第 二 章
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「最近、ちょっと寒くなって来ましたよね」
「そうね、もう秋だもの。そろそろ半袖はしまった方がいいかもしれないわ」
「そうです、佳奈子ちゃん。一緒にお買い物に行きませんか?」
「冬服を見に行くのね?」
「えぇ。お互いの服を」
 美雪から外出のお誘いを受けるのは珍しい。いつもは私が誘う方だから。
「ん〜、そうね。じゃあ土曜日に学校が終わった後、行きましょう」
「はいっ!」
 嬉しそうに笑顔を見せる美雪を見ていると、私も自然と笑顔になるのだった。

 美雪と冬服を買いに行く事をお母さんに言ってお金を貰うと、大事に使うように言われた。『佳奈子なら言わなくても無駄遣いなんてしないわよね』と笑っていたけれど。
 確かに無駄遣いなんてしないわ。私は無駄な事が大嫌いだから。
 私はしっかりしていると周りからよく言われる。クラスの男子からは委員長などと呼ばれる事さえある。私は委員長じゃないのに。
 そんな風に言われるのが嫌だと美雪に愚痴を言うと――
「では、イメージチェンジをしましょう!」
 と提案された。
 そこからはもう、美雪の独壇場だった。
「佳奈子ちゃん、この服はどうでしょう?」
「こちらの服もきっとお似合いですよ」
「これとこれ、どちらが良いでしょうね……う〜ん、こちらにしましょう!」
 あれやこれやと服を見て回っては私に試着させる。まるで着せ替え人形にでもなった気分。
 でも嫌な気分じゃないわ。楽しそうに服を選ぶ美雪を見ていると私も楽しくなってくるもの。
「このボアベスト可愛いです! 白猫さんですよ〜。佳奈子ちゃん、佳奈子ちゃん、にゃーって言って見て下さいませんか?」
「にゃ、にゃ〜」
「きゃ〜っ! 佳奈子ちゃん可愛い過ぎますっ! とっても、とっても可愛いですっ」
 思わず手までグーにして猫真似をしてしまった私に喜色満面で抱きついて来る。
「うぅぅっ、なっ、何やらせるのよっ! ……もう、恥ずかしいじゃないっ」
 あまりにも高い美雪のテンションに飲み込まれてついやってしまった。恥ずかしいやら何やらで顔が熱い。
 結局、美雪に見立てて貰った服を一式購入した。色合いもちゃんと私好みの物を選んでくれたし、気に入っている。
 ……猫耳フードはちょっと恥ずかしいけれど。

「はぁぁ〜っ、ちょっと疲れたわね」
「そうですか? 私はとっても楽しかったですけれど」
「ん。楽しかったのは……うん、認めるわ」
「ですよねっ」
 ベンチに座って休んでいても、美雪はまだ興奮冷めやらぬ感じだ。
「あのあの、佳奈子ちゃん。そのヘアピンちょっと外してみてもよろしいですか?」
「ん〜? いいけど、どうするの?」
「うふふっ。それはですね、こうするんですよ〜」
 私の前髪を留めている髪留めを外すと、代わりに何かをそこに付けている。
 そしてポシェットの中から取りだした手鏡を掲げて見せてくれる。
「リボンの……髪留め?」
 美雪がいつも付けているのと同じ、黄色いチェック模様のリボン。それをあしらった髪留めが私の前髪に付けられていた。
「昨日作ってみました。私からのプレゼントです」
「え? これ、美雪の手作りなの?」
「はい。どうでしょうか……?」
「私にはちょっと可愛すぎる気もするんだけれど……」
 私はいつも質実剛健というか、無味乾燥で実用一辺倒な髪留めを使っている。髪を留められればそれでいいと。装飾なんて無駄だし、私には似合わないと思っていた。
「そんな事ありませんっ! すごく似合ってますよ!」
「――うん。すごく嬉しい。ありがとう、美雪。付けさせて貰うわね」
「はいっ!」
 でも力強い美雪の言葉を聞くと、私にも似合うんじゃないかって思えてくる。
 美雪の気持ち本当に嬉しくて、ちょっと涙が出そう。やっぱり私、美雪の事が大好きだわ。

 家に帰ってから今日買った服を着てリボンの髪留めを付ける。
 それと、前にお父さんが買ってくれた赤いフレームの眼鏡。派手で私には似合わないと机の中に仕舞っていたのを着けてみる。
 美雪のくれた髪留めの黄色と合っていて良いかもしれない。
 眼鏡をつけてお父さんに見せたらすごく喜んだ。可愛い可愛いと何度も言われて顔が真っ赤になってしまったわ。
 お母さんもお父さんの娘バカっぷりに少し呆れていたけど、でも似合ってるわと言ってくれて嬉しかった。
 美雪の選んでくれた服は学校に着ていけないけれど、この眼鏡とリボンの髪留めをしていけば周りの反応も少しは変わるかしら。

 ――翌日の放課後。
 美雪と一緒に買った服を着て、美雪の家へと遊びに来た。
「いらっしゃい、佳奈子ちゃん。やっぱりその服、よくお似合いですよ」
「んっ、ありがと」
 恥ずかしいけれど、素直に感謝する。否定したら選んでくれた美雪のセンスも否定する事になってしまうもの。
 学校でも女子達には可愛いと言って貰えて嬉しかった。男子達にはからかわれたけれど、気にもならなかったわ。
 美雪はいつも通りの格好の上にエプロンをしている。
「美雪はお料理中だったの? 小母様のお手伝い?」
「うふふっ。どうぞ、お上がり下さい」
 意味ありげに微笑む美雪に首を傾げながら、靴を揃えて上がらせてもらう。
 美雪の家は基本、昼間は美雪以外に誰も居ない。ご両親共に働いているからだ。
 小父様は近所にある診療所の先生で、小母様はそこで看護婦さん。
 そんなわけで家事を手伝う事も多いらしい。今もきっとそうなのだろうと気軽に考えていた。

「あら、美味しそうな匂い。シチューを作っているの?」
 お鍋の中にはまだ湯気の上がるホワイトソースが入っている。どうやら完成したばかりのようだ。
 脇には下ごしらえされた鶏肉と玉葱がボウルの中に入れられている。
「いいえ、グラタンにするつもりです」
「へぇ、グラタンなんて作れるのね」
「一人で作るのは初めてですけれど、佳奈子ちゃんに是非召し上がって頂きたいと思いまして」
「私も食べていいのかしら」
「もちろんです。それで、少し手伝って頂きたいのですが」
「いいわよ、ご馳走になるんだから何でも言ってちょうだい」
「はい、ではこちらをお願いします」
 嬉しそうな笑顔のまま私に浣腸器を手渡すと、美雪は椅子の上に上がって膝を付く。



「えっ?」
「んっ、お洋服が汚れないように……っと。これで大丈夫でしょうか」
 美雪はスカートの後ろ側をたくし上げてパンツを降ろすと、お尻を剥き出しにしてこちらに突き出した。
 全く日にさらされる事の無いその部分は相変わらず白くて綺麗だなんて考えながら見入ってしまう。
「佳奈子ちゃん、準備が出来ました。よろしくお願いしますね」
「えっと……え? 何を、かしら?」
 私は間の抜けた声で美雪に問い掛ける。突然の展開に頭が付いていけなくてフリーズしてしまっている。
「それで、それを、私の中に入れて下さい」
 美雪はにこやかな表情のまま、手で指し示して私のするべき事を教えてくれる。
 最初に指し示されたのは私の手に握られている、先程渡された浣腸器。次に示されたのはお鍋の中に入っているホワイトソース。
 つまり、ホワイトソースを美雪に浣腸しろという事ね。
 なるほど――お料理だわ。
 前回調子に乗って私は美雪のお尻の中にバナナを詰め込み、バナナペーストなんて作らせてしまった。挙げ句の果てにそれを一緒に食べた。また食べる事を約束したのも私。
 美雪は私とした話を実行しているだけなのだ。
 ようやく全てを理解した私は心を落ち着け、自分がどうするべきか考える。
「えぇと……うん、そうね。分かったわ。任せて」
 私は途切れ途切れに言葉を紡ぎながら、美雪の行為を受け入れる事に決めた。



 ニュプッ、ゴププププ……!
「んふぅうぅっ……んっ、あっ、あぁっ……温かいの、入って来てますぅっ……ふぁあぁぁっ」
 浣腸が出来る適温まで冷ましたホワイトソースを浣腸器のシリンダー内に吸い上げると、先端から少し出たソースを潤滑液にして美雪のお尻に挿入した。
 そしてそのまま力を込めてピストンを押し込んで行く。
「熱くはない?」
「はいっ、んぁあぁっ、あっ、ふぁあっ、大丈夫で、すうぅぅっ……!」
「そう。なら全部入れちゃいましょうね」
 そのまま端までピストンを押し込んで、シリンダー内のホワイトソースを美雪の腸内に注ぎ込んだ。
「んぁっ、くっ、ふぅぅっ……んんっ、はぁあぁぁぁぁ……んっ」
 僅かに開かれた口から心地良さそうな声が漏れる。本当にもう、この子は何か挿れられるのが大好きなんだから。
 美雪が喜ぶと分かっているのだから、ちょっと突飛に思える事でもやらざるを得ない。いいえ、やりたくなってしまう。
 お鍋から残りのホワイトソースを浣腸器内に吸い上げると、再び美雪のお尻に宛がう。
「さぁ、もう一本行くわよ」
「はっ、はい……お願いしま、ひゅぅうぅっ……!? んひっ、はっ、あぁっ、そんな、いきなりぃっ……ひぅあぁっ、あぁあぁぁっ」
 美雪の返事が終わる前にピストンを押し込み、裏返った声を上げさせる。
 一本調子では飽きてしまうでしょうから。
 抗議の声には取り合わず、一気に残りのホワイトソースを押し込んだ。
「んふぁぁあぁぁっ、おっ、ほぉぉっ、おぉっ……ひぃいぃぃんっ……!」
 美雪の腰がビクビクと震える。半開きの唇からは涎が垂れている。
 腸内が生温かい液体に満たされていく感覚に昂ぶりを抑えられず、絶頂を迎えてしまったのだ。
「もうイってしまったの? 早いわよ、美雪。入れる物はまだまだいっぱいあるんだから」
 そういうと、テーブルの上に用意されていた食材を椅子の上に置く。
 持てるだけの玉葱と鶏肉を手に掬い取ると、摘んだ玉葱をホワイトソースが滲み出しているお尻の穴へ押し当てる。



 ズニュッ……ヅプンッ!
「ふぁあっ……!? あっ、んっ、ふぅっ、指まで、入ってますぅっ……んぅうぅぅっ」
 軽く押し込むとお尻の穴は簡単に開いて玉葱を飲み込んだ。その際に指先も一緒に腸内へ潜り込んでしまった。
「あらごめんなさい。入れ易かったものだから」
 謝りの言葉を口にしながら、次は鶏肉を摘んで押し込む。
 玉葱と鶏肉は炒めて火を通してけれど、ホワイトソースと同じように火傷しないよう適温まで冷ましてある。
「んくぅっ……ひぅっ、あっ、またぁ……! あっ、くぅっ……深いぃっ……ひっ、んんんっ」
 今度は明確に指ごと腸内へ突き挿れた。
 最初にホワイトソースを注入したのはお尻の穴と中の滑りを良くする為だったのだろう。指も食材もスムーズに入れる事が出来る。
「ひぁあっ、あっ、そんな、グリグリしてはっ……はぐっ、うっ、あぁぁっ、ダメ、ですっ……んひぃいぃぃっ!」
「奥まで入れないといけないでしょう?」
 鶏肉を持ったまま指を動かして直腸の奥にまで突き進む。指の根元辺りまで入った所で指を離して抜き去る。その際、指先は曲げたまま抜いてお尻の穴に引っかける。
「ふぁあぁぁんっ……!? あっ、ひぃっ、はっ、あぁあぁぁっ……!」
 その衝撃で美雪はまた絶頂してビクンと腰を跳ね上げる。
「はぐっ、くっ……うぅぅっ、んっ、はぁっ、あぁぁ……」
「またイっちゃったのね。でも言ったでしょう? 入れる物はまだまだいっぱいあるって」
 私はボウルいっぱいの食材を一つずつ手に取って美雪の中に押し込んで行くのだった。

 ――食材を全て入れ終えるのには一時間も掛かってしまった。
「んぁあっ、あっ……くっ、ふぅぅっ、あっ、ひっ、んひぁっ、あぁっ、あぁぁっ……!」
 一時間の間お尻を責め続けられた美雪はほとんどイきっぱなしで、腰はガクガクと震えっぱなしになってしまっている。椅子の背に手を掛けていなかったら崩れ落ちてしまっていたでしょう。
 途中でホワイトソースも食材もぶち撒ける事は無かったものの、お尻の周りは漏れ出たソースでドロドロになってしまっている。
 閉じられた足の間にある割れ目からもトロトロと愛液が溢れ、太ももを伝い落ちている。
「ようやく終わったわね」
「はぐ……くっ、んんっ……ふぅぅ……お疲れさま、でしたぁ……あぁぁっ」
 ホワイトソースと食材を全てお腹の中に収めた美雪は苦しそうに表情を歪めている。まだ便意を感じている様子はないけれど。
 それにしても、一つ一つ摘んで入れて行くのはなかなかに大変だった。
 お尻に食べ物が入るときの美雪の反応が見れるのは楽しかったけれど、さすがに一時間は……。
 後半、スライスされた玉葱は塊にしてまとめて一気に入れてしまった。中でも固まってしまっているだろうから、ちゃんと混ぜなければならない。
 バナナペーストを作った時にも使ったすりこぎを取ってくると、椅子の上で向こうを向いたまま唸っている美雪のお尻に宛がう。
「あぅ……う、佳奈子ちゃん……?」
 美雪がこちらを振り向く前に、私は一気にそれを押し込んだ。



 ズヌグググッ……グブンッ!
「ふぎぃいぃいぃぃぃぃぃぃぃっ……!? ひっ、ぐっ、はっ……あぁっ、あぁあぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁっ……!」
 野太い木の棒が美雪の直腸を抉り、断末魔のような声を上げさせる。
「ソースと食材をしっかり絡めないといけないわよね」
 ビクンビクンと痙攣している美雪に微笑み掛けると、円を描くように突き挿れた棒を動かして腸内を掻き回す。
「んぐぅうぅぅっ……!? んぐっ、あっ、おっ、おぉおぉぉっ……おぉっ、ほっ、おぉおぉおぉぉぉぉぉぉ……!?」
 棒はソースと食材を掻き回して混ぜ合わせながら、美雪の腸壁を擦って抉る。
 美雪の腰はビクビクビクビクとひっきりなしに震え、一捻りごとに彼女が絶頂しているのを教えてくれる。
 先程までのちまちまとした挿入作業の鬱憤を晴らすように、大胆に棒を動かす。
 棒で掻き混ぜるこの作業は中々に楽しい。
「ふぎゅっ、ひっ、ぎぃひぃいぃぃぃっ……!? いひぃっ、ひっ、あぁぐぅうぅうぅうぅぅぅぅっ……!?」
 腸内を捏ねくり回されている美雪は歯を食いしばったり、大きく口を開いたりと忙しく表情を変えながら悲鳴を上げ続ける。
 その声には苦痛の色が濃く含まれているものの、その苦しさも美雪が愉しんでいる事が私には分かっている。この子はお尻を虐められるのが大好きだから。
 その証拠に前の割れ目から溢れる愛液の量が増し、足を伝って落ちたその液体で椅子の上に水溜まりが出来てしまっている。椅子の端にまで達した愛液は糸を引きながら床にまで垂れ落ちていく。
「じっくりと掻き混ぜてあげましょうね」
 私は喜悦の表情を浮かべたまま棒を動かし続けたのだった。

 ――三十分も掻き混ぜただろうか。
「あがっ、かっ……はぐぐっ、ぎっ……ひぃっ、いっ、あぁぁっ、うぐっ、くっ……あぁぁっ」
 数十回の絶頂を繰り返した美雪は辛うじて意識を保っていたものの、ほとんど白目を剥いた状態でぐったりしてしまっていた。
「そろそろいいかしらね」
 お腹の中のグラタンも十分に練り上げられた頃合いでしょう。
 私は棒を握る手に力を込めると、直腸深くまで突き刺さったそれを思い切り引き抜いた。



 ブボンッッッ! ブッバァッ! ブババッ、バッ、ブバァアァアァァァッ……!
「ほごぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉっ……!? おっ、ほっ、おっ、おぉおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ……!?」
 栓を抜かれ捲れ返ったお尻の穴から噴水のようにグラタンが噴き出した。
 直線に近い弧を描いてひり出された白濁の噴流が足元に置かれたボウルに吸い込まれていく。
「んぁっ、あっ、はぁおっ、おぉぉっ、おほぉぉぉっ、おぉっ、ほぉぉっ……おぉおぉぉっ……!」
 ビチャビチャと音を立てながらボウルの中に溜まっていくグラタンと、それを排泄する快楽で全身を痙攣させながら絶頂する美雪とを交互に眺める。
「すごい勢いねぇ」
 浣腸二回と詰め込みに一時間掛かった食材の量は半端ではない。
 ひり出される勢いの強さはなかなか衰えなかった。
「ふぐっ、うっ、んぅうぅぅぅぅっ……ふぅっ、あっ、はぁおぉぉぉっ……おぉっ、おっ……ほぉぉっ」
 だけれども、さすがに何分も噴出し続ける事はなく徐々に勢いが衰えてくる。
 勢いが良かった時はボウルの中心付近に降り注いでいたけれど、断続的に噴き出すようになるとボウルからはみ出してあちこちに飛び散ってしまう。
 美雪のお尻や足、汚れないように捲り上げてあるスカートにまで少し掛かってしまっている。
「んぅぅっ、ふぅ……う、んっ……あぁぁ……」
 噴出が収まった頃、彼女の下半身はドロドロになってしまっていた。



 ブピッ、プッ……ムリュッ、ブプッ……プリュンッ
「はぁあっ、あっ……あぁぁ……おぉ、お……ほぉぉ……おぉ……」
「お尻やら足やらもう、ドロドロね」
 お尻から垂れたり飛び散ったりしたグラタンが更に足を伝い落ちて被害範囲を拡げてしまっている。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁ……んっ、あぁぁぁ……佳奈子ちゃん、グラタン……出来てますか?」
 放心状態で椅子の背にもたれ掛かっている美雪が息も絶え絶えな声で聞いてくる。
 私は恐る恐るボウルの中に溜まったグラタンを掬い取って味を確かめて見る。
「うん、美味しいわ。けど……」
「はぁぁ……あぁ、んっ……けど?」
「これはちょっとグラタンとは言えないわね」
 ボウルの中の物は温かくなってはいるものの、全然固まってはおらずとてもグラタンとは言い難かった。
「どちらかと言うと――シチューかしら」
「そう、ですか……上手く出来ると、思っていたのですが……うぅぅ」
 シチューと考えれば良く出来ていたけれど、美雪的には失敗だったらしく落ち込んでしまった。
「そんなに落ち込む事無いわ。美雪のお腹はオーブンでもフライパンでも無いのだから」
「でも……」
「ね、また食べるから今度はもっと美雪のお尻に合った料理を作りましょう」
「……そう、ですよね。一度失敗したからって諦めてはいけませんよね。次こそは必ず成功させてみせます!」
 元気が戻ったのは良いのだけれど、勢いでまたお尻で料理する事を勧めてしまった。
 美雪が愉しんでくれるのは良いのだけれど、今更ながらにお尻でお料理をするというのはどうなのかしらと悩んでしまう。
「あの、佳奈子ちゃん……これ、どうしましょう」
 そんな私の悩みとは別に美雪は困った顔で私に問い掛けてくる。美雪的には失敗作と位置づけられている未完成のグラタンを見下ろしながら。
「大丈夫よ。少し味付けをすれば十分シチューとして食べられるわ」
「シチュー……ですか。予定とは違ってしまいましたけれど、仕方ありませんね。あっ……と、私の方も、どうしましょう?」
 ようやく意識もはっきりしてきたらしいものの、下半身がドロドロのままでは動くに動けず同じ格好のままこちらを見つめている。
「そうね……」
 美雪の姿を下半身をジッと見つめていると気持ちが昂ぶって来る。
 粘度の高い白濁の液体にまみれた美雪の姿はまるで、男の人に犯された跡のようだ。精液の実物は見た事ないけれど、官能小説の挿絵に描かれていた女の人の姿はちょうどこんな感じだった。
 ゴクリと喉が鳴る。
「そのまま動かないで。私が綺麗にしてあげるから」
 グラタン改めシチューの入ったボウルを零さないようにテーブルに移すと、美雪のお尻に顔を近づけて舌を伸ばす。
「ひゃぅっ……!? んっ、あぁっ……佳奈子、ちゃん……!?」
「れるっ、ちゅっ……ぢゅるっ……んっ、美味し。ほら、ジッとしてて。私が舐め取って綺麗にしてあげるから」
「は、はひぃっ……んぁっ、あっ、はぅっ……んっ、ふぁぁっ、あっ、あぁぁっ……!」
 這い回る私の舌が気持ち良いのか、お尻や足をピクピク震わせながら可愛い喘ぎ声を漏らす。
「はぁぁ……んっ、ぢゅるっ、ぢゅっ……れろぉ……れるっ、れるる……んっ、ふぅぅっ……んんっ、んっ……!」
 私も恍惚とした気持ちで舐め続け、美雪の声を聞きながらイってしまった。
「あぁぁっ、あっ……はぁあっ、あぁっ、んっ……佳奈子ちゃぁんっ……!」
「んぢゅるっ、ちゅっ、ちゅるる、れるっ……美雪ぃっ……!」
 美雪の下半身からシチューが無くなり、代わりに私の涎まみれになった頃には私も美雪も二桁近い絶頂を迎えるのだった。


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