その1
枯れ木に花を咲かせましょう、ってな具合で学園全体に魔力素をばら撒いて暫く。
百戦錬磨と名高いオールドオスマンや、キッチンの守護者であるマルトーを含めた全ての学園関係者の洗脳が完了。
魔力素の扱いも経験を積んで上手くなり、初対面の人間であっても短時間で性格を変えないまま、刻まれた常識すら変えられるまでになった。
学園を囲う塀から敷地内を隙間無く、それこそ尖った屋根の天辺まで全てを濃い濃度の魔力素で覆い尽くしている。
少し前にやってきたノットとか言う貴族も、シエスタにちょっかいを掛けていたので、実際に会うまでもなく魔力素で若い女への興味を無くしてやった。
当然ながら学園を出ても体内に残った物が思考を変え続け、ノットが持つ魔力を糧に、生きている限り影響を及ぼすのだ。
しかし、学園に居る人間全ての精神を操れる状況になっても、俺は性格だけは変えない様に気を付けていた。
理由は単純で、全員が同じ人形の様に動くのは詰まらないからだ。
やはり人は其々の性格と価値観が違っている事が一番大事。
何よりも犯す側として、性格や価値観を全て無視して無条件で従う人形では、暖かい道具で自慰をしているのと変わりない。
少し態度が柔らかくなったとは言え、相変わらずツンデレのルイズや、相変わらず胸の谷間を見せ付けて誘惑してくるキュルケ。
表面上は素直で気の良い元の性格を取り戻したシエスタ等、魅力ある美少女達を犯してこそ、この世界に来た甲斐があると思うのだ。
「ん……ふわぁ……ぁっと……。朝か」
目が覚めたのは、いつもと同じ石造りの部屋。
隣には、透けるキャミソールを着て、小さなローライズのショーツを履いたルイズが小さく寝息を立てていた。
アレだけ弄った胸はごく僅かに成長を見せており、パッと見は慎ましいままだが、触ってみれば確かに大きくなっているのを実感できる。
性器に関しても、幾度と無く犯されても形が崩れる事無く綺麗な割れ目を維持し、今はショーツに隠れているが柔らかい曲線を描いて布を下から持ち上げていた。
平和そうな寝顔を見ていてつい悪戯心が沸いた俺は、おもむろにキャミソールから透けている胸に手を伸ばす。
「んっ……くぅ……すぅ……」
小さな胸の頂点にある小さな乳首を指で突けば、プニッとした柔らかな感触と共に指先が胸の中へ沈む。
奥には肋骨の感触があり、その向こうには生きている証でもある心臓の鼓動が脈打っていた。
手から力を抜いて乳輪の縁を撫でるように指を這わせると、薄いキャミソールがつられて動き、乳首を布で擦る微かな感覚がルイズに送られる。
「ん……ふぁ……」
性感帯でもある乳首を刺激された所為で、ルイズの寝息に小さな嬌声が混じり始めた。
普段から何かに付けて犯し、軽くても身体を弄っていたお陰で、ルイズの身体は少しの刺激でも即座に性的な反応を返す。
指先に感じる乳首の抵抗は徐々に硬さを増していき、弄っている方だけがキャミソールを押し上げた。
平和そうな寝顔を浮かべていても、胸はシッカリと興奮を示し、無垢な雰囲気に淫靡な空気を僅かに滲ませる。
そして、俺は手をルイズの下半身へ移動させ、ショーツの上から大陰唇を触った。
「ふっ……んっ……くぅ……ふぅ……」
軽く押せば胸よりも柔らかな感触が左右に広がり、ショーツを巻き込みながら秘裂の中へ指が減り込んでいく。
そのまま上下に指を動かせば、布の向こうに小陰唇の感触や包皮に隠れた淫核の突っ掛かりが感じられた。
大陰唇の中心辺りでも膣口に指先が食い込み、少し出し入れを繰り返すだけでルイズは腰をピクピクと震えさせる。
「んっ……ぁっ……」
平和そうな寝顔が股間を弄られる程に、眉が切なそうにひそめられた。
ベッドの上に力無く放り出されていたルイズの手も、ゆっくりと胸へ上がって薄いキャミソールを握り締める。
指先であっても膣口に出入りを繰り返される刺激は、確かな快感となって睡眠中のルイズを攻め立てた。
ショーツには愛液が染み込んで、白かった色が灰色に変わる。
相変わらず俺の腕の中にすっぽりと入ってしまう小さな身体を小刻みに動かし、股間からの刺激で全身を赤くして腰をうねらせる。
「ぁぅ……んん……ふぅっ……!」
色っぽい吐息が大きくなると、指先が食い込む秘裂からの愛液が、クチュクチュと音を立てる程度に量を増してきた。
そろそろショーツを捲って直接膣口を弄ろうとするが、指を動かす前に寝ていたルイズが目を覚ましてしまう。
「ふぁっ……?」
うっすらと目を覚ましても、寝ぼけ眼のルイズの思考は現状を理解できていない様子。
しかし、鼻先が接触しそうな距離に俺の顔があり、股間の違和感を受けて、即座に自分が何をされていたかを察知した。
「なっ!?」
身体を密着させる距離だった俺から素早く離れたルイズは、ベッドの端へ素早く移動し、自分の股間を一瞬だけ確認して愛液で色が変わっているのを確認する。
更に、弄る対象を失って空中に止まっていた俺の指に光る愛液を見て、顔を真っ赤にしたと思えば、勢い良く指を突き付けて俺の行動を責めてきた。
「あ、あんた! 寝てるご主人様のオマ○コを弄るってどういうことよ!?」
ルイズには女性器の事を『オマ○コ』と言う名前であると教えてある。
しかし、性的に知識が乏しい所為で別名を教えられても卑猥と感じず、精々『へぇ、そんな名前もあるんだ』的な感じで普通に呼び名を変えた。
俺としては恥ずかしい表情を浮かべてほしかったが、平然と言っているルイズも存外悪くは無い。
「そろそろ起きる時間だろう? だから、肩を揺する代わりに弄って見たんだよ」
「い、いつも通りに起こしなさいよ!」
「何言ってんだよ。肩を揺さぶって起こしたらいつも不機嫌そうにするだろ」
「それは! あんたが、乱暴にするからでしょう!」
実際、ルイズの起こす時は結構乱暴に肩を揺さぶっているのかもしれない。
何せ、力の抜けた頭がグイングイン動くのだから……。
流石に最近はルイズがムチ打ちにでもなったら、鞭を打たれなくなった俺も困るので手加減はしている。
「だから、今日は趣向を変えてだな――」
「なら、オマ○コを弄るんじゃなくて他のにして!」
「分かったよ。考えておく」
「本当に分かってるんでしょうね……?」
一通り朝の遣り取りを終えたルイズは、ベッドを膝立ちで歩いて俺の横を通り、床へ降り立った。
それからクローゼットを開けると、ベッドに座っている俺をチラッと見てから制服を取り出す。
以前なら俺に「あっちを向け」等と、着替えを見られるのを嫌がっていたものの、今では比較的平然と着替えをしていた。
それでも、顔を赤くする初心な反応は未だに健在で、何度見ても見ていて楽しい光景だ。
「…………」
「…………」
無言で静かな部屋の中で、ルイズがキャミソールに手を掛ける。
裾から一気に捲り上げると白い腹が出て、そのすぐ後に小さく膨らんだ胸が露出した。
ルイズが眠っている時に弄っていた乳首は秘裂からの快感も残っているのか、横から見ればしっかりと尖って高さを維持している。
ショーツ一枚だけになったルイズの身体は、余り成長を見せていない。
しかし、先ほど触った胸だけは確実に大きくなっており、ルイズの姉であるカトレアを思い出せば、将来は期待できると思いたい。
母と一番上の姉の平坦な胸に負けないで欲しいと、切に願う。
「んしょっと……」
そんな俺の考えを知らないルイズは、ショーツ一枚のままでクローゼットから制服を取り出した。
キャミソールを脱いでから下着も付けずに、白く清潔感のある長袖の上着に腕を通し、ボタンを閉めていく。
ブラウスが少し小さい所為でボタンを閉めるにつれて生地が身体に密着し、乳首どころか胸の形すらハッキリと浮かび上がらせた。
前に無意識の状態で着せた制服だが、今はルイズが自分の意思で着ている。
少し暖かい季節と言う事もあり、キャミソール程ではないが生地も薄い。
ルイズは元々肌が白いので白のブラウスからでは肌が透けても目立たず、唯一、乳首のピンク色だけが透けて見えた。
全てのボタンを閉め終えると、一度身体を手で撫でてから皺を伸ばし、今度はスカートと靴下を履く。
下半身はいつも通りに短いミニスカートで、少し身体を動かせば愛液に塗れたままのショーツがチラリと見えた。
そして、マントを付けて杖を持ったルイズは、顔に赤みを滲ませながら俺へ向き合う。
「さて、それじゃ、朝食に行きましょうか」
「ん、分かった」
尖ったままの乳首を浮かび上がらせる胸を張って言うルイズの姿は、何処と無く隠微な雰囲気が漂っていた。
たとえ過去に身体を犯したとしても、新鮮な気持ちを失わせないのは、原作で言うヒロインの面目躍如か。
ルイズの先導で部屋から出た途端、斜め向かいの扉から図ったようにキュルケが出てきた。
「は~い、ダーリン。偶然ね」
「ツェルプストー! 毎日毎日なんで同じタイミングで出てくるのよ!」
「あら、ヴァリエール、居たの? 胸も背も小さいから気が付かなかったわ」
「む、むむむ、胸は関係ないでしょ!」
実は言うとルイズを起こす時間帯はある程度決まっている。
キュルケの部屋はルイズの部屋から近いので、決まった時間にキュルケが外の音を注意深く聞いていれば、ルイズが部屋を出たタイミングを計るのは簡単だろう。
扉自体は厚いものの、廊下に響く音を完全に遮断する事も出来ない。
前にキュルケを強制的に発情させて犯した時から、キュルケは何かに付けて俺へ性的な意味でアピールを仕掛けてくる。
ルイズが近くに居ればその度に一悶着起こるが、決まってたいした騒ぎにもならない。
ちなみにキュルケの制服もルイズのようにサイズが小さく、胸が今までよりも強調されている。
前は見えなかった乳首と乳輪が浮かび上がり、張り付く生地が巨乳の厭らしさを上げた。
更には褐色である肌は白いブラウスの下からうっすらと透けており、もはや上半身裸であるのと余り変わらない。
そうなれば他の男子生徒や教員が少なからず興奮しそうでも、そこは魔力素のお陰で完全な無関心を貫かせている。
キュルケは周りの反応が薄い事に不満を抱いていそうだが、これは単純に俺の独占欲の結果なので我慢して貰いたい。
「ほら、ダーリン、ヴァリエールなんて放って置いて一緒に朝食を楽しみましょ?」
枝垂れかかる様に俺の腕を胸の谷間に埋めたキュルケ。
「ツ、ツェルプストー! その下品な胸をしまいなさいよ!」
「あら、残念ねぇ。私の胸はこれ以上小さくする事なんて出来ないのよ~。おほほほ」
「ぐぐぐっ……!」
悔しそうに自分の胸を触ったルイズは、キュルケには何を言っても無駄だと判断して俺の手を掴んで食堂へ向かう。
身体を引っ張られれば俺の足は自然と進み、腕に張り付いているキュルケも付いて来る。
「ふん! ほら、ちゃっちゃと行くわよ!」
「おぅ」
「あぁん、ダーリン、待って」
「あんたは付いて来るな!」
「どうせ、私も食堂に行くんだから道は一緒でしょ」
「時間をずらして行きなさいよ!」
「いやよ。起きて最初に見る顔はダーリンって決めてるのよ」
「知らないわよ!」
威嚇を繰り返すルイズはシッカリを俺の手を握り、絶対に離さないとばかりに力を入れてくる。
たいして痛くなく、この小さなルイズの手から感じるのは確かなデレだった。
食堂へ着いても俺はキッチンで賄い料理を食べるので、貴族用の食堂の前に着くと別れなければならない。
「んじゃ、俺も朝飯を食って来るよ」
「あんたも貴族用の食堂で食べれば良いのに」
「そうよ、ダーリン。私が『あ~ん』ってしてあげるわよ?」
「ツェルプストー!」
「あら、怖い」
魔力素の洗脳効果でルイズやキュルケ達以外の他の貴族も、平民の俺に対して何か言ってくる事は無くなっている。
いちいち煩わしい文句を言って来ない様に、魔力素で学園を覆った時、最初に手を打ったのだ。
「俺は朝からあんな脂っこい物は食べない主義なんだよ」
「そうなの? ダーリン」
「あんた、妙な所で規則正しい生活を心掛けるわよね」
「健康な身体が資本だからな」
「あっそ」
実際、女を犯すにも体力は居るので、健康な身体の維持は何気に大切。
俺の答えを聞いたルイズは興味無さ気に返すと、サッサと食堂へ入ってしまった。
残されたキュルケはからかう相手が居なくなった事で、俺への露骨な誘惑も打ち切る。
「それじゃ、私も健康な身体を維持する為に、朝ご飯を食べてくるわね」
「おぉ、またな」
「えぇ、授業で会いましょう」
マントの上からでも分かる魅力的で大きな尻を左右に振りながら、ルイズの後を追う様に食堂へ入るキュルケを見送った。
俺はいつも通りにキッチンへ向かい、この世界に来てスッカリ習慣となった賄い料理を朝食として楽しんだ。
△
気が向いた時ではあるが、朝の授業には俺もルイズと共に出る事にしている。
と言うのも、俺自身が魔法を使えなくても、魔法の授業と言う物は大変興味を引かれるのだ。
元居た世界で常識とされていた物理法則が、根底から覆される光景はとても面白い。
朝食が終わって少しの休憩を挟んだ後の、今日最初の授業。
途中で合流したルイズとキュルケを伴い、教室へ入った。
「ルイズ、あんた何処に座るの?」
「何よ、ツェルプストー。何処でも良いでしょ」
「私はダーリンの隣だから、事前に教えてくれないと困るわ」
「私の使い魔よ!」
赤い髪を色っぽく掻き上げながら言うキュルケに、朝から何度目かになる言い合いが始まる。
しかし、今日は他のキャラに手を出してみようと企んでいるので、近くで煩くされるのは困るな。
「ルイズ、今日は離れて見守っててやるから、たまにはキュルケと授業を受けろよ」
「えっ!? 嫌よ! 何でこんなのと!」
「こんなのって流石に酷くないかしら?」
然程、傷付いていない様子のキュルケはジト目でルイズを睨むが、ルイズも負けずに睨み返した。
このまま放って置いては話も進まないので、ついでとばかりに教室に居る生徒達全員を含めて魔力素による命令を下す。
「ルイズもそうだけど、キュルケも『授業中は俺が何をしていても気にしないで、授業に集中しろよ』」
「……分かったわよ」
「そうねぇ、好い加減真面目に勉強しないと不味いかもしれないわね~」
結局、俺と別れて座る事になるルイズは不満そうにしながらも承諾し、キュルケは普段の授業を受ける態度を思い出して微妙な表情を浮かべた。
他の生徒達の顔も『何言ってんだこいつ』的な視線を俺へ送ってくる。
それでも生徒達を汚染した魔力素の情報では、確かに命令を認識したと感じた。
「はい、授業を始めますので、席に付いて下さい」
良いタイミングでやってきた名も顔も知らない教師にも同様の命令を下してから、俺はルイズから適度に離れた場所へ座った。
俺の周りには適度に人が座っておらず、ある程度の運動も出来そうな空間が教室内に出来ている。
そして、俺は行動を開始した。
「モンモランシー、こっちに来るんだ」
「へっ!?」
目を付けていたのは、金髪でロールを巻いた長い髪が特徴のモンモランシー。
前に香水のビンを発見した時に草むらへ蹴り飛ばした所為で、ギーシュとの決闘イベントは無くなっていた。
それに伴ってギーシュから繋がる交友関係で知り合うモンモランシーとの顔合わせも出来ておらず、俺は当然ながら、クラスメートのルイズですら完全な他人のまま。
ルイズの様に悪い意味で目立つ事は無く、キュルケの様に男からの支持がある訳でもない。
普通にクラスメートである女子の輪に居て、完全に普通のキャラでもあるが、癖の強いヒロイン達の相手をしていると、この普通さが癒しになってくる。
原作ではヒロインとまでは行かないものの、物語に深く関わるキャラクターで、間違いなく美少女。
手を出さないのは勿体無いだろう。
しかし、不思議なのはギーシュだ。
原作の様に決闘イベントで関わっていないにも拘らず、原作と同様に浮気がばれてしまい、下級生とモンモランシーに振られている。
モンモランシーには香水のビンを無くした事を攻められ、近くで聞いていた下級生が出てきて浮気が発覚し、結果的にどちらからも愛想を尽かされた。
げに恐ろしきはギーシュが辿る運命よ。
「な、何よ、これ!? どうして身体が!?」
人知れず、ギーシュの運命を哀れんでいる間に、指名されたモンモランシーは自分の意思に関係なく、身体が勝手に俺の命令を実行している状態で近付いてくる。
授業中であるが、事前の命令によって教師を含めて授業に集中しているので、モンモランシーが立ち上がっても誰も気にしない。
「あ、あんた! 私に何の薬を盛ったのよ!!?」
身体が勝手に動く恐怖に顔を引き攣らせたモンモランシーは、貴族然とした態度で問い詰めてくる。
モンモランシー自身が魔法薬に精通している為、自分を襲った異変が薬の所為ではないかと思い立ったのか。
「何も盛っていないけど、俺の言う事は絶対なんだよ」
「な、何よそれ!? わ、私に手を出したらギーシュが容赦しないわよ!」
「残念。俺は公爵家のルイズの使い魔だから、生半可な地位ではビクともしないよ」
「ぐっ……!!」
原作の知識ではモンモランシーの実家は水の精霊の機嫌を損ねた事が原因で、爵位を落とされていた筈。
その影響は経済にも出ており、仕送りが少ないと言う理由でも魔法薬を作っていたと記憶している。
正直に言ってルイズの実家がどんな地位にあっても俺に直接の関係は無いが、モンモランシーにとっては効果の在る脅し文句になった。
「ちょっと、ヴァリエール! あんたの所の使い魔、何とかしなさいよ!」
「…………」
「ヴァリエール! 聞いてるの!?」
「…………」
首から上を回してルイズに怒鳴っても、肝心のルイズは授業に集中している。
しかも、声を荒げても誰も見向きしない状況を認識したモンモランシーは、流石に教室を包む異変に気が付いた。
「ど、どうなってるの!?」
「無駄だよ。今日は授業に集中しろと言ってあるからな」
「なっ!? さっき言ったのが原因なの!?」
「そうだよ」
「で、でも、何で皆あんたみたいな平民の言う事を聞いてるのよ!?」
「それは魔力素とか言うのが原因でなぁ……」
「はぁ!?」
アッサリとネタ晴らしをすると、心底驚いた様子を見せるモンモランシー。
身体を操られ、クラスメートも支配済みだと聞いて本人は驚くのに忙しかったものの、シッカリとした足取りで俺の傍へ到達する。
「わ、私に何をさせようって言うのよ!?」
恐怖心の中で精一杯気丈に振舞うが、そんな態度さえ俺の興奮を高める材料にしかならない。
「一先ず、スカートを上げてパンツを見せろ」
「な、何言ってるの!? そんな事――」
拒否の言葉を最後まで言い切る前に、モンモランシーの身体は俺の命令通りに動き始めた。
ゆっくりでも、焦らされると思わない程度の速さで腕が動き、スカートの裾を掴む。
「ひっ!? ど、どうして!? 止まって!」
モンモランシーがいくら腕を止めようと力を入れても、支配された身体は本人の思い通りには動かない。
そして、曝け出されたのは黒いストッキングに薄っすらと透ける白のショーツ。
「いや!!」
□
伸びたストッキングの向こうに見えるのは、お洒落そうな生地で如何にも女の子らしい物だった。
股間の隙間では大陰唇がクロッチを盛り上げ、厭らしい丘を作り上げる。
モンモランシーは辛うじて自由になる首を何とか動かしながら、俺から顔を背けた。
そんな、ある意味斬新な反応を見せられて興奮が大きくなった俺は、モンモランシーから見える様に指を股間へ近付ける。
「ひっ!? やめて! 触らないで!」
「駄目だ」
指先に感じるのは、過去に何人ものバリエーションを味わった大陰唇の柔らかさ。
胸以上に柔らかく、ストッキングとショーツの上からでも指先を暖かな感触が包み込む。
少し力を入れるだけで二枚の生地が秘裂に食い込み、隠されていた割れ目が浮かび上がった。
「ひぅ!?」
女として一番大事であり、結婚する異性以外には秘匿するべき箇所を触れられた嫌悪感で声を引き攣らせるモンモランシー。
顔色は羞恥に染まっているものの、恐怖で青ざめている様にも見えた。
秘裂に食い込んだ指先を小さく前後に動かし、淫核がある辺りへ刺激を送る。
「んっ!? や、止めて!」
包皮に包まれている淫核の感触は、興奮していない乳首と同じ位に感じた。
爪の先に引っ掛かけながら刺激を繰り返し送れば、命令のままに立っているモンモランシーの足が震える。
十分に大陰唇の感触を楽しみ、俺が興奮を溜め込んだ所で次の命令を下す。
「それじゃ、次はパンツを脱ぐんだ」
「えっ!? ひっ! いや!」
いくらモンモランシーが俺の命令を拒否しようとも、身体は淡々と実行に移していく。
スカートを持ち上げていた手はストッキングごとショーツの横を摘むと、躊躇無くスルッと降ろした。
ショーツを掴んだ所為でスカートが下半身を隠す役割を再び果たしても、下がったスカートの中から降ろされる掴まれたショーツが現れた事で、一気に卑猥な格好になる。
ただでさえ授業中の教室でショーツを下ろす非日常の光景は、制服を着ているだけのモンモランシーから性的な雰囲気が溢れ出ていた。
太股の辺りまでストッキングとショーツを下ろしたモンモランシーの腕は、命令を実行した事で腰の横で待機状態になってしまう。
「ひぅ……もう、止めさせて……!」
「駄目だ」
哀願の声を一蹴しながらモンモランシーの顔を確認して見れば、羞恥と、平民の俺に良い様にされている情けなさで泣きそうになっている。
目尻には涙が溜まってきているが、貴族としてのプライドが言葉だけは気丈に振舞わせた。
「くっ……あんた、絶対に許さないわ……!」
「ルイズの実家は公爵家だぞ」
「私の魔法薬の知識を舐めない事ね。ばれない様に始末する方法なんていくらでもあるのよ!」
「そうかい。それは怖いなぁ」
「うくっ……」
精一杯に脅しても、俺が一切引く気が無い様子に歯噛みするモンモランシー。
「怖いから、ちょっとそこの机に腰掛けてオナニーをしてくれよ」
「なっ!? 何ですって!?」
俺の命令に驚愕して聞き返すモンモランシー。
意思がどれだけ驚いても、身体だけはシッカリと命令を理解しており、言われた通りにすぐ後ろにあった机へ軽く腰掛ける。
そして、足を肩幅に開くと、股間へ向かった手がスカートを捲り上げた。
「や、止めさせて!」
「もっと俺が見易いようにしてくれよ」
「あぁ! 駄目!」
若干、蟹股気味に開かれた足の付け根から見えるモンモランシーの最も大事な箇所。
先程俺が指を食い込ませた大陰唇は脚を開けた事で少しだけ広がり、薄暗い影の中に秘裂の中で収まっていた膣口が見えた。
秘裂のすぐ上の下腹部では、本来なら陰毛が生えていても可笑しくはないが、手入れをした様子も無く、産毛が生えている程度の綺麗な肌をしている。
「……まだ生えていないのか」
「し、知らないわよ!」
呟く様に言ったが、モンモランシーにはシッカリと聞こえていたらしい。
顔を真っ赤にして返してくる。
「それじゃ、早速オナニーを始めろ」
「うぅ……! 止まって……!!」
モンモランシーも何とか腕の動きを止めようとするものの、俺の命令を実行する腕は綺麗な女の子らしい細い指を大陰唇へ触れさせた。
「んぅっ!!」
手入れされた爪の先が軽く秘裂の中へ進入し、小陰唇の間を通って淫核を包む包皮を引っ掻く。
俺がショーツの上からやった時以上に力が込められている様子で、数回引っ掻いた後に親指と人差し指で摘んだ。
くりくりと捏ね回し、慣れた様子でモンモランシーが自分の身体へ性的な興奮を送っていく。
「んっ!? ふぁっ!? や、止め……っ!」
俺がモンモランシーの痴態をニヤけながら観察していると、淫核を弄っていない方の手が下がっていたスカートの裾を捲り上げ、ウエストの部分に巻き込ませて股間を丸出しにした。
そのまま上へ移動した手はブラウスの胸の部分だけボタンを片手で外し、手が入る隙間を確保すると躊躇い無く中へ手を入れる。
「ひゃぅっ! んぁっ!」
ブラウスの中をもぞもぞと動き出した手は決して激しい動きとは言えないが、モンモランシーが唯一自由になる頭を振り上げさせる程度には快感を送っていた。
盛り上がる布の動きから考えるに、指先を使って乳首を重点的に摘んでいるらしい。
指の動きが乳首の周りを一週回る毎に、モンモランシーの嬌声は大きくなる。
「ひぁっ! んふっ! 駄目! ぁぅっ!!」
自分の意思でする自慰と違って、遠慮の無い動きが身体の敏感な箇所を刺激してくるので、快感に引っ張られる形でモンモランシーが喘ぐ。
淫核が弄られていた秘裂からが愛液が流され、既にグチュグチュと厭らしく音を立てていた。
教室の中では相変わらず真面目な授業が進められ、誰もモンモランシーの行動に見向きもしていない。
愛液を十分に纏わり付かせた人差し指が秘裂の中を下がると、膣口へ僅かに指を差し込んだ。
「ふぁっう!? あんぁ!」
第一関節までを咥え込ませ、細かく出し入れを繰り返して擬似的に犯されている刺激を受け取るモンモランシーの身体。
親指は包皮から顔を出した淫核を左右に弾き、快感を大きくしていく。
胸を弄っている手も、ブラウスのボタンを首から胸のすぐ下まで外して左右に開き、ブラを捲り上げて胸を晒した。
「ひぁっ! 駄目! 見ないで!」
モンモランシーの意思に関係なく露出した胸は、白く透き通る肌をしている。
乳首の色は薄いピンク色だが、興奮で赤みを増しているようにも感じた。
ピンと硬く尖った乳首を指先が弾けば、程好い大きさを持つ美乳が柔らかく揺れる。
何度か指の腹で押し潰しながら捏ねた後には、淫核と同じ様に強く摘み、同時にモンモランシーは高い嬌声を漏らした。
「んふぁっ! んっ! うくぅっ!!」
恐怖を浮かべていたモンモランシーの顔は性的な快楽で赤くなり、目は虚ろになって遠い所へ視点を合わせる。
身体から送られる快感で思考は白く塗り潰され、もはや俺が見ている事にも気が回っていない様子だった。
モンモランシーの秘裂から溢れ出た愛液は、ピクピクと震える細く白い太股を流れ、下になっていたマントを濡らす。
そして、指の動きが一段と早くなり、いよいよ絶頂へ上っていく。
「あっ! あぅっ! んくっ! も、もう、ひぐうっ!!」
愛液に濡れるモンモランシーの太股が激しい痙攣を始め、机に乗っている腰が上下に震える。
快感に染まっていた顔では目が瞼の裏へ回り、嬌声を絶えず漏らす口からは舌が食み出ていた。
激しさを増していた性器と胸を攻める指の動きがピタッと止まったと思った瞬間、モンモランシーは乳首と淫核を強く摘んだ。
「んひぃっ!?」
震えるモンモランシーの腰の痙攣は一気に激しくなり、指を差し込んだままの秘裂からは潮を噴き出す。
俺の命令で実行された自慰は、普段している遠慮が一切無い所為で、大き過ぎる快感がモンモランシーの思考を犯していく。
誰も居ない俺の周りにはモンモランシーから放たれる発情した女の匂いが強まり、俺の興奮も大きく高まった。
「んひぅっ……! ひっ……! んんっ……!!」
絶頂で硬直した上半身とは違って、痙攣を繰り返しながら潮も噴くモンモランシーの下半身は、少し時間が経てば徐々に動きも収まってくる。
胸を曝け出して白目を向きながら舌を口から食み出させ、ストッキングとショーツを膝まで降ろされた状態でスカートが捲られた下半身はカクカクと卑猥に動く。
俺がさせて置いてなんだが、貴族の織女とは思えない卑猥な格好と動きだ。
教室の片隅で激しい自慰をしている美少女に気を取られないで進められる授業は、中盤に差し掛かっていた。
「マントを外して俺の上に座れ」
「ぁっ……ぁぅ……」
首から上は絶頂の余韻で力無く俯いているが、俺の命令を受けた身体はキビキビと動いてマントを外す。
その間に俺もズボンを脱いでおき、モンモランシーの自慰を間近で見た興奮で反り立つ陰茎を開放する。
机から立ち上がって俺へ近付いてきたモンモランシーが、座り易い様に身体を引いて固定されている机と椅子の間に空間を作った。
スカートは自慰の最中にウエストの部分で捲り上げられているので、立っても愛液に塗れた股間は隠されない。
椅子と机が固定されている所為で少し入り辛そうにしながらも、モンモランシーが隙間に移動してくると、俺のすぐ目の前に尻がやって来た。
まさに目と鼻の先にあるモンモランシーの尻は小さくて形も大変良く、肌も綺麗なもの。
その綺麗な尻を揺らしながら何とか俺の膝の上に移動してきたモンモランシーの身体は、普通に椅子へ据わる様に腰を下ろしてくる。
下には当然俺の反り立つ陰茎が待ち受けており、尻が近付けば自然と濡れた大陰唇に鈴口が食い込んだ。
「ひぐっ!?」
自分の性器に得体の知れない熱くも固い感触を受けたモンモランシーは、絶頂の余韻から思考を引き戻され、悲鳴を漏らす。
そして、恐る恐る自由になる首で後ろに居る俺へ振り向き、視線を降ろした。
「っ!? いや! それだけは駄目よ!!」
自分の尻の下に俺の裸の下半身があり、大陰唇に受けた感触で何が当たっているかを察知したモンモランシーが、ショーツを脱がせた時以上に拒否を示す。
しかし、モンモランシーの身体は一切止まる事無く俺の命令を実行していき、遂には亀頭が膣口へ減り込んだ。
「んぐっ!!」
処女の締め付けがあっても一度絶頂に達した事で適度に解れた膣口は、愛液の滑りが加わった所為で入り込もうとする亀頭の動きを拒絶できていない。
モンモランシーの身体が俺の膝の上に降ろされる速度は速くないので、じわじわと膣口を広げていく。
徐々に減り込んでいく亀頭から送られる膣口の拡張感は、モンモランシーに呻き声を上げさせた。
「ひぎぅっ!!」
亀頭がぬるりと入り込む感覚は俺に快感として送られ、陰茎は更に硬くなってしまう。
変化としてはごく僅かであっても、狭い膣口を広げられているモンモランシーは敏感に感じ取る。
「んくぁっ! 大きくっ!? 駄目! 裂けるぅ……っ!」
「大丈夫だって、赤ん坊はこれよりも太いんだからな」
「そ、そんなのは良いから! 止めさせて!」
「それじゃ、一気に腰を降ろしてみようか」
「い――」
そして、モンモランシーが短い拒絶の言葉を言い切る前に、降りて来ていた腰は俺の太股へ落とされた。
「あっ…………!」
亀頭だけが生暖かい大陰唇に挟まれ、膣口の締め付けを受けていたと思えば、一気に竿の根元付近までズルリと滑る感覚が広がり、膣壁に包み込まれる。
途中にあった筈の処女膜は呆気無く破り去られ、鈴口は子宮口を突き上げた。
モンモランシーは処女を失った上に、狭かった膣内を無理矢理広げられた衝撃で、頭を振り上げて軽く意識を飛ばす。
陰茎は根元まで入っていないのは、モンモランシーの身体が少女の域を超えていない証とも感じ取れる。
太股に辛うじて接触しているモンモランシーの若く弾力がある尻は、興奮を更に高める要因となった。
「あぐぅっ!?」
飛ばしていた意識が戻ってくると、流石に衝撃が強過ぎてモンモランシーの自由にならない筈の身体が、意思を反映したように強張る。
広げられるだけだった膣壁は突然侵入して来た異物に混乱して強い締め付けを繰り返し、胎内の奥から膣口へヒダが波打って陰茎を押し出そうと蠢いた。
どれだけ拒否してもモンモランシーの身体が真上にあるので、膣壁の力だけでは陰茎は全く動かず、膣壁の抵抗は単に陰茎を強く締め付けて舐めるだけ終わる。
十分すぎる愛液に塗れたヒダが興奮で張った陰茎の表面をヌルヌルと蠢く感触は、俺の快感を高めるばかりだった。
「んぐぅ……く、苦しい……!」
モンモランシーが子宮口を突き上げられた感覚で呻く。
首から下は姿勢良く俺の膝の上に座っているが、首から上はぐったりとしていた。
陰茎を包み込んでいる膣壁も波打つ動きは小さく、締め付けばかり強いだけ。
精液を吐き出すには少し刺激が足りないと思った俺は、おもむろに手をモンモランシーの前へ持っていった。
「ひぅっ!? 今度は何をする気なの!?」
「気持ち良い事だよ」
「もう十分でしょ! 止めさせてよ!」
「まだ、精液を出してないから駄目だよ」
「せ、せいえ……、中に出す気!?」
「そうだけど?」
俺が過去にも当たり前にしてきた事を言えば、モンモランシーは肩越しに振り返りながら目を見開いて驚く。
「嫌よ! 止めて! 今すぐ抜いてよ!」
「そんなに邪険にするなよ」
首から上で必死に抵抗を試みるモンモランシーを置いて、俺は曝け出されている胸へ手を持っていった。
そして、指を目一杯広げて鷲掴みにすると、全体を揉み解していく。
「んひぅ!? や、止めて!」
平常な状態を触ってはいないが、心成しか弾力が強い気がした。
掌の中心には硬くなった乳首の感触があり、指を動かせば胸全体が動いて乳首すら形を変える。
「まだ、乳首が硬いな」
「んぁっ!? つ、摘まないで!」
確認するように親指と人差し指で摘むと、興奮で尖って敏感になった乳首は少し力を入れるだけでモンモランシーへ快感を送り、拒絶の言葉に快感が含まれた。
コリコリと乳首を捏ねれば、破瓜の衝撃で止まっていた愛液も早々に分泌を再開させ、拒否とは違う動きで膣壁がうねる。
「んぃぅっ! ひんっ! だ、駄目よ!」
「上下に腰を動かすんだ」
「ひっ!? 止めさせて!」
未だに諦め悪く哀願を繰り返しても、モンモランシーの身体は淡々と俺の命令を実行に移し、快感で震える腰を持ち上げた。
ヌルヌルの膣壁に扱かれる陰茎には大きな快感が追加され、精液の充填も早くなる。
張ったカリにもヒダが積極的に抵抗を示しては強く締め付けた。
既にカウパー液すら鈴口から漏れ、膣壁から滲み出る愛液を掻き出す代わりに陵辱の証を残す。
俺の太股から白く小さな尻が上がり、愛液に塗れた竿が膣内から出てくると、空気に触れて冷たい感覚が陰茎に感じられた。
「んぐぅ……!」
処女を失った直後の膣内をカリで引っ掛かれ、消えていく異物感で声を漏らすモンモランシー。
強い締め付けで陰茎が出て行けば、鈴口の先でヒダが即座に隙間を埋めた。
そして、カリが膣口を胎内から押される感覚を受けたモンモランシーの身体は、俺が何も言わなくても再び腰を降ろしていく。
「んふぁぅ……!」
モンモランシーが最初に感じていた痛みは既に無くなっており、乳首からの快感を呼び水にして、膣内の刺激をも快感として受け取る。
腰が降ろされれば、モンモランシーは膣内が広げられる刺激に甘い声を吐き出した。
「あふっ、うぅん…………」
モンモランシーが意識から快感に染まった事で、身体の反応も陰茎を締め出そうとしていた膣壁が陰茎の表面へ張り付き、強く圧迫を加えながらも奥へ引き込もうとしてくる。
ジワリと下がるモンモランシーの尻が俺の太股に接触すると腰の動きは止まり、鈴口は少し固い感触の子宮口を持ち上げた。
陰茎にはヒダが蠢きながら竿からカリの凹みまで隙間無く這い回り、積極的に絡み付いてくる。
指で弄っている乳首も心成しか固さを増し、摘み易くなっていた。
乳輪から指の腹を這わせて肌へ触れる程度の軽い刺激を送り、乳首の頂点へ到達するとスイッチを押すように正面から乳首ごと押し込む。
余った指で胸全体を揉み解し、モンモランシーの美乳を味わっていく。
「んぁぅ……、ふっ、うぅ……、んんっ……」
モンモランシーはゆっくりと動く腰に合わせて嬌声を漏らし、緩やかだが確実に押し寄せてくる快感に浸る。
しかし、俺としてはその動きでは満足できず、次なる命令を出した。
「もっと早く腰を動かすんだ」
「ぁ、へっ!?」
「気持ち良くなるなら遠慮なく動け」
「っ!? 駄目、えぇ!」
モンモランシーは自慰をさせた時の激しすぎる、遠慮の無い絶頂が再び襲ってきそうな命令を聞いて、静止の言葉を言い放つも既に遅く、モンモランシーの身体は勢い良く上下に動き始める。
股間ではグチュグチュと愛液が掻き混ぜられる音が授業中の教室に響き、クラスメート全員の耳に入った。
それでも真面目に勉強を続ける生徒と教師は、視線すら寄越さない。
揉んでいる胸はモンモランシーが上下に動く所為で、手を重ねていても激しく揺れる。
そこそこ手からの快感を堪能した俺は、陰茎からの快感に集中しようと、モンモランシーの腰を掴んでピストン運動の補助をした。
「ひぅっ! あぅっ! んくぁっ!!」
膣内をカリで削られ、子宮口を断続的に突き上げられる快感は、モンモランシーに嬌声を絶え間なく吐き出させる。
上下に身体が動けばつられて長い髪も踊ると、日の光を反射して飛び散る汗と合わさってキラキラと光り、幻想的とも言えそうな雰囲気を感じた。
モンモランシーの尻が俺の太股に当たっては反発を利用しては腰が上がり、再び重力に従って落ちてくる。
単純な上下運動でも互いの快感は急速に蓄えられ、思考は白く染められつつあった。
「うくっ! あふぁっ! あぁっ!」
「んっ、ふっ、はっ、はっ!」
一切動いていない俺も陰茎からの快感で自然と呼吸が荒くなる。
モンモランシーに至っては上下運動をしている所為で背中から熱気と、下半身から愛液の卑猥な匂いが漂ってきた。
激しく動く膣壁に陰茎を擦られる俺の快感は高まり、射精の気配が一気に近付く。
「うっ! そろそろ、出すから、合図をしたら、根元まで入れて、くっ、腰を止めて下半身に力を入れるんだ!」
「ひぅっ!? 駄目よ! な、あぁっ! 中で出したら、んぁっ! 子供が――」
「よ、し! 止めろ!」
「んぁっ! いやーっ!」
合図を聞いたモンモランシーの身体は腰を落として陰茎を根元まで咥え、命令通りに下半身へ力を入れて膣内を締め上げる。
絶頂の予感で震えていた陰茎に生暖かい膣壁が絡み付き、押し遣られたヒダが蠢きながら陰茎全体を擦ってきた。
鈴口は子宮口の固い感触に包まれ、カウパー液が子宮へ滲む。
「くっ! 出る!」
「んぁっ!?」
そして、精液がモンモランシーの子宮口へ直接吹きかけられた。
「んふぁっ! 出てる! きぅっ! 中で、えぇ!!」
「うくぅ……」
胎内の最奥で精液が掛けられる感触を受けたモンモランシーが、悦を含んだ悲鳴を上げる。
しかし、身体は快感を溜め込んでいた所為で、射精を子宮口で受ける新しい刺激も快感として受け取り、絶頂へと上った。
俺の太股にピッタリと降ろされたモンモランシーの白い尻は痙攣を繰り返し、秘裂は断続的に潮を噴き出す。
「ひんぐっ! ひ、ひぅっ!!」
「おぅ……」
身体が自由にならないモンモランシーは激しい絶頂の中で首だけを反らして天井を向き、快感で嬌声を上げ続けた。
陰茎は痙攣を繰り返しながら締め付ける膣壁を広げ、鈴口が減り込む子宮口へ精液を塗りたくる。
尿道を駆け上がる体液の感覚は長く、膣内の最奥に溜まった精液は愛液と共に締め付ける膣口から逆流してきた。
「ひっ! ひぅっ……!」
「うっ、くふぅ……」
ビクビクと痙攣する膣壁は徐々に動きを静め、陰茎も吐き出す精液と硬さが収まっていく。
モンモランシーは嫌々ながらも受けた大き過ぎる快感と、それの伴う絶頂で朦朧としているらしく、俺から見える後頭部からも意識がハッキリしていない雰囲気が感じられた。
疲労と快感を重ねたモンモランシーの身体が、命令を全て実行した事で力が抜けてしまい、後ろへ居る俺に身体を預けてくる。
「うっ……、ぃうっ…………」
美少女の柔らかい身体と汗の匂い、髪から漂う香りは射精を終えた俺に優しい余韻を与えてきた。
僅かながらもモンモランシーに愛おしさを感じて、腕の中に居るモンモランシーの身体を抱き締める。
「もう……止めさせて。終わったでしょ? 中に全部出したでしょ……?」
「あぁ、そうだな。『終わったから、俺から立って机の横に行くんだ』」
「…………んくっ」
黙って立ち上がったモンモランシーは、膣内から陰茎が抜ける刺激で呻き声を出す。
捲り上げられたスカートから精液を逆流させている自分の股間が見え、悲しそうな表情を浮かべたモンモランシー。
「…………」
そして、モンモランシーは机と俺の間から身体を抜き、命令通りに隣の机との間に設けられている階段へ立つ。
表情は抵抗の意思を示しておらず、完全に諦めの境地に達している様子だった。
これでは、この先犯すにしても楽しさは半減してしまう。
別に同情をした訳でもないが、モンモランシーの精神を守ってやる為に処理が必要だ。
「モンモランシー、『俺が手を叩いたら催眠状態になって俺以外の声が聞こえなくなるぞ』」
「……まだ、何かやるの?」
「それじゃ、行くぞ」
モンモランシーの問い掛けに答えないまま、手を「パン」と叩く。
「…………」
無気力だった表情から意思すら抜けたモンモランシー。
捲られたスカートに、股間からは精液を垂れ流し、美乳すらブラウスを上半分だけ外すと言う卑猥な格好で露出していた。
意思を封じた人形状態では性欲が復活してしまいそうだが、余計な悪戯はしないで後始末に掛かる。
「モンモランシー、聞こえるか?」
「……えぇ」
精神を手っ取り早く回復させるには、犯された記憶を消去するか、犯される事がたいした事の無いように感じさせるかだ。
犯された事を忘れさせるのは少し面白くは無いので、後者を選ぶ。
「俺に犯されても、それは世界の常識なので何も心配要らないぞ」
「……でも」
「それこそ、初対面の相手に挨拶をする位に当たり前の事だ」
「……当たり前」
「だから、モンモランシーが犯されたのは、俺から挨拶を受けたと同じだから、傷付く方が可笑しいぞ」
「……挨拶を受けた」
犯された事を気にさせない為、光栄な事だ何だと余り賛美し過ぎると、俺に特別な態度を示してくるかもしれない。
そんな面倒なのは御免なので適度に気にさせず、ごく当たり前だと思わせる。
貴族であっても、平民から挨拶を受けた程度で傷付く者など余り居ないだろう。
少なくともモンモランシーは、それを無礼だと思うタイプではない。
「後、俺が身体を触るのも挨拶代わりだから、恥ずかしがらずに気持ち良くもなれ」
「……気持ち良くなる」
犯す事を気にさせないようにしても、身体を触られる事は別だろうから手を打っておく。
ついでに快感を拒否しない様にしておけば、万全だ。
「それじゃ、俺がもう一度手を叩けば、暗示に掛かったまま正気に戻るぞ」
「……戻る」
再び俺が手を叩くとモンモランシーの目に光が戻り、無気力だった顔にも元の活発な雰囲気が戻る。
正気を取り戻してから、自由になった身体を改めて見下ろすモンモランシーは呆れた表情に変わった。
「……あんた、出し過ぎよ」
「モンモランシーの中が気持ち良くてな」
「気持ち良くてな、じゃ無いわよ。……とりあえず綺麗にしないと」
言い訳にもならない俺の言葉に呆れるモンモランシーは、杖を取り出して魔法で水を作り出す。
それを汚れた股間へ持って行き、精液と愛液に濡れる大陰唇と秘裂の中、そして膣口付近と洗い、太股から尻に流れていた愛液も流した。
空中に浮かぶ水玉と言う重力を無視した分かり易い魔法に、俺の好奇心は刺激されて止まない。
それでも、汚れを流す為に股間を包む水の中に出来た水流で、形を変えられる大陰唇と小陰唇の動きを見てしまい、受ける興奮の方が大きかったが……。
「……よし、これで良いわね」
股間に感じていた不快感が消えたモンモランシーは満足そうに頷いた。
太股の半ばで引っ掛かっていたストッキングとショーツを上げ、ウエストに挟まれていたスカートも戻すと、埃を落とす様に尻とスカートの前を軽く叩く。
「もう、犯すのは良いんでしょ?」
「あぁ、もう満足したしな」
「全く……、次からはちゃんと時間を選んで犯して欲しいわね」
「すまんすまん」
マントを付けながら文句を言ってくるモンモランシーも、言っている内容を可笑しいとは思っていない。
普通の貴族の淑女なら処女を大切にして何があっても守るものだが、暗示の効果もあって平然と犯される事を受け入れていた。
「さてと……」
俺からの用が終わったモンモランシーは自分の座っていた場所へ戻り、いざ授業を受けようとした途端に外から鐘の音が聞こえてくる。
「えっ!?」
「はい。今日の授業はこれで終わりです」
「へっ!?」
唖然として授業の終わりを知らせる教師を見るモンモランシー。
肝心の教師は珍しく授業に集中していた生徒達に満足した笑顔を浮かべている。
そして、モンモランシーは俺の方をバッと振り向いた。
「ちょっと! あんたが犯してくるから授業終わっちゃったじゃないの!」
「モンモランシーの頭は悪くないんだから、別に一回ぐらい授業受けなくても問題ないだろ?」
「そ、そうだけど……」
モンモランシーの成績は悪くないどころか、優秀と言っても良い位だ。
何せ普段から魔法薬を作っているので、知識の量と薬を作る経験が普通の生徒よりも圧倒的に多い。
実家の爵位が降格されたので仕送りも期待できず、何気に生活が掛かっているので当然と言えば当然だ。
「困ったら俺が何とかするから気にするなよ」
「平民のあんたに何が出来るのよ」
胸を張って断言して見るが、モンモランシーは胡散臭げに溜息を付いた。
「はぁ……、まぁ、良いわ。本当に、犯す時は場所と時間を選んで頂戴」
「分かった」
「まったく、仕方が無いわね……」
そう言ったモンモランシーは出していた教材を片付け、サッサと教室を出て行ってしまった。
残された俺の所には、いつものようにキュルケに絡まれるルイズが近付く。
「ダーリン。浮気?」
「違うよ。隣に座ってたから挨拶をしただけだ」
「にしては、随分中が良さそうだったじゃない?」
「あら、ヴァリエールらしく、やきもちかしら?」
「なっ!? 違うわよ! こいつは私の使い魔なんだから、対人関係も管理しないといけないでしょ!」
「あ~、はいはい。そうね」
「ツェルプストー!」
さも、恋人がするやきもちを焼いたと思われたルイズは、顔を真っ赤にしながらキュルケへ反論を飛ばす。
しかし、肝心のキュルケは相手にしておらず、適当に流していた。
姦しい騒ぎに周りの生徒達も、いつもの事だと、たいして反応を返さないで教室から出て行く。
残された俺とルイズにキュルケは、結局いつも通りの遣り取りで次の授業へ行くのだった。
その2へ
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