お兄ちゃんの女装を見るとたまらなくなる

お兄ちゃんの彼女(?)に尻コキ

 僕はお兄ちゃんの部屋のドアをノックした。

 返事が無い。もう一度ノックする。

「おかしいな。寝ちゃったのかな?」

 ドアの隙間からは明かりが漏れている。夜の十一時。下の階にいる両親は朝早いからとっくに寝ているが、大学生のお兄ちゃんはこの時間まだ起きている。

 おにいちゃんは頭がいい。僕は受験勉強でわからないことがあればこうしてよく訊きにきていた。

 いつもならすぐにドアを開けてくれるのに。もしかしてうたたねでもしているのかな。それならちゃんとベッドで寝ていればいいけど、机で突っ伏していたりしたら風邪をひいてしまう。

 ドアノブをそっと回してみる。鍵はかかっていない。

 お兄ちゃんだって男だ。見られて困ることをしているときはちゃんと鍵をかけている。それに起きているならノックに対し返事をする。だからやっぱりうっかり寝てしまっているのだろう。ちゃんとベッドで寝ているか確認だけしよう。寝ていたら電気も消してあげなくちゃ。

 お兄ちゃんを起こさないようにそっとドアを開ける。いつものことだ。僕たち兄弟はこうして気軽に互いの部屋へ出入りする。もちろん相手がいるときだけだ。困るときはきちんと鍵をかけている。そうでないならノックしたあと返事がなければドアを開けて入っている。

 いつものことだから、このときもそうだった。だからドアをそっと開けて中をのぞきこんだときに心臓が止まるかと思うほど驚いた。

 ベッドの上に、女の人がいる。

 髪の長い女の人が寝ころんでいる。こっちに背を向けて身体を揺すっている。

 短いスカートからお尻が出ている。パンツが少し見えている。それはとても刺激的な光景だった。童貞で、女友達もいない僕にとってスタイルのいい女性のパンチラはすごくいやらしく見えた。

 お兄ちゃんの彼女かな。大学で彼女ができたんだ。

 僕にも秘密だなんて。今まで彼女ができたなんて聞いたことがない。僕と同じで女の子とろくに話も出来ない奥手だと思っていたのに。僕はお兄ちゃんに初めての彼女ができたことを喜ぶ気持ちと、僕に話してくれなかったことへの憤りで何だかもやもやした。

 でもいつ来たのだろう。まるで気付かなかった。親にも僕にも気付かれずに家に連れ込めるのだろうか。一戸建ての二階とは言え窓から女の人を連れ込めるのだろうか。

 それにおかしい。お兄ちゃんがいない。ベッドの上には、背を向けた髪の長い女の人だけだ。他にだれもいないようだ。

 トイレにでも行っているのだろうか。もしそうなら戻ってくるときの足音でわかる。僕はいけないと思いながらも女の人のパンツから目が離せなかった。お兄ちゃんにばれそうになるぎりぎりまで見ていたかった。

 細くくびれた腰はなまめかしかった。お尻が大きいからよけいに細く見える。かなりスタイルがいい。背を向けているからわからないが、おそらく美人だ。巨乳かもしれない。もしそうならうれしいな。女はやっぱりおっぱいが大きい方がいい。

 それにしても、ベッドに寝そべって何をしているのだろう。身体が小刻みにふるえている。

 何かつぶやいている。肩が上下している。動いている。動かしている。

 こんな夜中に彼女を連れ込む。彼女がベッドの上で揺れている。それってつまり、お兄ちゃんがあの女の人とエッチをしているということだろうか。

 でもベッドの上には彼女しかいないように見える。彼女の身体に隠れて見えないのだろうか。いや、いくらなんでもそれはない。彼女の向こうにお兄ちゃんがいるなら身体がはみ出して見えるはずだ。

 どういうことだろう。わからない。わからないから好奇心がそそられる。それに身体をゆすり何かをつぶやく女の人はとてもいやらしく見える。生身の女の人が何かエッチなことをしているのを見るのは初めてだ。ビデオとまるで違ういやらしい雰囲気がにじみだしていた。

 何をしているのか知りたい。確かめたい。やばいのに、僕は考えられなかった。もしばれたら謝ればいい。謝ってすむことではないのに、このときの僕は頭に血が上っていて冷静ではなかった。

 もっと近くで見たい。何をしているのか確かめたい。確かめたらすぐに自分の部屋へ戻ろう。そう考えた。

 ドアを開けたらすぐばれる。近づいたらすぐばれる。なのに僕はそっとドアを開けた。音を立てないように慎重に。

 ばれる。ばれる。でも女の人は気付いていない。夢中になっているようだ。何に夢中なのだろう。雰囲気からしてエッチなことに違いない。

 ドキドキする。開けたドアからすすっと身体を滑り込ませ、部屋へ入った。

 何て大胆なのだろう。どうかしていた。でももう止められなかった。こんなに興奮したのも心臓が痛いほど脈打ったのも初めてだった。

 足音をたてないようにそっと近づいた。一歩一歩踏み出すたびにより強く緊張した。のどを鳴らしてつばを飲み込むわけにはいかない。僕はつばを口にためながら我慢した。

 僕は部屋の照明の影になって気付かれないように腰を落とし、四つん這いで近づいた。

 何だかとても変態的だ。ベッドで背を向けている女に四つん這いで音を立てずに近づく。まるで夜這いじゃないか。そう思うとますます興奮した。

 ごくり。つばを飲み込む。

 血の気が引く。音が大きい。気付かれたか。振り向かれたらどうすればいいんだ。

 さいわい、女の人は気付かなかったようだ。ほっとする。ここまで死ぬほど怖いと思ったのは初めてだ。

 大分近づいたので、様子がわかるようになった。

 女の人はイヤホンで何かを聞いているようだ。それに夢中になっている。だから僕に気付かない。ちょっとの音では聞こえないのだろう。

 ここまで近づけば、何を言っているのかはっきり聞こえる。遠くからでは何かをつぶやいているようにしか聞こえなかったがつぶやきではなかった。

「あっ、んっ、ふっ、んくうう、んんんん」

 あえいでいる。女の人が、甘い蕩ろけるような女の色気に満ちた声でよがっている。

 やっぱり、オナニーしているんだ。

 女の人がお兄ちゃんの部屋でオナニーしている。

 ドキドキする。興奮する。股間が熱くなり、むくむくと膨らんだ。

 どうしてお兄ちゃんの部屋で女の人がオナニーしているのだろう。それもお兄ちゃんがいない、一人きりだ。

 たぶんこれはプレイの一種なのだ。家族に気付かれないように彼女を部屋へ連れ込む。そしてお兄ちゃんは彼女を残して家を出る。戻ってくるまで一人でオナニーをさせる。それも部屋の鍵をかけないで。

 家族に、特にとなりの部屋にいる僕にばれるかもしれない、それを興奮材料にオナニーさせる。そして戻ってきたお兄ちゃんが彼女にその感想を聞く。

 ドアをノックされたら鍵をかけて無視すればいい。もしくは服を整えドアを開け、普通にお兄ちゃんはちょっとコンビニに行っているとでも言えばいい。お兄ちゃんの彼女だと言われれば僕はとくに疑問に思わず引き下がるだろう。

 でもオナニーに夢中になりすぎて僕のノックに気付かなかったのだ。それどころかこうして部屋に入っても気付かない。

 これって見てもいいってことだよね。彼女にこんなことをさせているお兄ちゃんが悪いんだ。僕以上におとなしいくせにこんな変態みたいなことをしているなんて。お兄ちゃんもこの女の人も相当エッチだってことだ。僕に見られてもより興奮するだけでこっぴどくしかられたりはしないだろう。

 もちろんそれは自分にとって都合のいい妄想だった。現実的ではない。でも今の状況を説明出来る他の理由は思いつかなかった。なによりこう考えたということにして、彼女のオナニーを間近で見ることへの言い訳ができた。

 遠慮することはない。存分に見ればいいのだ。もっと近づこう。

 より頭を低くして、ほとんど床にあごをこすりそうにしながらじりじりと彼女に近づいた。

 もうすぐそばまで来た。見上げれば彼女の背中がある。いい匂いがする。女の人がオナニーしているエッチな匂いがぷんぷん漂っていた。

「はあ。あ。んん。んああ」

 声を殺しながら、でも漏れてしまうあえぎ。そんなに感じているのか。すごいな。恋人の部屋で一人残されオナニーさせられる。この女相当好き者だぞ。

 もしかして、頼めばやらせてくれるかもしれない。オナニーだけでなく、弟に見つかればやらせてやれと命令されているかもしれない。そんな都合のいいことあるわけがないのだけれども、僕はその期待で股間がはちきれそうだった。

 背中だけ見ればプロポーションは見事だ。これで美人でなかったら詐欺だ。きっととても美しいに違いない。

 僕は這いつくばったまま慎重に移動して彼女のお尻を見る。

 ベッドに寝そべり背を向けている。とても短いスカートだ。こんな短いのはいている女はめったにいない。階段を上れば確実にパンツが見える。女は普通見えそうで見えない長さのスカートをはいて男を翻弄する。

 大きな丸いお尻。こんな間近で見上げるとすごい迫力だ。僕は巨乳が好きだが大きなお尻も好きだ。

 純白のパンツか。こんな大胆なことをするのに清楚ぶりやがって。ど淫乱のくせに。僕はもしばれたときのために、彼女が淫乱だから悪い、自分は悪くないと思いこもうとしていた。

 足をぴったり閉じている。ここからでは見えないがパンツに手を入れていじっているらしい。身体は切なそうにもぞもぞ動いている。

 はあ。はあ。興奮する。どんなエロいビデオよりも興奮している。やっぱり生身の女は映像なんか比べ物にならないくらいエロい。

 匂いがすごい。くらくらする。甘ったるいエッチな匂い。たまらない。女の人ってエッチなことをするとこんないやらしい匂いが出るんだ。

 うっすら汗をかいている肌がなまめかしい。むっちりした太い生足はとても色っぽい。すごくやわらかそうだ。なでまわしたい。そのむっちりふとももに頭を挟まれてクンニしたい。

 足開いてくれないかな。股間をいじっているところ見たい。どんなにいやらしい手つきなのだろう。見たくてたまらない。

 股間が爆発しそうだ。僕もオナニーしたい。我慢しないと。さすがにばれてしまう。

 でもここまできて、果たして気付かれずに部屋を出られるだろうか。たぶん無理だ。きっとばれる。

 どうせばれるなら、一緒にオナニーしてもいいんじゃないか。こんなエロいの見たらもうたまらない。童貞には刺激が強すぎる。

 僕はゆっくりズボンをパンツごとずらし、勃起ペニスを取り出した。床に片手をついて、もう片方の手でペニスをゆっくりしごく。

 この体勢は辛い。あちこち痛くなってくるしやりにくい。でも気持ちいい。

 ベッドを見上げ、もぞもぞうごめく大きなお尻を凝視する。スカートから見える純白パンツとお尻をオカズにオナニーする。

 すごい。僕今、女の人と一緒にオナニーしている。相手は気付いていないけれど、なんてエッチなことをしているんだ。

 射精したい。でもさすがに床にぶちまけるわけにはいかない。しかしこの気持ちよさはどうだろう。今までのオナニーとは桁違いだ。こんなの、イくとき声が出てしまう。

 どうせばれるんだ。それにこんなことをしているのだからきっと、僕にばれるのを覚悟の上だ。いや、それを望んでいるはずだ。僕にばれたらきっと手や口で抜いてあげて黙らせろとか命令されているんだ。でないとこんなことはしない。部屋に鍵をかけないなんてありえない。ノックに気付かなかったのではなく、気付いていないふりなんだ。気付いていないふりして誘っているんだ。でないとここまで近づいて気付かないわけがない。

 興奮して頭に血が上っていた。だからこんなありえないことを本気で考えた。そしてそれを理由にさらに大胆な行動に出てしまった。

 さすがにセックスまでは無理だろうけど、頼めばきっと手か、もしかしたら口で抜いてくれるかもしれない。それぐらいは言われているはずだ。あのおとなしいお兄ちゃんが彼女にそんなことを命令する姿が想像出来ないにもかかわらず僕はそう思いこむことにした。

 僕はペニスを握っていた手を離す。その手をゆっくりと上げる。

 床にうずくまったまま彼女に近づく。片手を彼女のお尻に近づける。そして口を彼女の耳に寄せる。

 ドキドキする。なんて緊張だ。心臓が口から飛び出そうだ。でももう止められない。

 僕は、彼女のお尻にそっと指先を這わせた。

「ひっ」

 彼女がびくりとふるえる。すごくおどろいたように見える。演技が上手いな。どうせ僕に気付いていたくせに。

「静かに」

 彼女の耳元にささやく。彼女は見ていて哀れなぐらいがくがく大きくふるえて縮こまっている。かなり迫真の演技だ。すごいな。本当におびえているように見える。

 女の人をおびえさせる。それはぞくぞくする体験だった。このときまで自分でも気付いていなかったが、僕はこうして女の人を服従させる支配欲が強いらしい。

「静かにして。声を出さないで。お兄ちゃんの彼女だよね。こんばんわ。いや初めましてかな。そのままじっとしていて」

 彼女はがくがくふるえているけれど動かない。声も出さない。

 僕は彼女のお尻をなでまわす。指先だけを触れて円を描くようにゆっくり這わせる。なんてやわらかさだ。ズボンを下ろしてむき出しのペニスから先走りがしたたり床に垂れて糸を引く。

「やわらかいお尻だね。ねえ、どうしてお兄ちゃんの部屋で、一人でオナニーなんかしているの。教えてよ」

 ふるえて身動き出来ない女の尻を触る。ぞくぞくする。女をいいなりにするってすごく楽しいぞ。

 僕はもぞりと身体を起こす。彼女はばっと身体を翻してうずくまる。ひざと頭をくっつけるようにしてベッドに顔を伏せる。

「顔見せてよ。駄目なの。お兄ちゃんにそう言われているの?」

 お尻を両手でなでまわす。スカートをめくり上げパンツの上から存分に、手のひら全体で感触を楽しむ。

「うわあ。やわらかい。いいお尻だねえ。何も言わないってことはお尻触っていてもいいんだよね。はあ。うれしいなあ。僕女の人のお尻触るの初めてだ」

 はじめに手を振り払ってくれたらそれで終わりだった。あとは勃起ペニスを見せつけて手か口で抜いてくれるようにお願いするつもりだった。でも触っていても文句を言わないものだから触るのをやめられない

「お尻大きいね。やわらかいなあ。お兄ちゃんはいいなあ。いつもこんなエロいお尻触っているのかあ」

 たぶんこれっきりだ。何も言わないならたっぷり楽しもう。

 こんなのセクハラで、痴漢で、犯罪だ。でも僕は、彼女がお兄ちゃんにこういうプレイを命令されていると決めつけていたから悪いことをしている意識は無かった。むしろしてあげるのが当然だと思った。彼女だって怖がっているふりして興奮している淫乱だろうからかまわないのだ。

「ね、何聞いているの」

 僕はベッドに顔を埋める彼女の耳からイヤホンを取ってつけてみる。思った通り、いやらしい音声が聞こえてきた。

「あ、あん、犯さないで。いや、感じてなんか、ないのに、くう、あ、あああ、そんなに突かれたら、イっちゃう、イっちゃう、あ、あはああああ」

「ははは。ベタだね。こういうのが好きなんだ。もしかして、僕にも犯されたいとか思っている?」

 彼女はベッドに顔をこすりつけるようにして左右に首を振る。

「その仕草、かわいいね」

 僕はベッドに上がり、彼女にのしかかった。勃起ペニスをやわらかいお尻にこすりつけると彼女はびくりと大きくふるえた。

「ね、おっぱい触らせてよ」

 うずくまる彼女の胸を触ろうとするが、彼女は手足を抱えるようにうずくまっているため手が入らない。僕はしかたなく肩やうでをなでまわした。

「はあ。はあ。興奮する。僕童貞なんだ。女の子触るの初めて。君やわらかいね。すごくいい匂いがする。ねえ。何か言ってよ。お兄ちゃんに、どこまで許していいって言われているの」

 彼女は何も言わない。それでもいい。僕はべたべたと彼女のあちこちをなでまわした。

「お兄ちゃんの彼女が、お兄ちゃんの部屋でオナニーしているなんて。鍵かけないで、僕にのぞいてほしかったんだよね。それを考えて興奮していたんだよね。どう。こうやって触られた方が興奮するでしょ。感じる?」

 強くせかせかともんでも気持ちいいわけがない。でも僕はそんなことは知らず、ビデオみたいに乱暴に触れば女の人は気持ちよくなると思いこんでいた。

「のぞかれて、オナニーしているのばれたときどうするって言われているの? 手で抜いてあげろって言われているの? それとも口までしてもいいって? もしかして、セックスまでしてもいいって言われている? 僕の筆下ろしをしてあげろってお兄ちゃんに言われているの?」

 無茶苦茶興奮する。ペニスは先走りを垂らしっぱなしでこすりつける彼女のパンツをぐっちょり濡らしていく。

「ねえセックスさせてよ。駄目? じゃあ口は? 駄目なの? 手も駄目? ねえ何か言ってよ。どこまでしてもいいって言われているの? 僕もう我慢出来ないよ。射精したい。抜いてよ。気持ちよくしてよ」

 彼女はうずくまってふるえたままだ。何もしてくれる気配が無い。

「それとも、そうしてじっとしてろって言われたの? 顔見せるなって言われた? 美人だから見せたくないって? お兄ちゃんはひどいや。彼女いることを隠していて、見つかっても顔を見せてくれなくて。何もするなって言われているんだ。ひどいや。僕のペニス、もう射精しないとおさまらないのに何もしてくれないなんてあんまりだ」

 彼女のお尻にぐいぐいペニスを押しつけておねだりする。でも彼女は何もしてくれそうにない。

「そうやってじっとして、何もするなって言われているんだ。でも触らせてくれるからには触っていいんだよね。背中とお尻だけか。顔もおっぱいもあそこも駄目なんだ。ちぇっ。でもいいよ。お尻やわらかいものね。これで我慢するよ」

 僕は先走りと汗で湿ったパンツを引っ張ると、僕のペニスを差し込んだ。

 彼女がびくりとふるえる。それでも声も出さず顔も上げない。

「セックスまでとは言わないけど、口でしゃぶってくれないかな。駄目? ならこのまま、尻コキしちゃうよ」

 彼女のお尻の割れ目に竿をあてがい腰を前後させた。パンツとお尻に挟まれ布と肉のやわらかい感触がとても気持ちがいい。

「あ、これ、すごい。はあ。気持ちいいよ」

 彼女の尻を両手で抱える。やわらかい尻をぐいぐいもみながら尻にペニスをこすりつける。

「ん、ちょっとやりにくい。ね、お尻上げてよ」

 でも彼女は動いてくれない。しかたなく、僕は下から突き上げるようにして腰を振りお尻の割れ目にこすりつける。

 ペニスを包んだパンツが腰を突き出すたびにぐいっと引っ張られる。パンツの中でペニスが暴れ回る様はとても卑猥だった。

「はあ。はあ。エロい。すごいや」

 女の人との初エッチが尻コキなんて。まあいい。これはこれで、想像していたよりはるかに気持ちいい。

「ん、ん、お兄ちゃんに、こんなエッチな彼女がいたなんて。はあ。弟の、僕にまで、こんなことをさせてくれるなんて」

 実際に彼女は何も許可していない。勝手にさせてくれると思っているだけだ。もしこれが僕の思いこみにすぎなかったらとても大変なことをしでかしている。でもそれならもう少しいやがるはずだ。何も言わないのだからしてもいいはずだ。

「はあ。はあ。気持ちよすぎてもう出ちゃうよ。あ。我慢できない。出すよ。このままパンツ汚しちゃうよ。いいよね」

 彼女は相変わらず何も言わない。それを肯定の意味だと勝手な解釈をする。

「出すよ。出すよ。んんん。尻コキで、パンツの中に、出すよ」

 猛然と腰を振る。尻の谷間は熱くて汗や先走りでぬるぬる滑って最高だ。

 どぐ、どぐ、どぷうううう。

 射精した。女の人のパンツの中にどんどん出す。それは尻に垂れてお尻の割れ目をどろどろしたたっていく。

「う、は、すごい、僕、お兄ちゃんの彼女に射精している」

 たくさん出た。この世のものとは思えないほど気持ちよかった。女の人とエッチするのって何て快感なんだ。オナニーとは桁が違う。すごすぎる。気持ちよすぎる。

 彼女のパンツと尻をべっとりぐちょぐちょに汚してしまった。パンツをかぶせたままのペニスはそのいやらしい光景を見て、射精したばかりなのに硬く跳ね上がった。

 彼女の背中にのしかかり、服が精液で汚れるのもかまわず抱きしめた。

「セックスしよう。セックスさせて。もう我慢できない。君いやらしすぎる」

 お兄ちゃんの彼女。背中だけだが見た目はとても大人らしく成熟したプロポーションだ。僕より年上に違いないのに僕はまるで年下の女の子に対するような口をきく。

「ここまでしたんだ。もうセックスせずにはいられないよ。お兄ちゃんに頼まれたんでしょ? 弟の筆下ろししてやってくれって。ねえそうでしょ。そうだよね。セックスしたい。させて。筆下ろししてよ。ねえったら」

 力づくで彼女の身体をひっくり返そうとする。彼女は身をよじって暴れる。

「ははは。華奢だね。女が男にかなうものか。かわいいなあ。いやがっているふりしちゃって。燃えるよ。こういうの好きだなあ。お兄ちゃんとするときもいやがってみせるの? お兄ちゃん、僕よりおとなしいくせにそういう趣味があったんだあ。兄弟だから趣味が似るのかもね」

 実際彼女は僕より力が弱かった。暴れて抵抗しているけれど、とうとう顔をこっちに向けさせた。

 すごい美人だった。

 長い髪はとてもきめ細かくてきれいだった。そしてまつげはもっときめ細かく繊細で美しかった。

 大きな瞳はうるんでいた。ほほは涙で濡れていた。僕が触っている間ずっと泣いていたのだろうか。いやがるふりもここまで泣き真似出来ればたいしたものだ。

 どこかで見たことがある気がする。懐かしさを感じるまなざし。でも知らない人だ。こんな美人、たとえ町中ですれ違っただけだとしても忘れやしない。

 ふっくらした唇はとてもやわらかそうだった。その口が何かを言おうとうごめいている。まるで僕を誘っているように見える。僕は吸い込まれるように唇を重ねた。

「んんん、んんー、んー」

 暴れる彼女にのしかかり、両手首をつかんでベッドに押しつける。そして執拗にキスをした。彼女は歯を開いてはくれなかったが、僕はやわらかい唇に舌を差し込み歯をなぞった。

 彼女は上半身だけをひねって僕にキスされている。涙をぼろぼろこぼしている。本当にいやがっているみたいだ。たまらない。なんてそそるのだろう。いやがる女を無理矢理犯す。それは男ならだれでも持つ願望だ。

 実際に犯す機会なんてない。してはいけない犯罪だ。でも今はいいんだ。彼女が部屋の鍵もかけずにオナニーしていたのは僕を誘っていたからだ。童貞を誘惑したら、セックスしたがるに決まっている。それを我慢させるなんて許されない。

 ひざを曲げて両足をぴったりそろえる彼女のひざに手をかける。

「あっ」

 彼女がとっさに手をのばす。僕はそれを振り払い、再び彼女の足に手をかける。

 ぐいっと力を込めて左右に開かせる。僕の方が力は強い。抵抗したところで彼女は僕に逆らえない。

 彼女は両手で顔を覆って恥ずかしがっていた。僕は彼女の足を広げさせ、その股間を期待をこめてのぞき込む。

 そして絶句する。ありえないものを目の当たりにして僕はのどを詰まらせる。

 短いスカートをはだけ、女のパンツからはみ出ていたモノは。

 僕と同じ、勃起したペニスだった。

「う、う、ぐすっ、ひっく」

 彼女は顔を手で覆って泣いていた。でもその声は、さっきまでの甘い女の声ではなかった。とても聞き慣れた、毎日聞いている、よく知っている声だった。

 僕は混乱する頭で、でも確かめずにはいられなくて、彼女の髪に手をのばす。力を入れてひっぱると、ずるりとその髪が取れた。

 長い髪のウィッグを外すと、毎日見ている、男にしては長めのさらさらした髪が現れた。

 この髪、この泣き声、よく知っている。女の服を来て、さっきまで女の声を出していた、正真正銘見ても触っても女だったはずなのに、女のパンツから勃起ペニスを生やしたこの人は。

「お、お兄、ちゃん……?」

 お兄ちゃんは、わっと大きな声をあげて泣き出した。


 このあとはお兄ちゃんがどうして女装しているのか、どうしてそんなに女らしくなってしまったのかなどの話をしながら、でもその色香にあてられ少しずつエッチなことをしてしまいます。

 以下ではエッチシーンの一部をごらんいただけます。