もう一人の柚莉亞は甘えんぼ?!体験版 第1話 |
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「良かったじゃない、柚莉亞ちゃん。ちゃんと学校に合格出来て。」 前髪を姫カットに切り揃えたミディアムヘアを春先の肌寒い風に揺らしながら、 『柚莉亞』は叔母に引き連れられて、新しい学校の校庭にある、 目の前にあるそびえ立つ掲示板を、恐る恐る見上げていきます。 ずっと姪の柚莉亞の傍にいた凌子は、 手に握り締められた受験番号を改めて確かめた後、 柚莉亞がしっかりと新しい学校への合格を決めてきた事態に、思わず嬉しそうな笑みを浮かべて、 し二人で一緒に嬉しい気持ちを噛み締めようと、っかりと柚莉亞の肩を両手で握り締めるのですが、 当の柚莉亞は叔母の凌子と違い、少し浮かないような表情しか見せられず、 自分でも刻まれた番号を前にしながら、掲示板の前にずっと佇むばかりです。 本来なら自分の手で掴んだ合格を目の当たりにしながら、 周囲にいる他の女の子ように、校庭で空騒ぎをするところを、 ずっと浮かない顔を浮かべながら、言い表しようの無い不安感に襲われていたのです。 「そ、そうですね……凌子おば様。」 それでも柚莉亞は凌子の前で、何かしらの返事を返すわけにも行かなかった為、 少しずつ凌子の方を振り向きながら、少し元気の無さそうな返事を呟くばかりです。 ここ最近は学校を帰ってからすぐに、さらに休日もお家に籠り続けながら、 長い期間を掛けて受験勉強に勤しんだ成果を、しっかりと発揮する事が出来たおかげで、 柚莉亞は春からは新しい私立の学校へと入学する事が出来たのです。 ずっと柚莉亞の傍に付き添っていた叔母の凌子も、 嬉しそうな笑みを柚莉亞の前へと投げかけていきながら、 姪の柚莉亞が試験に合格出来た喜びを、まるで柚莉亞の代わりに噛み締めていたのです。 (確かに、ずっと行きたかった学校に受かる事が出来て、 本当は嬉しいって感じなければいけないのに……どうして私ったら、こんなに焦ってるの?!) 手元にある受験票と掲示板を幾度も確かめつつ、長い期間耐え続けた試験も無事に合格して、 ひとまず長かった試験勉強に、終止符を打つ事が出来た柚莉亞ですが、 何故か掲示板の前に立ち尽しながら、何故か一抹の不安に少しずつ襲われていたのです。 本来なら入りたいと願い続けていた私立の学校へと、やっとの思いで入る事が出来たので、 周囲にいる同世代の少女達と同じく、嬉しそうにはしゃぐのが普通なのですが、 当の柚莉亞は未だに、新しい学校に合格出来た実感が沸かないのか、 それでも自分がこれから迎える事になる、新しい環境が押し迫ってくる状況に、 今から少しずつ緊張を抱えているのか、掲示板を前にしながら身体をこわばらせ続ける最中も、 胸の奥底からひとりでに湧き出してくる、一種の焦燥感へと駆られていたのです…… 「もうっ。さっきからボーっとしてて、少しは柚莉亞ちゃんも喜びなさいよ?」 柚莉亞が新しい学校への試験を無事に合格出来た事実を、 傍にいた叔母の凌子も確かめ続けていたのですが、 今まで一番苦労し続けた柚莉亞が、少しも学校を合格出来た事実を、 少しも嬉しがらない柚莉亞の様子が、どうしても気になってしまいます。 仕事で忙しい母親の代わりとして、柚莉亞に付き添う事となった叔母の凌子は、 ウェーブの掛かった髪を風に揺らしながら、きっと今の柚莉亞には、 新しい学校へと合格出来た実感が、未だに沸いていないだけだと思い込んでいました。 凌子は眼鏡の奥から優しげな眼差しを柚莉亞に向けながら、 少しは柚莉亞自身も入学試験も無事に通り抜けて、肩の荷が下りた筈なのだから、 周囲にいる他の女の子達と同じように、しっかりと自分で勝ち取った成果を噛み締めて、 今ぐらいははしゃいでも構わないだろうと、何度も柚莉亞に励ましの言葉を掛け続けていきます。 「お、おば様……」 柚莉亞は叔母の凌子に肩を掴まれながら、未だに戸惑いの表情を浮かべるばかりですが、 そんな柚莉亞の様子も構わずに、凌子はしっかりと掲示板に刻まれている受験番号と、 手元に握り締められている受験票とを、柚莉亞の前に繰り返し見せつけていきます。 長い期間を受験勉強に費やせる程、とても生真面目な性格である姪の柚莉亞が、 いくら私立の学校への受験を突破できたと言う、人生の大事な節目を迎えた時だとしても、 年頃の女の子のように騒いでみせるのが、少し苦手なのかもしれないと思いつつ、 それでも今だけは姪の柚莉亞にも、嬉しい気持ちを噛み締めて欲しい為に、 凌子はしっかりと柚莉亞の傍に付き添ってあげるのです。 「柚莉亞ちゃんが今までずっと、試験勉強で忙しかったのは、お姉さんから…… 柚莉亞ちゃんのママから聞いてるから、努力が報われて良かったじゃない。」 叔母の凌子も自分の姉……母親からあらかじめ姪の柚莉亞が、 受験勉強に励んでいる様子を聞かされていた為に、今まで柚莉亞が遊び盛りな年頃にも関わらず、 どれ程の苦労を続けていたかと思うだけで、つい凌子も姪の柚莉亞を気に掛けるばかりです。 本来なら遊びたい年頃である筈の柚莉亞が、学校を終えるとほぼ毎日塾通いを続けて、 お家に帰った後も長時間勉強を続けて……柚莉亞の母親が家を留守にしがちなのも手伝って、 きっと年頃の女の子である柚莉亞には、多感な年頃を迎えているにも関わらず、 孤独な戦いをずっと一人だけで続けながら、どれだけ厳しい状況に耐え忍ぶのが、 今の柚莉亞にとって心細かったかと思うだけで、一人ぼっちで勉強机へと向かう柚莉亞の姿を、 凌子は思わず頭の中で想像しながら、同情の気持ちを向けてしまいます。 「そ、そうですね……おば様。」 何度も叔母の凌子に慰められながら、柚莉亞はどんな返事を返して良いか分からず、 すぐに凌子の方へと振り向いていきながら、未だに戸惑いの表情を浮かべ続けていました。 確かに叔母の凌子が言うとおりに、休日を丸一日勉強部屋だけで過ごす程、 人一倍勉強に励んできた柚莉亞ですが、本来なら嬉しいと感じなければいけない筈なのに、 何故か今は他の女の子みたいに、少しも嬉しい気持ちにも浸れずにいる、 それどころか柚莉亞は自分でも理解出来ない、一種の喪失感を胸の中に感じ続けていたのです。 (確かに、凌子おば様の言うとおりなんだけど……あれだけ必死に勉強も頑張って、 やっと入学だって出来るのに。どうして不安な気持ちで一杯なんだろう……) 柚莉亞は周囲を振り返りながら、自分と同世代の女の子が歓声を上げながら喜んだり、 さらには付き添ってくれていた母親に抱きつきながら、嬉し涙まで流して見せたり、 新しい学校に通える喜びを様々な方法で露わにし続けていました。 それでも今の柚莉亞は、周囲でから騒ぎを続ける女の子達のようにはしゃぐ事すら上手く出来ずに、 学校の中を吹きすさぶ風とともに、少しずつ柚莉亞の身体へと忍び寄ってくる、 まるで大事な何かを失ってしまったかのような、とても物寂しさを感じるような、 今までの柚莉亞自身には言い表す事の出来ない、とても不安な気持ちに苛まれるばかりです。 「ちゃんと学校に合格出来たんだから、少しは柚莉亞ちゃんも浮かれて構わないんだからね…… 分かった。もしかしたら柚莉亞ちゃん……あの心配事が気になってたまらないのね?」 他の女の子達が浮かれる中、姪の柚莉亞だけが一人だけ茫然とする様子を受けて、 何とかして柚莉亞を励ましてあげようと、さらに叔母が言葉を重ねていきます。 延々と受験勉強を続けた結果、やっとの思いで新しい学校へと合格したにも関わらず、 どうしても浮かない素振りを見せてしまう柚莉亞には、ある心配事を秘めていたのです。 「お、おば様……私の心配事って、どんな事ですか?」 柚莉亞は不意に凌子から声を掛けられた事で、やっと我に返る事が出来た為に、 傍にいる叔母の凌子のいる方に身体を向けていきながら、一体凌子が自分に対して、 どんな事を言い出そうとしているのかを、恐る恐る尋ね始めます。 「もうっ。柚莉亞ちゃんったら、とぼけちゃって。お姉さんから…… 柚莉亞ちゃんのママから、しっかりと聞いてるんだから。」 そんな不安げな様子を見せる柚莉亞に対して、叔母はさらに身を寄せていきながら、 周囲にいる誰かに聞かれないよう、そっと柚莉亞の耳元で言葉を呟いていきます…… 「……新しい学校に入る前に、ちゃんと『オネショ』を治しておかないとね?」 新しい学校を舞台にしても、叔母の凌子から指摘された言葉を受けて、 思わず柚莉亞は耳まで真っ赤にしながら、恥じらいの表情を浮かべてしまいます。 なんと柚莉亞は思春期を迎えた今でも、年頃の女の子としてあまりにも恥ずかしい、 まるで小さな子供がしでかすような、オネショ癖を抱えてしまっていたのです。 「……。」 少しも場所を選ばずに、多感な年頃である柚莉亞が抱え続けていた、 あまりにも恥ずかしい事実を、不意に凌子の口から突きつけられた事で、 さらに柚莉亞は顔を赤らめながら、どんな反応を返して良いか分からずに、 ずっと戸惑い続ける様子を見せながら、身を固めて立ちつくすばかりです。 年頃の女の子にも関わらず、未だにオネショ癖を抱えていると言う恥ずかしい事実を、 寄りにも寄って新しい学校でも、凌子の口から告げられてしまったと思い知らされて、 柚莉亞は目を見開きながら、それでも自分自身を取り繕う為に、慌てた素振りまで見せてしまい、 まるで自分自身を取り繕うかのように、緊張の面持ちをますます露わにしてしまいます。 (さすがに柚莉亞ちゃん。オネショの話題を人前で話に出されて、恥ずかしくなっちゃったのかな?) 目の前で分かりやすい程に恥じらいの表情を浮かべてしまう、 姪の柚莉亞の様子を確かめながら、つい凌子も後ろめたい気持ちに苛まれてしまいます。 新しい学校へと通う事が出来たにも関わらず、何故か少し憂鬱そうな素振りしか見せられない、 柚莉亞の様子を気に掛けた上で、わざと別の話題を振ってみたのですが、 それでも当の柚莉亞は自分の目の前で、恥ずかしげにうろたえる様子を前にしながら、 さすがに年頃の女の子である柚莉亞には、酷な事実を突きつけてしまったかもしれないと、 凌子は叔母としての立場から反省させられ、少し申し訳ない気持ちまで感じ始めます。 (それでも可愛い姪な柚莉亞ちゃんの為に、ちゃんとオネショを治しておかないとね…… 多分、受験勉強で疲れでも溜まってたのかな?) それでも凌子は柚莉亞の様子を確かめつつ、眼鏡の奥から目を光らせて、 新しい学校への入学を手にしたにも関わらず、少しも喜ぶ素振りを見せようとしない柚莉亞が、 一体どんな心境を抱えているのかを、しっかりと間近で確かめ続けます。 凌子の姉に当たる柚莉亞の母親から、柚莉亞が抱えているオネショ癖を、 あらかじめ聞かされていた凌子は、姪の柚莉亞がどうして恥ずかしい癖を、 今でも抱えるようになってしまったのか、何としても原因を確かめたかったのです。 母親の話しによると柚莉亞は、受験勉強の中盤辺りから朝に目覚めると下着を濡らしたり、 ヒドい時にはベッドのシーツまでオシッコで濡らしていて、 今では朝に目覚めると大抵はオネショをしでかす様子なのだと聞かされていて、 凌子は叔母として姪の柚莉亞が再発したオネショに心配を寄せるばかりです。 「これでも私は『心療内科』のお医者さんでもあるんだから。 可愛い姪の柚莉亞ちゃんの為にも、しっかりとした治療を受けさせてあげるからね?」 叔母は続けて柚莉亞の前で、さらに言葉を続けていきながら、これから新しい学校へと通う前に、 何としても今の柚莉亞には、年頃の女の子として引け目を感じてしまう筈の、 恥ずかしいオネショ癖を治す必要がある筈だと、改めて柚莉亞の前で告げていきます。 柚莉亞の叔母としてのみならず、凌子は心療内科を営んでいている事もあり、 姪の柚莉亞が抱えているオネショ癖を、どうしても早く治して欲しいと、 柚莉亞の母親である姉から頼まれていたので、少しでも可愛い姪の柚莉亞が抱え続けている、 年頃の女の子として恥ずかしい悩みを、自分の手で解消してあげようと考えていたのです。 「あれ、柚莉亞ちゃん……一体どうしちゃったのかな?」 叔母の凌子が一人だけでやる気を見せる中、未だに柚莉亞はその場に佇んだまま、 少しずつ顔を俯かせてしまったので、凌子はさらに柚莉亞の様子を確かめ始めるのですが、 そんな凌子とは裏腹に、柚莉亞は少しも反応を返そうとしません。 「……。」 それどころか柚莉亞は地面を見つめたまま、少しも自分から顔を上げようとせずに、 ずっと口を摘むんだまま、落ち込んだ様子を見せ続けるばかりです。 確かに柚莉亞は試験を合格して、自分の手で合格を勝ち取った筈なのですが、 あまりにも元気の無い様子を露わにし続けるせいで、傍から柚莉亞の姿を確かめると、 まるで試験が不合格になってしまったかのような錯覚にも陥ってしまいます。 (おかしいわね、普段の柚莉亞ちゃんならオネショを話題に出されると、 すぐに恥ずかしいから止めてって言葉を返してくる、筈なのに……) 本来なら恥ずかしいオネショの事実を突きつけたにも関わらず、 普段どおりに自分の前で反論をぶつけながら、恥じらう素振りすら見せないどころか、 傍にいる柚莉亞が少しも反応を返さずに、未だに茫然とした様子を見せてくる状況に、 ますます凌子は不思議そうな表情を浮かべながら首をかしげるばかりです。 今までも凌子は柚莉亞に対して、恥ずかしいオネショ癖を今のように話題に出してみたのですが、 当の柚莉亞は年頃の女の子らしく、自らの恥部に触れて欲しくないと告げながら、 慌てた素振りを見せる事が多かったのを、凌子は頭の中で振り返っていきます。 そんな柚莉亞が何故か今日に限っては、同じ年頃の女の子達が沢山いる校庭内で、 恥ずかしい癖を告げてしまったにも関わらず、恥じらったり慌てたりする反応を示してくれない為に、 つい叔母の凌子も予想外の反応に戸惑いを覚えながら、今の柚莉亞はどんな心境を抱えて、 ここまで落ち込んだ様子を見せてしまうのか、ますます心配を寄せるばかりです…… 「入学手続きも済ませた事だし、今日はこのままお家まで帰ろうね、柚莉亞ちゃん?」 少し様子のおかしな柚莉亞の手を引きながら、 叔母の凌子は母親の代わりに入学手続きを済ませる事にしました。 傍から見れば都市の離れた姉妹のような、凌子と柚莉亞の二人が佇む様子に、 周囲にいる人々が少し戸惑うのも構わずに、凌子は柚莉亞の背中を押してあげながら、 率先して入学手続きを続けながら、可愛い姪である柚莉亞の為に率先して、 着々と新しい学校への生活を向かえる準備を続けていきます。 「お、おば様……」 その間も柚莉亞は凌子に対して、ずっと不安げな表情を見せ続けながら、 言われるままに入学準備を終える事が出来たのですが、 その最中も柚莉亞は凌子に対して、ずっと不安げな表情を露わにし続けるばかりです。 「今日は私がママの代わりに、新しい学校にちゃんと合格出来た、 お祝いを準備してあげないといけないわね、柚莉亞ちゃんの為に。」 ずっと視線が泳ぎ続けている柚莉亞に、叔母の凌子はある種の違和感を感じながらも、 きっと柚莉亞が新しい環境を迎える事で緊張を感じているのだと感じて、 別の方法で柚莉亞を励ましてあげる事にしました。 試験を合格したにも関わらず、未だに実感が沸かずにいた柚莉亞の為に、 凌子はこれから自分運営している、診療所も兼ねたお家へと帰った後で、 無事に柚莉亞が新しい学校に入学できたお祝いを、二人で一緒に始めようと誘い始めます。 先程は柚莉亞本人が恥じらっているオネショ癖を持ち出しながら、 少しでも柚莉亞の気を引こうと考えていた凌子は、 さすがに効き目が無い事実を思い知らされた上で、別の方法を用いてあげながら、 何としても柚莉亞の気持ちを取り戻させてあげようと試みていたのです。 トクン……トクン……トクン…… (どう、しよう……このまま私、新しい学校に通わないと、いけないなんて……!) 再び叔母の凌子に手を引かれながら、新しい学校への入学が決まった後で、 二人で一緒に家路を目指して歩き続けている柚莉亞ですが、少しずつ脚を動かし続ける間も、 ずっと自分の気持ちが浮ついて落ち着かない事実を思い知らされてしまいます。 これから通う事になる学校の風景を目にする度に、一歩ずつ新しい道を歩き続ける度に、 柚莉亞は背筋を張りつめながら、段々と不安な気持ちへと苛まれるばかりです。 長い期間を掛けて受験勉強をこなして、やっとの事で合格した私立の学校だったのですが、 何故か今の柚莉亞は新しい学校へ、これから通う事になってしまった事実への、 自分でも抑え切れない後悔の念に襲われていました…… 「い、嫌ぁっ!」 これから自分が迎える新しい生活に、ずっと不安を抱え続けていた柚莉亞は、 ついに自分の気持ちを叔母の前で訴え始めてしまいます。 他の女の子や付き添いの家族が周囲にいる最中にも関わらず、不意に柚莉亞は足を止めながら、 少しも自分から身動きを取ろうとせずに、ついには悲鳴まで上げ始めていったのです。 「ど、どうしたのよ、柚莉亞ちゃんったら……」 新しい学校の校庭で立ち尽しながら、急に大きな声を上げ始めた柚莉亞の様子に、 叔母の凌子も驚かされながら、すぐに柚莉亞の様子を振り向き始めます。 今まで大人しかった筈の柚莉亞が、急な行動を見せ始めた事態に、 叔母の凌子も驚きの表情を浮かべながら、何かしらの嫌な予感を感じつつ、 一体柚莉亞の身にどんな出来事が引き起こっているのか、しっかりと間近で確かめていきます…… ポタポタポタッ。 「イヤ……なの……えうぅっ。」 凌子が改めて柚莉亞の様子を確かめると、そこには凌子が想像だに出来なかった事態が、 年頃の女の子である柚莉亞の身に襲い掛かっていました。 なんと柚莉亞は新しい学校を舞台にしながら、オシッコをお漏らしし始めてしまったのです。 スカートの奥底から少しずつ、オシッコの滴が垂れ始めていきながら、 続々と足下を濡らし続けていき、それでも股間から溢れるオシッコを、 少しも自分の手で止める事が出来ないのか、柚莉亞は瞳に涙まで浮かべていたのです。 「そ、そんな……もしかして柚莉亞ちゃんったら、オシッコをお漏らししちゃってるの?!」 目の前で失禁行為を冒してしまった姪の柚莉亞に、 どう自分の手でなだめてあげれば良いか分からず、 目の前で自らの下半身を濡らし続ける柚莉亞の様子を前にしながら、 凌子は思わず慌てふためく事しか出来ずにいました。 まさか思春期を迎えたばかりの柚莉亞が、 まるで小さな子供のように屋外でオシッコをお漏らししてしまう状況など、 叔母の凌子には到底考えられなかった状況だったのです。 (オネショの話を突きつけたせいかしら…… それとも受験を終えた事で気持ちが抜けてしまったとでも、言うの……?) それでも凌子は叔母として柚莉亞に付き添いながら、 どうして柚莉亞が合格発表の直後にも関わらず、 恥ずかしい粗相をしでかしてしまったのか、頭の中で少しずつ理由を考え始めます。 私立学校への入学と言う、新しい環境を前にして緊張を感じてしまった為か、 それとも本人が隠したがっていた、恥ずかしいオネショの事実を、 周囲に他人がいる状況にも関わらず、不意に突きつけてしまった為か…… 柚莉亞の迎えていた状況を色々と振り返りながら、 凌子は恥ずかしいお漏らし行為への原因を自分なりに突き止める事にしました。 それでも今の凌子では少しも、柚莉亞の抱え続けている状況の全てを理解する事など出来ずに、 目の前で今でも下半身をオシッコまみれにする柚莉亞の姿を前にしながら、 一体柚莉亞の身に何が引き起こったのか、ひたすら焦りの気持ちを抱えるばかりです。 「ほら、私が付き添っていてあげるから。とりあえず駐車場まで歩ける?」 明らかに異様な姿を見せてしまう柚莉亞の様子に驚きながらも、 凌子は叔母として柚莉亞を気遣う為の、ある行動を始める事にしました。 まさか新しい学校を舞台にしながら、柚莉亞がトイレ以外の場所にも関わらず、 膀胱をひとりでに緩めてしまい、自らの下半身をオシッコまみれにしてしまう状況など、 本来なら考えられない行為だったのですが、それでも姪の柚莉亞がこれ以上、 誰かの前で恥をかかない為に、少し急ぎ足で車の停めてある駐車場まで向かわせる事にしました。 先程柚莉亞が上げてしまった叫び声のせいで、もしかしたら校庭の上でしでかした、 お漏らし行為を他の誰かに知られないよう、ずっと凌子は気遣い続けながら、 これから同級生になる筈の女の子達に、柚莉亞のみっともない姿だけは、 学校内にいる誰かの晒し者にならないよう、これから迎える新しい生活を台無しにしない為にも、 叔母の凌子はずっと柚莉亞に付き添い続けながら、人目を避けるようにして歩かせ続けます。 ピチャピチャピチャッ、ポタポタッ。 「あうぅっ、ひっく……」 その間も柚莉亞は凌子に身体を支えてもらいながら、 さらにスカートの中から、続々とオシッコを垂らし続けてしまい、 オシッコまみれの下半身を抱えながら、ひたすら涙をこぼし続けて、 あまりにも惨めな姿を、目の前でずっと晒し続けてしまいます。 今でも股間から溢れ続けるオシッコが、穿いているパンツを続々と濡らし続けていき、 ついには脚の付け根からオシッコの筋を作り上げては、足首まで濡らし続けてしまう柚莉亞ですが、 今の柚莉亞は少しも自分の手で、濡れた下半身を取り繕う事が出来ずにいた為に、 柚莉亞が凌子に連れられる形で、延々と歩き続けるアスファルトの地面には、 股間から続々と垂れ続ける恥ずかしい跡が点々と残されていくばかりです。 年頃の女の子にも関わらず、周囲に沢山の人がいる学校内で失禁行為を冒してしまった事から、 柚莉亞は恥じらいの気持ちに襲われていたのですが、表情をずっと崩したまま、 瞳から続々と溢れ続ける柚莉亞の涙には、別の意味合いも込められていました…… (柚莉亞ちゃんをとりあえず、一目が付かない場所まで歩かせないと…… 新しい学校に受かったばかりで、いきなり他の女の子達から、 恥ずかしいウワサが立ってしまったら可哀想だものね。それにしても……) 凌子は半ば強引に柚莉亞を歩かせながら、何とかして人目につかない駐車場の裏まで、 柚莉亞を連れて行く事が出来た後で、思わず溜め息を洩らしてしまいます。 さすがに姪の柚莉亞が年頃の女の子にもなって、 失禁行為まで起こしてしまう状況など、少しも想像だに出来ていなかった凌子ですが、 それでも柚莉亞が幸いにもダッフルコートを身に着けていた事や、 周囲にいる女の子達が、自分の合格発表だけに気を取られていた事もあり、 柚莉亞のオシッコで濡れ続ける下半身が、屋外で晒され続けている状況を、 誰かに確かめられてしまうと言う事態だけは、何とか脱する事は出来ました。 凌子は思わず肩を撫で下ろしながら、二人っきりの駐車場で一息ついた後で、 改めて柚莉亞の様子を確かめつつ、改めて柚莉亞の様子を確かめていきます。 フルフルフルッ…… 「うぅっ……えっく。」 ポタポタポタッ、ポタタッ。 未だに柚莉亞は顔を手で覆いながら、ぽろぽろと涙をこぼし続けていて、 頬を涙が続々と伝っていく様子と同時に、スカートの奥底からもオシッコを垂らし続けてしまう、 眺めているのも可哀想になる程、あまりにも哀れな様子を露わにし続けていました。 瞳から流れる熱い涙を手で拭いながら、柚莉亞は脚を震わせ続けて、 股間からもオシッコを続々と溢れさせ続けては、太股から足首までにオシッコの滴を纏わせつつ、 またしても自分の足下へと、恥ずかしい跡を残してしまいます。 すでに柚莉亞の穿いているスカートには、柚莉亞がお漏らししたばかりのオシッコの染みが、 股間から裾の方まで拡がっていて、傍目から見ても柚莉亞が年頃の女の子にも関わらず、 恥ずかしい粗相をしでかした様子が露わになってしまう程の状況でした。 (今日の柚莉亞ちゃんってば、一体どうしちゃったと言うのかしらね。 もうお外でオシッコをお漏らししちゃうお年頃でも無い筈なのに……) 目の前で繰り広げられる惨状を目の当たりにした叔母の凌子は、 どうして柚莉亞が急に泣き叫んだかと思えば、身体を小刻みに震わせながら、 オシッコをお漏らししてしまったのか、今の凌子では少しも理由を掴む事すら出来ずに、 ただ目の前で引き起こされている惨状に茫然とさせられるばかりです。 本来なら姪の柚莉亞が新しい学校に合格出来た事を祝ってあげている筈なのに、 少しも柚莉亞は嬉しそうな素振りすら見せる事も無く、 ついには新しい学校で粗相をしでかしてしまい、まるで小さな子供のように、 下半身を恥ずかしく濡らしながら泣き続けてしまうなど、ありえない事態だったのです。 それでも凌子は叔母として、オシッコをお漏らししてしまった今の柚莉亞を、 どうやって自分の手で支えてあげれば良いのか、さらには柚莉亞が情緒不安定になってしまった、 原因をどう突き止めれば良いものか、ただ悩ませられるばかりです。 「うえぇんっ……ぐすっ。私ったら……どうして、オシッコなんて……?!」 フルフルフルッ、ショワショワワッ…… 傍にいる叔母の凌子が心配を寄せる最中でも、柚莉亞は駐車場の陰に身を潜めながら、 少しも対処の方法がまとまらずに、ひたすら取り乱し続けるばかりです。 実は柚莉亞自身も未だに新しい学校を舞台にしながら、 恥ずかしいお漏らし行為をしでかしてしまったのか、少しも理解できずにいたのです。 それでも今の柚莉亞は、濡れ続ける下半身を恥じらう余裕すら無く、 胸の奥底から続々と溢れ続ける思いに、すっかり自分自身が支配されてしまい、 自分の気持ちが段々と支配され続けていた為に、瞳から続々と溢れ続ける涙も、 股間からひとりでに噴き出していくオシッコも、自分の手で少しも止める事すら出来ません…… 「柚莉亞ちゃん……とりあえず車に乗ろうね?私の診療所が一番近いから、 そこで柚莉亞ちゃんの身体をキレイにしてあげるから……」 柚莉亞が少しも泣き止まないどころか、足下に続々とオシッコの跡を残してしまい、 ついには恥ずかしい水溜まりまで作り上げてしまいそうだった為に、 叔母の凌子はとりあえず柚莉亞の手を引きながら、車に乗せてあげる事にしました。 急にパニックを起こしたせいで、ついにはオシッコをお漏らししてしまった柚莉亞を、 このまま放っておく事も出来ないと考えた凌子は、さらに柚莉亞の身体を支えてあげながら、 自分でも逸る気持ちを抑えながら、自ら運営している心療内科の診療所へと、 とりあえず姪の柚莉亞を担ぎ込む事を思いついたのです。 「は、あうぅんっ……えうぅっ!」 モジモジモジッ…… 柚莉亞は叔母の凌子に言われるまま、下半身オシッコまみれの状態で、 恐る恐る車の中に入り込んでいくのですが、その際も柚莉亞は凌子に背中を押されない限りは、 自分から身動きが取れない状態にまで陥っていたのです。 今でも柚莉亞はオシッコまみれの下半身を抱えて茫然としたまま、 自分でも何事が起こったかを理解できずにいたのですが、 それでも瞳から自然と涙を溢れさせ続けてしまったり、 股間から生じる恥ずかしいせせらぎを、少しも自分の手では止められない事態に、 柚莉亞自身も一種の違和感を感じ続けていました。 自らの信じ難い事実を思い知らされながらも、柚莉亞は凌子の車に乗せられながら、 診療所へと向かい続ける最中に、ずっと胸の奥底で押し殺していた筈の、 ある衝動が段々と抑えきれなくなる感覚へと襲われていくのです…… |
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