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街に溢れかえるゾンビ まるで悪夢のような光景だ 事の始まりは 街離れの山奥にある研究所での爆発事故だ 原因も何も今となってはどうしようもないが この町は温泉街として有名なのだが 研究所はその地熱を利用して建てられたらしい どうやらその研究所には例の細菌が保管中だったらしく それが爆発で一気に拡散 山風に吹かれ 一瞬にしてこの街を汚染したのだ 美容効果で有名な温泉観光地の街だったため 女性の宿泊客が多く 入浴中に感染したのか 裸で徘徊している人もちらほらいる しかし これだけ人数がいるのだが男は一人もいない ニュースによると 個人差があるものの 感染からおよそ12時間以内に発症 発症すると急激な細胞変化が起き 仮死状態になる ほとんどの人間の場合 この時の細胞変化のショックで死亡 しかしまれに、若く健康的な女性であった場合は ショック死を免れ細胞変化が進み 今、目の前にいるゾンビのような姿になってしまうのだ 脳細胞も何らかの変化を起こし 人としての自我は完全になくなっている それでも 飢えや渇きからか食料を求め歩き回る彼女たち いったい何が彼女たちの食料になったのか・・・ それは考えないでおこう それにしてもだ どうして俺は今現在こうして生きていられるのだろうか? ▼次へ |