5章
奏と光は少し休んだ後、ベッドから離れ大きな鏡の前に移動した。
元々、他の男子に比べ髪が長く華奢で女の子みたいな見た目に加え服装のせいで光は鏡を見た時、一瞬別人に見えた。
直ぐに自分だと気付き、鏡に映る姿を見た光は改めて自分の格好を思い知らされ恥ずかしさのあまり視線を逸らす。
奏は光に付いていた手枷で後ろ手に拘束すると、プレイ用のロープを持ってきて腕と胸が一体化するように縛った。
そして、リモコンで天井にあるフックを操作して光の上半身から伸びている縄を通した。
奏が縛られている光の片足を取るとバランスが取れなくなり身体は上半身を縛っている縄に吊られる形になる。
そのまま持ち上げた足を縛りあげ、上半身と同じように天井から伸びたフックに縄を通す。
一通り光を縛り終えた奏はリモコンを操作してフックを上げると、光は身体を少し折った状態で吊りあげられた。
「前を見て光。縛られて吊るされて……。この姿とても興奮しない?」
「――ッ!! やだ……っ! こんなの、こんなの……」
