女装ペットの性奉仕調教

口だけでフェラ

 女装で床に座らせた彼を見下ろす。かわいい顔。小さな口。ふっくらした唇。今日は調教にかこつけてそのいじましい口をたっぷり味わわせてもらおう。

「今日の調教はフェラチオだ。それも手を使わないで口だけでするんだ。いいな」

 彼の表情の陰が増す。おびえている。ああ。なんてそそるのだろう。この子はおびえて憂いを帯びた表情が実に妖艶で、男でも女でも襲わずにはいられないほど色気が強い。

 俺はわざとかちゃかちゃ音をさせながらベルトのバックルをいじる。もたついて外せないふりをしながら不安を煽り立てる。

「フェラチオは手と口を存分に使ってするのが普通だ。でもお前は旦那様が呆れるほど奉仕が下手だ。手も口も同時にあれこれ覚えようとしても頭が混乱して無理だろう。まずは口だけだ。口と舌だけ動かす。集中する。手を使わずに、口だけでペニスを味わい愛撫するんだ。いいな」

 彼は少しためらったあと小さくうなずく。主人である旦那様以外のペニスをしゃぶることに抵抗があるのだろう。

 実にいい。主人への忠誠心からこの子は一生懸命この調教に励まなければならない。でも主人に忠誠を誓うほど愛しているから他の男のペニスをしゃぶることをいやがる。いやがるけどしないといけない。いやがる男の子に無理強いし、でも無理矢理なレイプではない。たまらない。素直に欲しがる女にしゃぶらせるより百倍楽しい。

 俺はズボンを床に落とし、ゆっくりとパンツを脱ぐ。勃起していないペニスがだらりとさらけ出される。

 彼は俺のペニスを見てすぐ目を逸らす。縮んだ状態でもナマコのような大きさにおどろいている。

「ご主人様のとどっちが大きいんだ? なあ」

 彼は目を瞑って頭を左右に振る。主人の名誉のために主人より大きいとは言えないだろう。でも俺は大きさには自信がある。きっと彼の旦那様よりも大きいだろう。

「小さいままではわからないか。じゃあ大きくなったあとで、旦那様とどっちが大きいか比べるんだ」

 彼はいやいやするように首を左右に振る。そして涙ぐんだ目で俺を見上げる。

 もちろん主人とどっちが大きいか、それを強制的に言わせるつもりはない。これは調教ではなく単なる言葉責めだ。彼はその辺がわかっておらず深刻に困っている。さんざん主人夫婦と情事にふけっているくせに世間知らずのウブな奴だ。十八歳でペットになるまで性経験が無かったそうだから仕方がない。

 今の時代、容姿がよければ男女ともペット就職をするのが普通で、他の仕事にありつける可能性は低い。だからより価値を高めるために童貞や処女を守っておく。十八歳になったら性を売ることが当たり前になったことで、皮肉にも十八歳未満の売春や性行為は激減した。十八歳までは童貞や処女が当たり前で、経験済みの方が人生損していると馬鹿にされる。昔は童貞が馬鹿にされていた時代があったというが今では信じられない話だ。

 あの奥様や旦那様が彼の童貞や処女を奪うところを想像する。いかん。まだ興奮してはいけない。勃起は我慢しないといけない。

 俺はシャツも何もかも脱いで全裸になると、彼にのしのしと近づいていく。彼は男がペニスをぶらぶらさせながら迫ってくることにおびえ肩をすくめている。

「安心しろ。調教なんだから手荒なことはしない。……お前が大人しくしていれば」

 彼がびくりとおびえる。かわいい。はあ。もっと弄愛たくなる。

 床に座る彼の目の前に立つ。スカートからのぞくなまめかしい太ももをじっと堪能してから彼の顔を見、その目の前に垂れたペニスをつきつける。

「鼻を近づけろ。まずは匂いを嗅ぐんだ。愛しい旦那様以外のペニスの匂いを覚えろ」

 彼は今の主人たちの元へペット就職するまで性経験が無く、もちろんだれかのペットになったからには他人と性交するのは禁止されている。だから旦那様以外のペニスは俺が初めてだ。人生で二人目のペニス。二人目の匂い。二人目の味。たっぷり教え込んでやる。匂いが口に染みついて取れなくなるまでしゃぶらせてやる。

 彼が命令したにも関わらずなかなか嗅ごうとしないので、俺は苛立った。

「お前な。これは調教なんだ。お前の旦那様の命令なんだ。旦那様を敬愛しているんだろう? その命令に背くのは旦那様を軽んじているってことになるぞ。俺はいいんだぞ。そういうありのままを報告しても。でもお前は困るんじゃないか。旦那様に見限られてしまうぞ」

 彼がとても哀れな目で俺を見つめる。ああ。いい目だ。ぞくぞくする。かろうじて涙をこらえた潤んだ瞳。大きな瞳いっぱいに不安をたたえた湖。たまらないなあ。この仕事は実に役得だ。

 もちろん旦那様に報告するわけがない。調教相手に逆らわれるのはなめられている証拠だ。調教する実力の無い半端者だということだ。調教がうまく出来ませんだの失敗しましただの、プロの調教師が言えるわけが無い。でもこいつはそういうプロ根性がわかっていないから、脅しとして効果てきめんだ。

 彼は猫のように頭を上下に揺すりながら鼻を近づけてくる。ちょっと嗅いでは顔をしかめ、またちょっと嗅ぐ。

 俺はちゃんとペニスを洗ってある。汚いわけではない。でもペニス特有のむわっとくる蒸れた匂いはけっこうきつい。この匂いが好きだというのはよほど淫乱で、そうでなければ普通は我慢が必要だ。

 旦那様のは我慢出来ても俺のは我慢出来ないか。くくく。それがいい。きつい匂いのするペニスを無理矢理しゃぶらせ味わわせるのが実に楽しいのだ。

 調教の範囲内で自分の性欲を満たす。そんな役得があり、金も並の仕事の何倍ももらえる。いい仕事だ。とても厳しく大変なことなのだから、金と役得がなければさすがに出来ない。甘い遊び気分で勤まる仕事ではないのだ。今だって勃起を我慢するのがどれだけ辛いか。

 俺は彼の髪をくしゃりとなでる。やさしくなでながらその女よりもやわらかい髪を堪能する。

 彼の目がとろんと蕩ろけてくる。ペニスの匂いははっきりいって臭い。でもくせになる匂いだ。人間はフェロモンを感じ取る機能が失われたと言われるが、性器の匂いが否応無く欲情をそそるのはだれでも知っている。これがフェロモンでなくてなんだというのだ。臭かろうがいやだろうがこうして嗅がせ続けるとどうしても欲情するのだ。俺は彼を見下ろし、そのスカートが盛り上がっているのを見て満足の笑みを浮かべた。

「そろそろ欲しいだろう。でも今日はフェラチオだからな。尻はおあずけだ。いずれ入れてやるからそれまでは我慢しろ」

 彼の顔がぼっと赤くなる。やっぱりな。ペニスを嗅ぎながら旦那様のペニスを思い出し、お尻を掘られる気持ちよさを思い出して勃起したのだ。

 俺だって彼の尻にぶち込んでセックスしたい。でもセックスの調教はまた別の日にする。今日は我慢だ。俺も彼もセックスしたくてうずくのに我慢しないといけない。我慢するほどもどかしく、興奮と快感がいや増す。フェラチオはフェラチオで、格別に気持ちいいに違いない。

「口だけのフェラチオだ。やり方はまあいろいろあるが、お前は下手だからな。単純に、ゆっくりとしていく方法を教える。いきなり激しいのは無理だろう。ペニスを味わうようにじっくりと責める。お前はペニスをごちそうと思って、その味を丹念にしゃぶりつくそうと心がけろ」

 彼はこくりとうなずく。こいつは意外にスケベだからはじめはぐずるが欲情したあとは結構従順だ。そういう点では扱いやすい。

「まずは口を開けて舌を出せ。もっと大きく。めいっぱい開けて舌を伸ばせ」

 彼は言われたとおり、あんぐりと口を開けて舌を突き出す。

「俺の目を見ながら舌先で亀頭をなめるんだ。ちろちろと、蛇のように舌を動かせ」

 彼が上目遣いで俺を見つめる。うおお。淫靡だ。いやらしい。俺はぐっと歯を噛みしめて勃起してしまうのをこらえる。

 彼の舌が、俺の垂れたペニスの先端に触れる。ちろり。ちぷり。わずかずつ、味を確かめるように亀頭をなめる。

「そうだ。いいぞ。少しずつ亀頭全体をなめろ。味を見るんだ。味わうんだ。旦那様とは違う味だぞ。おいしいか」

 彼は返事をせず亀頭をなめ続ける。

「おいしいかと聞かれればおいしいと言え。まあお前は首輪の仕掛けのせいでしゃべれないからな。うなずくなり目で答えるなりしろ。実際においしいかどうかじゃないぞ。この変な味をおいしいと定義しろ。この味はおいしいんだ。いいな」

 彼はこくりとうなずく。目には涙が浮かんでいる。ペニスははっきり言って不味い。不味い物を無理にしゃぶらせるから興奮するのだ。

 たしかに奉仕が下手だ。でもビデオみたいに激しくするのだけが気持ちいいわけではない。こうしてゆっくりとなめればそれなりに気持ちいい。

 なめ方のコツは言葉で説明出来るものではない。味わうようにと言えばゆっくり丹念に舌を這わせるような動きになる。それが基本的なテクだ。ごちゃごちゃ説明せずとも適切な動きになる。これ以上は自分で相手の反応を見つつ変えていくしかない。

 勃起しているならカリ首もなめさせるが、やわらかい状態では難しい。だから次はこうだ。

「よし。今度は亀頭を口に含むんだ。まだ竿まではいかない。亀頭だけを口に含み、飴玉みたいに口の中でなぶれ」

 彼は言われたとおり亀頭を口に含む。俺の目を上目遣いで見ながら舌で転がす。

「まだ早い。もっとゆっくりだ。やわらかいペニスをそんなに激しく責めても苦しいだけだ。やわらかいほどやさしく、硬いほど激しくだ。いいな。しっかり覚えろ。豆腐のように、赤子のようにやさしく扱え」

 彼の舌がゆっくりと、慈しむようなくらいやさしい動きになる。ふむ。筋は悪くない。たしかに奉仕が下手だが、彼の主人たちは一度にあれこれ要求しすぎなのだろう。素人にはよくあることだ。興奮し、自分のして欲しいことを全部一度にやらせようとしてしまう。一度に一つずつ、注意と指導をしていけばちゃんと身に付いていくようだ。調教しやすい素直な子だ。

 くう。気持ちいい。そろそろ勃起を我慢するのも限界だ。だが余裕が無いことを悟られてはいけない。

「ようし。じゃあそこで、竿まで口に含め。出来るだけ全体をほおばるんだ。口の中で大きくしてやる。膨らんでいくその膨張をしっかり味わえ」

 彼がたどたどしく口を進める。彼の唇が俺の陰毛に埋まる。やわらかいペニスを口一杯にほおばって茂みに顔を埋める彼がとても愛おしい。俺は思わずその頭を両手でつかみ引き寄せる。

「じゃあ大きくするぞ。しっかりとその変化を味わえ」

 努めて余裕な声を出すが、もう余裕なんかこれっぽっちも無い。言うが早いか俺のペニスは膨張を始める。

 むくむくむくむく。ぐぐぐぐぐぐぐ。

 熱くぬめる口の中で膨らませるのはまた格別だ。勃起を我慢したかいがある。これは実に興奮する。かわいい顔の小さな口の中で、入りきらないほど膨らませ硬くし涙をこぼさせる。

 彼がじたばたする。苦しいのだろう。俺は彼の頭を両手でしっかり抱えて離さない。

「じっとしていろ。お前の愛しいご主人様にもこれをしてあげるんだぞ。これぐらい我慢しろ。もし吐きそうなら俺の腰を叩け。でも大丈夫だろう? 何人も調教しているんだ。大丈夫かどうか俺にはわかる」

 はあはあはあはあ。俺は心の中だけであえぐ。ここまで我慢したんだ。口の中で大きくするこの快感を最後まで味わいたい。

 さすがにここまで大きくなるともう口に入らない。彼はのどまで使う訓練をしていないから、これ以上押し込んだままのどに挿入するわけにはいかない。残念だが、大きくなるのに合わせて少しずつ腰を引き、ペニスを口の外にはみ出させる。

「吸うんだ。硬くなったら口をすぼめて吸い立てろ」

 ちゅ、ちゅ、ちゅううう。彼が苦しそうに眉をひそめながら、それでも頑張って吸ってくる。

「いい、ぞ。その調子だ」

 くそ。少しだけ言葉が乱れた。調教中に余裕が無いところは絶対に見せてはいけない。でもすごく好みの顔にしゃぶらせていると思うと興奮が漏れ出してしまう。

「これで完全に勃起だ。硬さと太さをしっかり確認しろ」

 とうとう完全に勃起した。大きくなるのに合わせて腰を引き、口に入りきらない分をはみ出させていった。のどをついてしまわないぎりぎりのところに亀頭を埋没させてある。竿は半分以上も口からはみ出してしまっている。くそ。小さい口だ。

「よおく覚えろよ。今の限界はここまでだ。ここまでならくわえこんでも吐かない。絶対に吐いたりえずいたりしてはいけない。でも限界ぎりぎりまでくわえこむ。その必死に出来るだけ飲み込もうとしてくれるいじらしさに男は興奮するんだ。いいな。しゃぶるときはぎりぎりまでくわえこむ。でも限界は絶対越えないこと。わかったか」

 彼はくわえたままうなずく。頭を動かすと口の中でペニスがにゅるんとこすられ気持ちいい。

 滅茶苦茶腰を振って彼の口を犯したい。

 我慢だ。くそくそくそくそ。これは調教なんだ。欲望のままに動いてはいけない。

「よし。しゃぶるんだ。ゆっくりだぞ。口から少しずつ引き抜き、でも亀頭は口の中にくわえっぱなし。そしてまたゆっくりと口の中に埋没させていく。そのストロークを繰り返すんだ。その間舌でなめ回したり、唇をすぼめて吸いついたりを忘れるな」

 彼は言われたとおりゆっくりと口からペニスを引き出していく。小さな口から太いペニスがずるずると引き抜かれていく様は圧巻だ。

「吸いつくんだ。口から出しながら、でも離したくないという情熱を伝えるんだ」

 彼があわてて吸いつく。すると口から引き抜く動きが止まる。

「落ち着け。でも興奮しろ。苦しいだろ。鼻息を荒くしてもいいんだ。むしろその方が喜ばれる。ゆっくりとでいいから一つ一つ物にしていけ」

 これっぽっちのことでも一つをすると一つを忘れる。なるほど彼の主人たちが手を焼くわけだ。

 顔を真っ赤にしたかわいい子が鼻息荒くあえぎながら、小さいお口を目一杯広げて太いペニスをくわえこんでいる。写真に、いや動画で撮りたいくらいいやらしい光景。でも契約上撮影は禁止されている。

 彼は亀頭を残して口からペニスを引き出した。そこで止まる。さすがに言いつけを忘れて口から全部出してしまっていたら叱責するところだ。

 かわいがりたい。いたぶりたい。愛情たっぷりに愛玩したいペット。でも意地悪をして泣かせたい。こうも相反する感情を同時にわき出させる素材は珍しい。この子は原石だ。俺が磨いて彫って最高の芸術品に作り上げてやる。近年まれに見る傑作になるだろう。

「カリ首を舌でなぞれ。カリの高さを確かめるようにな」

 いちいち指示をしないと動かないことに苛立つ。でもこれが調教だ。辛抱強く指導する。並の奴ならすぐにキレて無茶苦茶にする。だから調教師になれないのだ。

 彼の舌が口の中で俺のカリ首をなぞる。ゆっくりとうごめくやわらかい肉の塊。ぞくぞくする。カリ首を舌でなぞられるのはすごく気持ちがいい。

「いいぞ。もっと味わえ。形も味も匂いもしっかり堪能しろ」

 俺の匂いを、味を、形をマーキングする。他人のものであるペットに俺の印を刻み込む。俺のものにする。この寝取る感覚。しかもご主人様公認だ。たまらない。人のものに公然と手を出せるこの仕事は実に役得だ。

 はあ。はあ。俺はさすがに興奮で少しずつ息が乱れてきた。全身にうっすら汗が浮いている。いい感じに血がたぎってきた。これからが本番だ。

「よし。今度はゆっくり飲み込んでいくんだ。吸いながらは難しいから舌でなめ回しながらだ。やってみろ」

 彼は細目で俺を見つめ、指示を理解した意を示す。さすがにこれだけていねいに、やることを限定したら飲み込みの悪いこいつでも出来るだろう。

 彼の顔がぐぐぐと近づいてくる。そのたび少しずつ太いペニスが埋め込まれていく。ちゃんとその口の中で舌がのたうち俺の裏筋や竿をなめまわす。

「いいぞ。その調子だ。気持ちいいぞ。これをしてあげればご主人様もきっと喜ぶぞ」

 彼は目を細め、うれしそうにする。主人にちゃんと奉仕したい。でもうまく出来ない。彼自身とても悩み苦しんだだろう。でもこういうのは実践して慣れるしかない。いくら悩んだところでちっとも解決しないのだ。

 きっちりと、はじめに確かめた限界まで埋没する。いいぞ。ちゃんとやれば出来るじゃないか。

「よーし。じゃあ繰り返してみろ。吸いながら引き抜く。なめながらくわえこむ。ゆっくりでいいからな。手順を確かめながらやれ」

 彼はゆっくりと、たどたどしく、言われたとおりにする。ずいぶんもたつくがちゃんと出来ている。しかしさんざん旦那様のペニスをしゃぶっているだろうに、まるで初めてみたいなたどたどしさだ。これでは旦那様はたまったものではなかっただろう。俺としては初々しさを楽しめていいが、毎回こうではさすがにいらつくだろう。

 俺は何度も同じ注意を繰り返しながら彼にフェラをさせ続けた。十分もしゃぶらせているとそれなりに上手くなってきた。

「あごが疲れただろう? でも我慢だ。射精するまで口から離すな。頑張って繰り返せ。今日はこのまま射精すれば終わりだからな」

 彼には疲労の色が浮かんでいる。くわえるのが辛いほど太いペニス。あごががくがくだろう。よだれがだらだら垂れて首と胸までぐっしょりぬらしている。女の薄い服がよだれと汗で身体にはりついてとても色っぽい。このままペニスを引き抜いて押し倒したい衝動をぐっと我慢する。

 ちゅぱ、ちゅぶ、ぐちゅ、じゅるる。

 ゆっくりと、でもだんだん早くなってきた。さすがに同じことの繰り返しだからいやでも上達する。調教に慣れていない素人はすぐに飽きて他のことをさせる。だから失敗する。覚えるまで同じことを単調に繰り返す。それが一番早く上達するコツだ。

 他のしゃぶり方もいろいろさせたいがまずは基本だ。吸いながら引き抜く。なめながらくわえこむ。今日はこれだけだ。これだけで十分気持ちいい。

 調教師たるもの当然射精もコントロール出来る。いくらでも我慢出来るしすぐに出すことも出来る。回数だって必要なら何回でも出せる。でも今日は一発だけだ。だから俺はこの一発で出来るだけたくさん出せるように射精を我慢する。

 単調でもていねい。それを繰り返せば射精する。男を射精させられないほど下手なフェラというのはテクニックうんぬんではなく、ていねいさが足りないのだ。乱暴にするだけでは萎える。派手な動きをするビデオを見て知識を学んだ奴らはそこら辺がわかっていない。

「いいぞ。くう。その調子だ。気持ちいいぞ」

 人はほめられるといい気持ちになる。もっと頑張ろうと思う。やる気を出させるにはほめるのが一番だ。性技の調教なら気持ちいいとほめてやるのが一番効果的だ。

 もちろん本当に気持ちいい。俺はたくさん出すためにこらえているが、もう射精してもいいぐらいだ。

 彼は熱心に頑張っている。フェラというのはされる方だけでなくする方も気持ちいい。硬い肉棒で唇を、舌を、口の内側の粘膜を何度もこすると痺れるような甘い快感がわく。相手を気持ちよくしながら自分も気持ちよくなる。彼のスカートにはすでに、盛り上がった山頂に恥ずかしい染みが広がっていた。腰をもじもじとよじらせながら必死にフェラをしているかわいい子。これで興奮しない男はいない。

「よし。そろそろ出すぞ。ラストスパートだ。激しくしてみろ」

 彼は少し不安な目をして、でも意を決してしゃぶり立てた。さすがに動きに慣れただけあってスムーズでリズミカルに、素早くしゃぶってくれる。辛抱強く指導したおかげで、このかわいい子の上手なフェラを楽しめる。

 動きは単調だが激しくて熱心だ。俺の精子を欲しがっている。飲みたがっている。ラストスパートを激しくするのはより強い快感を与えるためだが、貪欲に欲しがっている様を見せることで視覚的な興奮をかき立てる意味もあるのだ。

 ぢゅっぱぢゅっぱづるづるぢゅぶぢゅぱぢゅぢゅりゅりゅりゅ。

 いい音だ。唾液をたっぷり口一杯にためながらしゃぶりまくる。はじめのたどたどしさからは考えられないほど上手に激しく頭を振って責め立ててくる。

「いいぞ。すごくいい。く。出すぞ」

 お世辞抜きに上手い。この子は飲み込みが悪く、上手に教えないと身に付かないが、ていねいに仕込めばここまですぐに上達するのか。これは他の調教のときも楽しめそうだ。

 ぢゅるんぢゅるんぐぷぷぷぢゅぷうううう。

「う、お、出すぞ、出すぞ」

 余裕が無くなる。好みの子の上手なフェラチオ。他のいまいちな連中とは興奮と快感が違う。これは久しぶりに最高の射精が味わえそうだ。

 びゅっぐ、びゅぐううううううううう。

 彼の頭を両手で押さえ逃げられないようにする。こんな気持ちいいのはもちろん口の中に出す。引き抜くなんて考えられない。彼は大量射精に目を丸くし、続いて涙をぽろりとこぼす。

「苦いか。不味いか。多いか。熱いか。苦しいか。我慢しろ。お前は旦那様のも上手く飲めずにこぼしてしまうそうだな? ちゃんと飲むまでがフェラチオだ。俺は甘くないぞ。一滴残らず飲み干すまで離さないからな」

 はあはあはあはあ。俺は息を荒げる。俺に余裕が無く興奮していることなんて、苦しんでいる彼にはわかりようがない。

 ちょっとだけ。仕事を忘れて欲情を満たす。腰を揺すって射精を繰り返す。大量ザーメンを飲み込めず、口の端からだらだらこぼす彼の泣き顔をさらに責め立てる。

「こぼすなって。仕方のない奴だ。たっぷり飲ませてやる。おら追加だ」

 どぐり。びゅぐり。まだ出てくる。たくさん出る。こらえにこらえたとはいえこの量は自分でもおどろくほどだ。興奮するほどたくさん出る。この子は本当に俺を興奮させる。

 首輪の仕掛けのせいで声を出せない彼は、かわりに涙をこぼして訴える。それが俺の加虐心に火をつけさらに責めさせる。

「ほら。飲め。のどを鳴らして飲み込むんだよ。口一杯に広がるその不味くて臭い精液を、のどの中に流し込め。それとも口の中でもっと味わいたいのか。ならもっと練り上げてやる」

 俺は円を描くようにして腰を回す。彼の口をすり鉢に見立て、俺の太いすりこぎ棒で精液をすり立てる。

 ぐちゅぐちゅぐぽぐぽ。精液がたっぷり詰まった肉壷を肉棒でかきまわすのは異常な興奮をかき立てる。

「ほら。飲め。飲み込め。それ以上口からこぼすのは許さんぞ」

 さっきまではまだやさしかった俺が、とても乱暴で強引になったことに彼はおびえ震えている。かまうものか。甘くするだけでは駄目だ。たまにはこうして厳しくしないと緊張感が保てない。そういう理屈ならいくらでもつけられる。俺は思う存分彼の口を責め立て興奮を晴らす。

 ごくん。ごく、こく。

 彼がぽろぽろ涙をこぼしながら、でも飲まないといつまでも解放してくれないことに恐怖しながら飲み下していく。はあはあたまらない。飲んでいる。俺の精液をこんなかわいい子が飲んでいる!

「いい子だ。ほら。最後の一滴まで飲むんだ」

 俺は片手で彼の頭を押さえながら、もう一方の手で彼の口からはみ出している竿をしごく。根本から搾るように何度もしごき、尿道に残った精液をすべて搾り出す。

 こく。こく。濃くてどろりと絡みつく精液は飲みにくい。彼は唾液でゆるめながら少しずつ、時間をかけて全部飲み込んだ。

 彼が飲み終えたのを見届けてから、俺は腰を引いてペニスを引き抜いた。ふっくらした唇から醜い亀頭がずるんと抜け出す様は出産をイメージさせる卑猥さがあった。

 げほっげほっ。彼が激しくむせる。

 彼のせきがおさまるのを待ってから、俺は彼の髪をつかんで顔を上向かせた。

「全部飲めって言っただろ? こぼした分も全部飲むんだ」

 俺は彼のほほにペニスをすりつけ、口からこぼれていた精液を拭う。精液にまみれたペニスを彼の口にねじ込む。

「ほら。ここも垂れているぞ。こっちもだ」

 彼の首に、胸に垂れていた精液も、ペニスで拭っては彼の口に運ぶ。彼はそのたび顔をしかめながら精液をなめ取り飲み込んでいく。

「よし。最後はお掃除だ。しっかりなめてきれいにしろ」

 俺は少しやわらかくなり始めたペニスをでろんと彼の目の前にかざす。彼は涙目で俺を見上げる。

「なめてきれいにするんだ。そこまでしてやっとフェラチオが終わるんだ。やれ」

 彼を犯したい。むらむらする。彼の泣き顔はそそりすぎる。壊したくなる。もっと泣かせたくなる。でも我慢だ。今日の調教はここまでだ。俺は我慢するために口調がきつくなってしまう。

 彼は舌を出してペロペロと俺のペニスをなめまわす。

「口に含んで吸え。最後の一滴まで吸い出すんだ」

 さっきしごき出したからもう精液は残っていない。それでも彼の温かい口に含ませ何度も吸わせた。

 このままもう一回したいところだが、彼はもう限界だ。これ以上無理はさせられない。

「よし。いいぞ。よく頑張ったな。精液の味も慣れろよ。飲むのが基本だからな。旦那様のをろくに飲めないそうだが、何回でも飲めるように鍛えてやるからな」

 俺は最後に余裕が無くなり少し乱暴にしてしまったのをごまかすように、努めて平静な口調でそう言った。

 危なかった。彼はそそりすぎて興奮が限度を超えてしまう。これからの調教はもう少し気をつけないとな。感情に任せて暴走するのでは調教師は勤まらない。

 俺は彼にシャワーを浴びるように言ってから、服を着てその場を立ち去る。少し休んで落ち着こう。酒でも飲むか。くそ。こんなに我慢のきかない相手は久しぶりだ。本当に好みすぎる。

 俺の物にしたい。俺のペットにしたい。でもそれは出来ない。仕事の関係でしかないのだから。でも俺は自分の部屋で酒をあおりながら、彼を自分のペットにして存分に愛情たっぷりにかわいがる妄想にふけらずにはいられなかった。