4章 

 連休の初日、光は待ち合わせ場所の学校から奏の家に連れてこられた。
 普通の家の倍以上はある大きな家に奏1人で暮らしていると聞いて、光は驚くと同時に疑問に思った。
 しかし、理由を聞く暇もなく奏に風呂で身体を洗う様に言われ風呂場に案内された。
 風呂からあがると光の服がなくなっており、奏にいつもの女子制服と首輪を着せられる。
 そして光は奏に軽く化粧をされ部屋に案内された。
 「今日から光は、ここで過ごしてもらうわ」
 「――ッ!? 冗談ですよね」
 冗談ではない。と奏の眼を見ればすぐにわかる。だけど光がそう言いたくなるのも無理はなかった。
 大きめの部屋に案内された光の目の前にあるのは檻だった。人が入るには問題ない大きさだ。
 奏は光の首輪についているリードを引っ張り檻に導く。
 光は少し躊躇ったが、おとなしく奏の言うとおりに檻に入れられると奏は檻を閉め鍵を掛けた。


 自分の意思ではここから出るのはもう不可能になり、不安そうに奏を見上げる。
 「心配しなくても、ご飯の時とお風呂、それに光と楽しむ時は出してあげるからね」
 檻の中はふかふかのクッションが効いてて横になっても余裕な広さでむしろ快適と思える程だった。
 しかし、いくら快適でも檻には変わりないし、自分の意思ではここを出ることは出来ない。
 「ふふ、まるでとても可愛いペットを手に入れた気分だわ」
 奏が檻の中に手を伸ばし光の頭を撫でると、くすぐったそうにするが、嫌そうではなかった。
 「じゃあ、私はこれから学校の方へ行かなくちゃならないの。良い子にして待っててね」
 檻から立ち去ろうとする奏を思わず光は呼びとめる。
 「遅くはならないわ。もし何か困ったらそこのボタン押しなさい。でも悪戯に押したらダメよ」
 そう言って連絡用のボタンを教え、今度こそ檻から離れ部屋から奏の姿が見えなくなった。
 奏がいなくなった途端に光は寂しさに襲われる。
 何かないかと檻の中を探すが、連絡用のボタン以外には恐らく緊急用であろう携帯トイレしかなかった。
 試しに檻の扉を押してみるがびくともせず、隙間から手を伸ばしても空気を掴むだけ。
 「まだかな……」
 奏が帰ってくれば昨日の様に犯されてしまうのに思わず呟いてしまい首を振る。
 でもなぜか昨日のことを思い出し股間を熱くさせてしまう。
 「どうして……嫌なはずなのに……」
 おもむろにスカートの中に手を伸ばしショーツの上から自分の菊座をさする。
 でも直ぐにいけないと思い手を戻し身体を横にする。
 柔らかいクッションが心地良くうとうとし始め、やがて光の目蓋が閉じられた。
 …………
 いつの間にか寝てしまった光は頬に暖かい感触を感じ目が覚める。
 「んんっ……。か、な……でさん……?」
 「起きたのね。ふふ、やっと私の名前呼んでくれたわ」
 光が寝ている間に既に奏が戻ってきたようで檻の外から手を伸ばして頭を撫でていた。
 光は身体を起こし目をこすって檻の外を見るともう夕方なのが分かった。
 「あっ、ごめんなさい……」
 「どうして謝るのかしら? 光の好きな風に呼んで構わないわ」
 反射的に謝ってしまった光だったが、奏の方は光に呼んでもらえて嬉しそうだ。
 「それに謝るのは私の方。ごめんなさい、帰ってくるの遅かったみたいね。」
 奏は檻の鍵を外して光を外に出した。
 「とりあえずシャワー浴びましょ。光に着てほしい服があるの。その後は……ね?」
 その言葉にピクっと身体を震わせた光だが、股間の方は徐々に熱くなっていった。