002 「海小屋での体験 02」


 思えばこの小屋の周囲に誰も来ない事も、小屋の中にロープがあった事も、この男があらかじめ用意していたのだと思います。男はとても手際よく慣れた感じでしたし、私よりも警戒心の強い女性でもきっと同じような事になっていたでしょう。実際に誰かが、もしかしたら何人もが、この男の手篭めになっていたのかもしれません。
 埃をかぶった小屋の中で、男が持ち込んだと思われる鞄が目に止まりました。多分、私がここに来る前に持ち込んだのでしょう。

 抵抗出来なくなった私は、男にされるがままでした。
 ブラを外され、パンツを引き千切られで裸にされた私は、無事に解放されるまで怪我をしないようにするしかありませんでした。暴れれば擦り傷を作りそうな廃屋のような小屋の床で、両手を縛られ裸にされたのですから、もう私に出来る事は無事に解放される事を願うのみでした。



 男は私の乳房にしゃぶりつき、わきや首筋、おなかを舐め、それから延々と私の股間に吸い付きました。
 男が乳房に吸い付く様子はまるで子供のようでしたが、女の一番大事なところを見知らぬ男に舐められる屈辱に、クリトリスへの刺激や、膣に入ってくる舌の感触……。それは気持ち良いとかという気持ちではなく、恥ずかしさとくすぐったさに耐える屈辱の時間でした。



 5分か10分か、30分かもしれませんが、それは抵抗も出来ないでいる私にはとても長い時間に感じました。男が愛撫に飽きると、おもむろに服を脱ぎ始めました。筋肉と贅肉、陰毛の中にそそり立つ肉棒、テレビや雑誌などでは目にする事のない男らしくも醜い身体でした。

 「これから俺がオンナにしてやっからなぁ」と男は言いました。
 いよいよ私は犯され処女喪失するのだと理解しました。援助交際で小銭を貰って処女喪失するより、強引に奪われ散らすほうが女冥利があると思おうとしましたが、しかし男は避妊という事を考えていないようでした。無知な私でも避妊せずにすればどんな事になるのかは知っていました。
 私はこの時、この男は小屋に連れ込める女なら誰でも構わなかったのだと感じました。私でなくても誰でもよかったから避妊の用意をしていないのです。少しでも相手の事を考えているのなら、そんな残酷な事をする筈がありません。
 私は必死に「私まだ処女なんです、妊娠するのだけは嫌です」と懇願しました。
 しかし男はますます興奮して私の腰を持ち上げて抱え込み、男根をお尻に押し付けてきました。



 ずぼっ!! と音を響かせ、あの臭い男根が私の膣の一番奥深くを突き上げました。
 「うああああっ!!」
 男が力任せに押し付けた臭い男根はあっさりと根元まで突き刺さり、痛みと驚きで大きな声を出してしまいました。
 「おいおい、これで本当に処女かぁ? 簡単にズッポリ入っちまったぞ」
 男の言葉は屈辱的でした。思わず「本当に処女です!」と言い返しましたが、悲しくなってしまい、私は男に犯されながら泣き続けました。
 私はもう処女では無いのですから……。