《目次》


1.敗北と性転換
《第1章》
《第2章》

2.奴隷化の儀式
《第1章》
《第2章》


3.搾乳メス奴隷にされた勇者。
《第1章》
《第2章》
《第3章》


4.メス奴隷にされた勇者の出産。
《第1章》

5.廻る廻る揺らぎ。

《第1章》
《第2章》












  《第1章》

私は魔王フーガ様のオチ○チンを舐め上げた。
美味しくはない。
だが、光栄な気持ちで一杯だ。
おチ○ポの先から垂れる透明な液体は人間のそれよりもずっと濃くて臭い。
しかも凍るように冷たい。
私が人間だからそれを受け入れがたく、つらいものだと感じるのだ。
もしもモンスターだったらきっとこれは、至福なのだろう。
自分が恨めしく思う。
せっかくの魔王様のおチ○ポなのに。
これを楽しめたらどんなに良いか・・・。


私の話からさせて欲しい。
私はアリア。
性別は女。
魔法使いだ。
一応人間の世界では、金眼のアリアとして名前も売れていた。
自分で言うのも何だが人間としては最強の魔法使いだったと自負している。
八ツ首の龍も・・・。
九尾の狐も・・・。
十の頭を持つ魔霊も討伐した。
勇者オルクスと共に二人で、討伐したのだ。
“世界最強の二人組”
各国の王族が私達をそう呼ぶようになるまで時間は掛からなかった。

しかし魔族の王、王の中の王。
魔王フーガ様を見た時、私は勇者オルクスを置いて一人だけで魔王に挑んだ。
オルクスは強かったし、信頼を置いていたけれど、とてもではないが彼がフーガ様と戦うのは無理だと感じたからだ。
はっきり言えば、実力不足。
オルクスとて、人間としては最強の一人だろう。
私とのペアーなら尚更。
でも正直に言って、魔王フーガ様との闘いでは足手まとい。
だから置いていった。
彼が寝ている間に私は一人宿を出て、魔王に挑み、負けた。
勝負は文字通り一瞬だった。
私は、自分では戦闘中に瞬きなどしていないと思っていた。
でも実際は違ったらしい。
まぶたが降りる前フーガ様は間違いなく玉座に座っていらした。
そしてまぶたが上がったら、私は心臓をフーガ様に引きぬかれていた。
空中で吐血し、痙攣し、聖魔法を唱えるもそれらは全て場の結界によってかき消された。
結果、私の心臓はフーガ様しか知らぬどこかに封印されたらしい。
気がついた時には地下牢に放り込まれて、洗脳魔法を受けていた。

人間の世界でも、敗戦の姫君は勝利国の王族の性奴隷になるのが習わしだ。
どうやらその習わしをフーガ様は私で試すことにしたらしい。
普通性奴隷といえば洗脳を施し、ご主人様の所作・排泄物・精液、それら全てが快感に感じるようにしてから楽しむのが普通だが、フーガ様はそうはなさらなかった。
フーガ様にご奉仕することを快感と洗脳し、元来人間が気持ち悪がり、不快に感じる魔族の所作・排泄物・精液に対する感情はそのまま残した。
だから私はとても不快で、辛く、敗北感に満ちたまま、フーガ様にご奉仕するのだ。
ご奉仕するという行為事態のみを快感だと思い込まされながら。
だから死ぬことも生きることも出来ずに、彼に奉仕している。

「もぐっ!」

フーガ様の精子が口の中に溢れた。
鼻から大切な精子が鼻水のように垂れてしまう。
喉の奥、鼻の穴、舌の上に煮詰めたお酢のような刺激が破裂した。
煮詰めたお酢というよりも、ワサビーという東洋の島国にしか無い香辛料を塗りたくられた感じだ。
痛い。
痛くて痛くてたまらない。
今すぐ咥内を洗浄したい。
でも口からおチ○ポを離したくない。
だってこんなに光栄なことは、他にないのだから。
洗脳されて植え付けられた擬似快感だと分かっていても、おチ○ポをしゃぶる快感は手放せない。
だから私は咥内の刺激に耐え、宿敵である魔王フーガ様に笑われ続けるのだ。


長くなってしまったが、これがかつては金眼のアリアと呼ばれた私の“今”だ。

魔王フーガ様に関して私が知っていることは少ない。
八〇〇年前から、人間界と隔絶されたこの魔界を統べるお方だということ。
そして魔界から人間界を実質的に支配し、人間を生かさず殺さず、ぎりぎり生存できる限界まで搾取し、美しい女が生まれると、部下のモンスター達に喰わせる。
そのぐらいの知識しかない。
あと、私ごときの虫けらでは勝てないくらい強いということぐらいか。


最後に勇者オルクスの話をしよう。
私が愛する、私のパートナー。
旅の相棒でもあり、幼なじみでもあり、勇者でもある。
もちろん男だ。
彼は、決して最初から強かったわけではない。
生まれ故郷の騎士団ではなんとか騎士団に入れる程度の、普通の剣士だった。
ただ、彼は強くなることを諦めなかった。
強くなり、世界を良くすることを義務だと感じていた。
いつも、いつでも、誰よりも、自分を追い込んで強くなった。
一緒に旅するパートナーに彼を選んだのはそのためだ。
いつか頭打ちになるであろうエリートよりも、可能性を持つ雑草のほうが背中を任せられる。
だから、私は彼を選んだ。
そして彼は旅を続け、成長を続け、強くなった。
事実、人間界の支配を強めるために魔王フーガ様が送りこんだモンスター軍団のいくつかは彼が一人で殲滅した。
たった一人で一国の軍隊とやり合って、撤退させたこともある。
ただ、それでも魔王フーガ様の魔城に近づいた時、直感した。
オルクスではダメだ。
足手まといにしかならない。
・・・。
まぁ、私も瞬きする間に負けてしまったわけだから、彼を非難することは出来ない。
むしろ非難される側だろう。

もしかしたら私は、オルクスに対する罪滅ぼしの気持ちもあって、魔王フーガ様にご奉仕しているのかもしれない。
人間とは・・・そういう身勝手な生物だ。
だから、私のことなど放っておいてオルクスには幸せに生きて欲しい。
人間界で素敵な女性と過ごして欲しい。
そう願っていた。


だけど、あのバカは来てしまった。
魔王の城に。
魔王の玉座に。
必死で魔王フーガ様のおチ○ポをしゃぶる私のところに。
「おいっ!
フーガ!!!
アリアから離れろ!」
「ああ?」
「・・・ダメ、来ないで。オルクス・・・」
私の、蚊の鳴くようなつぶやき声が途切れる前に、フーガ様はオルクスの心臓を引き抜いた。
そして勇者オルクスはかつての私と同様に、地下牢に放り込められた。
私は、それを助けることも出来ずにただただフーガ様の戦闘後の精液は普段に増して、キツイ香りと刺激があるのだなぁと思いながら、マ○コにそれを流し込んで頂いていた。

 

《第2章》

次に彼に会ったのは、二日後。
その時、初めて彼が地下牢で何をされていたのか知った。
女に・・・。
女に性転換されていたのだ。

いつも通りフーガ様の足元で土下座をしてから、おチ○ポの亀頭にキスをする。そして苦くて冷たいおチ○ポを舌から上に向かって舐め上げた時、私の後ろのドアが開いた。
白銀の鎧魔像と呼ばれる、まるで大国の衛兵のような威圧感のある鎧を着た実態の持たない影系のモンスターが、胸の大きく膨らんだ“女”を連れてきたのだ。
首輪にリード。細すぎてマ○コの膨らみが隠しきれない黒い女物のパンティ。
胸は大きく膨れている。
長い黒髪に、黒い瞳。
もしも髪と瞳が黒でなければ、私は彼女がオルクスだと理解できなかっただろう。
私の知らない間に彼は“女”にされていた。
顔はやや中性さを残してある。
あえてそうした可能性が高い。
胸がアレだけ膨らむのなら、顔だってもっと女らしく出来ただろうに・・・。
しかし、中性さはむしろ彼の場合美しく見えた。
勇者らしい精悍さが残っていて、少なくとも私には美しくみえた。

「・・・まさか」
「そうだ。
そのまさかだ。
アリア。
こいつがお前の愛したオルクスだ。
お前と違い胸は大きめにした。
その方が性奴隷らしくあれるだろう?」
「・・・じゃ、じゃあ・・・」
私はひとつ息を呑んでから、私の予想が間違えていることに期待した。
無論、期待は裏切られる。
相手は魔王フーガ様なのだから。
「お前たち人間の世界では戦争の後に、面白い儀式を行うな。
戦争で負けたら、いや。
正確には戦争を仕掛けた側が負けると、敗北した国家は王族を性奴隷として相手国に差し出すのだろう?
男は首を刎ね飛ばし、女は性奴隷にする。
なるほど。
よく出来たシステムだ。
こうしておけば、王権政治といえど勢いで戦争には突入しないからな。
俺も見習わせてもらおう。
アリアっ!
勇者オルクスっ!
貴様は女として俺の性奴隷になってもらおう。
お前ら人間が俺に攻めこんで来たのだ。
文句は言うまいな?
んん?」

もじもじと内股を擦ったまま、視線を斜め下に向けるオルクスのふくらはぎを白銀の鎧魔像がムチのようなもので叩いた。

「ひぎっ!」
「どうした?
返事をしろ。
勇者オルクス。
まさか挑んでおきながら、負けたら知りませんなどと抜かすつもりではあるまい」
「・・・こ、殺せ。
俺はお、男だ。
い、今更命など惜しくない。
殺せっ!」
震える声でオルクスはそう答えた。
しかし私は知っている。
フーガ様はそんなことを望んでいないと。
殺すならとっくの昔に殺している。
彼をこんな形で生かしたのは、恐らく性奴隷にする以外にも何か目論見があってのことだろう。
フーガ様は、頭も切れる。
もっととんでもない何かをさせる気・・・なのだろう。

「おい。
洗脳の方は、上手くやったのか?」
「は。
お申し付け通り、マゾ基質を脳に組み込もうとしたのですが・・・」
「失敗か?」
「いえ。
この男・・・」
「あ・・・言わないで・・・お願い・・・」
オルクスの言葉で、フーガ様は事情を察したようだった。
私もなんとなく分かる。
「この男・・・元々マゾヒストでございました」
「・・・いや・・・違う・・・違うんだ・・・」
「くっくっくっくっ。
だからか?
俺は見ていたぞ。
お前がアリアと旅に出た時からずっとな。
どうして男の貴様がアリアのような、明らかにお前よりも優れた才能と実力を持つ女を旅をするのか。
普通、騎士といえば女を下に見るものだろう?
なのに、なぜ?
答えがこれだ。
勇者オルクスはマゾヒストで、女魔法使いアリアに勝てない自分に酔っていた。
いつもアリアが活躍する場を見て、自分では絶対に勝てないと実感するたびに勃起し、ズリセンこいていたというわけだ。
はぁっ、はっはっはっはっ!!!
情けない話だな。
貴様、それでも男か?」
フーガ様の言葉に私は、肩をビクッとさせた。
怖かったのだ。
フーガ様の言葉の威圧が恐ろしかったのだ。
普通の人間ならそう感じる。
オルクスもきっとそうなのだろう。
しかし、彼はそれだけではなかった。
「・・・おい」
「はっ」
フーガ様が指をくるっと回すと、白銀の鎧魔像はオルクスに後ろを向かせた。

恐らく魔法でオルクスの体を操っているのだろう。
オルクスは後ろ向きで立ったまま大股を開いて頭を下げ、両手を地面につけた。
細すぎるパンティーの脇からマ○コとアナルが見えた。
オルクスのあったはずのチ○ポもタマも綺麗さっぱり除去されている。
痕跡さえ無い。
生まれた時から無かったかのように、完全に無かった。
「・・・ふむ」
太ももに透明な液体が漏れるように垂れていた。
汗とは違う。
汗よりも粘着性が高い。
そして何より出処がマ○コだ。
しかしその量は、汗と見まごうばかりの量。
そして、マ○コには白いゼリー状のもの。
私は最初、それが精液かと思った。
オルクスが誰かに犯されたのだと思った。
しかし勘違いだとすぐに気が付く。
フーガ様も初めて、女になったオルクスを見た様子だった。
せっかくの処女を雑魚モンスターが奪うか?
普通ならフーガ様にお目通ししてから、その是非が問われるはずだ。
つまり、あれは精液じゃない。

「・・・くっくっくっ。
なんだ、もう逝っちまったのか?」
オルクスのお尻がフーガ様のお言葉に、ビクッと震える。
なんとも情けない話だ。
素直に元人間界最強の魔法使いとして、魔王と一騎打ちした魔法使いとして、かつての相棒を恥じた。
彼と一緒に旅したことを恥と思った。
彼は女にされて、宿敵にその変化を見られ、私にその姿を見られ、逝ってしまったのだ。
情けない。
女ならともかく・・・。
心はまだ男のはずだ。
勇者のはずだ。
それなのに・・・。

「う・・・うぅ・・・うううぅ・・・」

オルクスは大股を開いて、マ○コとアナルがよく見える格好のまま泣いていた。
どうやら魔法で縛られているものの、多少の自由は有るようだ。
泣く事ができるということは口がきけるということだ。
感情が吐露できるということだ。
それならば・・・。

オルクスも自分が泣けたことによって、それに気がついたらしい。
感情が吐露出来て、口がきける。
これは魔法の発動条件を満たしているということだ。
オルクスはマ○コの観察をされやすいポーズのまま、呪文の詠唱にはいった。

馬鹿っ!!!
真横に白銀の鎧魔像がいるじゃない!
そんな聞こえるような声で詠唱したら殺される!
この部屋はそもそも呪文がかき消される結界が敷いてあるのよ!

私がそう叫ぼうとした時、フーガ様は私の口に手を入れて、私を黙らせた。
「好きにやらせてやれ。
これが最後だ」
「うぅ・・・」
白銀の鎧魔像はフーガ様の御心を理解しているようで、あえてオルクスに最後まで呪文の詠唱を唱えさせた。
勇者のみが使える最強の魔法の詠唱を・・・。

「レ・ドルドっ!!!!!!!!!」

しかし魔法は発動しなかった。
何も起こらなかった。
魔法がかき消された形跡はない。
そもそも魔法事態が発動しなかった。

「・・・え?」

「くあーはっはっはっはっ!!!!!
勇者よ。
気が付かなかったのか?
お前はなぁ・・・。
感じれば感じるほどに、レベルが下がっているのだよ!
その愛液は・・・っ!
お前が垂らすその愛液は・・・っ!
お前のレベルを吸ってから排出されるのだ。
そうなるように、そこにいる白銀の鎧魔像がお前を改造したのだ!!
今日ここに連れてこられるまでに地下牢で何回、逝った?
50か?
100か?
女の体になって、オナニーに励んだな!?
相当に励んだようだな!
くっくっくっくっ。
お前はもうそんな大層な魔法は使えんよ。
今日までオナニーを我慢すれば、呪文の発動だけならできたかもしれんのに!!!
くあーはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!」

フーガ様のお言葉に、白銀の鎧魔像も肩を震わせて笑っていた。
そして勇者オルクスは、絶望と恥をその表情に浮かべ、硬直していた。
そして私は、彼を見下げていた。
魔城の地下牢に閉じ込められて、オナニー三昧のマゾ勇者。
もはや彼と旅したことは恥ではなく、なかった事にしたい歴史だ。
過去に戻れるなら・・・。
まだ彼を純心な勇者だと思い込んでいた頃に帰れるのなら・・・。
あの頃の私に教えてやりたい。
こいつはそんな男じゃない。
女にされた途端、オナニーに励むマゾ勇者だと・・・。

彼だって私と旅を共にしたのだから、恐らく私とそう変わらないレベルを持っていたはずだ。
私のレベルは128。
誤差も含めて、彼は100前後はあっただろう。
その全てが、愛液とともに流れ出てしまった。

私は完全にオルクスを見下した目で見ていた。
自分でもそのことに気がついていた。
オルクスは私と目が合うと、慌てて視線を逸らす。
それが、いかに彼が本気でオナニーにふけっていたのかよく分かる証拠だった。

彼は・・・。
いいや、彼女は・・・。
その場で泣きだしてしまった。
まるで親に粗相がバレてしまった子供のように・・・。














 

《第1章》

そして儀式が始まる。
人間の世界と全く同じ儀式が・・・。
私も魔王フーガ様に同じ儀式を行って頂き、彼の性奴隷になった。
勇者オルクスも今から同じ目にあう。

「今の人間もえげつないことを考えるものだな。
我々とそう変わらんではないか・・・」

フーガ様は私の儀式の際、そう言った。
人間でありながらその言葉には・・・同意せざるを得ない。

ここで人間界の「王族の女が性奴隷に堕ちる儀式」について説明しておきたいと思う。
まず性奴隷に堕ちる女は、ご主人様となる相手(この場合相手が男とは限らない)の足元に土下座をして、敗北を認める宣言をした後、命乞いをする。
命を助けてもらう代わりに、性奴隷として働くことを誓うのだ。
この際の誓いは、魔法ではなく呪術によって構築されるので、魔力のない者でも誓いをは有効となる。
誓いを破ろうとすると、その行為事態を肉体と脳が拒絶する。
ご主人様の命令無しでは自殺さえできなくなるのだ。
私がご主人様であるフーガ様に逆らえないのもそのためだ。
それに加えて、多くは事前に洗脳が行われる。
私がその典型だ。
事前に魔王フーガ様へのご奉仕こそが至高であり、光栄なことであり、私の存在意義の全て。
そう洗脳されているので、誓いの呪術は保険程度にしか意味をなさない。
せいぜい自殺・逃亡防止の役に立つ程度だ。

洗脳はごく簡単な縛りを設けることしか出来ない。
だからいかに人間の本質を問う洗脳をかけるが勝負となる。

誓いの呪術が完成すると、今度は性奴隷が自己の価値をご主人様に示す。
これも儀式の内だ。
具体的に言うと、性奴隷の多くは胸やマ○コやアナルの形を自己申告し、それが正しいか検分して頂くことになる。
女として・・・。
肉オナホとして・・・。
性液便所として・・・。
そして、その価値が自己申告と正しいか見極めて頂くのだ。
つまりは抱かれることになる。
セックスしていただくのだ。

事実私もそうだった。
この旅が終わったら、オルクスにもらってもらうはずだった処女は・・・。
魔王フーガ様に破瓜して頂いた。

その後はもう一度、土下座。
誓いの呪術が正常に作用しているかどうかを試すために、再度土下座をし、検分のお礼と再度の敗北宣言、そして性奴隷服従宣誓。
この際、反抗の意志がないかご主人様となる人間は試すことになる。
どんな屈辱的なことでも構わない。
むしろ屈辱的であればあるほど良い。
もしも性奴隷が屈辱を受けた際、反抗の意志を持っていると、誓いの呪術が作用し何も行動できなくなる。
そして頭の上に浮かび上がるのだ。
反抗の意思ありを示す、紋様が・・・。


私の時は紋様が浮かび、悔しさと敗北感に苛まされながら、魔王フーガ様の精液を飲ませていただくことになった。
何度も、何度も、何度も。
書物で読んだだけの知識だが、人間の男はせいぜい10回も精液を出せば、その日は打ち止めらしいが・・・。
魔族は違う。
100回でも、200回でも出続ける。
そもそも限界がない。
ましてや相手は魔王。
その量も、濃密さも、臭さも、全てが段違い。
頭に紋様を浮かべ、反抗の意思を示しながらのフェラチオはとてつもなく辛い。
しかもそれが終わらないのだ。
だから私は、フーガ様に奉仕することが光栄なことだと洗脳されたことは、ある意味でラッキーだったのかもしれない。
もしもそうでなければあの時、あの時点で自我が崩壊していただろう。

最後に付け加えておくが、儀式の中身、これらは全てはご主人様となる者の気持ち一つで内容が変わることが有る。
というか誓いの呪術さえマトモに作用しているかどうか分かればそれだけで良いというご主人様もいるだろうし、じっくりねっとりしつこくしつこく儀式を執り行うご主人様もいるだろう。
あくまで儀式の意図は、ご主人様となる者と性奴隷となる者の立場の明確化にあるからだ。
無論だが、魔王フーガ様はじっくりねっとりしつこくしつこく儀式を執り行うタイプのご主人様だった。

 

さぁ。
長くなったが儀式の説明はこれでほぼ終わったはずだ。
オルクスの儀式の話を始めよう。

 

《第2章》


オルクスは魔法で体の動きをコントロールされているからか抵抗なく、それでいて恭しくその場で土下座をした。
体の動きはどう見ても女のそれで、とても雅で、女の私から見ても美しいと思うものだった。

石畳に膝をつくと、弛むおっぱい。
大きなおっぱいの中で儚く自己主張する淡いピンク色の乳首。
男だった頃にはなかった美しい脚線美。
汗で輝く綺麗な白い肌。
そして全てが女のそれで、調和されていた。

魔法の下手な人間が彼の体をいじったのであれば、こうはならなかっただろう。
白銀の鎧魔像がそれを担当したのだろうか。
あのモンスターのレベルの高さを伺わせる見事な肢体だった。

「くっ!」

オルクスは何か言葉を発しようとしたのだが、すぐに諦めたようだった。
何を言っても無駄だと思い出したのだろう。
それでも声を上げてしまうのはまだ彼が、自分が勇者であるという自覚があるからだ。
そしてその自覚は、これから砕かれる。
代わりに、性奴隷として自覚を植え付けられるのだ。
女としての自覚を植え付けられるのだ。

白銀の鎧魔像はオルクスをリードで引いて、魔王フーガ様の足元に連れてきた。
オルクスは白銀の鎧魔像にコントロールされた人間特有の動きでゆっくりと、頭を地面にこすりつけながら芋虫のように地べたを這って、土下座をしたまま進んでくる。
それは本当に“地べたを這う”という表現がよく似合う姿だった。
頭の先が、フーガ様のつま先辺りまで来るとオルクスは静止した。
白銀の鎧魔像によって静止させられたという方が正確かもしれない。
とにかく止まった。
そして顔を上げないまま、言葉を発した。
いや、発するようにコントロールされた。

「わ、わたくし、オルクスは、・・・む、無謀にも・・・・・・」
「くっくっくっ」
媚び媚びに媚びた勇者オルクスの声は、もはや勇者の威厳など無く、可愛く媚を売るバニーガールか売女のようで・・・もしもそれがオルクスでなければ、私もその媚っぷりを笑っていただろう。
魔王フーガ様と同じように・・・。
「む、無謀にも、ま、魔王フーガ様に挑み、このような無様な生き恥を・・・」
「そうだろうな。
正に生き恥だ。
女にされた気分はどうだ?」
「・・・は・・・・・・・・恥ずかしい・・・です・・・・・・」
「ふん。
それで?」
「・・・・・・こ・・・これからは、・・・女として・・・」
「性奴隷になりたいのか?」
「・・・は・・・・・・はい」
「ダメだな。
貴様は死刑だ」
「そ・・・そんな・・・・・・」

私はこの時、思った。
オルクス。
フーガ様は、貴方の命を取りたいわけじゃないのよ。
あなたに生き恥を晒させて、笑いたいの。
でなければ、わざわざ生きたまま貴方を女に改造したりはしないわ。
貴方は生きる義務があるのよ。
それに気がついて・・・、と。

私の考えが通じたかは、分からない。
しかし、オルクスはそう有るようにコントロールされたのか否か。
震えていた。
震えながら、再度オルクスは口を開いた。
「・・・・・・生きたい・・・です・・・・・・・・・」
「くっくっくっ。
そうだろうな?
人間の人生は短い。
死に急ぐのは辛かろう?」

もちろんこれは魔王フーガ様の言い分というか魔族の見た人間観であって、オルクスはそんな人間ではない。
むしろ今すぐ死にたいと考えているはずだ。
死んでいなくなってしまったほうがマシだと考えているだろう。
しかしそれは出来ない。
白銀の鎧魔像が彼をコントロールしている。
自殺は出来ない。
それどころか、魔王フーガ様の思いに即して行動しなければならない。
自身の生き方とは違う言葉を、自身の思いとして発言しなければならない。

「・・・はい・・・。
・・・・・・・・・辛いです・・・。
・・・・・・とても、とても、辛いです・・・・・・。
・・・だから、生きたい・・・です・・・・・・」
「ふむ?
だから、俺の奴隷になると?」
「・・・はい。
どうかわたくしを魔王フーガ様の性奴隷として、お使いください。
敗北者、オルクスにどうかご慈悲を・・・・・・」

オルクスは、“それだけ”は許されたのか、泣いていた。
泣きながら、白銀の鎧魔像の思うがままに、自身の思いとは逆の言葉を媚び媚びに媚びながら、言葉を発していた。
私の知る限り、人間であそこまで哀れに見えたのは彼が初めてだった。
気がつくと、私は哀れんで、心配で、それでいて蔑んで・・・彼を見ていた。

「お前はどう思う?
金眼のアリアよ」

不意に話を振られて私は、えっ・・・となってしまったが、すぐに魔王フーガ様が望むであろう言葉を用意した。
心の何処かでそれも奉仕のウチ、光栄なことと思うように感じる洗脳が働いたのだろう。
「はい。
殺すのはいつでも出来るかと・・・。
女体化させておいたのは、何か“使い処”があってのことでは有りませんか?」
「くっくっくっ。
お前は賢いが馬鹿だな。
俺は、こいつを生かすか殺すか。
お前に決断を任せたのだぞ?」
「ではお答えは決まっています。
使い処で使ってから、殺す。
それで良いのでは・・・?」

魔王フーガ様は肩を揺らして笑った。
白銀の鎧魔像も肩を揺らしている。

「かつてのパートナーにこうまで言われては、立つ瀬がないなぁ?
勇者オルクスよ。
良かろう。
貴様は今日から俺の性奴隷だ。
無論、女の性奴隷としてだがな?
さぁ、人間の習わしに沿って申告しろ」

女の性奴隷は、自分の価値がいかほどかご主人様に報告しなければならない。
これも人間の世界の習わしだ。
守ろうとした人間の世界の慣習で、陵辱される。
それも男としてではない。
勇者としてではない。
女として。
性奴隷として。
敗北を受け入れさせられる。
私は魔王フーガ様がどうお感じになるかとか、勇者オルクスがどう感じるか以上に、自分がそれを観ることが出来たのが、なぜか快感だった。

オルクスは動きこそ制限されているが、口だけは自由にされたようだ。
私がそれを知ったのは、オルクスが今までの発言をひっくり返したからだ。
「殺せぇえええええっ!!!!!!!!!!!
女として奉仕だとっ!?
性奴隷にしてやる!?
殺せっ!!!
貴様に奉仕するくらいなら、八つ裂きにされたほうがマシだっ!!!!!!!」
「・・・・・・」
普通こういう時よくありがちなのは、魔王が勇者を「ならば死ね」と言って殺す話だ。
しかし、魔王フーガ様はそれをなさらなかった。
代わりに私を腰の上に載せ、私のマ○コに青黒くそそり立ったチ○ポを挿し込んだ。
「うぐぅううっ!!!!」
私が痛がることなどお構いなし。
元来オルクスが挿入するはずだったマ○コの肉を裂きながら、魔王フーガ様のおチ○ポが侵入してくる。
「どうだ?
アリア。
気持ち良いか?」
実際の所、痛かった。
少しも気持良くなどなかった。
全然、快感には思わなかった。
でも、私はこう答えた。
「・・・最高・・・ですぅ・・・・・・」
自分でも驚く程蕩けきっていたし、甘ったれた声だった。
それは正に、男に抱かれる女の声だった。
私は心の奥底まで、洗脳されているんだなと理解せざるを得なかった。
気持ち良くなんか無いのに、顔が蕩けてしまう。
嬉しくなんか無いのに、胸がキュンとなってしまう。
光栄に思ってしまう。
目の前にはいつか処女をあげようと思っていたはずの、勇者オルクスが土下座しているというのに・・・。

あえぐ私を横目に白銀の鎧魔像が動いた。
オルクスのお尻に手を入れてまさぐる。
アナルを探しているのだろう。
見つけたようだ。
白銀の鎧魔像は、オルクスのパンツをずらすと、白銀で出来た中指をオルクスのアナルに入れて、中をかき回した。
そして私の聞いたことのない言葉で詠唱を行い、呪術を発動させた。
悪魔文字で出来た紋章が浮かんで、オルクスのアナルに入ってゆく。

それを私は蕩けて、熱い吐息を吐きながら見つめていた。
魔王フーガ様の突き上げる腰の振動に耐えながら・・・。

「顔を上げよ。
顔を上げ、望まれることをせよ。
それが女の喜びである。
男の望むままに行動できる事こそ女の喜びである」

白銀の鎧魔像はそう言った。
そう言って、指をオルクスのアナルから引き抜いた。
オルクスは痙攣したまま数秒間動けなかったが、自身の首が自由にされたと分かったらしく、ビクビクと怯えながら顔を上げた。

視線の先には、見下ろしながら嘲笑う魔王フーガ様。
そして魔王フーガ様に犯され、嬌声を上げる私。

私達の視線が交差した瞬間、白銀の鎧魔像がアナルに指を入れてかけた呪術が発動した。
あれはっ、洗脳呪術だ!
私は勘違いしていた。
洗脳魔法じゃない、洗脳呪術だ。
恐らく私にかけられたのも同じだろう。
だとすると私にかけられた洗脳は、私には解けない。
オルクスにかけられた洗脳もだ。
私は魔法使いであって、呪術使いではない。
魔法と呪術は、漁師と猟師ぐらい違う。
完全な専門外だ。
私は喘ぎ声を大声で上げながら、絶望した。
こんな呪術は聞いたこともない。
おそらく人間でこれを解くことの出来る人間はいないだろう。
逃げ出したとしても・・・。
万が一魔王フーガ様を殺せたとしても・・・。
私は魔王にご奉仕したくてたまらない一生を送るのだ。
魔王にご奉仕することが光栄だと思って生きるのだ。
理解したくない現実を今・・・、理解してしまった。

・・・では。
では、オルクスは?

結論から言うと、私と同じように蕩けながら、絶望しながら、私達を見つめていた。
そしてフーガ様と私がオルクスの目を見ていることに気がついたらしく、恥ずかしそうに視線を逸らした。
まるで、初心な少女が初恋の男の裸を見たように。
見たいけど見ていることを悟られたら恥ずかしい。
そんな顔をしていた。

私から見てもそれは、女の表情だった。

オルクスにかけられた洗脳は、フーガ様を嫌悪しながらも、フーガ様に恋い焦がれるといったものだろうか?
それとも他の何なのか?
私には分からない。
ただ分かっていることが1つだけある。
オルクスは“そういう系統”で洗脳された。

「ま、魔王・・・フーガ様・・・。
性奴隷オルクスは、胸に自身があります。
わたくし・・・おっぱい大きいです。
それから・・・アナルも戦闘馬鹿でしたので、締りがすごく良いです。
あと、あと・・・❤
あと・・・マ○コはまだ良くわからないけど、沢山ご愛用下さい❤」

オルクスは瞳を潤ませ、頬を紅くし、口からよだれでも垂れそうなほどに蕩けながらそう言った。
打倒しなければならないはずの、殺さなければならないはずの、魔王フーガ様にそう言った。

「ふん。
洗脳後ではいささかつまらんが、まぁ仕方があるまい。
アレの為には仕方がない。
しかし、そうだな。
オルクスよ。
土下座したままではつまらん。
立て。
立って、その自慢の胸を見せてみろ」

オルクスは恥ずかしそうにモジモジと内ももを擦らせながら、両手で乳首を隠しながら、立ち上った。
そして立ち上がると同時に腕を頭の上で組み、乳首もおっぱいも隠さずに魔王フーガ様に見せた。
「くっくっくっくっ。
まるでミノタウロス(牛のモンスター)のメスのような乳だな。
乳首はまるで処女ではないか。
アリア。
人間の女は胸の大きさで、その価値を測ると聞いたが、どうだ?」
「あひっ!!!
あはっ!!!
魔王さまぁああ!!!
揺らさないでぇえっ!!!
裂けちゃうぅううっ!
あはっ!!
あはぁあああっ!!!!!
そうですぅううう!!!
仰るとおりですぅうううっ!!!!!!
女の価値は胸の大きさで決める国がありますぅうう!!!
おっぱいがちっぱいと、能無し・価値無しですぅうう!!!!!!!」
「くっくっくっくっ。
そうか?」
魔王フーガ様はそう言うと顎に手をやり、ニヤニヤとオルクスのおっぱいを鑑賞された。
そして胸の全くない私の乳首をつまんで、まるでレーズンでも潰すように指先に力を込めた。
「ぐぎぃいいい!!!!!!!!!!!!」
「はっはっはっ。
いいぞ。
そのままいい子にしていろ。
男を見て、服従を示すのは良い女の証拠だ」

私とオルクスの体を見比べて、フーガ様はいたく満足なさったようで声を上げて笑った。
そして、人差し指で地面を指す。
それはオルクスに、「検分は終わりだ。もう一度土下座をしろ」そういうジェスチャーだ。

蕩けた顔のままのオルクスは、そのまま言われたとおりに土下座をした。
蕩けたままの床に鼻先をつけたオルクスはもう震えていない。
性奴隷として認められたことが嬉しい。
きっとそう感じているのだろう。
白銀の鎧魔像にそうなるように、洗脳されただろうから。
あるいはそうなるように洗脳されておらず、精神をすり潰すような屈辱にまみれているか・・・。
どちらでもいい。
私もオルクスもやれることなど何もないのだから・・・。

魔王フーガ様はどこまでも人間の儀式を踏襲するつもりなのだろう。
土下座したオルクスの頭の上に足を下ろした。

「さぁ言え。
服従の言葉を・・・」

「ほ、本日より・・・。
魔王フーガ様のメス性奴隷にさせていただきました、オルクスでございます。
生涯をフーガ様に捧げ・・・。
男を忘れ・・・。
勇者を忘れ・・・。
女として。
性奴隷としてご奉仕させていただきたく存じます。
未熟な人間のメスでございますが、どうぞご愛顧くださいませ」


いつからだろう?
誓いの呪術は完成していたらしい。
魔王フーガ様に対する勇者オルクスの服従の誓い。その呪術が・・・。
勇者オルクスの頭の上に浮かび上がった。
反抗の意思アリを示す、紋様が・・・。

誓いの呪術が完成した後、誓った者が反抗の意思を持つと頭上に浮かぶ紋様。
オルクスの頭上にそれは浮かんだ。
紋様ごと魔王フーガ様はオルクスの頭を踏み直し、足でもみ消すように踵を回した



そして嘲笑った。
嬉しそうに。
とても、とても嬉しそうに笑った。

「全ては、予定通りに・・・。
伝承通りに進んでおります」

私が逝くと同時に、白銀の鎧魔像はそうつぶやいたのを私は、ぼうっとする頭で聞いていた。