首輪の似合う従姉弟(おねえ)さんは好きですか?
体験版

第4話

ガチャッ。
「ただいま、パパ……お父様」

 休日に買い物を済ませた後、すぐにお家へと戻った美鳥は、恐る恐る挨拶を交わす。
 美鳥は玄関に立ち尽くしたまま、顔が火照るのも構わず、おかしな口調のまま言葉を投げ掛ける。
 はしたない本性を暴かれた後、夜でもないのに父親へ甘える素振りを止められそうになかった。
 抱えていた本心を無理に包み隠さなくても良い反面、共樹にも聞かれていると思うだけで照れくさくてたまらない……

「おかえり、美鳥お姉ちゃん。もう準備してあるから、大人しくしててね……」

 お家へ戻ってきた美鳥に気づいて、共樹が叔父の代わりに出迎えを始める。
 買い物に出かけた美鳥を、共樹はずっと心待ちにしていた……お家の中で美鳥を可愛がるための準備を、すでに整えていたのだ。
 玄関の中で佇んだまま、戸惑いの表情を浮かべる美鳥へと手を差し伸べる。

カチャカチャッ……
「と、共樹ったら。帰ったばかりなのに……くうぅっ!」

 共樹の手で首元を弄られて、美鳥は思わず言葉を洩らしてしまう。
 買い物の間に巻いていたチョーカーを取り外されると、太くて頑丈な革製の首輪を巻きつけられてしまった。
 ペットとして服従を誓った後、共樹にも慣れてもらう意味合いとして、お家の中は首輪の着用を義務づけられていたのだ。
 外出する間は代用品のチョーカーを巻くだけで許してもらえた美鳥だけど、お家に帰った時には、主人である共樹に首輪を巻きつけてもらわないといけなかった。
 共樹の手で着々と首輪を括りつけられる間、どうしても気持ちが落ち着きそうにない……

モジモジモジッ……
(どうしよう、パパだけじゃなくて……これから共樹にもペットみたいに扱われちゃうんだ、いくらパパの言いつけでも、絶対にありえないよ……)

 共樹の手で首輪を装着させられる状況に、美鳥はどうしても戸惑わずにいられない。
 ペットとして服従を誓った証拠として、お家の中で首輪を着けたまま過ごす状況が情けなくてたまらない。
 それでも父親と交わした約束を、どうしても自分から破れそうになかった。
 はしたない本性を暴かれた後、年下なはずの共樹が相手でも、ペットとして付き従わないといけないのだ……

キュッ。
「どう、美鳥お姉ちゃん……巻いてあげた首輪、苦しくない?」

 そんな美鳥の気持ちも知らず、共樹は不慣れな手つきのまま、用意していた首輪を巻きつける。
 年上の美鳥をペットのように扱うと言う、叔父の言いつけに今でも戸惑いながら、それでも共樹は自分なりに役割を果たすつもりでいた。
 しっかりと金具を留めた後、何気なく美鳥へ言葉を投げ掛ける。
 ペットの立場に陥ってた美鳥を、どうしても気遣ってあげたかったのだ。

モジモジモジッ。
「べ、別に平気だから……本当は私だって、共樹にこんな姿なんて見せたくなかったのに!」

 共樹から掛けられた言葉に返事を返しながら、美鳥は激しい感情までぶつけてしまう。
 いくら父親の言いつけでも、年下の共樹に服従させられるなど、今でも納得がいかなかったのだ。
 本当は首輪の装着すら嫌でたまらないと、思いのまま言い放ってしまう。
 自分の事情を理解してくれる父親ならともかく、頼りない共樹に追い縋る状況など屈辱的でたまらないのだ。

「ご、ごめんなさい。美鳥お姉ちゃん……」

 顔を背ける美鳥に、共樹は思わず頭を下げてしまう。
 いくら叔父の前で主従関係を結んだ後でも、お家の中でペットのように扱われる行為をここまで嫌がるなど思いもしなかった。
 首輪を装着させられる行為など、普通なら拒んで当たり前だとすら思い知らされる。
 少しも美鳥の気持ちを汲めなかったのを、どうしても悔やまずにいられない……

「美鳥、どうして共樹くんを困らせちゃうんだ? いくら不慣れな主人でも、共樹くんの方が立場が上なはずだろう……もし従えないようなら、ちょっと躾けてあげないといけないようだな」

 二人のやり取りを眺めていた叔父は、すぐに美鳥へ注意を始める。
 ペットにも関わらず、主人の共樹に威張り散らす態度を見過ごせそうになかった。
 なかなか素直になれない美鳥の素振りに気づかされた後、さらなる躾けが必要だとまで叔父は口にする。
 共樹に刃向かうような態度を取ることが、いかにペットとして許せない行為かを分からせるつもりでいたのだ。

グイッ。
「きゃんっ! お父様ぁ……お願いだから許してください」

 父親から突きつけられた言葉に、美鳥はすっかり震え上がってしまう。
 なかなか素直になれないせいで、共樹に生意気な口を叩いてしまったと洩らす間も、美鳥は強引に手首を引っ張られていた。
 いつもの調子で共樹に強がってしまったのを、どうしても悔やまずにいられない。
 これから父親の手で、どんなお仕置きを仕向けられるかと思うだけで焦り出してしまう。
 それでも間近で睨んでくる父親を前に、言い訳を聞き入れることすら許してもらえそうにないのだ……

モジモジモジッ。
「お、おじさん。ボクが悪かったかもしれないんだ。首輪を強く巻き過ぎちゃったかも。だからお願い、美鳥お姉ちゃんにひどいことなんてしないで……」

 すっかり困り果てている美鳥の表情に気づいて、共樹は思わず心配を寄せてしまう。
 まだ互いに主従関係に慣れてないのに、美鳥が文句をこぼしても当たり前だと言葉を投げ掛ける。
 これから叔父の手でお仕置きを強いられそうだった美鳥を、どうしても救ってあげたかったのだ。

「別に共樹くんは謝らなくても良いんだ。ペットの分際で口答えをする美鳥が悪いんだから。どちらの立場が上なのか、しっかり教え込まないといけないな……」

 戸惑いう共樹へと向けて、叔父はそっと返事を返してくる。
 確かに共樹の言い分があっても、あくまでもペットである美鳥の方が悪いと言い放つ。
 さらには美鳥を躾ける様子を、同じ主人である共樹にも見てもらうため、一緒に中庭へ来て欲しいとまで誘い出す。
 どう主人として振る舞うべきかを、美鳥を相手に見せつけるつもりでいたのだ。

フルフルフルッ……
「……お、お父様。ご主人様。ごめんなさい……あうぅんっ」

 父親の思わぬ行動に、美鳥はすっかり怖じ気づいてしまう。
 共樹を相手にペットらしく振る舞えなかったばかりに、これからお仕置きを仕向けられると思うだけで震えずにいられない。
 まだ気持ちの準備すら出来ないまま、とんでもない仕打ちを迫られた後、どれだけ惨めな姿を晒すかも分からなかった。
 みっともない醜態を共樹に確かめられるのを、美鳥は何よりも恐れていたのだ……

      *      *      *      *      *      *

ギチギチギチッ。
「ひ、ひうぅんっ……」

 中庭に着いた途端、美鳥はお仕置きの準備を迫られる。
 父親の手で手首を掴まれたかと思えば、後ろ手に縛り上げられて、あっけなく両手を封じられてしまった。
 まともな抵抗すら出来ず、父親に強いられるままお仕置きを押しつけられる状況のせいで、自然と背筋が震え上がってしまう。
 少しも父親に逆らえない姿を、共樹の前で晒されるだけでも情けなくてたまらない。

「あの、おじさん。これから美鳥お姉ちゃんに……一体何をするつもりなの?」

 両手を拘束させられる美鳥の様子を眺めながら、共樹は恐る恐る質問をぶつける。
 これから美鳥に何を始めるつもりなのか、共樹はどうしても尋ねたかったのだ。
 まさか昼のうちに、美鳥へお仕置きを始めるなど思いもしなかった。
 美鳥と叔父の間で漂う雰囲気に、どう自分が入り込めば良いかも分かりそうにないのだ。

「決まってるだろう、いつまでも共樹くんを主人だと見ようとしないんだ。ペットらしい身分を自覚出来るまで、たっぷりとお灸を据えないとな……」

 戸惑う共樹を相手に、叔父はこれから執り行う行為への説明を繰り広げる。
 主従関係を結んだ間柄を無視して、共樹に刃向かった美鳥へのお仕置きを始めるつもりでいたのだ。
 ペットの立場を未だ理解出来ずにいる美鳥へ、厳しいお仕置きを与えるのと同時に、主人としての役割も見てもらいたいと口にする。

モジモジモジッ。
「お、お父様ぁ。ご主人様もいる前なのに……恥ずかしいです」

 父親と共樹が話し合う間も、美鳥はすっかり震え上がっていた。
 まともな抵抗すら出来ず、ペットのような躾けを押しつけられると思うだけで、今でも気が引けずにいられない。
 二人っきりの時とは違い、すぐ傍で共樹が見ている状況に何よりも堪えていた。
 それでもお仕置きを避けられないと思い知らされて、父親へ頭を下げる間もうろたえてしまう……

フルフルフルッ。
「そんなぁ、いくら何でも美鳥お姉ちゃんが可哀想だよぉ。きっとボクのペットにされるの、やっぱり嫌でたまらないんだよ……」

 すっかり弱り果てる美鳥の様子に、共樹はますます戸惑ってしまう。
 これからお仕置きを与えられようとする、理不尽な言いつけに困っている美鳥を、共樹はどうしても放っておけそうになかった。
 いくら叔父が決めたことでも、年上の美鳥をペットのように飼い慣らすなど出来そうにないのだ……

「いいや、ただ共樹くんが相手だと素直になれないだけなんだ。本当の美鳥がどんな女の子か、すぐ見せてあげるから……美鳥、そのまま大人しく座るんだ」

 すっかり怖じ気づいた共樹へと、叔父はさらに言葉を投げ掛ける。
 まだ一緒に暮らして日の浅い共樹が、美鳥の素振りに戸惑っても当然だと踏まえた上、娘の本性をどうしても見てもらいたいと誘い出す。
 表面上は強気な態度を取っても、実際ははしたない願望を抱く娘の本心を知らしめるつもりでいたのだ。
 すぐ傍で見ていて欲しいと共樹に告げた後、その場でしゃがむよう、強い口調のまま美鳥へと言いつける。

「お、お父様。これから何をするつもりなんですか……?!」
ワナワナワナッ……

 父親に命じられるまま、美鳥は地面へとしゃがみ込んでいた。
 恐る恐る腰を落として、芝生に膝をつけたまま、傍にいる父親を見上げる間も震え上がってしまう。
 自ら陥った立場を、どんな方法で共樹に見せつけるつもりなのか、考えるだけで落ち着きそうにない。
 共樹も間近で眺める中、強がることすら出来ずに、自然と震える両脚を揃えるだけで精一杯なのだ。

「そのまま座った格好を続けるんだ、主人の言うことを聞かないことが、どれだけペットとして失格なのかを分からせる必要があるんだ。厳しいお仕置きをたっぷりと与えてやらないとな……」

 激しい動揺を浮かべる美鳥の顔を見下ろしながら、叔父はお仕置きの準備へと取り掛かっていた。
 傍にいる共樹が見守る中、ズボンのファスナーを下ろした後、取り出した股間を美鳥の前へと突きつける。
 さらには美鳥へと狙いを定めて、先端を差し向けた後、少し腰を震わせるまま生理現象を呼び起こす。

プシャアアアァァァ、ビチャビチャビチャッ。
「い、イヤあぁっ……!」

 次々に浴びせられる生温かい液体に、美鳥は思わず悲鳴を洩らしてしまう。
 父親に股間を向けられたかと思えば、何と胸元に目掛けてオシッコを浴びせられていたのだ……まるで便器のような扱いまで強いられて、どうしても困り果てずにいられない。
 首元や着ていた衣服が続々と濡れて、さらには生地越しに染み出すオシッコにすっかり震え上がってしまう。
 まさか父親が排尿を始めるまま、身体で受け止めるようなお仕置きなど、今まで一度も身に受けたことすらなかった。
 首筋や胸元だけでなく、下着の内側にも回ってくる液体の感触を思い知らされる間も、父親から身を遠ざけることすら出来そうにない。
 着々と濡れていく衣服の肌触りを思い知らされるたびに困り果ててしまう。

グシュグシュグシュッ、ヒタヒタヒタッ……
(お父様ってば……共樹のいる前なのに、オシッコまで掛けられちゃうなんて……!)

 腰すら持ち上げないまま、生温かい液体で全身を浸される状況を、美鳥は肌の感触で否応なく思い知らされる。
 大事な部分を目の前に差し出されたかと思えば、先端からオシッコが噴き上がるまま、全身へと浴びせられる行為まで迫られて、おかしな気持ちに苛まれてしまう。
 親子としても考えられないような仕打ちを身に受けながら、それでも胸の奥底が揺れ動いてくるのだ。
 全身をオシッコで濡らし尽くされる、あまりに惨めなお仕置きを仕向けられながら、心のどこかで悦んでいる自分自身を思い知らされる。
 とんでもない方法を用いてでも、ペットとして失格な自分を叱ってくれる父親の存在に熱い気持ちすら寄せていたのだ。
 父親から続々と浴びせられるオシッコによって、自らの立場を否応なく気づかされた後も、どうしても胸を弾ませずにいられない。
 最初は嫌でたまらなかった、生温かい液体の感触も、父親に躾けられている状況を確かめられる、愛おしい代物へと変わり果ててくる。
 もっとオシッコを注がれたいあまりに、自分から胸元を寄せるまま、身に着けた衣服が張りつく感触や、ブラの内側に這い回る滴へと意識を向けていく……

フルフルフルッ……
「お、おじさんってば。いくら何でも美鳥お姉ちゃんが可哀想だよぉ」

 想像した以上の状況に、共樹はますます焦り出してしまう。
 股間を差し向けられるまま、美鳥の全身をオシッコで濡らされると言う、理不尽な内容のお仕置きを強いられるなど可哀想でたまらない。
 着々と全身を濡らす美鳥に慌てながら、すぐにオシッコを浴びせるのを止めて欲しいと、共樹は恐る恐る叔父へと訴えていた。
 たとえ手遅れでも、身に着けていた衣服や下着ごと、オシッコで全身を濡らされる行為をどうしても止めたかったのだ。

チョボチョボチョボッ……
「さすがに共樹くんも驚いて当然かな……それでもお仕置きが大好きな美鳥には、これくらいの仕打ちが丁度良いんだよ」 

 そんな共樹の気持ちを察した上で、叔父はさらに説明を繰り広げる。
 まるでトイレで用を足すかのように、全身にオシッコを浴びせる行為に驚くのも無理はないと踏まえながら、それでも叔父は排尿行為を止めようとしない。
 オシッコを全身に浴びせられる、ひどい仕打ちすら自ら望んでしまう、いわゆる被虐体質を娘は抱えていると、少しずつ言葉を噛み砕きながら口にする。
 何度もお尻を叩いたり、オシッコを浴びせたりする行為も、美鳥を躾けるために必要な行為なのだと、丁寧な口調で共樹を説き伏せる……当然その間も、美鳥の身体へオシッコを注ぐ行為を止めようとしない。

「そんなぁ、美鳥お姉ちゃんってば……お尻を叩かれるだけじゃなく、オシッコを掛けられるのも大好きだって言うの?」

 叔父の説明に耳を傾けながら、それでも共樹は戸惑い始めてしまう。
 誰かの前で裸体を晒したり、肌の表面が腫れ上がるまでお尻を叩かれたり、さらには今のようにオシッコを注がれる行為などを、本当に美鳥が好き好んでいるのかを疑わずにいられない。
 それでも美鳥の本心を確かめるよう叔父に言いつけられて、オシッコを浴びせられる様子を仕方なく見つめる間、共樹はますます頭を捻ってしまう。
 最初は悲鳴を上げていたはずの美鳥が、少しも身体を逸らそうとしないどころか、放物線に合わせて胸元を捧げながら、さらに全身をオシッコで浸していたのだ。
 さらには肩を震わせながら、たまに吐息を洩らす美鳥の様子も見逃せそうにない。
 叔父から強いられた行為を拒むどころか、何かを訴えるような表情を向けてくるのだ……

ポタポタポタッ、ジトジトジトッ……
「あ、あうぅんっ……」

 父親が排尿を済ませた後、オシッコで全身を濡らした格好のまま、美鳥はうろたえ始めていた。
 延々と浴びせられたオシッコのせいで、捧げていた上半身のほとんどが濡れ尽くしていた……着ていた衣服の表面が透けて、胸元に生地が張りついた上に、下着の内側から入り込んだオシッコが、気づいたら下半身にも行き渡っていたのだ。
 周囲に鼻を突くようなニオイまで漂わせている、みっともない格好を思い知らされた後、傍にいる共樹の視線に気づいて、強烈な恥じらいに駆られてしまう。
 みっともない格好を見つめながら、共樹がどんな感想を抱いているか、向けられた表情からありありと思い知らされていたのだ。
 それでも父親が傍にいる間、美鳥は顔を俯いたまま、共樹から向けられる視線を避けるだけで精一杯だった。
 とんでもない行為を仕向けられながら、自分から胸元を差し向けるまま、延々とオシッコを受け止めた時に感じた、おかしな本心をどうしても明かせそうにないのだ……

「まだ共樹くんには分からないかもしれないけど、ペットとして扱われるのを美鳥は望んでいるんだ……美鳥、ちゃんと自分からおねだりするんだ。でないと共樹くんが遠慮してしまって、ちゃんと可愛がってもらえないぞ?」

 何も言葉を交わせそうにない美鳥に代わって、叔父が本心を明かすことにした。
 頬や耳まで赤らめた表情を垣間見るだけでも、美鳥がどんな本心を抱えているかをすぐに確かめられる。
 注いでいたオシッコを自ら身に受けるほど、心の底からペットとして振る舞おうとする美鳥の姿を、共樹へ向けて丹念に説明していた。
 互いに交わした主従関係のまま、お仕置きや躾けやお世話の数々を与えることがいかに大切かを説いた上で、同じような行為を始めて欲しいと誘い出す。
 お尻叩きやオシッコを浴びせる行為を通じて、娘の美鳥が満足するまで可愛がることが自分達の役目だと、叔父はためらいもなく口にしてみせる。
 まだ受け入れられそうにない共樹の素振りに気づきながら、それでも思いのままに娘を可愛がって欲しいと、熱心な口調のまま訴えてくるのだ。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……はふぅんっ」
フルフルフルッ、ジュクジュクジュクッ……

 父親の言葉に誘われるまま、美鳥もおかしな声を洩らしてしまう。
 全身をオシッコで浸した格好のまま、わざと共樹の前で上半身をくねらせてみせる……胸に抱いた本心を、どうしても共樹の前で口に出来ない代わりに、自分の面倒を見てもらうためのおねだりを繰り広げていたのだ。
 身動きを取るたびに髪の先や袖口からはしたない滴が垂れ落ちて、太股へ次々と零れるのに気づきながら、それでもおかしな仕草を止められそうにない。
 恐る恐る顔を持ち上げながら、父親と同じように共樹にも躾けられたいと、熱い視線で訴えてみせる。
 ペットの分際で口答えをしてしまった後だから、どんな仕打ちを強いられても構わないとすら思い込んでいた……すでに自分の本性を知られた共樹を相手に、ペットとして服従したい気持ちを漲らせずにいられない。
 全身をオシッコで浸される行為まで、平然と身に受けてしまう、はしたない自分自身を共樹がどう感じているのか、考えるだけで不安にさせられる。
 はしたない願望を抱く自分を、共樹に見捨てられないかを気にしながら、どんな行為でも構わず仕向けて欲しいと、胸の奥底で何度も訴える。

(美鳥お姉ちゃんってば、こんなにオシッコで濡れて大変なのに……そこまでボクのペットになりたがるなんて、絶対におかしいよ……)

 美鳥のおかしな素振りを、共樹はじっくりと見据えていた。
 少しも言葉を交わさない代わりに、視線で何かを訴える美鳥の姿に気持ちが惹かれていたのだ。
 オシッコまみれの身体を覆い隠すどころか、自分から顔を向けたまま、今まで上げたこともないような声を発する姿を、可愛らしいとすら思い込んでいた。
 今でもためらいの気持ちを抱えながら、可愛いペットとして振る舞おうとする美鳥を、どう主人として接してあげれば良いかを考えずにいられない。
 薄黄色い滴を何度も垂らし続けながら、ずっと何かを待ち受けているのだ……