魔境人境淫語 〜妖女と痴女の囁き〜 Vol.14







CHAPTER 1-0
CHAPTER 1-1






・CHAPTER 1-0



 我々のいる世界にも、人知れず「妖怪」と呼ばれる存在が暮らしている。
 しかも彼女達は、人間社会に混じって生きていることもあるという。
 ここは都内、とあるアパートで同居している三人の仲良し妖怪。
 しかし、仲良き者も喧嘩するのは、人間も妖女も同じのようだ。
 いったい、なんの理由で口喧嘩しているのだろうか――



(かなめ)
あたしの方が上手ですぅ!

(巴)
何を言うのです、私の方が上手ですよ。

(かなめ)
あたしがレロレロしてあげたら、男の人なんてすぐイっちゃうんですから!

(巴)
私など、口に含んだまま三度も四度も射精させられますから……

(たま)
……にゃ?

(かなめ)
絶対、あたしの方が上手なんですからぁ!

(巴)
残念ですが、私のテクニックには及ばないでしょうね。

(たま)
何を言い争っておるのじゃ……?

(巴)
口技で、どちらが殿方を気持ちよくさせられるか……
かなめさんが、自分の方が上手だと言い張って譲らないのです。

(かなめ)
だってあたし、あかなめなんですから。
ペロペロテクニックには定評があります!

(巴)
舌技など、フェラチオとして邪道です。
やはり口に含んでから、じっくりと快楽を与えてあげるのが正道ですよ。

(かなめ)
お口のテクニックに、邪道も正道もないです!
あたしが本気でナメナメしてあげたら、泣いちゃう男の人だっているんですから!

(巴)
私が口に咥えて、十秒以上耐えた殿方はおりません。
悲鳴をあげながら、瞬く間に果ててしまいますよ。

(かなめ)
あたしの方が上手ですよ!

(巴)
いえ、私の方が上です。

(たま)
……まあまあ、二人とも。
ここは、客観的に優劣を決めようではないか。

(かなめ)
望むところですが、どうやって……?

(巴)
以前も殿方を一人捕まえてきて、かなめさんと勝負しましたが……
彼が泣き喚いて失神しただけで、勝負はつかなかったのですよ。

(たま)
ならば、お口の専門家にお伺いを立ててみるのじゃ。
今日もらったチラシに、メイド教室の案内があったのじゃ。
そこには、メイド技術の優劣判定もある。出張も可じゃぞ。

(かなめ)
おフェラって……メイド技術なんですか?

(巴)
それに、私達は妖怪。
この部屋に、獲物以外の方を呼ぶというのも……

(たま)
とりあえず、電話してみるのじゃ!
あ、もしもし? 雨宮メイド教室かのう?
実は、フェラのテクニックの優劣を……
ふむふむ。うむ、今すぐ。百鬼アパート、二階の十六号室じゃ……



・・・・・



(かなめ)
フェラ技術を判定する人が、いらっしゃるのはいいんですけど……

(巴)
私達は人間に近いといえど、あくまで妖怪。
腰を抜かしてしまわないか、心配ですね。

(たま)
おっ、来たのじゃ。

(柚)
どうも、雨宮メイド教室特別講師の柚です……
……わぁ、おばけだ。

(巴)
ほら、驚いているではないですか。

(柚)
……それで、フェラのテクニックを競いたいのは、そこの二人?

(巴)
動じない人なのですね……

(かなめ)
ええ、あたし達です。
プロの目線で判定して頂けると、嬉しいです。

(たま)
儂もじゃ!
もぐもぐは苦手じゃが、ペロペロするのは得意なのじゃ!

(柚)
じゃあ、さっそく始めるわ。
相手役の少年も用意してあるから。

(巴)
ふふっ。よろしく……
私の口技で、たっぷりと天国を味わって下さいね。

(かなめ)
よろしくお願いします。
おちんちんふやけちゃうまで、舐め回してあげますからね。

(たま)
いっぱいレロレロむぐむぐしてあげるのじゃ!

(巴)
ところで、後ろのお口を使ってもいいですか?

(柚)
なんだか分からないけど、だめ。

(巴)
それは残念です。
前のお口だけなら……あかなめ相手に苦戦は免れないでしょうね。

(かなめ)
えへへっ、巴さんに勝っちゃいますよ♪

(柚)
やる気も十分みたい。
それじゃあ、始めるから。







・CHAPTER 1-1



(柚)
説明するまでもないけど、フェラチオのテクニックには様々な種類があるの。
それをひとつひとつ比較して、総合的に優劣を付けるから。

(かなめ)
はい!

(たま)
分かったのじゃ!

(巴)
個別の技術戦とは、面白いですね。

(柚)
まずは……唇だけで、亀頭を悦ばせるワザ。
キス以外のテクニックは使っちゃダメ。
説明するのも面倒だし、例を見せるから……
ん……ちゅ、ちゅ……ちゅ……ん……ちゅっ……ちゅ……

(かなめ)
おちんちんの先っちょに、いっぱいキスしてあげればいいんですね。

(たま)
簡単なのじゃ! いっぱいチュウしてあげるのじゃ!

(柚)
ん……ちゅ、ちゅぅ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……ん、ちゅぅぅ……
ちゅ、ちゅ……ちゅぱ。んっ……ちゅ、ちゅ……ちゅぅ……

(巴)
おちんちんが、とても気持ち良さそうですね……
キスした時、軽く吸っているみたい……

(かなめ)
キスだけでも、テクニックが必要なんですね……

(柚)
……じゃあ、そろそろイかせるから。
ん……ちゅ、ちゅ……ちゅ……ちゅ……ん、ちゅぅぅぅぅぅ……
ちゅっ、ちゅぅ……ちゅぅぅ……ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!
……ん、んん……こく、こく……ん……こくん……
……ふぅ、こんな感じで。

(かなめ)
うわぁ、すご〜い。
キスだけで、イかせちゃったんですね……

(たま)
人間なのに、すごいテクニックなのじゃ!

(柚)
こんな感じで、キスだけでイかせて。
これが、最初の課題。

(かなめ)
じゃあ、まずあたしからいきますね。
舌を使わない口技は、ちょっと自信ないですけど……
ん……ちゅる、ちゅ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……ん……ちゅ、ちゅ……
ちゅ、ちゅぅぅ……ん、ちゅ……ちゅ……ちゅぅ、ちゅぅぅ……

(たま)
……普通じゃのう。

(巴)
普通ですね……

(かなめ)
……し、仕方ないです!
唇の技は、そんなに得意じゃないんですから……
ん、ちゅ……ちゅう……ちゅ、ちゅ……ちゅ……ちゅぅ……
……でも、気持ちいいですよね? ちゅ、ちゅ……
悦んでくれてますよね……? ん、ちゅ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……
いっぱいキスしますから、気持ちよくなって下さいね……
……ちゅ、ちゅっ……ちゅ、ん……ちゅぱ……ちゅ、ちゅ……ちゅぅ……

(柚)
情熱的で、いいんじゃない?
男の人も、気持ち良さそうだし……

(かなめ)
ん、ちゅ……気持ちよくなってくれているんですか?
えへへ、嬉しいな……いっぱいキスしてあげます……
ん、ちゅ……ちゅ、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ちゅるる……ちゅ、ちゅ……
んん……大好き……ちゅ、ちゅぅ……ちゅ……
このおちんちん、大好き……ちゅ、ちゅ……ちゅぅ……ちゅぅぅぅ……

(たま)
およよ……
かなめは、すぐおちんちんが大好きになっちゃうのう。

(巴)
ふふっ、臭いおちんちんなのかもしれませんね。
かなめは、汚いおちんちんが好きなのですから……

(柚)
うちのバイトだから、清潔なはずだけど……
……ん、ちょっと臭かったかも……

(かなめ)
いえ、嬉しいです……ん、ちゅ……ちゅ……ちゅぅ……
あなたのおちんちん、臭くて……ちゅ、ちゅ……
臭いおちんちん、大好き……ん、ちゅ……ちゅ……ちゅ、ちゅぅぅ……
ちゅぱ、ちゅっ……ちゅ……ん、大好き……ちゅぅぅぅ……
ちゅ、ちゅ……大好きぃ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……
だぁいすき……ん、ちゅ……ちゅるるるるるるぅぅぅ……!
んぐっ……!?
んんっ……こく、こく、こく……んぐ、ん……こくん。
ん……ちゅぅっ。
えへへ……イかせちゃった♪

(たま)
次は、儂なのじゃ♪
いっぱいチュッチュして、気持ちよくしてあげるのじゃ……♪
ん……ちゅぅぅ、ちゅ、ちゅぅぅ……ちゅっ、ちゅぅぅ……!

(巴)
あらあら。たまちゃんも、情熱的ですねぇ。

(たま)
ん、ちゅ、ちゅぅぅ……ちゅ、ちゅ……んん……ちゅぅぅぅ……
儂も、ばっちいおちんちんが大好物なのじゃ……ちゅ、ちゅ……ちゅる、ちゅぅぅ……
早く、ベロでナメナメしたいのじゃ……ちゅ、ちゅるる……ん……ちゅ、ちゅ、ちゅ……
ちゅば……ちゅ、ちゅ、ちゅぅ……ん、ちゅる……ちゅ……ちゅぅ、ちゅ……

(かなめ)
あたしも、早くいっぱい舐め回したいです。
この人が泣いちゃうまで、おちんちんナメナメしてあげたいな……

(たま)
ちゅ、ちゅ……
……えへへ……そろそろ終わりじゃ……ん、ちゅぅぅぅぅぅぅ……!
ん……こくん、こくん、こくん……ごっくん。
えへへ……おいしかったのじゃ♪

(巴)
さて……最後は私ですね。
……では、これからあなたのおちんちんにキスします。
先っちょの尿道口……唇みたいな形をしたところ。
おちんちんの唇と、私の唇が、ねっとりキスしますから……
……それだけで漏らしてしまわないようにして下さいね?

(かなめ)
巴さん、それだけでイかせちゃう気だ……
性格わるいですよ……

(巴)
あら、そんな事しませんよ。
でも……もし漏らしちゃったら、恥ずかしいですよねぇ……くすっ。
じゃあ、いきますよ……瞬殺されないように、耐えて下さいね。
ん、ちゅ……ちゅる、ちゅぱちゅぱ……ちゅぅぅぅぅぅぅぅ……!
んっ……
……いっちゃいましたぁ?
ん、こく、こく……こく、こくん。
……ふぅ、あなたは早いのですね。
私の唇で、いちころでしたね……くすっ。

(かなめ)
巴さん、かわいそうですよぉ……

(たま)
ふにゃ……

(巴)
さあ、柚さん。
判定をお願いできますか。

(柚)
うん……
かなめちゃん、ワンポイント先取。

(巴)
な、なぜです……!?
私は、この方を瞬殺させたのですよ……!

(柚)
かなめちゃんにキスされてた時の方が、この人、幸せそうだったから。

(かなめ)
わぁい、嬉しいです♪

(巴)
そ、そんな……!
……分かりました。
見ていなさい、次からは容赦しませんから。
情けないアヘ顔で、どぴゅどぴゅイってもらいますね。

(たま)
儂は、蚊帳の外なのじゃ……