「動くなよ、ななみ」

大輔君がバケツからナメクジを取り出し、
ニヤニヤしながら私の方に向ける。

「いや・・・っいやぁあああ・・・・・・!」

さっきのものとは比べ物にならない程の恐怖に
私は思わず後ずさる。

シャツを握る手にも無意識に力が入る。