8章
光が奏の家に着てから3日目の夕日が沈む頃。
今日は奏は朝方少し外出しただけで殆ど家におり、檻に入ってる光を時折観察しながら読書をしていた。
光は今日もいつものようにいつ奏に犯されるのかと緊張しながら檻の中で待っている。

しかしその時は中々訪れず、このまま犯されないで済むという安心感と何か物足りないもどかしさが交差していた。
光が奏の方を見ても何も反応を返さず、無言のまま本のページをめくっている。
「あ、あの……か、なでさん……」
「何かしら?」
「い、いえ。なんでもないです……」
光が試しに奏に声をかけてみるが何て言ったらいいか分からず話が終わってしまう。
もしかしたら今日は本当に何もしないのでは……と思い始め、光は寂しさを感じていた。
ふと、奏が本を閉じて光のところまで歩き檻の鍵を開け光を出した。
光の心臓の鼓動が高鳴なり下半身のものは徐々に熱くなっていく。
「顔赤くしてどうしたの? もしかして期待していたの?」
正直に期待していると答えたいが、恥ずかしくて少しの間悩む。
でも否定してもし抱いて貰えなかったらと考えると怖くなり、光は赤く染まった顔をコクッと頷かせた。