お漏らし専科・診療所 体験版

第1−1話

「果萌ちゃん。午後の予約はどうなっているかしら?」
「はい、先生。今日はこれから女の子が一人、患者として訪れるようですね。」
「時間もそろそろの筈ね…果萌ちゃんの方は、準備は大丈夫かしら?」
「はい、先生。あとは患者さんの女の子が来るのを待つだけです。」

とある街で営まれていた診療所の中で、白衣を見に纏った女医と、
ナース服を着た看護婦が一室の中で二人一緒に、
今日訪れる予定になった患者を、ずっと待ち構えていました。

白衣の女医は『藍莉』と言う名前で、診療所の椅子に座った状態で、
ロングヘアをなびかせながら首をかしげて、看護婦に予約の確認を頼んでいました。

藍莉が言うとおりに、すぐに看護婦が今日の予約を調べている最中も、
身に着けている眼鏡の奥に、優しげで包容力のある雰囲気の眼差しのまま、
自分の為に動いてくれる、看護婦の動向を見守り続けています。

ナース服に未を包んでいる『果萌』は、診療所の壁にかけてあるホワイトボードから、
今日の予定が記してあるメモを何度も確かめながら、
これから訪れるであろう患者の女の子の詳細を調べていました。
サンダルを穿いた足元を揃えながら少し背伸びをして、
メモの内容を確認した後で藍莉からの質問に答えると、
あと数分後に訪れる患者の女の子を、藍莉とともに待ち構えます…

ガチャッ。
「失礼します…」
「いらっしゃい。どうぞコチラへお入りください。」

診療所のドアが開けられると、ホワイトボードのメモに記してあったとおりに、
患者の女の子が母親に連れられながら、やっとの事で姿を現しました。

母親も女の子も、藍莉と果萌のいる診療所を訪れるのは初めてだったので、
少し緊張した面持ちだったのですが、果萌が肩までのショートカットを揺らしながら、
診療所まで足を運んでくれた二人を、すぐに迎え入れます。

果萌のにこやかな表情で、初めての場所を訪れた緊張から、
わずかに肩を張っている母親も少しは気持ちを楽にしたのか、
すぐに女の子の手を引きながら、診療所の中に足を踏み入れます…

「ほら、紫乃ちゃんも、ご挨拶は?」
「……。」

診療所の入り口で靴を脱ぎ、備え付けのスリッパに履き替えようとした際に、
すぐに母親は横に顔を向けて、初めての環境を前に緊張を隠せず、
少しも診療所に足を踏み入れようとしない、女の子の様子を確認し始めます。

母親と一緒に診療所に連れられた後も、女の子は自分がこれから治療してもらう筈にも関わらず、
どうしても踏ん切りがつけられずに、ずっと顔を下に向けながら、身をこわばらせていたのです。

それでも母親は、先生や看護婦さんに対して失礼だから、
せめて挨拶だけでも二人の前で交わすようにと告げるのですが、
それでも女の子は顔を俯かせたままで肌を震わせて、少しも言葉を発しようとしません。
女の子は診療所に向かう前からずっと、恥じらいの気持ちを抱えていたのです…

「こんにちは、紫乃ちゃん。」
「は、はい。こんにちは…」
「ほら、そんなにカタくならないで?
ずっと通路で立っているのも疲れるでしょうから、コチラへいらっしゃい。」

果萌は、今日の患者である『紫乃』の表情が固い様子に気づいて、
少しでも気持ちを和らげてあげようと、少し中腰の姿勢を取って、
同じ視線を保ってから、自分達よりも背の低い紫乃の名前を呼んであげる事にしました。

まさか紫乃は、自分の名前を知られているとは思わなかったので、
自分よりも背の高い女性から、急に挨拶を交わされた事に戸惑い始めて、
すぐに肩をビクつかせながら、それでも恐る恐る返事を返すのですが、
相変わらず紫乃はセミロングの髪を揺らしながら、緊張した表情を保ち続けていました。

さすがに紫乃の年頃では、診療所である新しい環境で、
今日出会う事も初めての相手に挨拶を交わすのも、
紫乃と同じくらいのお年頃なら、大変な事かもしれないと感じた果萌は、
なるべく紫乃の気持ちを気遣うようにしながら、診療所の中へと招き入れます。

どうして藍莉や果萌の訪れる診療所を訪れるのに、紫乃がここまで緊張しているのか…
その理由は二人が営んでいる診療所の取り扱う、診療内容にあったのです…

「いらっしゃい、紫乃ちゃん。今日はどんなご相談かしら?」
「は、はい。あの…」

ついに診療所の中に招き入れられた紫乃は、
看護婦の果萌に連れられて、女医の藍莉とも顔を合わせる事となりました。

藍莉はいつものように、まるでお召かし服のような、
紺色のジャンパースカートに身を包んだ紫乃を前にして、
いつもどおりに優しく出迎えながら、和やかな挨拶を交わします。

診療所を訪れる患者達は、どうしても最初は緊張を隠せない事を藍莉は知っていたので、
包容力のある笑顔を保ちながら、ずっと一人だけで恥ずかしい悩みを抱えている紫乃に、
なるべき気持ちを落ち着かせる為に、優しく言葉をかけていくのですが、
藍莉の和やかな笑顔を持ってしても、まだ成長期を迎える前の、
背の低い年頃の女の子である紫乃は、未だに緊張を隠せずにいました…

「スミマセン。この子ったら自分の事なのに、
すぐに恥ずかしがっちゃって。ほら、紫乃ちゃんも早く?」
「そ、そんな事言われても…」

女医の藍莉と、娘の紫乃の様子を隣で眺めていた母親は、
少しも自分の大事な悩みを打ち明けようとしないので、少しも物事が進展しない事に、
段々とじれったさを感じてしまい、つい娘の紫乃に当たってしまいます。

本来なら患者として診療所に用があるのは、自分が連れてきた娘の紫乃だったので、
自分自身の口から先生に告げてから、治療を始めるべきだと考えていたのです。
それでも紫乃は相変わらず、先生を前にしても、少しも言葉を交わそうとしなかったので、
つい間に入っては、折角診療所を訪れて、これから紫乃の様子を診てもらうのだから、
大事な悩みを先生の前でいい加減話すよう、つい強い口調で娘の紫乃を注意し始めます。

母親からの言葉とともに迫られて、ただでさえ緊張で身をこわばらせている紫乃は、
ますます恥じらいの気持ちから、小さな身体をますます縮ませてしまいます…

「…お母様もあまり、お子様に無理強いをさせないであげてください。
紫乃ちゃんにとっても、あまりすぐに言い出しづらい事だと思いますから。」
「え、えぇ。それは分かっているんですけど…」

紫乃と母親のやり取りを眺めながら、すぐに藍莉は母親に対して、
あまり無理強いをしないようにと、注意を始めました。

これから紫乃が、自分の口から話さなければいけない悩みは、
年頃の女の子にとっては、あまりにもデリケートな内容だったので、
いくら本人が話しづらいかと言っても、あまり詰め寄ろうとしても、
逆効果だった事を、藍莉や果萌は何度も経験していたのです。

女医の藍莉からの注意を受けて、すぐに母親も娘の紫乃に詰め寄るのを止めて、
なかなか踏ん切りが付けられずにいた、紫乃の様子を、再び見守る事にしました。
そして母親は、藍莉や果萌と一緒に、ずっと恥じらいの表情を浮かべながら、
それでも大事な悩みを、自分の口から打ち明けないといけない運命を迎えた、
背の低い少女である紫乃の様子を見守り続けます…

「ほら。紫乃ちゃんが話しやすいタイミングで大丈夫だから、大事な悩みを話してくれるかしら?」
「はい。じ、実は…」

本当は紫乃も、これから自分が診療所を訪れて、目の前にいる女医や看護婦を前に、
何を打ち明けないといけないのかは充分に分かっていたのですが、
どうしても恥ずかしい事柄だったので、なかなか打ち明けられずにいたのです。

なかなか踏ん切りがつけられずに、ずっと言葉を口に出来ない紫乃に対して、
藍莉は少しのきっかけになればと考えながら、自分達がいる前で、
紫乃が抱えている大事な悩みの内容を話してくれるようにと、口にしていったのです。

藍莉から投げかけられた言葉に、紫乃も段々と顔を向けながら、
目の前でじっと微笑んでくれる、優しそうな女性が相手なら、
少しは自分の恥ずかしい悩みを打ち明けても大丈夫かもしれないと、
少しずつ緊張を緩めていきながら、少しずつ言葉を発していきます…

「そうなの…紫乃ちゃんったら、あまりオシッコを我慢出来ない体質なのね?」
「は、はい…だから、私もすごく恥ずかしくって…」
「オシッコが近いと、すぐにおトイレを探さないといけないから、大変だね?」
「は、はい…」

そして紫乃は、藍莉や果萌の前で緊張しながらも、自分のペースで少しずつ、
頬を赤らめている顔を向けながらも、必死に自分の悩みを喋り出したのです。

紫乃が最初に口にした事は、自分があまりオシッコをガマン出来ない、と言う事実でした。

藍莉や果萌は、やっとの事で紫乃が自分の悩みを話し始めてくれたと、
ほっと胸を撫で下ろしながらも、さらに話を紫乃から引き出す為に言葉を交わしていきます。

しかし紫乃は、自分の口から発してしまった『オシッコ』と言う単語を聞く事すらも、
恥じらいの気持ちを感じてしまうまでに、デリケートなお年頃だったので、
ついに口を開き始めてからすぐに、紫乃は再び顔を俯かせ始めてしまいます…

「う、うぅ…」
モジモジモジ…

(先生、やっぱり紫乃ちゃん、相当恥ずかしいみたいですよ?)
(そうね…でもしっかりと、紫乃ちゃんの悩みを聞いてあげなくっちゃね。
紫乃ちゃんも本来は、自分の悩みを解決する為に診療所を訪れたんだからね。)

紫乃は二人の前で頭を下げて、恥じらいの気持ちから再び、身をこわばらせてしまいました。
顔を俯かせると、すぐに紫乃の表情が前髪で隠れてしまうのですが、
それでも肩が震えている様子から、どれだけ紫乃が恥ずかしい思いをしているのかが、
ずっと紫乃の様子を眺めている、藍莉や果萌にも伝わってきてしまいます。

さすがに微妙なお年頃の紫乃では、自分の悩みを口にする事すらも、
本心は恥ずかしくてたまらないのだろうと、果萌は隣にいる藍莉に耳打ちを始めるのですが、
藍莉は果萌からの言葉に対して、どうして紫乃がこの診療所を訪れたのかは、
本人が一番分かっているのだから、自分達がしっかりと紫乃の悩みを聞き入れて、
その上で治療を始める必要があると、改めて自分達の指名を口にしていきます。

ちなみに、藍莉と果萌の二人が営んでいる診療所は、
普通の病院ではなかなか処理出来ない、特殊な事例のみを受け持つ診療所で、
なんと年頃の女の子や少女達の、お漏らしの悩みのみを受け持っていると言う、
普通の診療所としてありえない、極めて珍しいタイプの診療所だったのです。

その為、二人の営んでいる診療所には紫乃のような、
デリケートで恥ずかしい悩みを抱えている女の子や少女達が、
今のように診療所を訪れては、他の病院や医院などでは、
なかなか相談出来ない悩みを解決し続けていたのです…

「それじゃあ紫乃ちゃん。寝る前はもしかして…オネショをしちゃったりするのかな?」
「そ、それは…」

なかなか紫乃が、自分達を前にして悩みを打ち明けない事も、
この診療所では多々ある事例だったので、藍莉は思い切って、
オシッコをなかなか我慢出来ない事実を口にし始めた紫乃が、
もしかしたらオネショまでしてしまうのかと、急に切り出してきたのです。

自分の下半身事情を話すだけでも精一杯だった紫乃は、
急に藍莉の口から『オネショ』と言う単語を聞かされて、
ますます紫乃は恥じらいの表情のままに、うろたえる様子を見せてしまうのですが、
すぐに藍莉が和やかな笑顔を見せられて、次第に緊張の糸が解れていきます。

急に紫乃を前にして、オネショをしているのかと尋ねたのも、
わざと恥ずかしい質問をぶつける事で、つい黙りがちな女の子達に、
自分の悩みを打ち明けてもらう、女医としての藍莉のアイデアだったのです…

「ほら、紫乃ちゃん。ここにはお母さんと私達だけしかいないから、
紫乃ちゃんの秘密、誰にも聞かれなくて済むからね?」
「あっ。は、はい…」

藍莉の言葉に続けて、すぐに果萌も紫乃に対して、
自分達の前で悩みを打ち明けて欲しいと頼み始めます。

果萌が言う通りに、診療所の中には藍莉と果萌、
そして紫乃の母親だけしかいない状況を、紫乃は改めて気づかされます。

二人から言葉をかけられた事もあって、段々と紫乃は恥じらいながらも、
今までずっと胸の中で抱えていた、恥ずかしい悩みを打ち明ける決意を固めていきます…

「実は、そ、その…たまに、なんですけど…オネショを、しちゃいます…」
「そうなのね。でも寝る前にオネショまでしちゃうと、大変だね?」
「はい。だから寝る前は…ママに紙オムツを穿かせてもらってから、寝ているんです…」

藍莉や果萌を前にしながら、すぐに紫乃は恥ずかしがりながら、
急に告げられてしまった恥ずかしい質問に、少しずつ答えていきます。

オシッコをあまり我慢出来ない紫乃は、実際に紫乃が言うとおりに実際、
寝てから朝に目覚めた時に、たまにオネショをしでかしてしまう事があったのです。

本当は紫乃も、家族だけしか知らない大事な秘密を告げるのは恥ずかしかったのですが、
それでも一度決心を固めた紫乃は、オネショでベッドを濡らしてしまうと大変なので、
寝る前には紙オムツまで穿いている事実まで、藍莉と果萌の前で口にしてしまいます…

「もしかして、紫乃ちゃんの悩みって…紙オムツが今でも必要なのが悩みなのかしら?」
「ち、違います。実はもっと、大事な事があって…」
「あら、それじゃあ紫乃ちゃんの悩みって、どんな事なのかしら?」

藍莉は紫乃の言葉に耳を傾けながら、
今まで紫乃が抱えていた悩みはオネショ癖の事だったのかと尋ねると、
紫乃はすぐに言葉を否定して、別の事で悩んでいると、
はっきりとした口調で言葉にしていきました。

本来ならオネショ癖など卒業して当然な年頃にも関わらず、未だに自分が朝に目覚めると、
オネショをしでかしてしまう事実ですらも、紫乃を恥ずかしい気持ちにさせるには、
充分過ぎる内容だったのですが、今日紫乃が診療所を尋ねる事になったのは、
さらに重大な悩みを抱えていたのが原因だったのです。

オネショとは別の原因を抱えている事を知って、さらに藍莉は質問を重ねると、
紫乃は頬を赤らめながらも、本当に自分が伝えたかった事柄を口にし始めます…

「なるほどねぇ…寄りにも寄って、合唱コンクールの時に…」
「は、はい…私、すっごく緊張してて、それでオシッコがしたくって、ピアノを弾きながら、
必死に我慢してたんですけど、少しもオシッコが我慢出来なくなっちゃって…」

紫乃が少しずつ、藍莉や果萌を前にして、
本当に打ち明けたい悩みをついに、勇気を振り絞って話し出しました。

なんと紫乃が言うには、学校で過ごしている最中に、
それも学校の合唱コンクールと言う大舞台でピアノを引こうとしている、
大事なイベントの最中に、オシッコをお漏らししてしまったらしいのです。

紫乃は続けて、大勢の人前でピアノを弾こうとしている緊張から、
ひとりでに身体が尿意を呼び起こしてしまい、トイレに向かう事も許されない環境のせいで、
結局はオシッコをお漏らししてしまう事件を引き起こしてしまったと、
紫乃は恥ずかしげにしながら、震える口元から言葉にしていったのです。

そして紫乃は、藍莉や果萌にも事情を理解してもらう為に、
あの頃の恥ずかしい光景を少しずつ、振り返っていきます…

……

「ほら、紫乃ちゃん。頑張って?」
「う、うん…」

紫乃は体育館の舞台裏で、いよいよ合唱コンクールで、
ピアノを弾く大役を前にして、心の準備を整えていました。

しかし紫乃は、いくらピアノが得意だと行っても、合唱コンクールと言う、
大勢の生徒達が待ち構えている舞台を前にして、どうしても緊張を隠せずにいました。

紫乃が緊張の面持ちを見せる中、傍にいたクラスメート達から励まされるのですが、
後ろにいたクラスメート達の姿を見かけると、
さらに紫乃は胸の鼓動を激しくさせながら、ますます緊張を感じてしまいます。

合唱コンクールを成功させる為には、
後ろにズラリと並んでいるクラスメート達に恥をかかせない為に、
なんとしてもピアノを演奏して、最後まで弾きこなさないといけません…

キュンッ…
(どうしよう…これから私、ピアノを弾かないといけないのに、
オシッコがしたくなってきちゃったよぉ…)

そして紫乃は、耐え難いプレッシャーに押し迫られるせいで、
ある感覚を身体に感じ始めてしまいました。

紫乃は緊張を感じると、すぐに尿意を感じ始めてしまう体質だったので、
合唱コンクールでピアノを弾くと言う、今の紫乃には、
まだまだ耐えるのも厳しい状況に追い込まれる事で、
さらに紫乃の身体を襲う尿意も、ますます強くなってしまいます。

その為、紫乃はクラスメート達が集まっている体育館の舞台裏で、
密かに両脚を擦り合わせていきます…

ギュッ…
(お、お願い…あと少しだけ持ってよぉ。このピアノが終わるまでで良いから、
まだオシッコなんて出せないんだから…!)

尿意を感じてしまったのなら、一刻も早くトイレへと向かえば良かったのですが、
今の紫乃は合唱コンクール0、でピアノを弾くと言う大役を任されてしまった事や、
すでにクラスメート達が大勢で集まっては、準備を整えていた事もあって、
震え出す脚を抱えながら、少しもトイレに向かえるような状況ではありませんでした。

身体を襲いかかる尿意に対して、紫乃はピアノを弾き終わるまでの数分間だけ、
トイレに行きたい気持ちを我慢し続けるだけだからと、必死に思い込みながら、
幕が上がろうとしている体育館のステージへと、少しずつ足を歩めていきます。

大勢の生徒達の前で姿を現す際も、紫乃はずっと身体に感じ続けていた尿意のせいで、
つい脚を震わせてしまうのですが、それでも待ち続けている生徒達の前で一礼をした後で、
すぐに備え付けてあるピアノの椅子へと腰掛けて、緊張した面持ちのまま、
先生からの指揮を受けて、合唱コンクールの為にピアノを弾き始めるのです…

「…あれ?ピアノが止まっちゃったよ?」
「ねぇ、見て?紫乃ちゃんの様子が…」

大勢の視線に晒されている中でも、紫乃はピアノを前にすると、
最初はいつもどおりにピアノを弾く事が出来ていました。

しかし紫乃は、自分の身体に襲いかかる尿意を、必死の思いで堪え続けながら、
ピアノの鍵盤を叩き続けてはいたのですが、それでも曲の中盤辺りに差し掛かる頃には、
紫乃の感じている尿意は、ますます強くなって身体に襲い掛かってしまい、
五線譜の音符を目で追いながら鍵盤を叩く指も、ひとりでに震えだしてしまいます。

それでもクラス全員での合唱が一度始まってしまうと、
紫乃は少しもピアノの演奏を止める事が出来ない状況に陥ってしまい、
身体は必死に尿意を訴え続けているにも関わらず、
少しもピアノの椅子から、腰を離せなくなってしまったのです。

そして紫乃は、身体に襲いかかる尿意のせいで、
つい鍵盤を叩く指を止め始めてしまうと、ピアノの音が聞こえなくなった事で、
すぐにクラスメート達も合唱を途中で止めてしまい、
ピアノの席に座っていた紫乃の様子を確かめようと、視線を移し始めます…

「あぁっ…!と、止まってよぉっ…!」
シュウウウゥゥゥ、ピチャピチャピチャッ…

ピアノの傍にいたクラスメート達が、すぐに紫乃の様子を確認すると、
そこには紫乃のとんでもない姿が、視界に飛び込んできました。

なんと紫乃は、少しも目の前のピアノに手をかける事が出来ずに、
身を縮ませた姿勢のままで、両手で自分の股間を押さえ続けていたのです。

合唱コンクールが始まったステージで、ピアノを弾かないといけない立場にも関わらず、
紫乃は自分の身に襲いかかった尿意を、ついに堪えられなくなってしまい、
つい演奏中のピアノから手を離して、自分の股間を押さえ込んでしまうのですが、
スカートの中ではすでに、恥ずかしい状況が少しずつ、作り上げられていました。

ついに紫乃は尿意を我慢しきれなくなって、オシッコをお漏らしし始めてしまい、
穿いているパンツから溢れだしたオシッコが、すでにスカートを濡らし続けたり、
さらにはピアノの椅子の上にまで、恥ずかしい雫を溢れだしてしまったのです…

「うっそー。紫乃ちゃんってば、お漏らししちゃったの?」
「もうっ!紫乃ちゃんが可哀想でしょう?」
「でも、どうしよう…このままじゃもう、合唱どころじゃないよ?」

合唱コンクールの最中にも関わらず、紫乃がオシッコをお漏らししてしまった事実は、
すぐに他のクラスメート達にも伝わり始めます。

ピアノの椅子に座り続けながら、はしたなく下半身を濡らし続ける紫乃の様子に、
クラスメート達も駆け寄りながら、つい心配そうに様子をうかがってくるので、
すでに紫乃のクラスメート達は、合唱コンクールどころではありませんでした。

今でも紫乃は、ついに膀胱から溢れだしてしまったオシッコで、
下半身をたっぷりと濡らし続けるのですが、
そんなみっともない姿を晒してしまった自分の周囲を、
クラスメート達が囲んできた事もあって、
ますます紫乃は恥じらいの気持ちを感じて、身体を震わせてしまいます…

ザワザワザワッ…
「ねぇ、見てよ。あの子の足下、すごい事になってる…」
「うわ!本当にオシッコ、お漏らししちゃってるよ?」
「すごい…ピアノの椅子とか、床にまでオシッコが垂れちゃってる。」
「まさか、合唱会の最中にオシッコをお漏らししちゃうなんて、恥ずかしいよねぇ?」

紫乃がオシッコをお漏らししてしまった事実は、クラスメート達だけではなく、
体育館の舞台に顔を向けていた生徒達にも、すぐに知られる事となりました。

ピアノの演奏が終わったかと思ったら、今までピアノを弾いていた女の子が身を縮ませて、
クラスメート達が合唱が止めて、女の子の周囲に集まりだしたかと思ったら、
ピアノを弾いていた女の子の、スカートや椅子の上から、
何度も液体が垂れ落ちる姿までも確認出来たので、
一体舞台上の女の子の身に、何が起こったのかを、すぐに知る事となったのです。

合唱会の最中に、一人の女の子がオシッコをお漏らししてしまった事態を前にして、
すぐに生徒達の間でも、どよめきが起こり始めます…

(ヤダぁっ…こんなに恥ずかしいの、ウソだよね…
オシッコが少し止まってくれなくって、こんなの信じられないよぉっ…!)

シュルシュルシュルッ、グチュグチュグチュッ…

ついに合唱コンクールの最中にも関わらず、
クラスメートや他の生徒達がいる前で、オシッコをお漏らししてしまった…

紫乃はどれだけ自分が、恥ずかしい状況に追いつめられてしまったのかを、
沢山の視線を向けられる事で思い知らされてしまうのですが、
それでも紫乃は股間から溢れ出すオシッコを、少しも止める事が出来なくなってしまったのです。

今、自分の身に引き起こっている事が夢であって欲しいと願う紫乃だったのですが、
自分の下半身が気持ち悪く濡れ続ける感触や、
クラスメート達や生徒達が騒ぐ声などは現実そのものだったのです。

紫乃は自分でも耐え難い程の状況に追い込まれてしまい、
恥ずかしく下半身を濡らし続けながら、ひたすら椅子の上に腰掛ながら、
自分の顔を押さえ続けたまま、ひたすら泣き続ける事しか出来ません…

……

「…あの後で、先生やクラスのみんなにも慰めてもらったんですけど。それでも…」
「紫乃ちゃんも大事な舞台で、とっても大変な目に遭っちゃったのね?」
「は、はい…みんなが気遣ってくれるのに、私ったらずっとオシッコまみれで、
ピアノの椅子も汚しちゃったままで泣き続ける事しか出来なくって…!」

ついに紫乃は、藍莉と果萌の前で大事な悩みを打ち明ける事が出来たのですが、
恥ずかしい事実を口にした後で、さらに顔を赤らめながら、身をこわばらせてしまいました。

紫乃がなるべき傷つかないように、藍莉が優しげに声をかけてあげたのですが、
それでも紫乃は恥ずかしい光景を振り返ってしまった事で、
ますます恥じらいの気持ちを抱え込んでしまったのです。

合唱コンクールの際に、オシッコをお漏らししてしまった事件の後で、
先生やクラスメーチ達に慰めてもらいながら、なんとか恥じらいの舞台と化してしまった、
体育館のステージから立ち去る事が出来た紫乃だったのですが、
濡れ続ける下半身を抱えたまま、保健室の先生のお世話になりながら、
紫乃はもう教室に戻って、クラスメート達の前に合わせる顔が無いと考えては、
申し訳ない気持ちに耐えられなくなってしまい、ついには泣き出してしまったのです…

「うぅっ…えっく。」
「もう、紫乃ちゃんってば。先生達の前で泣かなくっても良いじゃない。」

紫乃は、自分の抱えていた悩みを藍莉や果萌の前で打ち明け終わった後には、
ついには診療所の前でも、泣き出してしまったのです。

傍にいた母親は、急に泣き出した娘の様子を心配しながら、
すぐに泣き止むようになだめるのですが、それでも紫乃は少しも、
瞳から溢れ出す涙を止める事が出来なくなってしまいました。

大勢の生徒達が佇む舞台で、オシッコをお漏らししてしまうと言う、
恥ずかしい行為をしでかしてしまった紫乃は、
すっかり自分のだらしない下半身に、自信を無くしてしまったのです…

「先生、紫乃ちゃんをどうやって、慰めてあげましょうか?」
「そうね、果萌ちゃん。このままじゃ紫乃ちゃんが可哀想だから…」

診療所までやってきた紫乃が、自分の抱えていた恥ずかしい悩みを告げ終わった後で、
ついには泣き出し始めてしまった事を受けて、すぐに果萌は藍莉と顔を見合わせながら、
どうやって紫乃の気持ちを救ってあげれば良いかと、相談を持ちかけていきます。

そこで藍莉も、折角自分達の診療所にやってきた紫乃の為に、
年頃の女の子にも関わらず、オシッコをお漏らししてしまうと言う、
恥ずかしい悩みを何としても、自分達の手で解決してあげようと心に決めるのです…