「地上72メーター空中ファックがしたい!」

「な、なんですか? それは!?」

「うむ、説明しよう! 地上72メーター空中ファックとは、その名の通り、クレーン車でベッドをつり上げ、地上72メートルの上空でエッチをしちゃうという、とっても過酷なプレイであるっ!」

「どうしてそんなことをわざわざ…」

「高いところで風を浴びると気持ちいいだろ? その上、エッチまでしたらもっと気持ちいいと思うだろ? それに空は男の浪漫だからな。ちなみに元ネタのAVはあまり売れなかったようだ…」

「そ、そんなの無理ですよぉ〜」

「ええっ!? 無理って…。これは『何でも言うことをきく券』じゃなかったのか!?」

「うぅ…。プロデューサーが、そんな変態性癖の持ち主だったなんて…。ぐすっ、穴掘って…埋まってますぅ〜っ!!」

「や、やめるんだ雪歩っ! 俺の部屋は2階にあるんだから、ここで穴を掘ったら…」

さすがは雪歩と言うべきか…。
雪歩の穴掘りは素早く、俺が制止する前に穴を掘り抜いていた!

俺の部屋の床には大穴が空き、俺達は重力に引かれ、階下へと落ちていった…。

………。
……。
…。

階下に住んでいた人の万年床のお陰で、俺達は奇跡的に助かるが、
部屋の修理代は俺が支払うことに…。

いくら『何でも言うことをきく券』とは言え、万能じゃないんだな…。
来年は…もう貰えないんだろうなぁ…。
とほほ〜、あんなお願いするんじゃなかった…。

【バッドコミュニケーション】

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