三話

〜ヒロト君の玩具〜

「ニャ〜〜〜」
…眠い。あんまり眠いから欠伸が出ちゃった。ご主人様がお仕事から帰っていないこの時間は暇なのだ。
……寝よう。一人で走り回って遊ぶのも飽きてきたし、あたしはタオルの敷かれた寝床に向かうことにした。
「ヒロトー!またこんなにちらかして、片づけなくちゃ駄目っていつも言ってるでしょ!」
寝床に向かう途中で奈美さんの声が響く。いつものことだけどまたヒロト君が玩具を片づけてないみたいだ。
「は〜い、今片づけるから〜」いつも片づけないヒロト君は、いつも通りの投げやりな返事を返す。たぶん今日もすぐにやる気はないはず。
まあ、あたしには関係ないから寝よう…。二人の会話から注意を逸らして寝床に向かうことにする。 「あ、エリザだ!」
後ろからどたどたという足音とヒロト君の声が聞こえあたしはギクリとする。知らん振りをしてあたしは歩を進める。
今ヒロト君にはお片づけという任務があって、あたしには寝るという仕事がある。お互いに別のやることがあって今は交わることはないのだ。だからあたしは構わなくていいはず。
なのにヒロト君は「ねえエリザ、片づけ一緒にやろ」などと言ってきた。
無茶を言わないでほしい。あたしは人間じゃないからお片づけなんてできない。ヒロト君のように、玩具を上手に持つことなんてできないんだ。
「ニャ」わざと素っ気ない返事をして構わない。
「ねえ…エリザってば!」
無視…。
「う〜〜」
いじけたみたいに唸ってヒロト君の足音は遠ざかっていった。ふう…これで一安心だ。無理矢理遊びにつき合わされるととっても疲れるから助かった。これでゆっくり眠れる……と思って腰を下ろそうとしたときだった。
「ヒロト!お片づけ始めま〜〜〜す!」
意気揚々と名乗りを上げるヒロト君の声が背後で聞こえた。お片づけをするのに何でそんなに張り切っているのか不思議だったが、目を合わせちゃうと遊ぶはめになりそうだから、後ろを向いたまま腰を下ろそうとした、「ニャああっ!?」

〜

すぐ後ろで聞こえたズブリという音、オマタの間に感じるゴツゴツとした堅い感触。あたしは引きつった顔でお尻を見た。
「へっへ〜ん、今日からこのあなはロボッターマンのすみかだ!」
得意げな顔のヒロト君がまず見えた。そしてあたしのお、お、おマンコには………ロボッターマン!?青い身体の正義の味方、ロボッターマンの頭が、あたしのおマンコに埋まっていた。

「ニャ、ニャ〜っ!」ひ、ヒロト君、ヒロト君てば抜いて!そこはお人形の入れ物じゃない!
「それいけロボッターマン!あらたなきちをかいたくするのだー!」
「ニャニャ、ニャ〜〜〜!?」駄目、駄目だってば、お…奥にロボッターマンが…!?
「どうだいロボッターマン、エリザのあなのいごこちは?」
一人芝居を始めたヒロト君。口を挟むなら今だ!「ニャ、ニャー!」ろ、ロボッターマンはこんな暗いところは嫌だって言ってるよヒロト君!
「なになに?ふむふむ…」あたしの言葉を聞いて考えるような仕草をするヒロト君。やった通じた!と思ったのもつかの間、「そうかロボッターマン、気にいったのか!」ええ〜〜〜〜〜!?そうなの?あたしのおマンコ気にいったのロボッターマン!?
「それじゃ、さらにかいたくだ!グリグリグリ〜!」
ズボズボズボズボ!
「ニャぁぁああ〜〜〜〜〜!」

腰の出っ張ったロボッターマンはヒロト君の手であたしのおマンコに押し込まれる。全部が入らないのが気に入らないのか、回転までさせて。
も、もう入らないよヒロト君……。
「むむ〜、ここまでか」
足しか見えなくなったロボッターマンを見て、まだ不満げなヒロト君。も、もう十分でしょ…?
まあ、とりあえずこれでいいや、と納得したヒロト君にホッと一安心。とりあえずもう抜いてもいいかな?訪ねるようにヒロト君を見て、あたしはまた顔を引きつらせた。だって、だって…!
「あとはこれもしまわなきゃ」そう言ってヒロト君が取り出したのはロボッターマン愛用の武器である、ロボッターブレード…の玩具。だけどその大きさは、あたしのおマンコに頭から埋まってる本体とは違って、あたしの身体よりも長いモノで…。「キチにはぶきもそなえておかないとね」ヒロト君は楽しそうに笑ってあたしのお尻の穴にブレードの先を宛った。本当に年相応の無邪気な笑顔で。
「……………」う、嘘………。ああご主人様、エリザは幻を見てしまってるみたいです。頭が可笑しくなっちゃたのかもです。だって、だって悪を貫くロボッターブレードが、あたしのお尻の穴に…!
「ブレード、イン!」
ズブズブ!

〜


「ニャ!?ニャああ〜〜〜っ!」お尻の穴を成敗してくるのぉ〜〜〜〜っ!?
何も悪いことをしてないあたしのお尻の穴は、ブレードに貫かれた…。
「ぬぬぬ、これじゃぶきが丸見えだ…」
あたしの身体よりも長いブレードが全部入るはずがない。3分の1くらいのところまで入って、後ははみ出してる。
「ロボッターキチエリザ、ちゃんとブキをかくすんだ!」
ズブ、ズブズブ!

「ニャ〜っ!」だ、ダメ…ぇ〜〜〜。もう、入らないよぉ。
無理矢理入れられてブレードは半分まで入っていた。もう…もう十分だよね? さすがに苦しくなってきて許しを請うみたいにヒロト君を見た。
「む〜〜〜〜!」
ああ…やっぱり。あたしは落ち込む。ほっぺを膨らましたヒロト君はどう見ても納得してない。新しいキチの性能にストレスを感じてるみたいで…ついには、
「も〜〜!こんなつかえないキチはロボッターマンのキチじゃない!」プンプンと怒り出してしまう。それだけじゃなくて「そうだ、これはテキだったんだ、このキチはテキのわなだったんだ!」とんでもないことを言い出した。
て、敵〜!?エリザが!?あたし…あたし…何もしてないのに〜。
「テキかくにん、テキかくにん!ロボッターマン、ただちにとつげきだー!」
ええ……えええ!?「ニャぁぁああ〜〜っ!?」

ズボズボズボ!

〜

ロボッターマンの必殺技、「ドリルアターーーック!」があたしのおマンコに炸裂した。
「にゃぁぁああああ〜っ!?」
ズブズブズブ!

〜

ロボッタブレードの特性、「ライトブレーーードっ!」があたしのお尻の穴で炸裂。お尻の仲でピカピカト刃部分が光る。
「んにゃぁあ〜〜〜〜っ!?」

ダメ、ダメ!ヒロト君、ダメ〜〜!ご主人様、助けてぇ〜〜〜!
無理矢理押し込まれて、少し苦しくて、ちょっと痛くて、でも何でか気持ちよくて、あたしは暴れた。身体を回転させたり、丸めたり、伸ばしたり。それでもヒロト君はしつこく攻めてくる。
「テキはにがさないぞ!おえー、おえーロボッターマン!」

「ニャーーーーー!!」
ムキになって追いかけてくるヒロト君。あたしは無意識に手足をばたつかせていた。脳裏にご主人様と奈美さんに言われた言葉が響いた。
『俺と奈美には多少は構わないけど、ヒロトに爪は立てないようにな』
その時には遅かった。
ガリ!
「いて!」
「……ニャ?」
突然ヒロト君の勢いが止まった。ヒトロ君を見てみると顔についた短い傷を押さえて困ったような顔をしてる。その顔がみるみる歪んでいき、
「うう…うっ…いわああああああん!」ヒロト君は泣いてしまった。鳴いたんじゃなくて、泣いてしまった。
火照った体も気持ちも、一瞬で冷めていた。さーと血の気が引いていの分かる。やっちゃった。
「ニャ、ニャ〜、ニャニャ」
おマンコとお尻に玩具が入っているのも忘れて、ヒロト君に近寄る。顔を舐めて慰めた。ごめんね、ごめんねヒロト君…。
「うわああああん、ママ〜〜〜〜!」
あたしの慰めも空しくリビングを出て行ってしまうヒロト君。
「ひ、ヒロトどうしたの!?」
「エリザが、エリザが〜〜!」
聞こえてくるヒロト君と奈美さんの会話。あたしはパニックになりあちこちを見回した。たまたま見た窓から、庭にいるパトラがこっちを見ていた。
窓越しで聞き取れなかったけど何か言っていた。表情から考えるに、「ふん、ざまあないわね」………うぐ。
でも今のあたしはパトラと喧嘩をしてる場合じゃない。ああ〜どうしよう!?
頭を抱えて転がっていたら、リビングに奈美さんが来ていた。
「エリザ…」
ああ〜〜〜〜、黒いオーラが…。
あたしは大人しく奈美さんの前に座った。
ポト、ボト
そのときお尻から何かが抜け落ちた気がしたけど、そんなことを気にする余裕はなかった。
「ニャ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」ごめんなさい!!!!

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