おとなしくて地味でおさげな女の子。
幼い頃に両親を亡くし、地元の良家で大地主でもあった祖父母に育てられる。
祖父母はゆかりを可愛がり大切に育てたが、箱入り娘として育てたせいか、他人に対する免疫が弱い女の子になってしまった。
自分に全く自信が持てないため、積極的に話をすることもなく、田舎なのでただでさえ人数の少ない同世代の友達もほとんどいない。
唯一気兼ねなく話せるのが7歳年下で親戚の一輝だけだったが、一輝が成長するにともない、積極的な性格の一輝に主導権を持たれるようになってしまった。
そして冬のある日、弟のように可愛がっていた一輝に襲われる。
この件がよほどショックだったようで、以来ゆかりは男に対して今までにも増して警戒心と恐れを抱くようなる。
二人以外はこの件について知らないが、ゆかりの微妙な変化を感じ取った祖父母は、一輝一家と距離を置くようになる。