【アリア】
「さあすっきりしたところで続き、イクわね?」

【冬真】
「ひっ……や、やめっ――んぐうぅぅっ!?」

【冬真】
「うああっ、こんな、こんなのって……っ」

 尻尾でそこをほじられるたび、ズーン、ズーンッと重い快感が腰を揺らす。

 ペ×スを擦って得られるのとは異なる深い快感に、被虐的で異様な興奮に、僕は戸惑いを隠せない。

【アリア】
「フフ、アタシの前立腺マッサージ、気持ちいいでしょ?」

【冬真】
「はっ、ううぅぅ……き、気持ちよく、なんか……!」

【アリア】
「でも、オチ×チンはびんびんよ?」

 爪で串刺しにされている肉棒は、内側から与えられる快美感によってかつてなく膨張していた。

【冬真】
「そ、それは……ううっ」

 勃起には何の刺激も与えられていない。

 なのに、尻穴への、前立腺への責めだけで射精感が徐々に疼き、盛り上がってくる。

【アリア】
「あら? 前立腺がピクピクしてるわよ? イキそうになってるんじゃない?」

【冬真】
「なっ……お、お尻で、イクわけ……っ」

【アリア】
「そう? だったら、こんなことしても平気よね?」

 ノックするようなリズムで加えられていた圧迫が、振動と呼べるほどに小刻みなものに変化した。

 前立腺に的確に押し当てられた尻尾によって、無理矢理に快感をねじ込まれる。

【冬真】
「ひああああっ!? だ、だめ、そんなことしたら、だめだってぇっ……!?」

【アリア】
「フフ、何がダメだと言うの?」

【冬真】
「そ、それ、はっ……ひいいっ!? ――い、イクぅっ、出るううぅぅっ!?」

 勃起がガクガクと激しく上下し、でもいつもなら噴き出しているはずの精液は一滴も出なかった。

 煮詰まった射精感はペ×スの根本でそのまま渦巻いている。

【冬真】
「え、えあああっ!? ど、どうしてっ!?」

【アリア】
「キミ、もう忘れたの? 輸精管に栓がしてあることを――」

【冬真】
「あ、あああっ……!?」

【アリア】
「抜けるなら抜いてもいいわよ? フフフ、抜けるものならね?」

【冬真】
「ううぁ、こ、これ、これを抜いたら……」

 まともに反応しない手を必死に、一センチずつ動かし、勃起の突端に生えている黒い爪に向かわせる。

【冬真】
「――ふぐうぅっ!?」

 でも指が爪に触れる寸前、全身が甘い硬直に囚われた。

 腕は無情にもブランッと弛緩し、ペ×スから遠く離れていく。

【アリア】
「残ー念。あら、どうしたの? もう挑戦しないの?」

【冬真】
「うあっ、ああっ……んっはああぁっ!?」

 またもや、手が近づいたところで前立腺を揺さぶられてしまう。

 それから何度挑戦しても淫魔の妨害にあって、なけなしの気力が削れていく。

【冬真】
「はひっ、ひいぃ……ひ、どい……抜いて、いいって……っ」

【アリア】
「抜いていいとは言ったけど、抜かせてあげるとは言ってないわ」

【冬真】
「う、うううっ……そんなぁ……」

【アリア】
「退魔師のくせに淫魔の言葉をそのまま受け取るなんて、フフ、だいぶ摩耗しているようね?」

【冬真】
「あ――」

【アリア】
「そろそろ本格的に責めてあげるわ」

 単発になっていた前立腺圧迫が加速を始めた。

 

 


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