第四章 オーク編  あるエルフの村の結末  1/3

人里離れた山奥に、古くから、
樹エルフ族というエルフの一部族が、村落を構えて暮らしていた。

人口200人ほどの小さな村だが、エルフの村落としては標準規模だ。
樹エルフたちは森に結界を張り、
さらにその結界の中で、封印された地下洞窟を守っている番人だという。

そんなエルフの村が、ある冬に、オークの軍勢に攻め滅ぼされた。
村を占領したオークたちは、その場を繁殖拠点に改築し、
ここで大いに子を産み増やして、魔王軍を太らせた。

近年になって、魔王軍はこうした増兵拠点をいくつも作り、
アルメキア王国を兵の数で圧倒し始めている。



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ある冬の朝、オーク兵たちは白い息を小さく忍ばせながら、
静かに森の中を行軍していた。
オーク兵の数は580。およそ一個大隊もの兵力だった。
オークたちを指揮するのは、ドゥーロンという名のダーク・エルフだ。






ドゥーロンはエルフの結界に穴をあけ、兵を村の近くまで侵入させた。
彼の狙いは、村に封印されているという地下迷宮と、そしてエルフたち自身の肉体だ。
女体狩り、繁殖奴隷狩りである。
ドゥーロンが作戦の目的を伝えると、オーク兵たちは猛々しくペニスを勃起させて応えた。



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『ぶるああああっ! 俺は手前のチビをやるブゥ!』
『じゃあ俺は、剣を持ってる三つ編みだブゥ!』

魔力で完全に隠蔽された尖兵が、エルフの村門に襲いかかった。
とつぜん空間を割って現れたような奇襲だ。

「きゃっ、何!? 」
「おっ、オークだ! どうやってここまで来たの!?」

最初の餌食になったのは、村の門番をしていた四人のエルフ戦士だ。
いずれもまだ百歳にもなっていない若者で、四人ともが女子だった。
※ちなみにエルフ族は、人口の七割以上が女性である。

『ブヒィー! 俺が一番乗りだ!』

ガキンッッ!! ドガッ!!
「うわわっ!? あぐうぅーーっ!」

剣士フィアはオークの戦斧を受けそこね、剣を折られた上に、地面にすっ転んでしまった。
普段は強い結界に守られているせいもあり、若手エルフたちの練度は低い。

『ぶひひぃっ! イタダキマース!』
一発、二発、オークはフィアの腹部を蹴りつけてから、苦しむ彼女に馬乗りになる。
体重でエルフの細身を押しつぶしながら、ビリビリと彼女の服を破って裸に剥いた。

”レイプされる!”

エルフたちはオークの性質をよく知っており、そして強く憎んでいる。
まさに敵対種族だ。
「きゃーーっ!? おっ、犯されるっ、嫌ああああァッ!!」
剣士フィアは嫌悪と恐怖に叫んだ。
ほとんどのエルフがそうであるように、剣士フィアもまた処女だった。

「フィアっ!? だいじょうブッ……うごほぉっ……!」
ドボォッ!!

魔法剣士リエッタは、親友の悲鳴に振り返り、
そのとたん、オークの鉄拳に腹部を深々と打ち抜かれた。
リエッタは剣をポロリと取り落として地面に崩れた。

エルフの門番4人に対し、オークの先行部隊は6頭も居た。
おまけに不意を突かれてしまい、門番たちは全くオークを押さえ切れない。
残る二人のエルフも撃破され、全員がその場で裸に剥かれていった。







「あうっ、あっ! 痛いっ!」
「嫌っ! 嫌あぁっ!!」
『ブヘヘへ、温かいマ○コだブゥ!』

ずぶっ! ズブリッ!
敗北した四人の純潔は、次々とオークに奪われてしまった。
薄く伸びたエルフの肉膜が、硬いペニスに巻込まれて引きちぎられた。

ずぶっ、ずちゅっ! ずぶぶっ、めりっ!
「ひぐぅ! イヤぁ、うわあぁ!」
オークが腰を振るたび、肉穴と肉棒がえぐれ合い、残酷な音色が響き渡った。
股間をつんざく激痛に、エルフは金髪を振り乱して泣き叫ぶ。

「あぐっ! あっ、ああっ!!」

ピストンされて、赤い秘肉が引き伸ばされる。
ぴっちりと閉じていた肉の割れ目は、プチッ、プチッ、と小さな断裂音をこもらせながら、
見る見る大穴へとこじ開けられていく。

「あぐっ、うっ! こんな……豚モンスターなんかにぃ!」
『メスガキがっ、お高くとまるンじゃ無いブウ!』
「うぐあぁーーっ!? 痛いッ、痛いぃー!」

オークはわざとエルフが痛がるように交尾をしている。
美少女であり、また宿敵でもあるエルフを犯す勝利感に、オークは鼻息を荒くして腰を振る。
オークたちは人間を襲う時より、ずっと興奮をしていた。

ぱんぱんぱんぱんっ! ぱんぱんぱんぱんっ!
「ひぐっ、ひぐうっ! シャルハート様、助けてぇ!」
『シャルハートって誰だブゥ、そいつもエルフか?』

ぱんぱんぱんぱんっ! ぱんぱんぱんぱんっ!
『ブヘヘッ! どうせそのシャルハート様もっ……明日の朝には、チ○ポの奴隷だブゥ!』
「うぐっ、うぐぅーーっ! 痛"あ"ぁーーっ!」

エルフの乳房を潰すつもりの力で握りしめると、オークはいよいよ激しく膣口を突いた。
太くて長いペニスが、ものすごい速さで根本まで刺さった。
剣士フィアは、ギチギチに押し入られた膣の中で、凌辱者の男根が大きく膨らむのを感じた。

『ブヒッ! イくゾ、出すゾ、俺の子種で孕ませてやるブゥ!』
「いっ、いやっ、やめてぇーーっ!!」

オークに種付けを宣言されると、エルフは真っ青になって悲鳴を上げた。
恐怖で膣がギュッと締まった。
その膣肉をズブッと貫き、オークは一番奥を狙って、大量の精液を発射した。





どびゅっ、びゅるるっ! びゅっ、びゅるっ!
「あぁーっ! おっ、オークの子種がぁぁっ!」

腹の中に、ドクドクとした熱い脈動を流し込まれて、エルフたちは身をよじりながら悲鳴を上げた。
オークの精液は女を百発百中で孕ませる。
エルフは必死に暴れて逃げようとするが、オークの腕力で固定されて動けない。

つぷっ…… つぷっ……
「はうっ! はうぅっ……!」
エルフの卵子が一つ、また一つとオークの精子に貫かれていく。
受精した闇の命は、子宮を内側から熱く疼かせて、それがエルフたちに妊娠を教えていた。

「あ……あぁ……! た、種付けされた……」
四人のエルフ娘は為すすべなく押さえつけられ、精液を注がれながら、
自分たちがオークの母親にされる瞬間を感じて、ぐったりと気力を失っていく。






指揮官であるダーク・エルフのドゥーロンは、
エルフの門番たちが犯される様子を目端で見ながら、
オーク兵の本隊を村に突入させる準備をしていた。

もちろんダーク・エルフという民族も、光側のエルフが大嫌いだ。
ドゥーロンはレイプが楽しいとは思わなかったが、
エルフたちがオークに痛めつけられるのを見るのは、スカッとしていた。

6頭の尖兵オークたちをこのまま放っておけば、
4人の門番娘たちは、明日の朝まで凌辱されているだろう。

『素晴らしいことだ』
ダーク・エルフは邪悪な目でニヤリと笑うと、この切り込み部隊は村門に残すことにした。
すぐに村全体を、同じような凌辱で包んでやろう。
ドゥーロンは突撃の編成を終え、いよいよラッパ兵に笛を構えさせた。

『オークたちよ、今こそ吠えろ!
 憎きエルフどものねぐらを踏みやぶり、血と肉の華を鉄に咲かせて、
 その身にたぎる獣性を存分に楽しむがいい!』

ドゥーロンは鬨の声に音頭をとって、オーク兵たちを大いに煽る。

パーパラパパパー! パラパラパパパーー!
『ウオオォォ! 行くゾォォォォ!』
『祭だっ! 祭だブゥーー!』

突撃ラッパの音色で隠密の魔法が解除されると、
森の茂みが盛り上がり、一斉にオーク兵へと姿を変えた。
軍勢は村の門へと殺到し、そこを抜けると、各自の目標地点に突進していく。

村の門から居住区までは少しの距離があるようだったが、
突撃ラッパは村のエルフたちにも聞こえただろう。
しかし今から気付いたところで、エルフたちにはどうにも出来ないはずだった。



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突然の襲撃を受けて、村のエルフたちは驚愕をした。
しかし村人たちはすぐに冷静さを取り戻し、
剣や魔法の杖をとって応戦していく。

エルフの村には子供や老人がおらず、病人も滅多に出ない。
また全員が優れた魔法の素質を持っているため、
小さな村とはいえ、戦える者の比率は非常に高い。

その中でもひときわ目立って戦うのが、樹エルフ族筆頭の魔法剣士である、シャルハートだ。
剣だけでなく、魔法もかなりの腕前で、
一人で複数のオークを相手取っても、一方的に斬り捨てていく。






<風よ! 水よ!
 汝らつがいとなりて、黒き者どもを罰鎖に縛れ!>

シャルハートが精霊語で詠唱すると、
風精シルフと水精ウンディーネが同時に召喚され、局所的な暴風雨となってオークを包んだ。

ゴオオオオオオオオオオオオッッ…………!!!

『ブヒッ、嵐の魔法か!?』
『ウグググ……! うっ、動けねえ! 魔力が強いブゥ!』

「何のつもりか知らないけど……
 オークがエルフの村に入って、生きて出られると思わないことねっ!」

動きの止まったオークを狙い、シャルハートは雷光のように斬り込んでいく。
術者である彼女の身体は、精霊の嵐をすり抜ける。
シャルハートの構えたミスリル・ソードが、防御もできないオークたちの首筋を狙った。

『クソッタレ……こ、この卑怯者がァ!!』
「ウフフ…… まぁ相手が悪かったわね。
 汚らわしく生まれついた魔物どもには、我らエルフが”死”という名の慈悲を与えん!」

シャキン、ザシュッ! ズバアアッ!

ガアアアアアッ!
『お、オーク族に繁栄あれ!! ギャアアアアッ!!

シャルハートには一片の容赦もない。
白銀色の魔法剣が、嵐の中で一閃、二閃ときらめくと
オークたちは死の瞬間まで身動きできず、為すすべもなく急所を切り刻まれていく。




ゴオオオオオオオオオオオオッッ…………!!!

「ふん…… オーク族なんて、私が一掃してやるわ……!」

シャルハートはソードをさっと振り払い、ベットリとした血のりを地面に捨てた。
ややあって精霊の嵐がきれいに晴れると、
オーク兵たちは死体となって、血抜きをしている豚のように転がっていた。



「「 わあああぁっ シャルハート様! 」」

シャルハートの鮮やかな戦果に、周囲のエルフたちも歓声に湧いた。
しかしシャルハート本人は厳しい表情をしている。
攻めて来たオークの数は、かなり多いのではないかと考えていた。

村全体がどうなっているのかは、まだ見えない。
ここだけで勝っていても、ほかが負けていたら大変なことになるだろう。
エルフ戦士の中には、一対一ではオークに勝てない者もかなり居るはずだ。

「この周辺は私が支えておくわ。
 フェルとミクスの二人は、族長さまの屋敷に行って!
 ニヴィーは戦える子を何人か連れて、屋敷から西門までのルートを押さえて。
 エルフ戦士をお屋敷に集めて、体勢が立て直せたら私も呼んで。
 はいっ、みんな! 急いでっ!」

シャルハートは焦り顔で指示を飛ばした。
ほかのエルフたちは戸惑うように聞いていたが、
通りの向こうに新たな敵兵の姿を見ると、慌ててシャルハートの指示に従った。



「何だって言うのよ……本当に!」
新手のオーク兵を睨みながら、シャルハートは一人で居残って愚痴った。

<疾風(はやて)は刃、刃は疾風!>
ミスリル・ソードに風の魔法を付与して、チャキリと構える。
やがてオークたちが、戦闘の間合いに近づいてきた。

『ブヒヒッ、メスが居たブゥ!』
『おっ始まってるのに、一人きりでうかつな奴だブゥ!』

オークたちはエルフ剣士が単身であるのを舐めてかかって、
戦う前から凌辱のことを考えていた。

しかしそのエルフの背後に、切り刻まれた仲間の亡骸があると気付くと、
ブタ鼻をピクピクと震わせて怒りはじめた。

『テメェ、仲間を殺りやがったブゥ!?』

先頭のオークが激昂し、一人で飛び出して突っ込んできた。
シャルハートは、まだ遠い間合いからソードを振るった。
たちまち魔力の風が巻き起こり、オークはのけ反るように姿勢を崩した。

『ぶひゃっ!?』
倒れたオークが尻餅をつく。
シャルハートはツカツカと歩み寄ると、刃物のような目でオークを見下ろした。

「うかつな奴が飛び出してきたブゥ……ってか」

ズバッッ!
シャルハートのミスリル・ソードが、オークの両太ももを骨まで斬り裂いた。

オークが激痛にのけ反ると、エルフがそのアゴを蹴っ飛ばす。
そのまま、仰向けにダウンしたオーク兵の頭部をまたぎ、
シャルハートは白いパンツが丸見えになるのもお構いなしに、敏感なブタ鼻を踏んで砕いた。

グシャアアアッ!
『オギャアアアッ!?』

オークが大量の鼻血を噴いた。
シャルハートは、オークの顔を逃がさないようにかかとで押さえ、さらに強くブタ鼻を潰した。

『ブルオオッ!? テメェ、何してやがるブゥ!!』
後続のオークたちが怒りに吠える。
シャルハートはオークを睨みつけたまま、口元だけでニヤリと笑う。

「アンタたちも、すぐに屠殺してあげるわよ……この下等生物め」

シャルハートはオークを踏みにじりながら凄んだ。
踏まれたオークは、自分の鼻血に溺れながらもがいている。
当然、他のオークたちは激怒しながらエルフの魔法剣士を包囲した。

『ウオオオオオオオ!! この糞エルフはブッ殺せ!』
『犯す前に、顔が分からなくなるまで叩き潰してやるブゥ!!』

シャルハートは涼しい顔で聞き流していたが、
心の中では、『犯す』というオークの言葉を聞きとがめ、静かな怒りを燃やしていた。

「やぁねぇ。 豚が潰されたからって、何を怒っているのかしら。
 豚はバラして食肉にするための生き物じゃない……」

シャルハートはグリグリとかかとをねじって、オークの顔をさらに潰した。
薄い白布に包まれたメスの陰部を、血まみれのオスに見せつけて馬鹿にするように。

「ところで……豚さんたちに訊きたいのだけど。
 豚さんたちは村の正門から入ってきたのよね。
 門の番をしていた、四人の女の子たちは……”どう”したの?」

エルフとオークがにらみ合う。
両者はお互いを怒り、憎しみ合って、
日頃から両民族の間に積もった敵対心を、ここぞとばかりに爆発させた。

『ウガアアァ!! テメェはミンチにして牛の糞に混ぜてやるブゥーーー!!』
「全員サイコロステーキになるまで刻んでやるわ!! 覚悟しなさい!!」

手練れの魔法剣士と、猛るオーク兵の小隊は、
村の中央道で激しい戦闘を始めた。

シャルハートは、オークの総数を100頭前後だろうと予想していた。
オークの一部族とは、たしかそれぐらいの人数だったと記憶している。
シャルハートが20頭、族長エスカラータが30頭ほど担当すれば、
残り半分ぐらいなら、一般のエルフ戦士たちでも無理なく倒せるはずだ。
彼女は鋭くソードを振るって、次々とオーク兵を血祭りにした。








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本当の戦況は、シャルハートが考えているよりはるかに悪い。
村のあちこちに現れるオークは、ただの偵察部隊であった。
ドゥーロン自らが率いるオーク軍団の本隊は、エルフの族長に向かって集中攻撃をかけていた。
多数の側が、少数側の指導者を全力で狙うという、容赦のない攻め方だった。

シャルハートの差し向けた護衛たちが族長の屋敷に着いた頃には、
何百というオーク兵が屋敷を包囲していて、近づくだけでも難しい状態になっていた。



樹エルフの族長エスカラータは、
わずかな手勢を率いて屋敷の中で籠城していた。
彼女は名のある魔術師でもあり、その多彩かつ強力な呪文でオーク兵を食い止めていた。

オークの単純な力押しでは、なかなか魔術師の籠城を突破できない。
そこでドゥーロンは、自らも前線に混じって、
戦いながら現場で指揮を執ることにした。

オークの力とダーク・エルフの魔法が連携し、
族長たちの守りを少しずつ削り取っていく。
やがて最後の扉が破壊され、族長の大広間にまでオーク兵が侵入してきた。

『見つけたブゥ! こいつがエルフのボスだブゥ!』
『コイツを犯ッちまえば勝ちだブゥ!!』

白い法衣に身を包んだ高貴なエルフを発見すると、
オークたちは早くもペニスを勃起させ、彼女を目がけて走り出す。

しかしホールの入り口を抜けたとたん、
オークたちは、エスカラータの強烈な攻撃呪文に狙われた。




<雷よ、天の竜槌よ!>

エスカラータが高らかに呪文を唱えると、
雷属性の輝きが、パリパリと音を立てながら空気を焼いた。

族長エルフの子宮に溜め込まれた千年のマナが、
全身の経絡を通過しながら、魔力の渦へと錬成されていく。

オーク兵たちは走りながら『マズイ』と感じていたが、
今の彼らには、死地を走り抜く以外の選択肢が無かった。

<我が示す前に落ち出でて、聖門の威を知らしめよ!>

オークの武運つたなくエスカラータの呪文は完成し、
ホールの大部分が、高度な雷の魔法陣で包まれる。






ガラガラガラッ、ドォーーーーーーーーーンッ!!!
『ブギャアアアアアッ!!!』
『アギョオオオオオオオッ!!?』

太い魔法の稲妻が、屋根も無視してオークの頭上に降り注ぐ。
頑強なオークたちを、一撃で焼死させるほどの火力であった。
並のエルフなら、一発撃っただけでへたり込んでしまうような魔力だが、
エルフの族長は、無限の魔力でも持つかのように、次から次へと連発していた。

ゴロゴロゴロッ、ズガァーーーーーーーーンッ!!!
『ガハァァァ!』
『このヤロ……へぎゃあああっ!』

バシバシバシッ、ピシャアァーーーーーーーンッ!!!
『ボァアアアア!』
『チクショオオオオ!! ギャブウウっ!?』

ホールに突入するオーク兵たちは、モグラ叩きのように殺された。
死体の上に、死体が倒れ重なるほどの大損害だ。
そこにドゥーロンが到着し、慌ててやみくもな突撃を止めさせた。

『オークども、うかつに奴の正面に入るな!
 あの雷撃陣へは、散開して間合いを見ながら包囲しろっ』

オークたちは戦場での命令に従順だ。
彼らはホールに突入すると、サッと左右に分れて散った。
何頭かを個別に狙われて殺されつつも、
オークたちは半円状に展開しながら、エルフの長を囲んでいった。

「くっ、ダーク・エルフが混じっておったのか、道理で……!」

雷撃陣の狙いを散らされて、族長エスカラータは眉をひそめた。
いったん陣を解除して、もっと狙いの広い攻撃魔法に切り替えるべきか。
それともこの陣のままで、まず強引にダーク・エルフを撃破するべきか。
族長は一瞬だけ判断に迷う。

しかしその一瞬を、ドゥーロンは見逃さなかった。
ドゥーロンはエスカラータに比べて、戦場の駆け引きに慣れていた。
そして何よりダーク・エルフは、エルフが使う手の内をよく知っていた。

『今だ! 全員突っ込め!
 この雷撃呪文は、せいぜい数体しか同時に狙えんのだ!』

言い換えれば、 ”運のない何頭かは、落雷で死んでこい” という命令だった。
しかし戦闘民族であるオークとしては、そういう命令にこそ心が躍る。

『ブルアアアアアアアア!!』
『行くぞおおぉぉーーー!!』
ホールに展開した四十頭ほどのオークが、一斉にエスカラータを狙って走った。

ガラガラガラッ、ドォーーーーーーーーーンッ!!!
『ホギャアアアアアアアッ!?』
『ブゲラー―ーーーーーー!!』

果たしてオーク兵の何頭かは即死した。
しかし生き残った半数以上のオークたちは、雷の陣を突破して、
うぶ毛を逆立てながら族長エルフに迫っていく。

「おっ、おのれ、忌々しい穢れエルフめが……!」

エスカラータは雷撃呪文を解除する暇もなかったが、
彼女は雷撃陣を制御したまま、さらにもう一つの魔方陣を構築し始めた。

<羊が一匹、羊が二匹!
 童が唄う夢の間に間に――!>

それは、初歩的な眠りの呪文ではあった。
しかし一人で二つの呪文を同時に制御することは、
魔法理論ではあり得ない。はずなのだが。

『ブヒィ……クソッ、眠ゥ……』
『あと少し、チクショウ……zzzz』

ゴロゴロゴロッ、パガァーーーーーーーーン!!!
『アグウウウウウウウウッ!!』
『ブキィーーーーーーー―!!』

初級呪文とはいえ魔力が強く、オーク兵たちは抵抗できずに眠ってしまった。
そこに容赦なく雷が落ち、オークがさらに殺されていく。

『ばっ……馬鹿な……!』
ドゥーロンの突撃命令が破綻した。
ダーク・エルフは、樹エルフの長が見せる魔法技量に、目を見開いて驚愕していた。

(お……恐ろしい奴だ!
 しかしそのレベルの呪文であれば、私の術でも対抗できる!)

新たな被害を出してから、ドゥーロンは焦りながらも我に返った。
両手で素早く印を組み、邪悪な悪魔語で対抗呪文の詠唱を始める。

<魔は夜の声、呪は闇の歌! 全ては魔王の戯曲なり!>

呪文が呪文に干渉し、族長エルフの操る催眠陣が崩壊していく。
眠りの魔力は暗黒魔力に変換されて、世界のどこかで地上を睨む、魔王の元へと送還された。

たちまちオークが目を覚ます。
そのうちの数頭は、さらなる雷撃で命を落とした。
最後まで生き残った十頭ほどが、とうとうエスカラータにたどり着く。

「これまでか……無念!」

族長エスカラータはオークたちに掴みかかられ、
太い腕で引き倒されて、石造りの床にねじ伏せられた。

ドゥーロンは冷や汗びっしょりの顔で、ため息をつく。
あの強大な魔法使いが、マッチ棒のように弱い身体だとオークは感じた。



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こうしてエルフの村は、まっ先にその中枢が落とされた。
エスカラータに百頭ほど殺されたものの、オーク兵の八割がたは健在だ。

いよいよエルフの村全体に、オーク兵の戦闘部隊が展開していく。
エルフ戦士たちは、ただでさえオークより数が少ないうえに、満足な連携も許されず、
村のあちこちで追い詰められて、あえなく各個撃破されてしまった。

オーク兵に敗北すると、女性のエルフ戦士はその場で激しく凌辱された。
男性エルフの場合は、一片の慈悲もなく殺された。
シャルハートが村長の護衛に差し向けたフェルとミクスは、
オークたちに見つかってしまい、ガバガバになるまで屋敷の庭で輪姦されていた。

そしてついに族長エスカラータまでもが捕虜となり、村全体の勝敗は決した。
彼女については、ドゥーロンが直々に厳しい管理を敷いた。
戦いに敗北した女リーダーには、苛烈な運命が待っていた。



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ドゥーロンは、族長エルフの魔力を脅威に感じ、
急いでこれを無力化しようと考えた。
無力化とは、エルフ族長をオークに凌辱させて、妊娠させてしまうことに他ならない。

人間やエルフの場合、男性は筋肉と骨に、女性は子宮に、マナの大半が集まっている。
魔力とは加工されたマナであり、肉体の構造上、女は男よりも魔力に優れる。
ただし女魔法使いは、子宮が月経や妊娠といった状態にあると、ほとんど魔法が使えなくなるのだ。

『他のエルフは後回しでいい、まずはエルフの長を確実に孕ませるんだ!』

エスカラータはそれを聞いて、青ざめた顔でビクッと震えた。
ドゥーロンは族長に呪文を唱えさせようと監視しながら、
周囲にオークたちを呼び集めた。
オークたちにしてみれば、じつに士気の上がる命令だった。

「やめろっ、よさぬか! ああぁーっ!」
ビリッ ビリビリッ

白絹で織られた法衣が紙のように引き裂かれ、
染み一つないエスカラータの肌が露出していく。

パンティを破らずにズリ下げたのは、脱がせたオークの個人的な趣味だろうか。
エスカラータは押さえつけられた姿勢のままで、陰部を一糸まとわぬ裸に剥かれ、
オークとダーク・エルフの前に晒されてしまった。

「ううぅ……くっ…… し、痴れ者共が……!」

エスカラータは羞じらいながら顔を伏せるが、長い耳が真っ赤に染まるのは隠せなかった。
長老格のエルフは千歳を越えている。
しかしその秘部は、十代の娘のように瑞々しく張っていた。
そんなエルフの神秘的な不老性も、今は敵側のオスを喜ばせているだけだった。

『俺がヤるブゥ!』
『いや、俺だブゥ!』

族長の大陰唇の隙間から、かすかに膣肉の臭いが漏れ出していた。
鼻のいいオークたちは色めき立って、われ先にと族長の尻を奪い合う。
ことを急ぎたいドゥーロンが割って入って、睾丸の大きなオークを指名した。
他のオークたちには族長の手足を掴ませて、交尾しやすいようにエスカラータを開脚させた。

「よっ、よせ! 無体なッ! 離せっ、あっ、ああっ!」

エスカラータはたまらず伏せた顔を上げ、振り向いて制止の声を上げるが、
オークたちはお構いなしに彼女の両足を開いていった。

族長エルフは、とうとう陰部まで左右に開かれた。
中央に走るピンクの筋が開帳し、あられもなく肉色の具を丸見えにした。
睾丸の大きなオークは、その女肉に自分の亀頭を宛がうと、族長エルフの腰をガシッと掴んだ。

「はうっ……!」

女の大事な部分に男の粘膜を密着されて、エスカラータは短く呻いた。
逃げようとするが、掴まれた手足はわずかにも動けなかった。

(せ、千年の時の意味を豚に説いたところで聞かれるとも思えぬが……
 このような顛末、ただ無念の一語のみ……!)

メリッ、プチッ……メリメリ……
「うぐっ!? はっ、はうっ、うぐうう……!!」

やがて亀頭が秘肉にめり込みはじめた。
エスカラータの中に激しい痛みが入ってくるが、もはやどうすることも出来なかった。






「うっ……ぐううぅ! よせ、何をしているのか分かっておるのか、ぐああ……!」

メリメリ……
エスカラータの狭い膣内で、処女膜が限界まで引き伸ばされた。
オークは体重を前に傾け、族長の尻にのし掛る。
すると次の瞬間、膜からパッと鮮血が散り、膣穴が一気に大きく開いた。

ブチィッッ! ずぶううううぅぅっ!!
「あぐうううううううぅっっーー!!!」

亀頭は膣の中ほどまで埋没し、
小さく閉じていた肉と魔力の回廊を、ペニスの形にこじ開けた。
エルフに月経は無く、エスカラータがそんな部位に触覚を感じるのは
何百年ぶりか分からなかった。

ペニスはそこでいったん止まり、エスカラータに思い知らせるように、
ドクン、ドクンと太く脈打っていた。

(う、奪われた……!!)

エスカラータは思わずのけぞり固まった。
股間に引き裂くような激痛と、焼けるような圧迫感がねじ込まれていた。

処女膜とは魔力的な封印の一種だ。
たとえ呪文で再生させても、その機能は戻らない。
エスカラータは自分の一身のみならず、
樹エルフ族全体に対する責任を破られてしまったと感じた。

ドクン…… ドクン……
ペニスの脈動に同期するように、エスカラータの子宮から、マナの帯が流れ出す。
オークはこれまでに何人もの女冒険者を犯してきたが、
膣の奥から力の波動を感じるような女は初めてだった。

(樹エルフの歴史が、一族の記憶が失われていく……
 カゲロウのように生まれて枯れる、こんなオーク共の手にかかって……!)

エスカラータは流出感に唇を噛んで、またうつむいた。
そんな敗北に打ち震えるひまもなく、ペニスはさらに奥へと侵入を続ける。
オークのお楽しみは、まだ始まったばかりであった。






ぎちっ、ずぶぶぶぶぷぷぅ……!
「ひぎっ!? あぎいいいいぃっ…………!!」

オークのペニスが、ふたたび前進を始めた。
族長としての責任を破壊された次には、
純粋に一人の生娘として、苦痛と屈辱が耐えがたい強さで襲いかかった。

めりっ、ずぶっ! ズブッ……ズブブッ!
「いっ、痛い! よせ、裂ける!! ぐあああああああっ!!!」

女の柔らかい肉孔を、男の硬い肉柱が開通していく。
思わず暴れて尻を浮かせるのだが、
エスカラータの両足は、それぞれ別のオークたちが押さえていた。

ずぶっ、ずぶうううううううううううっ!!
「あっ! あ”っ! あ”あ”あ”あぁぁぁぁーーーっ!!」

エスカラータは惨めに押さえつけられて、一番奥まで侵略された。
ペニスに突き刺された股間から、世の生娘たちと同じ、
赤い破瓜の筋がつつと内太ももを伝った。

エスカラータは四つん這いで尻を震わせながら、
犬の交尾のように、生殖器を太々としたペニスで貫かれている。
それはエルフ族がオーク族に敗北したことを、何より強く象徴せしめる光景だった。



「ぞ……族長さまぁ……!」
「ああ……も、もうダメよ、こんなの」

広間にいた他のエルフたちも、オークに剥かれている最中だった。
しかしオークは凌辱の手を止めて、
怯え震えるエルフ娘たちと一緒にエスカラータを見つめていた。

一等に白くて高貴なエルフが、
尻を裸に剥かれ、犬のように交尾させられてる姿に見入っていた。

侍従のエルフたちは、みな硬直しながら深い絶望へと沈んでいった。



『ブヒヒッ、他のエルフがみんなこっち見てるブゥ!』
「あぎっ! やめっ、ひぎあああっ!!」

ぎちっ、ズブッ! ずんっ、ずんっ、ずんっ!
族長を犯すオークは、得意満面で腰を振る。
その股間を持ち上げ、周囲に向けて、
破瓜の血をからめて肉と肉が揉み合い、貫いている結合部を見せびらかした。

エスカラータはペニスの触感が出入りするたび、
股間に仲間や敵の視線を感じ、恥辱で顔を赤染めにして涙をこぼした。





ぎゅぽっ、ずぶっ、ぎちっ、! ずんっ、ぎちゅっ、ずぷっ!
『ブホホ、熱くて締まるブウゥーーー!!』
「はぐっ、はぐうっ!! あぐっ!! こ、このような……このような事が……!」

本格的なピストン運動が始まって、処女の膣は強い摩擦でえぐり抜かれた。
たわわな乳房をブルンブルンと揺り振らし、エルフ族長は身体ごと前後に突き動かされる。
腰だけでなく両腕もしっかり押さえられ、彼女に出来るのは歯を食いしばることだけだった。

ずちゅっ、ずぼっ、ずぶっ、ずぶっ!
「はぉっ、あぐっ、ぐ、ぐううっ!!」

(これが交尾……これが、繁殖のまぐわい……!)
千年前から自分の体内にあったメスの器官をオスにこじ開けられて、
エルフの族長もまた、一匹の生物として原始の営みに回帰していた。

ずんっ、ずんっ、ずぐっ!
「はぐっ! ぐあっ、痛つっ……!」

彼女の中で、知識が実際の感触へと置き換わっていく。
下腹には、灼けた棍棒を突っ込まれているような感覚だ。
ペニスは硬くて重く、勢いがあり、処女の子宮口だろうと容赦なくゴンゴンと叩いた。
そのたびに膣の肉ひだが引っ張られ、痛みと共に伸ばし拡げられていく。

「よせっ、壊す気かッ!? やめろっ、ぐあっ、あぐううっ!!」
『こんな気持ちイイ事、止めるかブゥーーッ!』






ズコッ、ずぼっ、ずぼずぼずぼずぼずぼっっ!!
「ぐああああああああああぁぁぁーーっっ!!?」

大量のカウパー液で潤滑しながら、オークのペニスはさらに高速に加速する。
膣肉が熱く潰されながら、張り裂けそうなほど腹の中で変形していた。
初体験だというのに、エスカラータの女孔は、既にバナナより大きく広がっていた。

『ああァ−、出るブゥ、出るゥーっ!』
「ばっ、馬鹿者っ!? よさぬかあっ!」

ぱんぱんぱんぱんっ!
「うわあっ、あっ! あっ! あっ!」

激しいピストンの中で、オークの精液が陰茎の内部をせり上がる。
エスカラータは、広い知識と女の本能でそれを察して恐怖した。

(はううっ……な、ならぬ! そ、それだけは……!!)
彼女の膣がギュッと締まった。
それはペニスを止めるどころか、ますます射精を早めてしまう。

ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ!
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
(いやっ、孕まされてしまう! 種付けされたら、呪文が使えなくなる!)

エスカラータは破滅に転がり落ちる刹那を感じていたが、
何度も子宮を突き上げられると、その衝撃で思考が出来なくなった。
彼女はただパクパクと口を泳がせながら、最後は無抵抗に、背後から子種を注ぎ込まれてしまった。






どびゅるっ、びゅるるっ、どぶっ、びゅるるるるるるっ!!
「うっ……! うわあ、あっ、あああああああああぁぁーーーっ!!!」

ついにエスカラータは、敗残の女魔法使いとして「処理」された。

熱い流れがエルフの胎内に広がっていく。
膣内は一瞬にして精液に満ち、その圧力に押し負けて、
子宮の中まで焼けつく飛沫が飛び込んできた。

『ブヒヒッ、オイラの子種で孕んじまえ……!』
「あ……! あああ…………!!」

どくん、どくんっ、びゅるり、びゅるり――
オークのペニスはいつ果てるとなく精液を出す。
その脈動が一回うごめくたびに、族長の膣は新たな精汁を感じて収縮をした。

「そん……な……」
しばらくエスカラータは、尻で精液を味わうようにのけ反っていたが、
やがてがっくり肩を落とすと、石の床に顔を突っ伏してしまった。



『よし……よし! よくやったぞ!』
膝を叩いて嬉しそうに言うのは、ダーク・エルフのドゥーロンだった。

彼はカツカツと近くに歩み寄り、まるで家畜を検分するような遠慮の無さで、
エスカラータの陰部を指で開いてまじまじと見た。
震える尻穴の下側で、ボタボタと精液を溢れさせる男女の結合部を確認し、
ダーク・エルフは満面の笑みを浮かべた。

「う……ぐ……
 こ、これで満足か、ダーク・エルフ……」

族長は震える声で相手に問うた。
彼女は相変わらず、耳まで赤く染めて俯いている。

『ははは、まさか?
 貴女の子宮には万全を期して、
 100頭のオークに女陰(ほと)がすり切れるまで子種を注がせるつもりだ』
「んなっ……!」

族長エルフは俯いたまま、歯の根をカタカタと鳴らし始めた。
まだ太ももに破瓜の血が残る、性にはまったく初心な彼女であるのに、
その仕打ちは、予想を大きく超えた苛烈なものだった。

『恐ろしいですか? だが恐ろしいのはお互い様だ』
 このさい徹底的に潰させて貰いますぞ』

ダーク・エルフはオークを呼び寄せ、何重にも族長を取り囲ませた。
『このエルフは、とにかく休ませずに犯し続けろ!』
その一言で、オークがどれほど嬉しそうに笑い、族長エルフがどれほど青い顔をしただろう。

『ブッヒィー! 言われなくてもチ○ポで頭がおかしくなるまで犯してやるブゥ!』
「も……もう止め、あはあぁーーっ!!」
ずぷうううぅっ!

逃げようとする族長の尻は、オークの両手にガシッと捕まり、
そのまま後ろから深々と二本目のペニスが突き刺さる。

「はぐぅうっ……い、痛……!」
精液と破瓜の血でぬかるんでいる膣穴を、ヒダの一枚一枚まで拡げるようにして、
オーク兵は最初から飛ばした勢いで前後運動を始めた。

ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ!
「あぐっ、あっ、こ、こんな格好で!」

族長は尻からマウントされた状態で、子宮口を深く突き上げられた。
逃げ損なって捕まっままの彼女のポーズは、
まさにメス犬の姿そのものだった。

犯す側のオークですら、族長の姿を犬のようだと感じていた。
そこでオークは、族長の片足を掴んで高く持ち上げると、
周囲のエルフたちにも交尾の様子を見せつけてやった。

『ガハハハッ、ほれ見ろっ、犬コロの小便だブゥ!』

エスカラータは脚から腰を引っ張り上げられて、
身体の向きを横向けにされ、胴体の前半分が他人に見られる角度になった。

「ぞ……族長……さまぁ……」
「お前たち……?」
エスカラータは仲間の声を聞き、そして再び、仲間の視線を自分の股間に感じた。

族長エルフは思わず伏せていた顔を上げると、自分の陰部がどうなっているのか確かめた。
オークと繋がっている彼女の穴は、血と精液でグチョグチョになり、穢らわしく泡立って、
それが仲間のエルフたちにも丸見えの格好で犯されていた。

「あっ、いっ……! 嫌あぁァーーっ!!」

ぐちゅっ、ずちゅっ、ぎゅぽっ、ずちゅっ!
エスカラータの恥部が、オークの睾丸に何度も打たれる。
乳房は突き上げのたびにブルンブルンと揺れ弾み、自重で勢いよく形を変えた。
尻の肉はオークの腰に打たれて、だらしなく波打っていた。

オスに手込めにされて、為すすべもなく食い物にされるメスの姿だ。
そんな哀れな姿を身内に見られて、族長はとうとう、涙の筋をこぼして悲鳴を上げた。

「見るなっ、見ないでくれ……後生じゃ」

族長が懇願しても、周囲のエルフたちは視線を逸らさなかった。いや、逸らせなかった。
エルフたちは好奇の目で族長を見ているのではない。
みな死人のような顔で、族長と自分たちの未来に絶望しながら固まっていた。

”みんな、オークの奴隷にされるのだろうか”
そんな失意に包まれながら、エルフたちは抵抗の意志を失って、
一人、また一人とオークのペニスに貫かれていく。

どびゅっ、どぶっ、びゅるるるっ!
「ひああぁっ! 嫌ああぁ!」

そんな頃合いに、族長の膣内では二度目の射精が爆発していた。
彼女は目を見開いて、乳首を見せつけるようにのけ反った。
オークの子種が奥まで潜り込んでくる触感に、悲痛な叫びで嫌がっていた。

そのまま族長エスカラータは、何時間もぶっ通しでオークたちに輪姦されてしまった。






ずちゅっ……ずちゅっ……ずちゅっ……
「あっ……あっ……」

族長エルフは、もう数え切れないほどのペニスに貫かれ、
力なく呻きながら犯されている。
乳房を背後から鷲づかみにされ、全身の肌は汗だくになり、目からは光を失っていた。

「あう……ぅぁ……族長さま……助けてぇ……!」
「もう許してぇ……うぐっ!」
『ブヒィー! メスの数が足りないブゥ! 俺にももっと犯させろ!』
「いやあああっ!」

いまや屋敷の広間は、肉奴隷を生け贄にする祭壇だった。
100頭以上のオークが詰めかけて、そこらかしこでエルフを囲み、度の過ぎた凌辱で肉穴を嬲った。
女エルフたちは、一人の例外もなく子宮を「処理」され、膣口から白い子種汁を溢れかえらせていた。

その中でもやはり、族長エルフは特に念入りに輪姦されていた。
オークたちはダーク・エルフの指示どおり、彼女に一休みもなく精液を注ぎ続けた。
おかげでいまや、エスカラータの子宮は子種汁でパンパンになり、腹部が妊婦のように膨らんでいる。






ずちゅっ、ずぶっ、ぐちゅっ、ずちゅっ……!
「あひっ! あんっ……あぐっ、あひっ!」

精液を詰め込んだ族長の腹は、オークのピストンの動きに合せて、乳房のように重く揺れていた。
処女を奪われてからたった数時間で、20発以上も子宮に射精されてしまった。
彼女はもう、自分の貞潔というものを、すっかり諦めた顔で犯されていた。

じゅっぽ、じゅっぽ、ブリッ、じゅぶぷっ!
「ひうっ! ひうっ……!」

ペニスが膣口に出入りするたび、大量の精液がかき混ぜられて、
エスカラータの股間で汚い水音を響かせている。
瑞々しかった彼女の股間は、今や黄ばんだ白濁液のぬかるみとなり、
見ただけで臭くなってしまいそうな、汚い沼へと変えられていた。

ぎゅむっ、ぎゅっ、ぎゅうっ!
「ああっ、痛っ……! 握ら……ないで……!」

乳房を強く握りしめられ、エスカラータは痛みに悲鳴を上げる。
オークは豊かな乳房を、馬の手綱のようにしっかり掴み、前後に引いてピストンの補助に使っていた。
痛々しく押しつぶされた乳肉は、千切れそうなほどに何度も引き伸ばされていた。

『マ○コが弛んできたから、活を入れてやってるんだブゥ! ウラ、ウラァ!』
「あぐううっ!?」

ギュムウウウウッ!
オークは乳揉みの理由を説明すると、責めを緩めるどころか、
さらに手ひどくねじり上げながら膣奥を突く。
エスカラータの乳房はオークの指に突き刺され、
その乳肉が、指の間で破裂しそうなほどに盛り上がる。

「はぎいぃーーっ!? 止めんかっ、痛い、痛いィーーっ!!」

エスカラータは男根でガンガン突かれながら、乳房を引きちぎるように伸ばされた。
痛みと摩擦で緊張し、乳首が感じてもいないのに勃起していく。
たまらず彼女は手足を硬直させて突っ張った。
するとオークの思惑どおり、エルフの膣が陰茎をギュッと締めつけた。

『ブホホーゥ! 来た来たァ、締まる締まるゥーっ!』
ぎゅむっ、ぎゅむっ、じゅぷっ! ぱんぱんぱんぱんっ!

「あひいぃいいっ!?」
膣は焼けるようにピストンされて、乳房は裂けるような痛みにえぐられていた。
エルフが交尾の相手となると、オークたちの乱暴さには容赦がなかった。
エスカラータは涙や涎で顔をベトベトにして、髪を振り乱しながら苦しんでいた。

『ぶひいッ、でっ、出るゥーっ!! 種付け行くブゥ!』
「嫌ああぁっ! も、もう嫌じゃあーーっ!」

エスカラータは汗だくの尻をよじりながら必死に嫌がる。
いくら繰り返して犯された後でも、
オークに種付けされるのだけはエルフの女として耐えられなかった。

『ブヒヒッ、そんなに喜ぶなよっ!』
オークはエルフの態度にますます昂奮しながら、ペニスを大きく膨張させた。
ずんっ、とひときわ深く、亀頭がエスカラータの子宮口に突き刺さる。
「あっ!?」と感じたエルフの両眼に、涙の大粒が湧きだした。

どびゅるっ、びゅくっ、びゅるるぅっ……!
「はうぅっ!? はううううううぅーーっ!!」

熱い子種汁がペニスの奥からほとばしる。
凌辱で腫れ上がっていたエルフの子宮口は、
オークの射精に、またもや猛烈な勢いで真ん中を撃ち抜かれた。

「あぐっ……! い、いやああぁーーっ!」

エスカラータは涙を飛び散らせながらのけ反った。
膣だけでなく、彼女の尻の穴もキュッと閉まった。
精液がポンプのように送り込まれるたびに、
そんな彼女の尻は、びくんっ、びくんっと悔しさに震えた。



――ドクンッ――

その時エスカラータは、下腹に深い鼓動を感じた。

「はうっ!?」
何重もの精霊の加護を突き破り、とうとう千年エルフの卵子までが、
オークの精子に貫かれてしまった瞬間だった。

「あっ…………!?」
ドクッ、ドクンッ…… ドクッ、ドクンッ……

胎の奥底、エスカラータの卵管あたりが、気味の悪い脈動に疼きはじめた。
そのとたん、エルフの子宮に蓄えられた千年分のマナが、
疼く受精卵に向かって、黒い穴に引きずり込まれるようにして吸われていく。
エスカラータは子宮を他人に奪われたような喪失感に襲われた。

(に……妊娠した……!)

妊娠すると胎児にマナが吸われることを、知識としては修めていた。
それを実際に味わってみると、脱力感は凄まじいものだった。
これでは簡単な明かりの呪文でさえ、そうそう使えそうにない。

『よし、孕ませたようだな! でかしたぞ!』

青ざめるエスカラータとは正反対に、ドゥーロンは喜色満面といった顔で小躍りしていた。
ダーク・エルフはオークたちの輪をかき分けて、族長エルフに駆け寄ると、自らその背後にしゃがんだ。
彼はエルフの陰部や肛門に指を突っ込み、妊娠の様子を確かめはじめた。

「あっ、あうっ!? ひぁっ……!」
ぐちゅっ……くちゅ…… ぬぷっ、ぬぽっ……

エスカラータは陰唇や膣道を押し開かれて、子宮の中まで魔法の光で観察された。
ダーク・エルフの細長い指は、オークたちとは違う刺激で族長エルフを悶えさせた。
しかし彼女は「よせ」とも「止めろ」とも言葉にするような気力が無かった。

(も……もうおしまいじゃ……)
族長エスカラータは芋虫のように這いつくばって、
胎内を検(あらた)められる不快感に耐えながら、
細いダーク・エルフの指に粘膜を引っ張られるたびに悶えていた。










『これで、ほかに手強いのは、シャルハートとかいう剣士だけか』

族長エスカラータを無力化したので、ドゥーロンは他方面の戦況を確認していた。
圧倒的な戦力に加えて奇襲を成功させたのだ。
あとは消化試合とでもいうべき、一方的な掃討戦だ。

『いくら手強いとはいえ、剣士なのだろう? ならば数で潰せば良いではないか』
『ブヒィ、シャルハートは手強いうえに、すぐ逃げやがるブゥ』
『なるほど、逃げるのか……』

魔術師であるドゥーロンは、剣士であるシャルハートを見下したような物言いをする。
しかしどうやらシャルハートは正攻法を捨て、ゲリラ戦をしているらしい。
オークにも知恵を貸してやった方が良さそうだった。

『戦いというより、狩りのような状態か。 ならばエサを持って行け』
ダーク・エルフはそう言うと、倒れている族長エルフを捕まえる。
「あぐぅ……?」

うめくエスカラータから宝石の首飾りをもぎ取ると、それで彼女の陰部をまさぐり、
汚ならしくオークの精液を塗りつけていく。
「いっ、いやぁ……!」
族長は不意に女陰を辱められて、羞恥と嫌悪に身をよじる。

『この汚い首飾りが、シャルハートに与えるエサだ。
 もう戦いを仕掛けて半日だ。
 ゲリラ戦術にも疲れる頃だろうし、こんな物を見せられたら気力はガクンと失せるだろう。
 そうしたら一気に飛びかかって……あとは好きにするがいい』

ドゥーロンはオークたちに言い含めると、
何十頭かでシャルハート狩りに出発させた。

「シャルハート……わらわに構わず、逃げ延びてくれ……」
族長エスカラータは、焼けるエルフの村を涙の向こうに見つめながら、
部下であり、大切な友である魔法剣士のために祈った。



族長エルフの弱々しい姿を、ダーク・エルフは勝ち誇った顔で見下ろしていた。
千年の嫌悪を重ねる、光と闇のエルフたち。
他の者には分からない、先祖からの人生をかけた確執である。

『さぁさぁ、オークたちよ!
 エルフの族長どのが、退屈のあまりによそ見をなさって居るではないか?
 お前たち全員で、もう一周、たっぷりと種付けして差し上げろ!』

呼ばれたオークたちは嬉々として集まってきた。
かたや族長エスカラータは、もう他人の心配などしている場合では無くなった。
100本はあろうかというペニスの林に囲まれて、族長は魂が消えそうな顔になる。

「じょ……冗談であろう?」

オークたちは族長の身体に手を伸ばし、
大きな乳房を揉みしだいたり、ラインの綺麗な太ももをなで回した。
オークが族長の陰部を開こうとしたとき、
彼女はたまらずオークに背を向け、ほふく前進で逃げ出した。

「たっ……助けて……あぐっ!?」

逃げた先にもオークのペニスが待ち受けていた。
族長はオークに髪の毛を掴まれ、鼻を摘まれた。
エルフの呼吸が詰まり、思わず口で息をしようとすると、その中にペニスをねじ込まれた。

「むぐぅーーーっ!?」

エスカラータは思わずオークのペニスを噛みつけた。
しかしオークのペニスは太い鉄塊のようで、エルフの細い歯の方が折れそうだった。
オークはエルフの髪を掴み直して前後に揺さぶり、族長の口で自分のペニスをしごき始めた。

「んぶっ、んぐぅーっ!? んんっ!!」

オス臭いペニスが口の中で暴れ回ると、族長はえづきながら苦悶した。
他のオークたちは、族長の様子を背後から見下ろしている。
苦しみ暴れるエルフの尻は、「犯して下さい」と言わんばかりに揺れていた。

ずぶっ、ずぷううううううっ……!
「ふんぐううぅーーーーーっ!!!」

エスカラータは後ろからも、オークに深々と貫かれた。
前後から二本のペニスで串刺しにされ、激しいピストンが始まった。






「んっ! んぅっ! んんぅぅーーーーっ!!!」
ずっちゅ、ずっちゅ、ずっちゅ、ずっちゅっ……

族長エルフの女体は、屈強なオークたちの間に挟まれ、押しつぶすように密着しながら犯されていた。
先ほどの乳揉み手綱を他のオークたちも真似してしまい、
エスカラータは乳房や尻肉をギュウギュウ握られながら膣穴を突かれた。

ぎゅむっ、ずちゅっ、ずぶっ、ギュウウウウゥッ!
「んぐおおぉぉーーーーーっ!!?」

乳房が、尻が、ボテ腹が、精液にまみれながら力任せに揉みつぶされる。
エスカラータは何度も犯され、射精され、
全身を精液でヌルヌルにしながらオークたちの肌とぬかるみ合った。

ぱんっ、ぱんっ、じゅっぷ、じゅぶっ、じゅっぷ、じゅぶっ……どびゅるるるっ!
「ん……お…………! お…………!」

溺れるまで胃袋に精液を流し込まれ、白目を剥くまで膣奥に子種を注ぎ込まれた。
そしていつしか、エスカラータは人形のように脱力し、
オークたちに揉み動かされながら、力なく揺れるだけの肉になっていた。



『よし、ここはもう良いだろう。
 私は外を回ってくるから、エルフを逃がさないようにだけ注意してくれ』
『ブヒヒッ! 人数分の鎖が来るまで、全員チ○ポで繋いでおいてやるブゥ!』

エスカラータが完全に潰されたのを見届けて、ドゥーロンは精液臭い大広間から立ち去っていく。
彼にとって、敵の大物は族長エスカラータ一人だけだった。
あとは細かいしらみつぶしを終わらせれば、村の占領はお終いだ。

大広間には、オークと女エルフだけが残されて、肉の宴会場に成り果てた。
ダーク・エルフが戻って次の命令を出すまでは、
オークたちには交尾しかやることが無く、またそれが、兵を産ませて増やすという軍務でもある。

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ……
「うぐっ、んっ、ううっ……」

ずちゅっ、ずぶっ、ずっぷ!
「許してっ、もう無理……!」

どびゅっ、びゅるるるっ……!
「嫌ァーーっ!! オークの子なんて孕みたくないぃっ!」

エルフとオークの戦いは、すでに戦いにすらならない一方的な展開だった。
やがて屋敷の付近には、村の各所で敗北した女エルフたちが、続々と連行されてきた。
彼女たちは一人残らず徹底的に凌辱されて、そのほとんどは陽が沈む前に妊娠させられた。

午後3時の時点で、女エルフの捕虜が80人ほどであるのに対し、
本営となった族長屋敷で待機しているオークは200頭ほども居た。
もちろんオーク兵は一頭一頭が絶倫であり、穴さえあれば一日に何十回と射精するので
女エルフはオークたちに奪い合いをされながら、孕んだあとでも際限なく凌辱された。

勝者と敗者は村の一ヶ所に集まって、互いの立ち位置を身体に叩き込むようにまぐわい続けた。
エルフたちを襲った戦火の事後は、ここから、とても長い一日として続いていく。






じゅぶっ、ぐちゅっ、ずぶっ、ずちゅっ!
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
びゅるっ、どびゅるるるるっ、びゅるるっ!

「んぐ……! おっ、おお……!!」

体中の孔という孔から精液を逆流させて、
エスカラータは白目を剥きながら痙攣していた。
大凌辱の中心点で、彼女は本当に百発以上の射精を受けた。

なんとか村を救いたい、
一族の長として、こんな結末は変えてしまいたい。
犯されながらそう思っていたエスカラータだったが、
オーク兵は出て行くどころか、何十頭の単位で屋敷の中に追加されていく。

この規模は、オーク軍ではなく魔王の正規軍だ。
真実を見抜いたエスカラータは、大きな絶望の中で気力が尽きて、ついに気絶した。
彼女が次に目を覚ました時には、すべての決着がついた後だった。