第 一 章
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 雪乃ちゃんは基本的には健康な身体を持っているのだが、唯一胃腸が弱いという欠点を持っている。
 私が変態に目覚める切っ掛けとなったお漏らしもそれが原因だった。
 処方している薬剤を常用する事でようやく通常の生活を送る事が出来る。
 その為彼女は定期的に、毎週同じ日にこの診療所へ通ってきている。
 今日は雪乃ちゃんが来院する曜日では無いのだが……何故か彼女は診療所へやってきた。
 学校帰りなのだろう、白い半袖のブラウスに紺色の吊りスカートの制服姿だ。肩には雪乃ちゃんのトレードマークとも言えるピンク色のウサギポシェットを掛けている。
「あの……先生、こんにちは。今日もよろしくお願いします」
 いつものように明るい笑顔で挨拶をしてくる雪乃ちゃんだったが、何処か普段と様子が違う。何か変調があったのだろうか?
「雪乃ちゃんこんにちは。お腹の調子はどうかな? 変わった所は無い?」
「は、はい。最近はお腹を壊す事も無いし……大丈夫です」
「ふむ……」
 その後も問診を続けたのだが、特に変わった所は無いと言う。だが、そうは思えない。明らかに様子がおかしい。
 私は聴診器を耳に付けると、雪乃ちゃんに前を開けるように言う。
 私の言葉に従って躊躇無くブラウスのボタンを外し始める雪乃ちゃん。さすがに今までの診察で慣れている為、恥ずかしがる様子が無いのが少し寂しい。
「これでいいですか?」
 胸元のリボンを解き、ブラウスを開くと白く飾り気の無いタンクトップが露わになる。未だ膨らみ始めておらず、胸の起伏もなだらかな彼女はまだ女性用下着を身に付けてはいない。
「それも捲って見せてくれるかな」
「あ、はい」
 若干スカートの中に入っていたタンクトップがゆっくりと捲り上げられると、普段日に触れていない分、手足よりも白い腹部が露わになる。
「あの、これで……いいですか?」
 胸元まで上げた所で動きが止まる。可愛い乳首までは見えないのが残念だが、若干頬に赤みが差した恥じらいの表情を見られた事で良しとしよう。
「うん、十分だよ。そのままね」
 聴診器の先を手に取ると、胸元から少しづつ腹へ向かって当てていく。
「んっ……ふぅぅ……」
 その冷たい感触に雪乃ちゃんが僅かに声を漏らす。
 普段とは違う声音に高鳴る胸を押さえ、彼女の体内から聞こえて来る音に集中する。特に腹部の音を念入りに。
 腸の動きがかなり静かだ。
 胃腸が弱く腹を下し易い普段の雪乃ちゃんの腹部からは激しい音が聞こえるのだが、今日はいつもの逆だ。これではまるで便秘ではないか。
 なぜそんな状態に……。
「はい、いいよ」
 聴診器を外し、雪乃ちゃんがそうなってしまった原因を考える。
「あの……先生……?」
 着衣を整えた彼女が不安そうな表情で私を見上げて来る。
「あぁ、うん。ちょっと便秘気味のようだね?」
「あ、はい……その、そう……なんです」
 恥ずかしそうに目を伏せて頬を赤らめる雪乃ちゃん。今日の様子が少しおかしかったのはこれが原因か。
 私の知る限り、彼女が便秘になった事は一度も無い。
 始めて体験する症状に戸惑い、恥ずかしさで自分から口にする事ははばかられたのだろう。だが、素直な彼女は医者である私に嘘を吐いたり黙り通す事が出来ない。
 問われればどんなに恥ずかしくともそれに正しく答える事しか、彼女には出来ないのだ。
「どうして便秘になってしまったか、心当たりはあるかな?」
「うぁ……ぅ……それ、は……」
 そんな彼女に対して殊更に便秘という言葉を使って質問する。
 便秘であることを意識させられ、それを人に知られる羞恥で顔を更に赤くして言葉を詰まらせる。
「に、日曜日に……遠足があったんですけど……その、途中でお腹、痛くなるの嫌だったから……」
 それでも辿々しい口調で恥ずかしさに堪えながら私の問いに答えてくれる。雪乃ちゃんは本当に素直で良い子だなぁ。
「貰ったお薬をいつもより飲んでしまって……」
「なるほど、そういう事だったんだね」
 遠足という楽しいイベントも、腹を下してしまっては台無しになってしまう。それで処方していた薬を多めに飲んでしまったのだろう。
「何錠くらい飲んだのかな?」
「えっと……前の日の夜と、その日の朝に五つづつです」
 通常の五倍か。それは便秘になっても仕方が無い量だ。遠足から三日が経過している事から考えても、雪乃ちゃんの腸内の便は相当に固くなってしまっているに違いない。
「ふーむ」
「あの……先生……?」
 難しい顔をして考え込んだ僕を見て再び不安そうな表情で見上げてくる雪乃ちゃん。その縋るような目に私の嗜虐心が強く刺激された。
 これは――雪乃ちゃんを変態少女に堕とす為の、良い切っ掛けでは無いか。
「雪乃ちゃん」
「はっ、はい……」
 真剣な表情で語り掛ける僕の目に若干気圧された雪乃ちゃんが身を竦ませる。
「少し不味い状態だ。薬の飲み過ぎに加えて、日数が経過し過ぎてしまっている」
「えっ、えっ……?」
「昨日来てくれればなんとかなったかもしれないんだが……。この状態では薬での治療は難しい」
「えぇっ……!? そ、そんなの困ります……!」
 狼狽する雪乃ちゃんの様子に内心でほくそ笑む。
 もちろん嘘だ。この程度の便秘ならば下剤を使えばすぐに流せる。疑う事を知らない素直な雪乃ちゃんは私の言葉に簡単に騙された。
「あぁ、安心して。他にも便秘を治す方法があるから」
「ほっ、本当ですか……?」
「うん。……ただね、女の子には少し恥ずかしい方法なんだよ」
「えっ……と、それは……」
 恥ずかしいと聞いて逡巡している雪乃ちゃん。
「やっぱり嫌だよねぇ? 薬で気長に治そうか。治るまで一週間程度掛かってしまうんだけど」
「そんなに……!?」
「どうする? 恥ずかしい方法なら確実だし、今日すぐにでも治す事が出来るよ」
「うぅぅ……うぅぅぅぅ……」
 恥ずかしさと苦しさを天秤に掛けて悩む雪乃ちゃんの背中をやんわりと押してあげる。
 数分悩んだ末に彼女が取ったのは――
「……治して、ください」
 恥ずかしさだった。



「あっ、あのっ……先生……あんまり、見ないで……ください……」
 左仰臥位に寝かされた雪乃ちゃんが恥ずかしそうに僕に訴えてくる。
 スカートを捲り上げられた上に、パンツをズリ下げられているのだから当然の反応だ。隠さなければならない大事な部分が全て僕の目に晒されてしまっている。
 ポシェットは肩から外しているものの、荷物置きには置かず診察台の上に持ち込んでいる。近くに持っている事で安心感が出るのかもしれない。
「すまないがそれは我慢して貰わないといけないな。ちゃんと診ないと正しい処置が行えないからね」
 もちろん僕は雪乃ちゃんの訴えを却下し、剥き出しにされた彼女のお尻を凝視する。
 雪乃ちゃんのお尻を生で見るのはこれが始めての事ではない。腹を下して運び込まれたあの時から何度もこの目にしている。
 だが、今ほどじっくりと眺める機会はこれまでに無かった事だ。
 昔に比べて若干肉の付き始めた、それでいて華奢さを残した成長過程の臀部。ピッチリと閉じられて中を窺い知る事が出来ない秘処。色素沈着もあまり見られない小さく息づく蕾。その全てが私の興奮を強く誘う。
 今の雪乃ちゃんの身体は正に僕の好みの頂点にいると言っていいだろう。
「うんうん、色や形には異常無いみたいだね」
「あぅぅ……うぅぅぅ……」

 存分に雪乃ちゃんのお尻を視姦すると、私は顔を上げて隣室へと声を掛ける。
「鈴さん、浣腸の準備をお願い。この間来たヤツでね」
「分かりました」
 雑務をこなしていた鈴さんが即座に答える。
 彼女はまだ二十代も半ばのはずだが、私が診療所へ戻ってきた時には既にここで働いていた古参の看護婦だ。一を言えば十をする、非常に有能な人である。
 小さな頃に父に調教され、その快感が忘れられずに看護婦となってここへ戻って来たという。その為、私の性的嗜好を理解した上で協力してくれる心強い存在だ。
 こちらの会話から私が何をしようとしているのかは既に察しが付いていたのだろう。鈴さんは私達を数分と待たせずに浣腸の準備を全て整えてくれた。
 作業台の上に薬液をたっぷりと湛えた洗面器と、ピストンで薬液を押し込むタイプのガラス製浣腸器が置かれた。
 こういう治療の場合には使い捨てのイチジク型浣腸器を使うのが一般的なのだが、私はあえてこの浣腸器を用意した。一度に五百ミリリットルの薬液を注入する事が可能な物だ。
 前から一度、これを小さな女の子に使ってみたかったからだ。
「ひっ……! おっきな、注射……!? そんなのされたら私、死んじゃいます!」
 その威容に顔を引き攣らせて悲鳴を上げる雪乃ちゃん。寝転がったまま身体を引いて診察台の端へと逃げてしまう。
 何も知らずにこれを見ればそうなるのも当然だろう。いや、知っていたとしてもこうなるかもしれないが。
「大丈夫だよ、慌てないで。ほら、先に針は付いてないだろう? これは注射器ではなく、浣腸器というんだよ」
「浣腸……器?」
「そう。こうして吸い上げた薬液をお尻の穴から注入するんだ」
「おっ、お尻のっ……!?」
 思わず両手でお尻の穴を隠してしまう。
「大丈夫だってば。ちゃんと潤滑材を使うから痛くはないよ」
 苦笑して言う僕の様子に少し警戒を解くが、両手はお尻に添えたままだ。
「さぁ、ほら手をどけて」
「うぅ……はい……」
 優しく言うと、観念した雪乃ちゃんがお尻から手を離す。
「良い子だね」
 私はあくまでも雪乃ちゃんの意志を尊重する形を崩さない。
 嫌がる少女を無理矢理に押さえ付けて凌辱するというのも楽しいだろうし、この診療所の環境ならば脅迫して黙らせる事も可能だろう。だが私は雪乃ちゃんに対してそんな方法を取るつもりは毛頭ない。
 彼女の同意を得た上で変態行為を施し、自らの意志で変態少女に堕ちて貰いたいのだ。雪乃ちゃんほどの小さな子が自ら変態に堕ちるというのはこれ以上無い程の興奮を私にもたらしてくれることだろうから。

「一度深呼吸してごらん。お尻に力が入っているといけないからね」
「は、はい。すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」
 雪乃ちゃんの呼吸に従って、緊張から固く窄まっていたお尻の蕾が若干弛む。
 浣腸器の嘴管にワセリンを塗り込み滑りを良くすると、私は蕾が弛んだ瞬間を見計らってゆっくりと嘴管を突き入れた。



 ズププッ……!
「ふぅっ……んっ! あっ、うぅぅ……!?」
 潤滑液を使っているので痛みこそ無いだろうが、お尻に異物が挿入されるという今までに無い感覚に雪乃ちゃんが戸惑った声を漏らす。
 挿入された嘴管を押し出そうとするように、もしくは離すまいとするように彼女のお尻の穴がキュッと締め付ける。お尻の状態からも未体験の感覚に対する少女の困惑が見て取れる。
 そんな少女の様子に胸が高鳴るが、内心の喜悦を押し隠して優しい医者を演じ続ける。
「大丈夫かい? 痛くない?」
「はっ……はい、はぁっ……はぁっ……大丈夫、です……うぅ……はぁぁっ……」
 嘴管を入れられただけでもう息が荒くなり疲労の色が出ている雪乃ちゃん。だがまだ浣腸は始まってさえいないのだ。
「そう。じゃあ薬を入れるから、ちょっと我慢してね」
 私はゆっくりと浣腸器のピストンを押し込んで行く。

 ゴポポッ……
「うぁっ、あっ、あっ……!? はぅうぅぅぅ……!?」
 人肌に温められた薬液が雪乃ちゃんの直腸を満たし、結腸へと流れ込んで行く。
 体内に異物が侵入してくる異様な感覚に彼女の身体がフルフルと震え、どう対処すれば良いのかわからない新しい感覚に身悶えている。
「ほら、あと少しだよ。頑張って」
 言いながら一気にピストンを最奥まで押し込んで、残りの薬液を少女の中に注入した。
「あっ、ひっ……んっ、あぁっ……ふぁあぁぁっ……!?」
 注ぎ込まれる液体の勢いの変化に意識が対応出来ず、雪乃ちゃんがビクビクと身体を跳ねさせて頓狂な声を上げる。
「大丈夫よ。もう終わったからね」
 ちょっと調子に乗ってしまった私を鈴さんがフォローしてくれた。そしてチラリと私の方へ視線を向ける。
 彼女の言葉は雪乃ちゃんだけではなく私へも向けられている。もう一、二回浣腸液を注入しようと思っていたのを見抜かれてしまっていたようだ。
 鈴さんは小さい頃に私の父に調教されただけでなく、看護婦となってからは少女達の調教を手助けしていたという。
 ここは彼女の言葉に従っておいた方が良いだろう。
「あぅ、うっ……あぁっ……は、はい……あぅ……うぅぅぅぅ……」
 鈴さんの冷静な声を聞いて我を取り戻し、雪乃ちゃんは自分があられもない声を上げてしまった事に気づいて顔を赤くする。
「さて、それじゃあ薬がお腹の中に染み込むまで少し我慢していてね」
 浣腸器を置くと、私は椅子に座って雪乃ちゃんの様子を観察する事にした。
「あっ、あの……先生。……パンツを、はいても……いいですか……?」
「あぁ、それはやめておいた方がいいな。もし薬が漏れたらパンツを汚してしまうだろう? しばらくそのままでいてね」
「はぅぅ……は、はい。うぅぅ……わかりました……」
 これが正しい手順なのだと信じて疑わない雪乃ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、私の言葉に素直に頷く。
 本来ならばパンツを上げさせてトイレに向かわせる所だが、それでは私が楽しめない。
 私は浣腸の経過を観察している風を装って表情を引き締め、薬液を零すまいとキュッと締められている可愛い蕾や、閉じられたまま奥を覗かせない無毛の割れ目をじっくりと視姦する。
「はぁぁ……うぅ……んっ、ふぅぅ……」
 ときおり溜息のように声を漏らす雪乃ちゃん。その羞恥に赤く染まった顔が可愛らしく、私の興奮を強く誘う。



 グルッ……グルルルル……
「はぐっ……うぅうぅぅ……あぁっ、うぅぅ……」
 それから五分程経った頃、雪乃ちゃんの様子に変化が現われた。
 彼女のお腹が私の耳にも届く程にグルグルと鳴り始めたのだ。
「あぅっ、うぅぅ……先生、お腹……苦しい……です」
「うん、薬が効いてきたようだね」
 雪乃ちゃんに注入した薬液には低濃度のグリセリンが含まれている。腸内が刺激され、ぜん動が始まったのだ。
「あの、もう……。その……その。お……おトイレに……」
 彼女くらいの年齢では自分の口からトイレに行きたいと言うのは相当に恥ずかしい事なのだろう。更に顔が赤くなっている。
「ん〜、もう少し我慢してね」
 だが勇気を振り絞って言った彼女の一言を、私は無情にも却下する。
「そんな、もう……お腹が苦しくて……」
「お薬を入れてからまだ五分くらいしか経ってないでしょう? お薬がお腹の中に染み渡るまであと十分は我慢しないといけないの。苦しいだろうけど頑張りましょうね」
「うぅぅ……はい。でも……うぅぅぅ……」
 諭すように、だが有無を言わせない鈴さんの言葉に頷くしかない雪乃ちゃん。
 鈴さんは彼女を気遣うような優しい笑顔を向けているが、その目には表情が宿っていない。その事実に気づかないものの、何となく感じる物があったのだろう。雪乃ちゃんは不安そうな表情で、助けを求めるような視線を私に向けてくる。
「彼女の言う通りだよ、雪乃ちゃん。もう少し頑張れるよね?」
「はっ……はい。頑張り、ます……! はぁっ、はぁっ……うぅうぅぅ……」
 私の言葉も聞いて安心したのだろう。その言葉に含まれた期待に応えようと強く頷く。
 その決意に従うように彼女のお尻の穴もギュッと強く窄まる。
 ――それから雪乃ちゃんの苦しみの時間が始まった。

「はぐっ、ぐっ……うぅぅ……あぁっ、はぅぅっ……うぅ……」
 高まる便意を堪えて、小さな身体がブルブルと震える。噴き出した汗が全身にまとわりついて流れ落ちて行く。
「もう少しだよ。頑張って」
「はいぃ……あぐぅうぅぅ……うぅ、ぐっ、ふぅうぅぅっ……!」
 私を失望させまいと歯を食いしばって頑張る雪乃ちゃん。その健気な姿を愛おしく感じながらも興奮が高まってくる。
 少女を助けてあげたいという庇護心と、少女が苦しむ姿をもっと見ていたいという嗜虐心と相反する感情が同時にわき起こっているのだ。
 その想いは矛盾していながらも両立する。
「うぐぅ……ぐっ……うぅぅあぁっ……ひっ、うっ……あぁっ……!」
 この行為は私の性癖を満たすと同時に、雪乃ちゃんの治療でもあるのだから。
 今は苦しんでいるが、その苦しみの先には解放があるのだ。
「うぅぅっ……はっ、あぁっ……せ、ん……せい……! 私、もうっ……あぁっ……ぐぅぅっ……もうっ……!」
 そろそろ限界のようだ。
 十五分。始めての浣腸にしては良く耐えたと言っていいだろう。
「うん、よく頑張ったね。さぁもうトイレに行っても良いよ」
「はっ、はいっ……ありがとうござい……うぅぅっ……!?」
 私の言葉に嬉しそうに答えたまでは良かったが、襲って来た激しい腹の痛みに身を固くする。
 私の許しを得たものの、雪乃ちゃんの便意はもはや立ち上がる事さえ出来ないレベルに達していた。
 薬液によって引き起こされた便意は我慢すれば治まるという類のものではない。この状態になってしまえばもはやどうする事も出来ないのだ。
「ふぐっ、ぐっ……うぅうぅぅっ……ひっ、あっ、あっ……ダメッ……嫌っ、あぁっ、あぁぁっ……!」



 ブパァッ! ブッ、ブシャッ……ブパパパパパパッ……!!
「あぁあぁぁぁぁぁぁっ……!? ひぁっ、あっ……!? う、そ……あぁっ、嫌ぁあぁぁぁぁぁぁっ……!!」
 雪乃ちゃんのお尻の穴が一瞬で丸く開き、茶色い奔流が勢い良く迸った。
 我慢に我慢を重ねていた事でその勢いは余計に強くなってしまったのだろう。
「うはぁっ」
 雪乃ちゃんの盛大過ぎるお漏らしを目にして思わず感嘆の声が漏れてしまった。私をこの性癖へと目覚めさせた彼女の始めてのお漏らしの時とは比べものにならない激しい排便姿に興奮を抑え切れなかったのだ。
「うぁっ、あっ……出るっ……出ちゃって、るぅ……あぁっ、あっ……はぁあぁぁっ……!」
 いまだ液便を放出し続けている彼女には、そんな私の様子に事に気づく余裕も無いのが幸いだ。
「あぁっ、あっ……あっ……嫌っ、もうっ、出ない……でぇっ……うぁあぁぁっ……!」
 薬液と便とが混ざった茶色い液体。ときおり茶色い塊も噴き出して来る。
 漏らしてしまったショックで揺れていた視線が一瞬、私と合う。
「嫌っ、嫌ぁあぁぁっ……! うぁっ、あぁぁっ……先生、ごめんなさい……ひぅっ、ごめんなさいっ……! ひっく、うぅっ……止まって、止まってよぉ……!」
 それで自分が診察台の上で漏らしてしまったという事実に気づいたのだろう。真っ赤だった顔を青くして必死に謝ってくる。
「大丈夫だよ、雪乃ちゃん。出てしまったものは仕方が無い。ここで全部出してしまおう。ね?」
 怒られると思っていたのだろう。そう言って優しく頭を撫でてあげると、強ばっていた表情が緩んで来る。
「うぅぅ……ひっく、ひぅっ……うぅ……はい、先生……ありがとう」
 全身の緊張が緩み、閉じようと必死になっていたお尻の穴からも力が抜ける。
 ブビビビビッ……ブリュッ、ブシャシャッ……ブブッ!!
「はぁぁっ……あぁあぁぁぁぁっ……!」
 直腸で止められていた便が再び勢い良く噴き出した。



 ブッ……プリュッ……プププ……
「うぁっ……あっ、あぁっ……あぁぁ……はぁあぁぁ……あぁ……」
 盛大なお漏らしの跡が診察台の上に拡がっている。雪乃ちゃんのお尻にへばりついた茶色い液体に混じった便が生々しい。
 激しかった排便が終わってもまだ彼女のお尻の穴は半開きのままヒクヒクとわなないている。
「はぁっ、はぁっ……あぁっ……あぁ……う、あぁ……あぁぁ……はぁぁぁぁ……」
 数日間溜まっていた便を一気に全てひり出した解放感が脱力した全身から滲み出ている。顔もお尻も色々な液体でグチャグチャになっているが、放心した表情はどこか気持ち良さそうだ。
 診察台を茶色く染め、床にまで拡がった便によって診察室内には凄まじい臭いが立ちこめている。
 その臭いがまた私を興奮させるのだが、これ以上興奮してはもう自分を抑える事が出来なくなってしまう。
 換気のために窓を開けると、診察台に横たわったままの雪乃ちゃんの頭を撫でながら声を掛ける。
「これで便秘は解消だね」
 僕の言葉にハッと意識を戻して恥ずかしそうな申し訳なさそうな顔をする。
「せ、先生……その、ごっ……ごめんなさい……!」
「大丈夫だよ。始めて浣腸されたんだからこういう事もあるさ」
「でっ、でも……」
「でもじゃないでしょ。私が大丈夫と言っているんだから大丈夫なんだよ」
「あぅぅ……はい」
 多少強引な裁定ではあるが、私の言葉に雪乃ちゃんは素直に頷く。
「あの、その……この事は……」
 頷いて納得はしたものの、診察室でうんちを漏らしてしまったという事実は感情では割り切れないのだろう。恥ずかしそうに顔を赤くして俯く。
「この事はここだけの秘密だよ」
「はっ、はいっ……! 先生……ありがとう」
 雪乃ちゃんは羞恥に目を伏せながらも、安堵した表情を見せる。
「でもその代わり、ちゃんとこれからもここに通うんだよ」
「はい……!」


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