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第一話 今日の当番、気の強い優等生委員長



「今日は私がともゆきくんのオチンチンの面倒を見るから」
 教室に入ってきた委員長は扉の鍵を閉めながらそう言った。
「……え?」
 ボクは我ながら間の抜けた返事をする。
「私が性欲処理してあげるって言ったの」
「ええっ!?」
「……なに、不満なの? この私じゃ」
 委員長は腕を組んで有無を言わせぬオーラを発散し、ボクを見下ろす。
 別に不満があったわけではなかった。
「そ、そうじゃなくて、なんで委員長が……」
「唯さんと美優さんに聞いたのよ。クラスのことなら私も参加しないと変でしょう」
 真顔でそんなことを言う。
 我がクラスの委員長、知美さんは綺麗な人であった。どれくらい綺麗かというと、美人投票でクラス委員に、いや生徒会長に選出されたとしてもおかしくないほどである。だが、むろんのこと、彼女が委員長に選ばれた理由は、ただ単に美しいからというわけでなく、また成績優秀、スポーツ万能だからでもなく、誰からも頼られる人望というものを持っているからだった。
 知美さんはあまり笑わない人だ。
 常に沈着冷静、落ち着いていて大人っぽい雰囲気を持ち合わせている。
 そんな委員長が、
「さあ、ともゆきくん、ズボンを早く下ろしなさい」
 などと言ってくるのである。
「あう……」
 ボクはジャージのズボンを抑えた。
 一方の委員長は、自分の着ていたジャージを脱ぎ捨て、体操服にブルマという姿になる。
 すらりとした長身に、つやつやしたセミロングヘア。
 体操服は大きな胸とお尻を隠せず、それどころか浮き上がらせていた。出るところが出て、引っ込むところが引っ込んだ理想のスタイルかもしれない。
「ひょっとしたら、私が下ろしてあげるべきところなのかしら?」
 委員長は軽くボクの前にひざまずき、ズボンに手をかける。
「あっ!」
「邪魔しないで。私もね、暇じゃないの。部長が部活をさぼってたら部員になにを言われるかわからないでしょ」
 と、ジャージをパンツごと下ろしてしまう。
 あらわになってしまうボクの粗末な息子。
「ふむ」
 と、委員長は真正面から粗チンを観察する。
「立ってないわね」
 下から覗き込むような仕草さえ見せる。
「どうしたら立つのかしら? 裸になればいいの?」
 委員長に見上げられる。
 すると、情けない息子はむくむくと元気になっていく。
 どうやらボクは美人委員長の知美さんに観察されているという状況に興奮してしまっているようだった。
「あ、大きくなってきた……」
 委員長の目がわずかに見開かれる。
 見る間に肉棒は大きくなっていき、10秒程度でほぼ天井を向くような形となる。
「これ、勃起してるのね」
「う、うん……」
「先端部分が露出しているみたいだけど、包茎なのかしら?」
「……はい」
 ボクのそれは短小の上に皮をかぶっていた。本来ならば委員長にお見せできるような立派なチンポではない。
「手でするだけでいいんでしょう?」
 委員長は立ち上がり、横からボクの顔を覗き込む。
 フェロモンというのか甘い香りが押し寄せてきて鼻孔をくすぐる。
「うん……」
 ボクはマタタビを嗅いだ猫のように酔っぱらってしまいそうになる。
「触るわよ」
 委員長が手を伸ばす。
 その指がボクの肉棒に触れた瞬間、
「はうっ!」
 快感が押し寄せ、ボクは思わず全身に力を込めた。
「あ……、動いた……」
 委員長は一瞬手を離してしまっていた。
 しかし、それくらいでひるむような彼女ではない。
 むんずとボクの分身を右手で握る。
「ああああっ!!」
 情けない声を上げてしまった。
 だが、握られただけで射精してしまいそうなほど感じてしまったのだ。
 身体を支えることが出来ない。
 ボクは自分の机に体重を預け、半分座るような形となる。
「こんなに固くなるものなのね……」
 委員長はボクのチンポに驚いているようだった。
「それでともゆきくん、どれくらいの強さで握ればいいの? ここからどうすればいいの? ほら言いなさい」
「そ、そのまま手を前後させて……」
 ボクは甘えておねだりするように言った。
「こうかしら?」
 委員長がボクの息子をしごき始める。
「!!!」
 全神経が股間に集中する。
 きゅうっとお尻に力が入る。
 今、ボクは校内一番の美人、高嶺の花であるはずの知美さんに手コキしてもらっている。
 自分でも信じられない。彼女がこんなことをしてくれるなんて……
「すごい固さよ。信じられない」
 知美さんは興奮してきたのか、目を輝かせながらボクの顔を直視する。
「で、出ちゃう! 出ちゃう!」
 細い指がたった何往復かしただけでボクは最大限にまで高まっていた。
「そうなの? 出していいわよ。それが私の仕事なんだから」
 委員長はいつものようにクールに真顔でボクのチンポをしごき続ける。
「出るっ!」
「出しなさい」
「――――――――――――!!!!」
 ボクは限界に達し……
 びゅるるるるるるるるっ!!!
 放出した。
 精液が飛んだその瞬間、激しい快楽の稲妻がボクの脊髄を駆け抜け、全身を巡った。
「で、出たわ」
 それを見て、さすがの委員長も声を高ぶらせる。
 びゅるるっ!! びゅるびゅるっ! びゅるるるっ!!!
「飛んでる、ともゆきくん……」
 熱いものが身体の奥底からせり上がってきて、先端部よりほとばしる。
 びゅるっ! ……びゅっびゅっ!
 委員長は右手で手コキを続け、左手でボクのザーメンを受け止める。
 綺麗な彼女の指がボクの汚いもので染まっていくのだ。
 どぴゅるっ…………ぴゅっぴゅっ…………ぴゅっ
 ボクは最後の射精まで無駄にせず勢いよく精子を飛ばした。
 そうすることで気持ちよさを完全に味わい尽くしたのだ。
 その作業を終えると……
「はう……」
 ボクはぐったりなってしまい、座っていた机に体重を預ける。
「もう終わったのかしら?」
「うん……」
 答える元気すらない。
「こんなに出てしまうものなのね」
 委員長は自らのザーメンまみれになった手を眺める。
 遊ぶように白濁液の粘度を確かめ、くんくんと臭いを嗅ぎすらする。
「勢いもすごかったわ。少し驚いたくらい」
 と、ボクの顔を見つめる。
「それで……、ともゆきくん、気持ちよかったの?」
「もちろん……」
 美人の委員長に手でしてもらったのだ。自分で慰める時の百倍近い快楽が得られた。
「そう。当番としての義務が果たせたようで安心したわ」
 委員長はちょっとだけ微笑んだようだった。

 なぜ、こんなことになったのか。
 なぜ、放課後の教室で知美さんに手で抜いてもらうようなことになったのか。
 話は数日前にさかのぼる。
 あの日……ちょうど今くらいの時間帯だったろうか。
 やる気のない部活を終えたボクがクラスに戻ると、教室内は暗く誰もいなかった。ひょっとしたら、この校舎にはボクしかいなかったのかもしれない。それくらい居室は静かで、不気味さを感じたほどだった。
「……あれ?」
 暗がりの中、ボクは机の上にスポーツバッグがふたつ置かれていることに気づく。ボクの机の上に、ボクのものではないバッグが。
「だれのだろう?」
 と、近づいて観察するが名札らしきものはなく、持ち主は不明である。
 チャックが半分開いていて、中が覗いている。見えているのはタオルかなにかのようだ。おそらく運動部の連中が置いていったものなのだろう。
 まあ、バッグぐらいで実害があるわけでもなんでもない。
 気にせずボクは机の中を覗き……
「あれ?」
 入り口の方から声が聞こえた。
 顔を上げると、開いた扉に浮かぶ影のシルエット。
 ぱちんと電気がつく。
 そこにいたのは、ショートヘアの美少女であった。
「ともゆきくん、いたんだ」
 と、明るくボクに笑いかける。
「う、うん、忘れ物を取りに……」
 どぎまぎしながら答える。
 この元気で活発そうな女の子は唯ちゃん。クラスメイトであるのと当時に、ボクの片思いの相手であった。
 部活のあとらしく、体操服姿、汗でしっとりしている。見ているだけでくらくらしてしまいそうな格好だ。
 だが残念ながら、放課後の教室で彼女と二人きりというわけにはいかなかった。
 余計なおまけがついてきたからだ。
「あー! あんた何やってるのよ!」
 と、ツインテールが叫ぶ。
「……別に何もしてないけど」
「あ、あんたまさか、着替えを漁ろうとしてたんじゃ……!」
 そいつは顔を真っ赤にしてボクとスポーツバッグを見比べる。
「着替え?」
 どうやらこのバッグは彼女たちのものであるらしかった。
「そ、そんなことするわけないだろ」
 ボクは必至に否定する。
 いつもそうだった。この美優という名のクラスメイトはなぜかボクに突っかかってくることが多いのだ。
「怪しいわね。じゃあ、なにしてたのよ……」
「なにしてたのって、ここはボクの机だよ。忘れ物を取りに来ただけ」
 と、中からペンケースを取り出す。
「……本当に?」
 美優はつかつかと近寄ってきて、腰に手を当て、下の方からボクをねめつける。
「ごめんね、急に呼ばれて、バッグ置いたまま部活に行っちゃったの」
 唯ちゃんは胸の前で軽く手を合わせた。そんな仕草も可愛らしい。
 この二人は親友同士で同じテニス部に属している。しかし、性格は正反対。唯ちゃんはいつも優しくて天然気味、美優のほうはいつもつんけんしていて冷たい。唯ちゃんの数少ない欠点は美優と友だちであることかもしれない。
「誤解だからね。ボクは本当に忘れ物を取りに来ただけだから」
「うん、わかってる」
 ボクは安心した。美優にならどう思われてもいいが、唯ちゃんに人のバッグを漁るような変態だと思われたら、もう死ぬしかない。
「でも、ともゆきくんになら少しくらい見られても良かったかも」
「え?」
 ボクは思わず聞き返す。
「着替えの下着とか入ってるけど、ともくんになら見られても良かったかなって。あ、でもちょっとそう思っただけだよ」
 頬を染めてとんでもないことを言う。
「ええっ!?」
 実は唯ちゃんはけっこう変な子で、こちらが思ってもみないことを口に出すことがよくあるのだ。
 でも……
 なんだか今日の彼女はいつもよりも魅力的に見える。
 部活動の後ということもあって体操服とブルマが汗で身体にぴったりと張り付いている。ブラジャーの形が見えるくらいだ。
 唯ちゃんの胸はそれなりに大きく、手にぴったりするようなまさに理想のサイズである。
「ちょ、ちょっと、唯、何いってるの!」
「美優ちゃんも、ともくん相手ならいいでしょ?」
「よ、よ、よくない!」
 美優が顔を真っ赤にする。
 小柄で華奢な印象のある彼女だが、思ったより胸はあるようだった。お尻は小さいが丸くて可愛らしく、太ももはピチピチしている。
 ボクの視線に気づいたのか美優は胸のあたりを手で隠す。
「いま、あたしのこといやらしい目で見てなかった!?」
「み、見てないよ」
 ボクは焦って明らかな嘘をつく。
「う、嘘、いまじっくりとあたしのことを……」
「そうなの?」
 唯ちゃんが首を傾げる。
「まあ、いいじゃない、ともくんになら見られても」
「良くない!」
 美優はまた叫び、
「あ、あ、あたしは行くから」
 と、スポーツバッグをつかむ。
「じゃあ、私も」
「あ、ちょっと待って!」
 ボクはバッグを引っ張ろうとする二人を制止する。
 ヒモの部分が机のフックに引っかかっていたのだ。
 慌てている二人はそのことに気づいていない。
 このままでは不幸な事故が起こりそうだった。
 そしてボクの制止など無意味で実際にそれは起きてしまった。
「ぐえっ!?」
「キャッ!」
 バッグのヒモがピンと張り、唯ちゃんと美優が衝突。同時に机と椅子が横にすっ飛ぶ。
 その中間にいたボクも大災害に巻き込まれた。
 しかし、この時ボクはけっこう頑張ったと思う。
 二人が怪我しないように守ったのだ。
 すさまじい衝突音の後……
「ともくん、だ、大丈夫!?」
 唯ちゃんが上から覗き込んでくる。
「ともゆき!?」
 美優も普段なんやかんや言ってくるくせに心配そうな顔をしてくれている。
「な、なんとか……大丈夫……」
 ボクは教室の床で大の字になったまま答える。
「で、でも、早くどいてくれるとうれしいかも……」
 唯ちゃんと美優が全身でボクを押しつぶしていた。
 女の子の驚くようなやわらかさを全身で感じる。うれしいと言えなくもない状況だ。でも……重い……。
「ご、ごめんね、私のために……」
 唯ちゃんはうるうるする。
「気にしなくていいよ……」
 彼女の役に立てたというだけで満足である。
「それでね……、ともくん」
「はい、なんでしょう」
「そ、その……」
 唯ちゃんはボクの上でもじもじしている。
「どうしたの?」
「こ、この固いってひょっとして……」
 美優ちゃんがもぞりと動く。すると彼女のやわらかい部分がボクの固いところをまさぐった。
「!!!」
 突如としてとろけそうな感覚に襲われ、ボクは全身をふるわせた。
「そ、その大きくなってるの?」
 どうやらそのようだった。
 ボクは勃起している。
「わわわわっ!!」
 と、叫ぶが二人に上からホールドされてしまっているので、逃げることも隠すことも出来ない。
「大きくなってる?」
 美優はきょとんとした。
「うん、ここが」
 唯ちゃんがボクの股間を指さす。
「…………」
 美優の視線がそちらの方へ移動する。
 理解するまでにかかった時間は数秒。
「ひゃああああっ!?」
 ツインテールのクラスメイトは顔を真っ赤にして驚愕した。
「なっ、なっ……!!」
 なぜボクはこんな状況で息子を押っ立ててしまったのか。
 どうやらブルマ姿の二人を見ていただけで、自分でも気づかぬうちに軽く勃起してしまっていたようなのだ。その上、身体を押しつけられて、完全に元気な状態になってしまったらしい。
「えへへ」
 唯ちゃんが困ったように笑う。
「へ、変態!」
 美優が叫ぶ。
 もうおしまいだ。
 好きな子とうるさい女に、男の見せてはならない瞬間を見せてしまったのだ。
「ねえ……、ともくん」
「はい」
「これって、私と美優ちゃんを見て……その、こうなっちゃったの?」
「はい」
 思考力の止まったボクは機械のように返事する。
「んー、そうなんだ」
 唯ちゃんはボクの上になったまま、指を唇にあて、
「じゃあ……、私と美優ちゃんで後始末してあげないとね」
 いつものように優しい声で言った。
「へ?」
「え?」
 ボクと美優が同時に気の抜けたような声を出す。
「な、な、な、何を言ってるのよ!」
「ともくんの……その、これの処理をしてあげるの。お礼とお詫びを兼ねて」
「そんなお礼をするやつをするなんていないってば!」
「それでともくん、どうすればいいの?」
 美優を無視した唯ちゃんはボクの上からどいて、ジャージの股間部分が作るテントを見つめる。
「男の子は自分の手でするんでしょ?」
 ちょこんとその頭頂部にさわる。
「ふああっ!」
 ボクはそれだけで感じてしまいあえぐ。
「ひゃっ!」
 その反応を見て美優が驚く。
 ちょっとした連鎖反応であった。
「ジャージ下ろして大丈夫なのかな?」
 マイペースの唯ちゃんが手をかける。
「だ、駄目だよ!」
 たまらずボクは叫ぶ。
「えいっ」
 ジャージと同時にパンツが下ろされた。
 勃起していたボクの息子がぷるんぷるんと前後に揺れる。
「わあっ」
 歓声を上げ、物珍しげに眺める唯ちゃん。
「!!」
 一方、美優は信じられないような目でボクの逸物を見る。
「見て見て、すごい、本当に立ってるよ」
「み、見たくない!」
 と、美優は口では言うが、その目を離そうとしない。
 二人に勃起したチンポを見られている……。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
 しかし唯ちゃんは興味津々のようだった。
「触るよ、ともくん」
「そ、そんなことしたら……!!」
 射精してしまう。
 だが、お構いなしに、唯ちゃんはボクの性器を浅く握った。
「んんっ!」
 それだけなのにものすごい快感がある。自分で触るのとは比べものにならないほど気持ちいい。それも当たり前だ。片思いしている相手にこんなことをしてもらっているのだから……。
「わっ、体温がある……」
 唯ちゃんは初めて触ったであろう肉棒に戸惑っているようだ。
「美優ちゃんも触ってみなよ。ぴくぴくしてて面白いよ」
「無理、絶対無理!」
 と、普段気の強いクラスメイトは泣きそうになっていた。ボクだけでなく、彼女も相当恥ずかしいようだ。
「ほら」
 唯ちゃんが無理矢理握らせる。
「ひああっ!」
 感触が気持ち悪かったのか、美優は悲鳴を上げた。
 一方のボクはもちろん気持ちいい。
 肉棒に全神経が集中し、どの部分をどの指で触られているのか認識できるほどだった。
「ねえ、ともくん、これで気持ちよくなれるの?」
「もう出ちゃいそう……」
 二人の女の子に握られ、気を抜いたら暴発してしまいそうだ。
「出ちゃうの?」
 唯ちゃんが指先で軽く肉棒をさする。
「!!!」
 それであっさりボクの限界は破られた。
 びゅるるるっ!
 噴水のようにボクは天井に向けて放精した。
「ひあっ!」
 美優の驚いたような声。
 びゅくくっ! びゅるるるっ! どびゅるっ!
 唯ちゃんと美優に握られているため、止めようとしても止められない。
 ボクはオーガズムを感じながら、飛ばしまくる。
「わあっ、すごーい」
 唯ちゃんは感心、あるいは興奮しているようだ。
 人に射精させてもらったのはこれが生まれて初めてのことだった。
 もう何も考えられなくなり、我を忘れて快感の嵐に翻弄される。
 そのままいつ律動が終わったのかもわからないくらいである。
「私の顔まで飛んだよ、ともくん」
 唯ちゃんが優しく笑う。
 その頬にべっとりと白濁液がついていた。
 ボクは好きな女の子に気持ちよくしてもらったのみならず、顔面にかけてしまったのである。
 美優もボクの精液を浴びていた。
 唇、鼻筋、そして体操着がどろどろになり、太ももにまでかかっている。
 茫然自失と言った状態で射精後のオチンチンを握り続ける。
「射精ってこんな感じなんだね」
 唯ちゃんの口からそんな卑猥な単語が出てきたことに驚く。
 キラキラとした目がボクの顔と白濁液を交互に観察する。
「ともくん、これで気持ちよかったの?」
「すごく……」
 ボクは半泣きで答えた。
 オナニーとは比べものにならない快感と興奮をボクは得られた。
「本当に? うれしい!」
 唯ちゃんは精液まみれのまま天使のように無邪気に微笑んだ。
「そんなに良かったんなら、これからもしてあげようか?」
「ええっ!?」
「美優ちゃんと交代で一日おきってのはどう?」
「こ、こんな恥ずかしいこと出来ない……」
 美優は泣きそうな顔で首を振る。こんな普通の女の子みたいな彼女を見るのは初めてのことだった。
「それじゃ決まりね」
 唯ちゃんが勝手に話を進めると、
「わ、私も……」
 おずおずとした声が教室に響いた。唯ちゃんでも美優でもない第三の声だ。
 入り口に二人の女子が立っていた。
「……見てたの?」
 唯ちゃんの問いかけに二人はうなずく。
「乙女ちゃんと、初音ちゃんも参加したいの?」
 さらにうなずきが帰ってくる。
 こうして当番制の性欲処理係が作られた。


第二話に続く


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