- 霊眠昔話 桃太郎 -
-桃の章-
第一章 鬼退治ノ供 むかし、 あるところに
鬼に襲われて困っている国がありました。

その国の小さな村に、
お爺さんとお婆さんと女の子が住んでいました。

ある日、お爺さんがいいました。
「婆さま。昨日近くの集落が鬼に襲われたそうじゃ」
「こわや、こわや。おまえさも注意するんじゃよ」
お婆さんは女の子に言い聞かせるのでした。

それを聞いた女の子は立ち上がると、
自らを「桃太郎」と名乗り、
村人を苦しめる鬼を退治したいと
お爺さんとお婆さんに話しました。

お爺さんとお婆さんは、立派な心がけに感心しました。

旅立ちの日。

お婆さんは桃太郎のお弁当としてきび団子を持たせるのでした。

しばしの別れを惜しみ、
桃太郎はひとり鬼ヶ島に向かうのでした。
第四章 鬼
第二章 鬼ヶ島 第五章 鬼ノ目ニ涙
第三章 鬼ノ門 第六章 鬼ノ宝物
鬼の章
春画の章