違えて遅れたミントがやって来た。
「はぁ、、、はぁ、、、嘘、、、」
ミントはスライムに浮かぶ見知った色彩の布を見つめて全てが遅かったことを理解した。
そして思わず気が遠くなるのを堪えると、歯を食いしばり呪文を唱えようとした。
しかし、彼女が口を動かすことは無かった。
なぜなら、今から詠唱しても、到底間に合わないからだ。
いつのまにか背後から忍び寄った水の触手がゆっくりと彼女の体を絡め取ってゆく。
しかしミントには恐怖は一切無かった。
むしろ、彼女にとっては、あの二人を追うことこそ、僧侶としての本懐だと思っていたのかも知れない。
「アルメリア、アリシア、私も今からそちらに行きますね。そしたら今度もPTを組みましょう・・・」
安らかな笑みを浮かべながら、彼女の人生最後の快楽と、肉体との等価交換が始まった。
その後三人の姿をアカデミーで見たものは居ない。。。。
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-episode1 fin and GameOver-
スライム:バッドエンド
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