俺は彼のあまりにいやらしい痴態に我慢出来なくなってしまった。プランをねじ曲げ、バイブの代わりに俺のペニスを肉バイブとして彼のお尻に挿入することにした。
プロ失格だ。でもそうと決めたら心がおどろくほど軽くなった。
こんな極上の逸材に次はいつ出会えるだろうか。おそらくもう一生無いかもしれない。彼は他人のペットだ。俺のものにはならない。なら調教にかこつけて楽しんでもいいじゃないか。一生に一度の機会だ。他の奴の調教は今まで通りちゃんとやるさ。
今回だけ、調教に役得を織り交ぜても罰は当たらない。調教はする。性奉仕の調教なんだから、あらゆる性行為は調教に組み込める。今までとは違い、ちゃんとした調教プランに欲望を満たす役得をほんの少しだけ織り交ぜる。調教に支障は無い。仕事はきっちりやるさ。でも我慢ばかりの仕事は十分してきた。ここらで一回くらいご褒美をもらっても罰は当たらない。
俺は心の中で必死に弁明する。欲望を仕事より優先させた時点でもうプロ失格だ。取り返しはつかない。でもプロでなくなりこの職を失ったらもう他の仕事なんて無い。食っていけなくなる。今の時代、仕事も無ければ国の援助も無い。仕事で稼げない奴は容赦無く淘汰され見殺しにされる。
だから俺は必死に自分はまだプロでいられると自分に言い聞かせた。今まで築き上げてきたプロのプライドが音を立てて崩壊していくのをちまちまと言い訳で塗り固めて補修していた。
ごちゃごちゃ考えなくて楽しめばいいんだ。まだプランは崩壊していない。ちょいと変更しただけさ。
俺は俺が見下していたアマチュアと同じことを考える自分を心底情けなく思いながら、でももう自分の欲望を止められなかった。
服を乱暴に脱ぎ捨て丸裸になる。勃起しっぱなしのペニスはぐんと反り返り、あり得ないくらいギンギンに硬く大きくなっている。今まで抱いた中で容姿が最高にそそる極上の獲物。その尻穴はきっと極上の性器に違いない。それに今から挿入する。興奮が押さえきれない。
俺はこのはちきれそうなくらい勃起したペニスを彼に見せつけたくて、彼の目隠しを取った。
彼はまぶしさに何度かまばたきしてからようやくうっすらと目を開く。俺は彼の上に跨り股間をその顔に近づける。
彼がびくりとおどろく。でもすぐに、目がとろんと蕩ろけて俺のペニスを物欲しそうにうっとり見つめる。
「これが欲しいか」
彼はこくこくうなずく。前も後ろもイかされて、彼はすっかり火照っていた。まだまだ足りない。ご主人様から離れて以来、お尻に肉の棒を入れていない。バイブでいくらイったところでやはり肉棒が欲しくなる。入れると言われ、立派な巨大ペニスを目の前にして、彼は発情を押さえられない。
「ご主人様より、さっきの太いバイブより大きいだろう。これを今からお前の尻に入れる。でも勘違いするな。今日のこれはペニスじゃない。肉バイブだ。挿入するが俺は動かない。ただのバイブに徹する。セックスじゃないんだ。勘違いするな。あくまでオナホとバイブの両責めだ。尻に肉バイブを入れたままオナホでペニスをイかせまくる。いいな」
彼は少しさびしそうな表情をしてから、仕方無しにうなずく。きっとこのペニスでがんがん犯して欲しかったのだろう。
俺だって同じ気持ちだ。彼を犯したい。セックスしたい。でも今日のプランはセックスではなくバイブ責めだ。だから俺は肉バイブとしてふるまう。
プランを欲望でねじ曲げた時点でもうプロ失格だが、俺はセックスせずに肉バイブとして挿入することで、かろうじてまだプランを維持し、プロでいられると自分に言い聞かせていた。
俺は彼の足の間にひざを下ろす。彼はひざを曲げ、待ちかまえるように足を開く。しばし見つめ合う。今から愛し合うかのように。
俺は彼に惹かれている。彼は俺のペニスを欲しがっている。互いを求めているという点では同じだ。彼も俺と同じ気持ちならなおよかったが、それは贅沢というものだ。
なんとなく恥ずかしくなる。セックスなんてさんざんしているのにどうしてこんな初々しい気持ちになるのだろう。こんな仕事をしているせいで久しく忘れていた甘酸っぱい恋をしているのだとようやく気付いた。
好きな子に挿入するなんていつ以来だろう。ずいぶん昔のことだ。だがこれはセックスではない。愛の営みではない。仕事だ。ただの肉バイブだ。俺がぎりぎりプロでいられる境界線なんだ。ここで負けてセックスに励んではいけない。
指やバイブで確認したから俺の人並み外れて大きなペニスもけがすること無く入るはずだ。でもこの華奢な子にこんな太いペニスが本当に入るのだろうか。不安になる。いや、大丈夫だ。いくぞ。
ぱんぱんに膨らんだ亀頭を彼のお尻の割れ目にあてがう。くちゅりと水音が鳴る。彼のお尻は大量の愛液があふれている。バイブでイかせたからだけではない。今、俺のペニスが欲しくてよだれを垂らしているんだ。
ぐっと力を込めて押し込む。小さな菊座が信じられないほど大きく広がり、巨大な亀頭をぬぽりと飲み込む。
あん。
彼の甘いあえぎ声が聞こえた気がして俺ははっと顔を上げた。
真っ赤になった彼と目が合う。彼は首輪の仕掛けのせいで声が出せない。だから声が聞こえたというのは気のせいだ。でもなんだか彼と通じ合った気がして胸が熱くなった。
「大丈夫か。痛くないか」
彼はこくりとうなずく。貪欲に潤んだ瞳は早く入れてと促している。亀頭だけではまるで足りない。早く全部くわえたいのだ。
俺は力を込めて、ゆっくりと押し進める。熱い。濡れている。中が沸騰しているみたいに熱くて、でもやけどの痛みはなくただ熱い快感だけが沸き上がる。
なんて気持ちよさだ。
ぐっと力を込める。気を抜くと射精してしまいそうだ。まさかこれほどとは。間違いなく名器。まだ締め付けていない、ただ挿入しているだけでここまで気持ちよくなる穴は初めてだ。俺の人生で最高の肉穴。こんなすごいものが存在するなんて。
俺は余裕が無いのを悟られないよう冷静を装うが、きっと顔は我慢で歪んでいるだろう。余裕が無いのはばればれだ。目隠しを取ったのは失敗だった。でも好きな彼に初めて挿入するのだから、顔を見たかったんだ。
彼も余裕が無い。ペニスと言えば今の旦那様が初めてで唯一の相手だった。こんな太いペニスを入れるのは初めてだし、バイブも含めてこのサイズは初めてのはずだ。今までに無い肛門拡張。中もみっちりと押し広げられている。彼は相当苦しくて、でも気持ちいいのがその蕩ろけた表情を見ればよくわかる。
普通の男の尻穴は性器ではない。だから中も性器らしくなくて広い。対して女の素質のある男の尻穴は性器だ。よく広がりよく締まる。中も広いことはなくて狭い。膣のようにみっちり絡みついて締め付けてくる。
今までもそういう女の素質のある男を仕事でたくさん抱いてきた。どれも女の膣よりはるかに締め付け気持ちよかった。だがこれほどの逸材には出会ったことがない。まさに最高の名器だった。
「ふ、うっく」
かすかに情けない声が漏れる。恥ずかしい。挿入ごときで声を出してしまうなんてあり得ない。なんて気持ちよさだ。たまらない。
セックスで無く肉バイブだ。そう言っておいてよかった。こんなのまともにセックスしたら何秒も持たない。童貞みたいにあっと言う間にイかされてしまう。
俺は何とか根本まで挿入し、息を切らす。ただ入れただけ。その間ずっと射精をこらえ、かなり疲れた。一時間腰を振りまくるよりも疲れたかもしれない。
「大丈夫か。痛くないか」
彼はぴくぴくと震えている。痛くは無いようだが大きな異物が中一杯にみっちり詰まっているので苦しそうだ。
奥まで届いて内壁を押し上げている。奥が気持ちいいのだ。そこをつんつんと押してあげると彼はあきらかに喜んだ。
「今日の俺は肉バイブだ。このままじっとする。ガンガン突くのはセックスの調教のときだ。それまではお預けだ。お前も腰を振るなよ。わかったな」
彼はうなずく。返事代わりにきゅっきゅと締め付けてくる。
くううううううううう。
俺は猛烈にあせる。尻にぎゅっと力を入れて射精をこらえる。
危ない。くそ。軽く締めただけでこの気持ちよさ。鍛えていない奴なら今ので搾り出されていた。
なるほど。彼の旦那様が溺愛するわけだ。彼の主人たちは他にも若い男女を数人ペットとして飼っている。仕事の依頼で邸宅に伺ったときに見たそのペットたちはどれも美しかった。彼らは目の前の彼とは違い性奉仕もしっかり上手だ。にも関わらず主人夫婦は奪い合うように彼を貪った。
特に旦那様はたまらないだろう。妻や他のペットにここまでの名器がいるわけがない。これに巧みな性技が備わったらと思うと、なるほど溺愛する彼を一時手放してでも調教して欲しいと願う気持ちはよくわかる。
彼をしっかり調教し、極上の名器と最高の性技が備わった、無上の快楽を初めに味わうのは他ならぬこの俺だ。調教をしっかりやればそんな今しか手に入らないご褒美にありつける。しっかりしないとな。やる気が出てきた。
俺は崩壊したプロのプライドをわずかに取り戻す。ぐっと気合いを入れて射精をこらえ、さらに突きまくりたい衝動も押さえ込む。
俺は肉バイブだ。必要になるまで射精しない。いくら締め付けてきてもこらえる。出し入れしないならなんとか耐えきれるだろう。
「ようし。しっかり肉バイブの味を堪能しろ。ただのバイブとは違うだろう。こっちの方がいいだろう?」
彼はこくこくと熱心にうなずく。嘘は無い。生のペニスの気持ちよさは無機質なバイブではとうていかなわない。
「じゃあ次だ。もう一度オナホを使うぞ。特別製のオナホだ。普通のオナホとはまるで違う快感だっただろう。入れただけで射精したものな。でも一回出して、今度は長持ちするだろう。じっくり味わえよ」
俺は彼の精液がまだ垂れるオナホを手に取る。握るだけでも気持ちいいこれでペニスを包まれたときの快感といったらもう。今度はこれでじゅぽじゅぽとしごいてやる。
自分の精液にまみれた彼のペニスにオナホをあてがう。一回射精したにも関わらずまるで萎えない若いペニスは、再び特製オナホの快感を味わえる期待にぐんと反り返る。
俺は片手で彼のペニスを握り、根本付近をしごく。しごきながらオナホをゆっくりとその亀頭にかぶせていく。
あっあっ。
また彼の声が聞こえた気がした。幻聴だ。彼が口を開けてよがっているから声まで聞こえた気がするだけだ。
あるいは彼の声を聞きたいという願望だろうか。ペットの首輪は主人でないと外せない。俺には彼の声を聞く術は無い。
精液に加え、よく濡れる彼は先走りを次々あふれさせる。ローションには事欠かない。ただでさえなめらかなオナホは何の抵抗もなくにゅるりと彼の亀頭を飲み込む。
そのまま一気にずるんと挿入する。ペニスの根本まで包み込み、亀頭の先端は非貫通式のオナホの天井を押し上げる。
「どうだ。前も後ろも犯された気分は」
涙を浮かべ、にやけている彼の表情を見れば気持ちいいのが丸わかりだ。
「いいか。これは肉バイブを入れたままオナホで責められる調教だ。初めに言ったとおり快感を与えられ感じることだけに集中しろ。決して腰は振るな。自分で動いて求めるんじゃない。ただじっと、与えられるだけ。自分を捧げ、相手に全てを委ねる。射精も、絶頂も、じらしも、我慢も、全部相手のなすがまま。自分からおねだりすることも、求めて動くことも禁止だ。じっとしていろ。いいな」
彼のほほをなでながら強い目で見つめる。真剣な調教だ。本気の熱意は伝わる。彼も強くうなずき、快楽に負けて腰を振らないことを約束する。
「よし。では始めるぞ。オナホの気持ちよさを感じろ。気持ちいいときは力が入る。そのとき尻に肉バイブが入っていると思い切り締められる。何も入れていないよりも、入れていてそれを締め付けいきめる方がはるかに気持ちよくイける。この肉バイブは中の気持ちいい所をこするためではない。締め付けいきみ、オナホの快感を思い切り味わえるために使うんだ」
俺だって動いてこすってセックスしたい。でも肉バイブだから動かさない。思い切りいきむための道具に徹する。無機質なバイブをくわえ込むより生の肉バイブの方がはるかに気持ちいいから彼はきっと最高の絶頂を得られるだろう。
根本まではめたオナホをその位置のままゆっくりひねる。ろくろのように回転させて彼のペニス全体をこする。
彼は目を瞑りよだれを垂らして叫ぶようにする。この特製オナホの感触は普通ではない。並の女の膣よりはるかに気持ちいい。セックスとは違う、でもセックス以上の快感。
彼の菊座がきゅううっと締まる。
くっ。
俺は声が漏れそうになるのをなんとかこらえる。
なんて締め付けだ。気持ちよすぎる。締め付けられるたびに射精しそうになる。だがまだだ。まだ射精するわけにはいかない。肉バイブは射精しない。最後まで我慢するんだ。
こんな、今までで最高の締め付けを、あと何回我慢出来るというのか。それでも耐えなければならない。肉バイブとして挿入したからには途中で射精してはいけない。自分で選んだことだ。
きゅう、ぎゅううううう。
うおおおおおお。
あ、危ない。また、こんな、くはっ、締め付けすぎる。
彼はお尻に太い肉バイブをくわえたままいきむとすごく気持ちよくなれることを覚え、積極的に締め付けてくる。おかげで俺は何度も耐えがたい快感に耐えるはめになった。
くうう。ううう。耐えるのがきつい。射精コントロールに自信のある俺が、素人みたいに死に物狂いでまったく余裕無く我慢していた。
射精寸前まで快感が高められる。その状態で我慢し続けるのは甘美な拷問だ。それにしても気持ちよすぎる。射精寸前のあの身悶えする気持ちよさをえんえん味わい続ける。
こんなの耐えられる奴がいるのか。極上の性器。最強の締め付け。これに腰振りや自在な内壁うねりなどの男を喜ばせるテクを身につけたらどうなるのだ。おそらく普通の人間なら一生得ることの無い、正真正銘天国の快楽を得られることになるだろう。
彼がじとっと絡みつく粘っこい視線を向けてくる。目を半分閉じたじと目。艶やかで淫靡。たまらない。
彼の目に促され、俺は彼の締め付けに耐えるために止まってしまっていた手を再び動かす。
オナホを根本まで挿入したままドアノブのように左右にひねる。ペニス全体をにゅるにゅるとオナホでやさしく愛撫する。
彼ががくんと仰け反る。がくがく震えけいれんする。イっている。
ぎゅううううううううう。
「うぐ」
歯を食いしばる。かすかに声が漏れてしまった。これが絶頂の締め付け。こんなの。こんな強烈なの。
「あ、ぐ、ふ」
冷や汗がどっと吹き出る。涙までにじんできた。今までの人生で辛いことはたくさんあった。でもこの瞬間は、このほとばしる快感に耐えるのが人生で一番辛いことに思えた。
彼は手錠を引きちぎらんばかりに何度も引っ張る。仰け反ったかと思えば背骨が折れるかと思うほど背を丸める。
俺の手の中でオナホがぐんと膨らむ。
なんてことだ。俺は彼が射精してしまったと思ったが違っていた。彼は俺に言われたとおり、出来るだけ射精を我慢していたのだ。
絶頂の締め付けだと思ったのに、まだ射精を我慢している締め付けに過ぎなかった。絶頂時の締め付けが一番きつい。それがこれから襲ってくる。
血の気が引く。さっき以上に締め付けられたら、どうやっても耐えられない。
彼が思い切り仰け反る。頭と足で身体を支えながらブリッジする。ペニスを突き出すように天に向かって腰を突き上げる。とっくに根本まで突き刺さっているのに、さらにオナホに挿入しようとするかのようだ。
彼のお尻は終始俺のペニスを締め付ける。彼が仰け反ろうが背を丸めようが抜けることは無い。俺の腰ごと引っ張られる。華奢な彼が菊座でペニスをくわえて俺を振り回す。その圧倒的な勢いに驚く。
ぎゅっぎゅっぎゅぐぐぐぎりぎり。
「くあ、ああああ」
声が漏れる。こんなの声を我慢出来る奴がいるのか。いるわけがない。こんな締め付け、あり得ない。
「あっぐ、ううぐぐ」
びゅっぐびゅっぐびゅびゅびゅびゅびゅ。
とうとう射精してしまった。肉バイブとして最後まで射精をこらえることを誓ったのに、彼の強烈すぎる締め付けにあっけなく搾り出されてしまった。
なんて気持ちよさだ。
意識が飛びそうだ。こんなすごい射精、初めてだ。今までで最高のセックスにおける最高の射精がかすんでしまうほどの衝撃。こんな、心も身体も溶けて崩れてしまうかと思うほどの、視界が歪んで見えなくなってしまうほどの快感なんてあり得るのか。
間違いなく俺は、今まで知らなかった天国へ迷い込んでいた。今まで天国だと思っていた快感はまだ天国の入り口に過ぎず、これが真の天国。至上の快楽。
「くあ、あ、うっぐ」
射精するたび情けない悲鳴を上げる。どんなに気持ちよくても声を漏らしたりしない。プロの調教師なのだから射精時の声ぐらい我慢出来る。
それがどうだ。声を抑えるなんて出来ない。歯を食いしばってもあごが外れそうになる。思わず口を開ける。のどの奥から悲鳴が漏れる。
「気持ちよすぎる、うふああああ」
童貞が初体験で漏らすような情けない悲鳴。まさかさんざんセックスしてきた今になって同じような悲鳴を上げるとは思いもしなかった。
腰を振る必要なんてなかった。というより気持ちよすぎて動けない。彼がぎゅっぎゅと締め付けるたびに精液が搾り出される。ただ強いだけの締め付けではない。濡れてやわらかく、それでいて弾力のある菊座。膣以上にみっちり絡みつく性器のような内壁。極上の性器と最高の締め付け。それは想像していたよりもはるかにすごい相乗効果をもたらし、他のだれでも不可能と思える無上の快楽を生み出していた。
快感に耐えるために手をぎゅっと握る。その手に握られたオナホをぎゅううと握りしめる。オナホに包まれた彼のペニスを圧迫し、ぎりぎりと締め上げる。
彼は頭を左右に振り、ブリッジしたまま腰を上下にがくがく揺らす。彼に引っ張られて俺の腰も上下に揺れる。すごい力だ。あきらかに非力な彼が俺を振り回すほどの爆発力を生む絶頂。彼も特製オナホで人生一番の快楽を味わっている。同時にお尻でも同じような快楽を味わっている。前と後ろ。同時にイっている。天国の中の地獄かと思うほど、悶絶する快感。
とても長く感じられた。でもようやく彼も俺もおさまった。彼がベッドにぐったり寝転ぶ。俺はその上に重なるようにしてくずおれ、彼を抱きしめる。
はあはあはあはあ。
互いの荒い息がこだまする。
こんな気持ちよかったのは初めてだ。こんなに射精で疲れたのは初めてだ。
もう限界だ。なのに。
まだ足りない。
彼の中で俺のペニスは萎えていない。ありったけの精液を出し切ったのにまだ勃起がおさまらない。
俺はゆっくり身体を起こし、オナホを握る。その中にある彼のペニスは硬いままだった。
「じゃあ、続きをするぞ」
彼が涙を浮かべて首を左右に振る。もう前も後ろも最高にイった。もう十分で、もう疲れ果てていた。
「大丈夫だ。お前は快楽だけに集中すればいいと言っただろう。俺がしてやるのをただじっと味わっていればいい。疲れてぐったりしていてもかまわないんだからな」
もう一度、さっきの締め付けを。さっきの射精をまた味わいたい。身体が火照る。ペニスがうずく。たくさんの相手とさんざんセックスしてきてなお、今まで知らなかった快感があったなんて。もうその虜になっていた。もう一度味わうまでペニスがおさまりそうにない。
俺はオナホを強く握りながら上下に動かす。空気が入りじゅっぽじゅっぽと音を立てながら、彼のペニスを責め立てる。
彼が目を瞑り、頭を起こす。激しい快感にじっとしていられない。また全身をなまめかしくくねらせながら悶える。手錠を引きちぎらんばかりに引っ張りまくる。
快感に耐えるため、お尻の穴をぎゅっと締め付ける。太いペニスを締め付けてくる。気持ちいい。最高だ。甘噛みするかのようにはぐはぐしてくるかと思えばがぶりと強く噛みついてくる。やわらかく弾力のある菊門でそんなかじりつかれると、痛みは無くただただ沸騰するような熱い快感が噴き出してくる。並の射精よりも気持ちいいのに射精しているわけではない。射精かと思う快感を何度も連続して味わう。
耐えられない。普通の人間ならおかしくなる。俺が腰を動かす必要も、彼がテクを使う必要もない。
彼の旦那様はいったい何が不満なのだ。こんなの、ただ締め付けられるだけで十分すぎる。これに性奉仕のテクを加えたいだと。どれだけ欲望が底無しなんだ。これにさらにテクが加わったらどれほどあり得ない天国へ至れるというのか。
このままやられっぱなしだと情けなさすぎる。オナホでじっくりじらす。そういうプランはとうに崩壊していた。こんな気持ちよすぎる締め付けの中で、じっくり責める余裕が俺には無い。俺はただがむしゃらに、彼を射精させるべく性技の限りを尽くした。
オナホを上下左右に振り乱す。抜くときも差し込むときも手首を回しひねりをきかせる。サイドブレーキのようにぐっと手前に引いたまま出し入れする。今度はお腹にくっつくほど前に倒したまま同じようにする。
亀頭だけを包んでちゅっちゅとキスするかのように小刻みに振る。全体をぬっぽり包み込んだまま振動させる。思い切り強く握ったままぐいぐい強しごきすると彼は涙をこぼし、悲鳴を上げるように口を目一杯開いてよだれを垂らす。
「さすがに、連続だからなかなか出ないな。あと一回出したら終わりにしてやる。それまで頑張れ」
彼が射精するときに締め付ける。それで俺も射精してしまう。彼の絶頂時の締め付けは耐えられる次元の物ではない。太いペニスを思い切り締めることでお尻までイってしまい、彼は前と後ろの両方の絶頂を味わう。その両方に耐えようと締め付けてくるのだ。うそだと思うくらいの締め付けだった。
楽しみだ。あの最高の快楽をもう一度。俺は期待に胸を膨らませながら彼を責め立てる。
にゅっぽちゅっぽきゅっぽくっぽ。
特製オナホはバキュームフェラのように強く吸いつく。そのまましごかれるのだからたまらない。彼は何度も仰け反ったり背を丸めたりする。俺は彼の片足を腕で抱え、腰を密着させて固定する。
「暴れるな。今度は身動き出来ない状態でイかせてやる。苦しいぞ。思い切りのたうち回って発散出来ず、内にかけ巡る快感に耐えるのは」
腕を手錠で拘束され、足と腰を俺に固定される。彼は上半身を弱々しくよじるが逃れられない。
このままイかせてやる。さらに激しくオナホを動かす。
指を交互に力を込めて、まるでうねるように締め付ける。弾力のあるオナホでむにむにとペニスを愛撫する。
にっちゃにっちゃといやらしい音を立てながらもてあそぶ。顔を真っ赤にして悶える彼を見てひどく興奮する。
なんてかわいいんだ。こんなかわいい子は、愛おしい子は初めてだ。そんな子のお尻にペニスを突っ込んだままオナホでいたぶる。ぞくぞくするほど楽しい。
はあ。はあ。はあ。はあ。
二人の荒い息遣いを聞きながら責めに没頭する。
そんな蜜のような時間も終わりを迎える。彼の反応が変わる。がっちり押さえつけているにも関わらず彼が腰を跳ね上げようとする。
「イくんだな。射精をこらえろ。思い切りイかせてやる」
俺はオナホを両手で握る。竿の部分を握り、亀頭の部分を手に包み込むようにして握る。
そのまま強く握る。彼がおどろいたような、苦しいような表情に変わる。
まだまだ。ぎゅううっと力を込める。
「この強握りのまましごいてやる。苦しいぞ。この中で射精するのはたまらないぞ。お前の尻はこれの何倍も締め付けるんだ。天国で、地獄だ。苦しいのに最高なんだ。きついから最高なんだ。お前の尻は最高の名器だ。それには及ばないが、最高のオナホで味わえる最高の射精を体験させてやる」
彼の顔が恐怖にひきつる。いい気味だ。俺にここまで余裕を無くさせてくれたんだ。少しはやり返さないと憤りがおさまらない。
俺は宣言通り、強く握ったままオナホを動かす。肉厚で弾力のあるオナホで強く締め付けると痛みより気持ちよさがあふれる。特製オナホの膣以上の気持ちよさで、尻穴に近いほどの強烈な締め付け。それに微妙な手の動きを加えて俺に出来る最高の快楽を与える。
握りしめるオナホを押し返さんばかりに彼のペニスが膨張する。射精するんだ。お尻に力がこもり、俺のペニスを食いちぎらんばかりに締め上げる。
「う、ぐ、いいぞ。限界までこらえろ。そして思い切り射精しろ」
手に握るオナホにどっと衝撃が響く。彼のこらえにこらえた精液が噴出したのだ。
びくん、びくん。俺の手を振り払わんばかりに彼のペニスが跳ね回る。彼が腰を浮かそうとするのを、全体重をかけてのしかかり押しとどめる。
犯しているみたいだ。実際犯しているのか。はあはあ。たまらない。興奮しすぎてもう。
ぎゅううううっと彼の菊座が締まる。中がうねる。射精の快感に耐えようと締め付けてくる。生の肉バイブを思い切りくわえ込むことでお尻も感じてイってしまう。そらきた。あり得ないくらいの締め付けがさらに一段も二段も強くなる。みっちりと弾力のある肉壁がこれでもかと押し寄せてくるが痛みは無く、ただただ甘く溺れる快感の波が押し寄せる。
「あ、あ、ぐ、はああ」
びゅっぐびゅるるる。たまらず漏らす。彼の絶頂締め付けに耐えられる男なんていない。俺は二回目の射精にも関わらずあっけなく搾り出されてしまった。
目がくらむ。視界が歪む。こんな気絶しそうな快感今までになかった。ああ。この尻穴最高すぎる。人生最高の性器にようやく巡り会えた。
容姿も、反応も、そして性器も最高だ。何もかも俺好み。俺にぴったりはまる。自分の欠けた半身に出会ったかのような気持ち。
恋。ああ。俺今好きな人に中出ししている。
幸せだ。久しく忘れていた、幸せというものを感じていた。愛のあるセックスは身体だけでなく心も気持ちいい。これがそうだ。仕事のセックスばかりで、心が温かく満たされるこの感覚をずいぶん長いこと味わっていなかった。
びくっびくっ。二人ともじっとしながら快感に震えていた。
どっと汗が吹き出る。彼の上にくずおれる。もう限界だ。疲れ果てた。出し切った。心底満足した。セックスではなく肉バイブ。出し入れせずにただ入れているだけ。彼に締め付けてもらうだけ。それだけで、今までのセックスよりも何倍も気持ちよかった。
はあはあ。俺は荒い息のまま、しばらく彼を抱きしめていた。