女装ペットの性奉仕調教

騎乗位セックス

 俺はベッドの上で、彼を待ちきれなかった。さんざんじらされたペニスはもうあり得ないぐらい勃起し、血が集まっているせいでいつもより大きく、硬く、そして色が濃くなっていた。自分のペニスではないみたいだ。恥ずかしすぎる。彼にじっと見られると顔が熱くなった。

 早く挿入したい。でも今日は騎乗位セックスの調教だ。彼に入れさせる。気を引き締めて教えなければ。

「もうこんなに、たっぷり濡れている。だからくわえなくてもいい。俺が早く入れたがっているのがわかるだろう? お前のじらしが上手すぎてもうたまらない。じらすのが効果的なときとやりすぎなときがある。こういうときは相手の期待に応えてすみやかに挿入するんだ」

 彼がうなずく。

「よし。俺の上に跨れ。でもまだ立ったままだ。そう」

 彼は俺の腰の左右に足をついて立つ。目の前に、彼のスカートの膨らみが来る。

「そのままゆっくりスカートを持ち上げるんだ。そのいやらしくそそり勃ったペニスを見せつけるんだ」

 彼がほほを赤く染め、はにかみながらスカートのすそに手をかける。両手でゆっくりとスカートを上げる。幕が上がり、見事なショーが繰り広げられる。

 玉が見え、次に竿が登場する。そして亀頭までが丸出しになる。その先からは透明な糸がスカートの内側に続いている。先走りで濡れていた。

 さらけ出し、見られていることで興奮し、さらに大きくなる。まだ勃起するのかとおどろくほどぐんと勢いよく反り返り、お腹にくっつくぎりぎりまで上を向く。

「はあ。はあ。いいペニスだ。いやらしいぞ。もっとよく見せろ」

 彼は恥じらいの表情をしたまま大胆に腰を突き出す。貞淑な子が淫乱な振る舞いをする。そのギャップがさらに興奮をかき立てる。

「いいぞ。男はみんなペニスが好きなんだ。自覚していない奴が多いが人間はだれでも同性に性的興味を持っている。お前の旦那様も同じだ。旦那様はせいぜいちょっとしごいてくれるだけらしいが、ちゃんとお前がいやらしく差し出せば、ペニスに興味を示してあれこれしてくるようになる。お前のペニスはすごくいやらしい。だからきっと、旦那様も気に入るようになるはずだ」

 彼がむっとした表情をする。二人きりでエッチしているときに彼の主人である旦那様や奥様のことを持ち出すと、彼は機嫌を悪くする。

「おい」

 俺が彼をにらむ。彼はびくりとおびえる。

「これは調教なんだ。もっと真剣になれ。セックスを楽しみにしていたのだろうが浮かれるんじゃない。お前はあくまで、ご主人様である旦那様や奥様のために性奉仕を調教されに来ているんだ。俺とセックスする間、常に旦那様のことを考え、旦那様のペニスに奉仕していると思え。これは遊びじゃないんだ。一瞬でもそんな不愉快そうな表情をして相手の気分を損ねるんじゃない」

 彼はびくびくとおびえ、しゅんとしょげかえり、やがて承知したことを示すためにうなずいた。

 これでいい。俺だって彼と甘い一時を過ごしたい。でも駄目なんだ。セックスは調教の最終段階だ。俺は通常の性奉仕だけを調教するよう契約している。過激なプレイやSMの調教は契約に含まれない。だから最後まで、気分によって不機嫌な表情を見せる彼をそのままにはしておけない。彼のためを思えばこそ、もう甘えを許してはいけないのだ。

「よし。いい子だ。気持ちを切り替えろ。笑え。常に笑顔だ。奉仕する間ずっと、うれしそうにするんだ」

 彼はぐっと眉をひそめ、そして顔を上げる。そこには温かいほほえみがあった。ここへ来た当初の作り笑顔ではない。本気で相手を気持ちよくしようという奉仕の気持ちが本物の笑顔を生む。

「そうだ。いいぞ。これはご褒美だ」

 目の前においしそうに実る果実に手を伸ばす。彼のペニスを握るとぐっと反り返る。力強い。俺を愛撫している間中ギンギンにしていたペニス。俺以上にじらされ放置されていた。さぞかし敏感になっているだろう。彼は目を瞑り大口開けて声無き叫びを上げた。

 首輪のせいで声が出せない。でも声が出ないからこそ余計に気持ちよさそうに見える。声が出るよりいやらしい。ペットは本当に卑猥だ。

 きゅっきゅと数回しごく。どぷどぷと蛇口をひねった水道のように先走りがあふれ出す。びっちょり濡れた亀頭を手で包み、にっちゅにっちゅとしごいてあげる。

 彼が口を震わせわななく。いい光景だ。すごく感じているのが見てわかる。

「このまま腰を落として挿入しろ」

 彼がおどろいたように目を見張る。

「やれ」

 彼が観念したかのようにうつむく。ゆっくりと腰を落としていく。

 ぎゅっと亀頭を握る。ぱんぱんに膨れ上がった亀頭はこれだけ強く握っても手を押し返すほど張っている。強握りでしごく。悶絶する苦痛と快感が同時に彼を襲う。

 彼が俺のペニスの向こうにへたりこむ。俺は彼を追いかけるように上体を上げて、彼のペニスを逃がさない。

「どうした? ほら、早く挿入しろよ」

 にちゅ、にちゅ。いやらしい音を立てながら彼の亀頭ばかりを責め続ける。彼は頭を左右に振って悶絶する。

「苦しいけど気持ちいいだろう? 苦しいから気持ちいいのに射精出来ないだろう? 挿入するまでやめないぞ。ほらほらどうした。早くしないとえんえん続くぞ」

 ご褒美と言いながらお仕置きしていた。調教はきっちり飴と鞭を与えなければならない。奉仕相手に不機嫌な顔をしたらどうなるか、きっちり教えておかないとな。

「ペニスはご褒美を与えるときも、お仕置きするときも、それを同時に与えることさえ出来る。だからお前のご主人様ももっと活用するようになるよ。俺がきっちり伝えておく。お前のペニスはご褒美もお仕置きも、存分に感じるように仕込んでおきましたってな」

 彼の目にありありと恐怖の色が浮かぶ。ああ。本当に卑猥な表情だ。彼は望むと望まざるとに関わらず、人を欲情させる素質が人並み外れている。

「ほらあ。そんないい表情しやがって。もうたまらないじゃないか。見ろよ。俺のペニスを。年甲斐もなくこんなに何度も跳ねている。もう待ちきれないんだ。早く挿入してくれ」

 彼は亀頭を強握りで責められ苦悶している。でも俺が本当に、挿入するまでこの地獄の快楽責めをやめそうにないのを悟ると、ふんばって上体を起こした。

 俺の腰の左右に足をつき、がくがく震えるひざを立てて腰を浮かせる。俺はひざを上げて彼の手をつけるようにしてあげる。

 彼は俺のひざを両手で持って、よじ登るようにして身体を浮かせる。かわいいお尻が俺の亀頭に当たる。

「力が入らないんだろう。そのままでいい。俺があてがってやる」

 俺は彼の亀頭を握ってしごきながら、もう片方の手で自分のペニスを握る。前方に傾け彼のお尻の割れ目に差し込む。

 亀頭がくちゅりと濡れた菊座に触れる。そこは触ってもいないのにびちょびちょに濡れていた。

「はあ。はあ。ここだな。いいぞ。そのまま腰を落とすんだ」

 彼のひざががくがくと揺れている。彼の表情が切なげに歪む。待ちに待った挿入。セックス。肉バイブとして動かないペニスを入れたときとは違う。正真正銘、ペニスを出し入れして気持ちよくなる。

 俺は気付いていなかったが、彼も俺を愛していた。愛する人と結ばれる。彼は興奮し、俺の手の中でペニスがぐっと膨らんだ。

 射精する? まさか。俺はあわてて手を離した。

 射精直前の膨張ではなかった。セックスへの期待で力が入ってしまっただけだ。でも苦しい亀頭責めから解放されて、彼は自由になった。

 俺のひざに手をのせ身体を支えながら、ひざを立てスカートをはだけ勃起を露出させた彼が腰を落とす。なんて卑猥な光景だ。最高のエロい姿を鑑賞しながら俺のペニスは彼の中に飲み込まれた。

 ずぶり。ずぶぶぶぶ。

 たっぷり濡れている菊座は滑りがいい。指も舌も触れず、ほぐされていないきつきつアヌス。そこに体重をかけて一気に突っ込んだからたまらない。きつい入り口、みっちり絡みついてくる肉壁。早く強くくわえこまれる。あまりの快感に思わず腰が跳ね上がり、根本まで押し込む。

「うあああああああ」

 ブリッジするかのように仰け反る。たまらない気持ちよさだ。極上の快感。圧倒的に膨大な快感がペニスを襲い、あまりの気持ちよさに耐えられない。

 駄目だ。出る。

「うぐ、ぐ、ぐ」

 歯を食いしばり耐えようとする。でも彼の菊座は極上の名器で、射精コントロールを身につけた俺でも耐えられない。俺は童貞の初セックスかのように、入れたとたんに射精してしまう。

 びゅぐっどっぐぐびゅるるるるる。

「あああ、ぐううううう」

 こたえられない快感。マグマのように熱くドロドロした快感が亀頭の先端からペニス全体へ、そこからさらに全身に広がっていく。血液が沸騰しながらかけ巡っているかのような熱い奔流。

「はひい、ひい、いいいいぐぐぐぐ」

 俺は腰を浮かし、彼の尻に根本まで押し込んだままけいれんする。なんて情けない悲鳴だ。自分で聞いていて哀れすぎる。

 彼は俺の上で目を瞑り、恍惚に震えている。俺が中に熱い精液を噴出するのを感じてよがっている。

 ぎゅっぎゅ。彼がリズミカルに締め付けてくる。

「射精、しているのに、そんな、あぐう」

 極上の名器。それがさらにこんな、巧みに締め付けてきたら快感は倍増する。彼は俺が気持ちよく射精出来るように締めてくる。でも締めなくても十分すぎるほどの気持ちよさだ。これ以上なんて耐えられない。

 俺はがくがく震えながら大量の精液を放出する。長い射精の間ずっと最高の絶頂を味わい続け、体力を消耗する。

「はあ、はあ、ああああああああ」

 長いため息をつきながら脱力する。浮かせっぱなしだった腰をベッドに深々と埋め、ぐったりする。

 汗びっしょりだった。いつの間にこんなに汗をかいていたんだ。快感に苦しんでいて気付かなかった。

「はあはあ。はあ、はああ」

 俺が目を瞑り息苦しくあえいでいると、彼のやわらかい手が俺の額をなでる。

 汗を拭ってくれている。彼の手は額からほほをなで、首をなでる。

 違う。ぎくりとする。

 彼の目はとても慈しむような温かい、うっすらと半分閉じたまなざしだった。でもそれは、射精で疲れきった俺を労る目ではなかった。

 もう動いてもいい? そう問いかける目だった。

 俺は弱々しく首を左右に振る。彼はにっこり笑うと、俺のペニスが根本まで埋まったままの腰を揺すり始めた。

 違う。いやがっているふりじゃなくて、本当にまだ駄目なんだ。そう言おうとしたが声が出ない。代わりにか細いよがり声が出てしまう。

「あっく、はぐ、ふうううう」

 汗がどっと吹き出る。射精したばかりのペニスに熱い快感がわき上がる。

 あり得ない。こんな、射精直後に射精寸前のたまらない気持ちよさが出てくるなんて。

 また射精するかとびびる。でもさすがにそれは無い。射精直後にペニスを責められると苦しいものだがそれが無い。これが名器たるゆえんか。甘く強くいたたまれない快感だけがわき出てくる。恥ずかしくていけないことをしているような錯覚を覚える。

「あう、うっく、ちょっと、あ」

 奉仕は相手の望みを敏感に察知しそれを与える。そう言ったのは俺だが、俺はまだ休んでいたかった。彼の目には俺がもう物欲しそうに見えたのか。

 急激に快感がこみ上げて、俺は思わず上体を起こす。

「はぐっ」

 ペニスに力がこもる。小さく揺するように腰を振る彼の中で、俺のペニスが射精前の硬さを取り戻す。

 必要なら連続射精も出来るように、硬さも自在に出来る。それが勃起コントロールだ。だが今の俺は硬くしようとしていなかった。なのにもう、こんなに硬くされてしまった。

 中で硬く大きくなったのを感じて、彼がくすりと笑う。目を細め、口をうっすら歪めてほほ笑むその表情は実に妖艶で、十八歳とは思えない熟した色気を醸し出していた。

 ドキリとする。セックスしている彼はとても美しい。惚れ直してしまう。今まで以上に好きになる。

 動悸が止まらない。愛する人に抱かれている。こんなに幸せなことは他に無い。

 俺のペニスが硬くなったことで、彼は本気で腰を振り始める。

「はっはっああ、あああああ」

 俺はじっと彼に身を任せ悶える。気持ちよすぎる。一回射精したからまだしばらくは出そうにない。おかげで極上名器の最高の腰振り快感を長い時間味わうはめになる。

 彼は騎乗位で腰を振りまくる。上手い。まだ教えていないのに、結構上手いじゃないか。

 相手を気持ちよくするにはどうすればいいか。彼は男で、主人である奥様ともセックスしているから、男が女にどう腰を振ってもらうと気持ちいいかよくわかっている。でもおどおどしておびえ、上手くしなきゃとあせるばかりだった彼は、セックスで腰を振ってもご主人様たちを満足させられなかった。

 今は違う。彼は自信にあふれている。今までの調教で、俺を何度も気持ちよく射精させた。さっきもそうだ。彼は自分の身体が極上で、落ち着けばとても上手に奉仕出来ることを知り、それが自信につながった。自信を持って落ち着けば、彼の頭は実に聡明で的確な奉仕を次々考え試し身につけていく。

 すごい。このわずかの間でも腰の振り方が変わってきている。俺がどう動けばより気持ちよさそうな表情をするか、じっとりとなまめかしい目つきで観察している。彼の尻穴は気持ちよすぎて、俺はそれがそのまま表情に出るのを止められない。

 にちゅ、にぢゅ、ぐじゅ、ぎゅちゅ。

 たっぷり濡れた菊門から汁があふれ出ている。すごい濡れ方だ。しかもそれにさっき中出しした精液も混じっている。大量のぬめり汁にまみれ卑猥な音を立てながら、激しく動いていく。

 彼は俺の上でひざを立て、手は俺の立てたひざに乗せている。背を反らし局部が丸見えになるよう大きく足を開いている。卑猥な結合部分が丸見えだ。彼の尻穴は俺の太すぎるペニスをやすやすと飲み込み、大きく広がっている。

 その上では立派なペニスが真上を向き、腰を振るたびぶるんぶるんと振り回されている。なんていやらしい光景だ。見るだけでも興奮する。

 彼は終始にんまりしながら、でも眉をひそめている。感じている。俺に奉仕しながら自分も気持ちよくなっている。

 それは当然だ。相手を本当に気持ちよくしようとすると、自然と自分も気持ちよくなる動きになる。

 セックスというのは互いが同時に気持ちよくなるのが一番いい。素人のセックスが気持ちよくないのは身勝手な男が女のことを考えずに自分だけ気持ちよくなるからだ。女を気持ちよくしないと男も気持ちよくないのに、射精すれば何でも同じと考える馬鹿どもはただ乱暴に腰を振るだけのセックスしかしない。

 彼が俺を気持ちよくしようとすればするほど彼も気持ちよくなる。彼の顔がどんどん恍惚に変わる。本当の気持ちよさは隠しようが無く顔に出てしまう。

 口を開け、舌をだらりと垂らしながら腰を振るみだらな彼は、本当にいやらしすぎる。

 彼が腰を上下に振る。ずるると竿が抜けていく。彼がいけない排泄感に震える。でもこっちもこの抜けながらこすられるのがとても気持ちいい。そして体重をかけて一気に腰を落とし、根本まで飲み込む。俺は動いていないのに、まるで思い切り突いたような豪快な挿入感が気持ちいい。彼の奥に亀頭が当たり、彼は背を仰け反らせてよがる。

 じゅぱん、ずぱんと彼はその大きなストロークを繰り返す。このまま射精したい。そう思ったとたんに腰が止まる。

 上下から一転、前後に腰を振りまくる。小刻みにすごく早く、ぐいぐいがんがん振ってくる。俺のペニスは頻繁に前に後ろに倒される。その度急な角度で彼の中を抉り、彼はびくんと目を瞑る。

「ぐううあ、これ、これは」

 女の素質のある男は尻の中がゆるくない。膣以上にみっちりとやわらかくひだのある内壁が絡みついてくる。その圧迫の中を抉りまくるのだ。ぬるぬる肉でしごかれまくり、快感が急激に高まる。

 また彼の腰が止まる。俺が射精しそうになるたび腰を止め、射精させてくれない。

 セックスしながらじらされている。前戯のじらしとは違うじれったさ。熱い肉に包まれながらおあずけだ。前戯のじらしがごちそうを目の前にしてのおあずけなら、セックスのじらしはごちそうを口に頬張りながら、それを噛みしめ味わうのを待てと言われるに等しい。どっちがたまらないか。そんなのわかりきっている。

「も、もう、俺」

 彼はにいいと口を歪めてほほえむ。じらせばじらすほど気持ちいい。だから相手を思いきり気持ちよくしようと思えば、辛くて根を上げるほどじらさなくてはならない。

 だから射精させてもらえない。彼は俺の射精感が落ち着いたのを見計らって、今度は左右に腰を振る。

 スカートをはだけ丸出しのペニスがメトロノームの針のように、左右にびっくびっくと揺れる。いやらしい。エロすぎる。俺は食い入るようにそれを見つめる。

「はあ。はあ。あ、あ」

 俺は相当スケベそうな表情をしているのだろう。彼はくすりと笑うともっと大きく腰を振り、ペニスをぶんぶん振り回す。

 また腰の動きが変わる。俺のペニスを根本までくわえ、やわらかいお尻を俺の太ももに押しつけ擦り付けるようにしながら円を描いて腰を振る。

 前後左右の動きが一気に襲う。ぐりんぐりんとダイナミックに腰を回すその迫力は圧巻だ。

「はあ、はあ、うっ、く」

 快感がこみ上げる。もうたまらない。

 騎乗位奉仕の調教だ。彼は指導するまでもなく上手くやっている。だから俺はじっとしていればいい。

 でも極上の名器に包まれ、こんなに上手に責められて、我慢なんて出来るわけがない。彼は並の男とも女とも違う。どれだけセックスしたことのある熟練者でも、彼の前では我慢のきかない童貞に等しい。

 俺は彼の両手首を捕まえると、猛然と腰を突き上げた。

 彼がおどろいた表情をする。そしてすぐに、うっとりした顔で力を抜く。

 俺が待ち望んだように、彼も待ち望んでいた。彼はようやく、俺に抱いてもらえるのだ。肉バイブでも性奉仕でも無い。今この瞬間は、俺に身を委ねて存分に抱かれていいのだ。

 もう我慢出来ない。彼を抱かずにはいられない。こんな気持ちよく責められて、これ以上射精をじらされたら気が狂ってしまう。

 ずぱんじゅぱん。激しい音を立てて彼を突きまくる。やわらかいお尻に俺の太ももが当たる。気持ちいい。そのたびペニスは根本までめりこみ、最高すぎる快感をもたらす。

「う、お、ふ、お」

 彼の手首を痛いくらい握りしめる。でも彼は苦痛を表すことなくただただうっとりとまどろんだ恍惚を浮かべている。口をだらしなく開け、舌を垂らしてよがっている。その顔を見れば、相当気持ちいいことがよくわかる。

 セックスの間中彼は何度も締め付けてくる。その強烈な締め付けはそれだけで気持ちいいのに、さらに強く締めてくる。

「イくのか、イくのか」

 彼ががくがく震えながら何度もうなずく。

「俺も、もう少しだから、一緒に。それまで、我慢しろ」

 俺はとっくに限界だった。でもこの最高のセックスを一秒でも長く味わいたくて、射精をこらえていた。

 猛然と腰を振る。突き上げるたび彼の華奢な身体は大きく跳ね上がる。そのときずるずると抜けていくペニスを亀頭だけ残す。そして腰を引いて下で待ち、彼の身体が下りてくるのに合わせてまた強烈に突き上げる。

 とても荒々しいセックス。彼が壊れるんじゃないかと心配もしたが、極上の性器は男のペニスと欲望を余すことなく受け止められるように出来ている。彼のお尻は壊れるどころかますます貪欲によだれをあふれさせながら、何度も俺のペニスをはぐはぐくわえしゃぶった。

「気持ちよすぎるぞ、ぐうううううううう」

 彼の腕を引っ張る。引き寄せながらズンと強く突き上げる。そのまま腰を浮かせて止まる。

 彼が口をぱくぱくさせている。俺にはわかる。彼はこれでイってしまう。

 ぎゅううううううう。彼の菊門が、あり得ないほど締め付けてくる。

 猛烈なセックス。強烈なとどめの一突き。彼の堤防は壊れ、快感があふれ出す。

 彼は背を仰け反らせ、ぴくぴくと震えている。息が出来ないようだ。息を吐き尽くしてなお絞り出そうとしている。

 この強烈すぎる締め付け。耐えようもない。俺もあえなく射精する。

 びゅうううううううじゅびゅううううううう。

 長い射精。さっきあんなに出したのに、気持ちよすぎてまたたくさん出してしまう。

「ふう、う、うううううう」

 汗が吹き出す。気持ちよすぎて苦しい。強烈な射精。彼の中に大量に注ぎ込む。

 彼のお尻はけいれんしたかのように、強く締め付けたままだ。肉棒全体が押し潰されそうなほど圧迫されたままの射精は苦しくて気持ちいい。

 びゅるっびゅっびゅ。

 長い射精が終わる。でも彼のお尻は締めっぱなしだ。じっとして震えたままだ。

 長い。尻の絶頂は女の膣絶頂と同じように長い。射精より長く、射精より気持ちいい絶頂とはどんなのだろう。俺は尻穴をなめさせ気持ちよくなることはあるが、ペニスを入れたり絶頂したりしたことは無い。俺には女の素質が無いから彼のように尻で絶頂することは出来ないだろう。

 彼ががくがくと大きく震える。げほげほと荒くむせる。ようやく息が出来るようになったか。まだ大丈夫そうだが、今度イくときにあのまま窒息したりはしないだろうな。

 彼がぐったりと、俺にかぶさるように倒れ込む。俺はそれをやさしく抱きしめやわらかい髪をなでる。

「大丈夫か」

 彼はうなずいたり首を振ったりといった返事をしない。ただぜいぜいとあえいでいる。

 このまま今日は終わりにしてもいいが、まだセックスで何も教えていない。教えなくても彼は自分で考え試し身につけ、そして見事に実践してみせた。

 でもセックス調教なのに何も指導せずこのまま終わるのも忍びない。それにさっき、俺が射精で疲れているとき彼は意地悪く笑いながら俺を責め立てたっけな。

 もう彼に対して怒りを覚えたり憎んだりはしない。ただ彼が愛おしい。かわいがりたい。弄愛たい。ようやく彼とセックスしたのだ。まだ足りない。もう一回、思い切りセックスしたい。

「よーし。すごいぞ。文句無く合格だ。前向きの騎乗位はこれでいい。次は後ろだ。後ろを向くんだ」

 彼がおどろいた目で俺を見る。その目にはもう勘弁してくださいといった哀れな懇願がありありと浮かんでいた。

「セックスしたかったんだろ? お前はスケベだからな。まだ足りないだろ。なあに。疲れて動けないなら俺が動かせてやる。背面騎乗位も覚えておかないとな。大きなお尻を弾ませながらする騎乗位はペニスを見ながらするのとはまた違う興奮があるんだ。大事だぞ」

 俺はにやにや笑いながら、疲れて動けない彼の頭をなでた。