首輪の似合う従姉弟(おねえ)さんは好きですか?
体験版

第2話

「共樹、ちゃんと起きてる? もう朝ご飯が出来たから下りてきてよ」

 気づいたらベッドの中で眠っていた共樹は、翌朝に美鳥の声で起こされていた。
 朝食の準備が済んだので、すぐリビングまで来て欲しいと美鳥は言いつける。
 昨晩にとんでもないあられもない格好を晒していたのに、共樹には相変わらず強気な態度を見せるのだ。

「み、美鳥お姉ちゃん。ちょっと待ってて……」

 美鳥から呼ばれるまま、共樹はそそくさと返事を返す。
 気だるい身体をベッドから持ち上げた後、美鳥の待つリビングへと向かう。
 幸いにも今朝は下着を濡らさずに済んでいたようなので、そっと胸を撫で下ろす。

(もう、美鳥お姉ちゃんのせいで……ますます眠れなくなっちゃったんだからね?)

 階段を下りる間も、共樹はおかしな考えごとを始めてしまう。
 リビングで待ち構えている美鳥に、どんな顔をすれば良いかを思い悩んでいたのだ……美鳥が叔父の部屋に入り込むまま衣服を脱ぎ捨てて、何度もお尻を叩かれた挙げ句、オシッコを垂れ流した姿が頭をよぎってくる。
 部屋へ戻った後も寝つけなくなるほど、昨晩の出来事に驚かされていたのだ……

「おはよう、共樹。もしかしてまだ眠いの?」

 それでもパジャマ姿のままリビングへ辿り着いた共樹へ、制服姿の上からエプロンを身に着けた美鳥がすぐ言葉を投げ掛ける。
 まだ着替えも済ませてない上、朝からぼんやりした表情を浮かべる共樹を気に掛けていたのだ。
 どうして朝から眠そうな顔をしているのかと、少し不機嫌そうに窺ってくる。

「ごめんなさい、美鳥お姉ちゃん。昨日は上手く眠れなくって……」

 美鳥からぶつけられた質問に、共樹は思わず戸惑ってしまう。
 また美鳥から叱られてしまうのを恐れて、上手く寝つけなかったと返事を返すだけで精一杯だった。
 朝早くから美鳥と顔を合わせるだけでも、どうしても気まずくてたまらない……

「共樹くんも寝る場所が変わって、身体が慣れないんだろう。すぐ朝ご飯を食べて、着替えも済ませるんだよ?」

 困ったような表情を浮かべる共樹に気づいて、叔父がそっと言葉を切り出してくる。
 まだお家に来てから日も浅いので、共樹も環境に慣れずに大変なはずだと踏まえて、すぐに朝食を摂るよう誘い出す。
 すぐ威張ろうとする美鳥から、さりげなく共樹を気遣うつもりでいたのだ。

(美鳥お姉ちゃん、どうして昨日の夜は……おじさんにお尻を叩かれたり、お漏らしまでしちゃってたんだろう?)

 叔父に促されるままテーブルに着いた共樹だけど、朝食を摂る間も考えを巡らせずにいられない。
 そっと美鳥の姿を横目で眺めるだけで、昨晩にずっと覗いていた、弱々しい姿がすぐ浮かび上がってくる。
 美鳥のいる前では、返事を何とか誤魔化した共樹だけど、なかなか気持ちが落ち着きそうになかった……

(……でも、美鳥お姉ちゃんに聞けそうにないし)

 どうして昨晩に叔父の部屋へ向かって、自らお尻叩きなどを申し出てきたのか……どんなに考えを巡らせても、まだ共樹には理解出来そうになかった。
 自ら衣服を脱ぎながら、小さな子供が受けるようなお仕置きを、美鳥はわざわざ身に受けていたのだ。
 昨晩に引き起こされた出来事を飲み込む術など、まだ持ち合わせていなかった。
 美鳥が夜に見せていた弱々しい素振りなど、もしかしたら夢だったかもしれないと思わずにいられない。
 ずっと気掛かりに思いながら、本人に尋ねることも出来ずに思い悩んでしまう……

      *      *      *      *      *      *

ムグムグッ。
「ご、ごちそうさま……」

 晩御飯も食べ終えてお椀を置こうとした矢先、共樹は気の抜けた挨拶を交わしてしまう。
 まだ寝る時間には早いのに、気づいたら眠気に襲われていた。
 意識が揺らぐ中、晩御飯を食べるのも大変なほどの気だるさに苛まれていたのだ。

「大丈夫かい、共樹くん。もう眠くなっちゃったのかな?」

 何故か眠そうにしている共樹に気づいて、叔父がそっと質問を投げ掛ける。
 一緒に晩御飯を摂る間も、何故かぼんやりした表情を浮かべたまま、ご飯を食べづらそうにしている様子を気に掛けていたのだ。
 どうして眠そうにしているのかと、叔父は何気なく尋ねてくる。

「ごめんなさい、おじさん……」
フラフラフラッ……

 叔父から投げ掛けられた質問に、共樹は思わず戸惑ってしまう。
 晩御飯を摂らないといけないのに、食べ物を喉に通すことすら億劫になっていたのだ。
 それでも目の前にいる叔父に、どう言葉を交わせば良いかを迷わずにいられない。

「……もしかしたら、美鳥お姉ちゃんがおじさんのお部屋にいるのを見てたせいかも」

 大慌てで返事を返そうとして、共樹はとんでもない事実を口走ってしまう。
 どうして昨晩に美鳥が、叔父と一緒の部屋で過ごしていたのかと尋ね始めていた。
 寝不足だった原因を明かした後、傍にいた叔父は一瞬だけ目を見開いてくる。

(ど、どうしよう。何でボク、昨日の夜のことを……おじさんに喋っちゃったんだろう?)

 叔父から向けられた表情に気づいて、共樹は思わず背筋をこわばらせてしまう。
 寝不足に陥った原因を明かしたいあまりに、とんでもない事実を口にしていたのだ。
 昨晩に美鳥が叔父の部屋へ赴いて、裸体を晒すままお尻を叩かれた末に、泣き叫びながらオシッコまで垂れ流す……ずっと気掛かりだったことを確かめたいあまりに、自然と口から自然と洩れてしまった。
 どんな質問を尋ねてしまったかを今さら思い知らされた後も、すでに叔父や美鳥の前で取り消せそうにない……

フルフルフルッ……
「ヤダっ、どうして共樹も……パパの部屋に行ってたことなんて知ってるのよ?!」

 共樹の思わぬ発言のせいで、美鳥はおかしな声を張り上げてしまう。
 叔父の部屋で繰り広げられたお仕置きを、どうして共樹が知っているのか……あまりに予想外な言葉に動揺させられる。
 共樹が寝静まった後、ずっと待ち望んでいたお仕置きを父親から受けていたなど、決して他の誰にも知られたくなかったのだ。
 一体どんな姿を共樹に見られたのか、どうしても気にせずにいられない……

「共樹ったら、もう寝ぼけちゃったって言うの?! 今日はベッドに入っちゃってよ……」

 共樹の言葉を遮ろうと、美鳥は必死の思いで言葉をぶつけていた。
 もしかしたら共樹は寝不足のせいで、おかしな寝言でも呟いているかもしれないと主張してみせる。
 昨晩に引き起こされた出来事など、共樹には決して明かせそうにないのだ……

(もしかして昨日のこと、共樹に全部見られちゃったって言うの?! あんな姿、パパ以外の誰にも見せられないはずなのに……!)

 共樹へ必死に言葉をぶつける間も、美鳥はおかしな焦りに苛まれていた。
 確かに共樹が口にするように、夜な夜な叔父の部屋を訪れて、自分からお尻叩きを申し出ていたのは事実だった……それでも年下の共樹がいる前では、何としても覆い隠したい秘密だったのだ。
 思春期を迎えた身にも関わらず、人前で裸体を晒すままお尻を叩かれることが、どれだけ恥ずかしい行為かを思い知らされていた。
 胸に秘めていた本心を共樹に知られるのを、何よりも恐れていたのだ……

「待ちなさい、美鳥。今朝から共樹くんがおかしいのが気になっていたけど、それなら眠れなくても当たり前かもしれないな……」

 必死に言葉を浴びせようとする美鳥を、叔父はすぐに遮ってしまう。
 共樹が眠そうにしている理由を思い知った叔父だけど、別に取り乱す様子もなく、やっと理由を納得出来たとまで返事を返す。
 昨晩の出来事を目にしたなら、寝不足になるのも仕方がないと思い知らされる。
 必死に否定し続ける美鳥と違って、余裕のある表情まで浮かべてくるのだ……

「きっと共樹くんも気になってたんだろう? どうして昨日の夜、私の部屋に入ってきたのか。ちゃんと美鳥が教えてあげるんだ」

 共樹の本心を知り尽くしたような言葉を、叔父は美鳥へ向けて言い放つ。
 昨晩に共樹が寝静まった後、一体どんな出来事が繰り広げられていたのか、美鳥の口から説明してもらおうと切り出してくる。
 さすがに共樹が夜も起きていたと思わなかったと踏まえた上で、それでも自分達の姿を見られた以上、すでに誤魔化せそうにないと考えていたのだ。
 共樹をこれ以上寝不足にさせないためにも、昨晩の出来事を明かすよう美鳥へと迫る。

「そんなぁ、パパってば。いくら何でも共樹のいる前でなんて……ひうぅんっ!」
グイッ……

 とんでもない行為を言いつけられて、美鳥はどうしても焦らずにいられない。
 昨晩の出来事を共樹に知られただけでも大変なのに、自分の口から明かすよう詰め寄られて、すっかり困り果てていたのだ。
 いくら父親に言いつけられても、どうしても答えられそうにない。
 上手く返事を返せずにいると、気づいたら父親に両手を取り押さえられたまま、傍にあった紐で縛り上げられてしまう。

ギチギチギチッ。
「ダメだぞ、美鳥。もう共樹くんは見ちゃってるんだ。ちゃんと理由を言えるまで、決して許さないからな?」

 慌てる美鳥の両手首をしっかりと括りつけた後、叔父は改めて言いつけを始める。
 両手を封じられた後も、必死にもがき続ける美鳥を眺めながら、とんでもない行為まで迫り出す。
 ちゃんと共樹の前で説明が出来ない限り、決して部屋から出させないとまで言い放つ。
 たとえ美鳥自身が嫌がっても、昨晩に見せつけたような本心を、共樹のいる前でも明かすつもりでいたのだ。

「お、おじさん。それに美鳥お姉ちゃんも……一体何をしようとしてるの?」

 叔父の思わぬ行動に、共樹はすぐ驚かされてしまう。
 いきなり美鳥の両手を縛りつけながら、昨晩の出来事を明かすよう命じるなど、あまりに考えられない状況だった。
 自分が口走った言葉のせいで、美鳥をとんでもない状況に追い込んだのが申し訳なくてたまらない。
 もがく美鳥の様子を見つめたまま、窮地から救い出すことすら出来そうになかった……

(美鳥お姉ちゃんってば、また昨日の夜みたいな顔しちゃって。もしかしてこれから、おじさんにお仕置きされちゃうのかな……?)

 とんでもない叔父の行動を目の当たりにしながら、共樹は思わず意識を吸い寄せられてしまう。
 手首を括られたまま身動きが取れない美鳥が、今まで見たこともない表情を浮かべてくるのだ。
 昨晩に叔父の部屋で見せつけられた、段々と弱り果てる美鳥の姿に、共樹は自然と気持ちを惹かれていた。
 明るいリビングの中でありありと浮かぶ、困ったような表情を浮かべる美鳥を、今だけは間近で確かめられるのだ……

フルフルフルッ……
「は、離してよぉ。まだ共樹には言っちゃダメだって言うのに……くうぅっ!」

 少しも身動きが取れそうにないので、美鳥は震えた声を洩らしていた。
 磔にさせられたまま、父親や共樹から視線を向けられるたびに、段々とおかしな焦りに駆られてしまう。
 まさか父親だけでなく、共樹の前でもはしたない本心を明かすなど出来そうになかった。
 共樹の前で強がってみせても、父親から押し迫られる拍子に、いつ情けない本性を明かすかも分からない。
 何度も身を捩じらせながら、すぐに両手の紐を外して欲しいと訴える間も、ひとりでに太股を擦り合わせてしまう……

キュンッ……
(どうしよう、何でこんな時に……オシッコなんてしたくなっちゃうのよぉっ!?)

 父親の手で手首を括られるだけでなく、別の状況も美鳥は抱え込んでしまう。
 とんでもない事実を共樹に知られたことや、はしたない告白まで押し迫られたせいで、自然と尿意を呼び起こしていたのだ。
 両脚を重ね合わせたまま、下半身の欲求を堪える間も、ひとりでに身体から湧き上がる欲求を、どこまで耐え切れるかも分かりそうにない。
 この窮地からどうすれば抜け出せるのか、考えを巡らせるだけで精一杯なのだ……

「昨日どんなことをしたか、ちゃんと共樹くんに言えないのが悪いんだぞ。もしトイレで用を足したかったら、どんな用事で美鳥が私の部屋に寄ったかを話すんだ」

 困り果てる美鳥へと向けて、叔父はさらに言葉をぶつける。
 昨晩の出来事を素直に話せないせいで、自分達の前から抜け出せないと、美鳥へ平然と言い放ってくるのだ。
 ちゃんと説明を済ませない限り、決して部屋から逃げ出すことは許されないとまで言いつけながら、着々と美鳥の気持ちを追い詰める。
 さらにはは美鳥の震える下半身も指摘しながら、はしたない告白を押し迫ってくるのだ。

「そ、そんなぁ。いくら何でも共樹のいる前でなんて……くうぅっ!」
モジモジモジッ、ギュッ……

 父親から突きつけられた言葉に、美鳥はますます焦り出してしまう。
 抱え込んでいた尿意を暴かれるだけでも恥ずかしいのに、誰にも明かせないような秘密を、年下の共樹にも明かさないといけなかった。
 本当はずっと黙り続けたかった美鳥だけど、時間とともに強まる下半身の欲求にすっかり困り果てていたのだ。
 もし抱えている本心を明かしてしまえば、これから共樹に威張れなくなる……そう思うだけで、どうしても父親の言いつけをためらわずにいられない。
 どうすれば自分の立場を失わず、父親から許しを得られるのか、どんなに考えても分かりそうにないのだ……

「……ふふっ。それとも美鳥は昨日みたいな姿を、共樹くんの前でも見せてしまうのかな?」

 なかなか口を割らない美鳥へ向けて、叔父は別の指摘を始める。
 昨晩に繰り広げた出来事など、さすがに共樹のいる前で明かせそうにないのに気づいて、別の形で見せつけてしまおうと考えていたのだ。
 目の前で腰をくねらせたり、両脚を擦り合わせたりする仕草を眺めるたびに期待が募ってくる。
 美鳥を放っておくだけでも、隠し続けていた本心を共樹の前で明かせそうなのだ。

「お、お父様……パパってば。ヘンなことなんて言わないでよぉっ……あうぅっ!」
ヒクヒクヒクンッ……

 父親に睨みつけられるのに気づいて、美鳥は情けない声を洩らしてしまう。
 気持ちが追い詰められるまま、それでも共樹には明かせそうにないと口にしながら全身を震わせていた。
 どんなに激しい尿意に苛まれても、自分の立場が陥るのを恐れて、何も言葉を交わせそうにないのだ。
 はしたない失態を繰り広げないように身をこわばらせながら、着々と強まる尿意のせいで、思わず呻き声を洩らしてしまう……

「……も、もう身体が持たないよぉっ!」
カクカクカクッ、シュルシュルシュルッ。

 無理な我慢を続けた挙げ句、美鳥はとんでもない姿を明かしてしまった。
 着々と強まる尿意を、ひとりでに震える両脚で堪えることも出来ず、ついにオシッコを垂れ流し始めていたのだ。
 ひとりでに緩んだ股間を、どうしても悔やまずにいられない。
 体内から続々と湧き上がる液体が、穿いているショーツの内側へ広がる感触に、あっけなくうろたえてしまう。

ショワショワショワッ、ポタポタポタッ……
「あ、あうぅんっ……もうお願いだから、見ないでよぉっ」

 続々と溢れ出すオシッコに、美鳥はすっかり慌てふためいてしまう。
 大事な部分からひとりでに湧き上がる、生温かい液体がショーツの内側を駆け巡ったかと思えば、すぐに裾の辺りから零れ出して、脚の付け根から太股辺りまでを伝ってくる。
 切実な思いと裏腹に、オシッコの勢いはショーツの内側だけで収まってくれなかった。
 股間からお尻の方にも行き渡った、濡れた感触のせいで気持ちが弱り果ててしまう……

ヒタヒタヒタッ、ポタポタポタッ……
(どうしよう、美鳥お姉ちゃんってば……また昨日の夜みたいに、オシッコを漏らしちゃったんだ)

 はしたない液体で下半身を濡らしながら、美鳥はどうしても困り果てずにいられない。
 叔父からとんでもない行為を迫られた上、手首まで縛られたまま少しも逃げられず、ついにはトイレ以外の場所で尿意を解き放ってしまった……思春期を迎えた女の子として、あまりに許されない失態だった。
 それでも緩んだ股間を締められず、体内に溜まったオシッコを延々と垂れ流しながら、重ね合わせた両脚の内側へ伝う様子をありありと思い知らされる。
 共樹のいる前でみっともない失禁行為をしでかすなど、どうしても受け入れられそうになかった……それでも一度溢れさせたオシッコを、すでに誤魔化せそうにないのだ。
 ついには足の裏にも行き渡ったオシッコが、立っている場所へ水溜まりまで広げようとしている……

「み、美鳥お姉ちゃん。大丈夫? お願いだよおじさん、もう美鳥お姉ちゃんから手を離してあげてよぉ……」

 美鳥が目の前でしでかした失禁行為に、共樹はどうしても驚かずにいられない。
 少しも部屋から逃げられない状況に追い込まれた挙げ句、まさか美鳥がオシッコを垂れ流すなど思いもしなかった。
 ずっと視線を泳がせながら、穿いていたスカートから足元までを濡らす美鳥の姿など、目にするだけで困り果ててしまう。
 あまりに美鳥が可哀想だと気づいて、すぐに解放して欲しいと叔父に頼むだけで精一杯だった。
 惨めな格好を晒した美鳥を目の当たりにして、どうしても思い悩まずにいられない。

「共樹くんは優しいんだな? それでも美鳥が悪いんだ。今日も昨日みたいに、こんな粗相をしでかすなんて、なんてはしたない女の子なんだろうね……」

 共樹から投げ掛けられた言葉に、叔父はすぐ返事を返してきた。
 たとえ自分の口から明かせなくても、昨晩に繰り広げた光景を身体で再現させられて良かったと、叔父はためらいもなく口にする。
 きっと共樹も部屋を覗き込む間に、何度もお尻を叩かれた美鳥が、途中でオシッコを溢れさせながら、裸体のまま崩れ落ちる姿を見たはずだと考えていたのだ。
 はしたなく下半身を濡らす美鳥も構わず、惨めな醜態を一緒に眺めるよう誘い出す。

「そ、そんなこと言わないで……くうぅっ!」
グシュグシュグシュッ、ワナワナワナッ……

 父親に突きつけられた言葉を思い知らされて、美鳥の気持ちはますます揺さぶられる。
 決して共樹の前では明かしてはならない、はしたない本心をついに暴かれてしまった……夜な夜な父親の部屋を訪れて、衣服を脱ぎ捨てるままお尻叩きを頼んだ挙げ句、オシッコまで垂れ流す姿など、今でも明かしたくなかったのだ。
 それでも結局は父親に迫られるまま、共樹のいる前で失禁行為をしでかしてしまった。
 はしたない液体で下半身のほとんどを濡らした後、これから自分がどう振る舞えば良いのか、少しも分かりそうにない……

トクンッ、トクンッ、トクンッ……
(おじさんったらヒドいよ。美鳥お姉ちゃんもずっとトイレに行きたがってたのに……こんなに濡れちゃってるのに、まだオシッコを出しちゃうつもりなのかな?)

 困ったような表情を浮かべる美鳥の姿に、共樹はすっかり視線を吸い寄せられていた。
 オシッコを派手に漏らした後、思い悩んでいる美鳥に気が引けながら、それでも下半身をはしたない液体で浸した姿から、どうしても視線を遠ざけられそうにない。
 美鳥がはしたない失禁行為をしでかす様子に、気持ちをすっかり鷲掴みにされていた。
 目の前で呻き声を洩らしながら、垂れ流したオシッコで下半身を濡らす様子を見せられて、昨晩の出来事が夢ではなかったことをありありと思い知らされる。
 昨晩に見せられたのと同じように、すっかり弱り果てた美鳥の姿が魅力的に感じたのだ。
 どう表現すれば良いかも分かりそうにない中、目の前で項垂れながらオシッコを垂れ流す美鳥の様子を、いつまでも眺めてみたいとすら思い込んでしまう……