体験版 第4話
「どうしよう……ダイエット頑張ったつもりなんだけど、もしかして去年より増えちゃってるかな?」
「大丈夫だって。私だってそんなに自信ないんだから……」
「ねぇ、瀧川さん。そろそろ着替えないと間に合わなくなっちゃうよ?」
二時間を費やして繰り広げられる身体検査のために、生徒達は一学年まとめて多目的室へと集まっていた。
着替えている間も一年の間にどれだけ体重が増えてしまったか、つい話し合わずにいられない。
下着姿になった後、未だに制服を着込んだまま手を動かそうとしない彩羽の様子に気づいて、そっと言葉を投げ掛ける。
「ご、ごめんね。ちょっと待ってて……んんっ!」
ヒクヒクヒクッ。
クラスメート達に返事を返す間も、彩羽はあっけなく声を震わせてしまう。
とっさに身を縮めた後も彼女達から視線を向けられているのに気づいて、つい焦らずにいられない。
あと少しで身体検査が始まろうとしていたので、すぐ準備を済ませなければいけないのを分かっているのに、セーラー服の裾を握り締めたまま、なかなか引き剥がせそうになかったのだ。
周囲を何度も振り返りながら、すでに下着姿へと着替えている生徒達の様子を見つめる間も、あっけなく手元をこわばらせてしまう。
(これから身体検査なのに……本当にこんなみっともない格好、みんなの前で見せないといけないの!?)
耐え難い気まずさに苛まれる中、彩羽は制服の内側に繰り広げられている事態をそっと振り返る。
朝早くから東剛に呼びつけられるまま、とんでもない格好で身体検査を受けるよう迫られてしまったのだ……自分でも恥ずかしくてたまらない姿を周りにどう思われてしまうか、考えるだけで焦らずにいられない。
すでにクラスメート達が着替えを済ませていたのに、未だに踏ん切りがつけられそうになかったのだ……
「ねぇ、瀧川さん。一体どうしたの? あと少しで身体検査始まっちゃうよ?」
「どうしよう、もう他のクラスが並んじゃってるみたいだよ!?」
「もしかして、調子でもおかしくしちゃった?」
なかなか制服を脱げずにいる彩羽に、クラスメート達はそっと質問を投げ掛ける。
他のクラスもすでに並び始めているのに、なかなか着替えようとしない彩羽の様子などあまりに気掛かりでたまらない。
何度も言葉を掛けているのに、一向に着替えようとしない様子が気になるあまり、ついには体調でも崩してしまったのかと尋ね出すのだ。
「どうしたの、瀧川さん。みんな、あなたが着替えるのを待ってるみたいだから。すぐ準備した方がいいんじゃない?」
なかなか列を作ろうとしない生徒達の様子に痺れを切らして、保健教師まで不意に割り込んでくる。
なかなか着替えられずにいる彩羽の姿に気づいて、すぐ制服を脱ぎ去るよう平然と言い放つ。
身体検査に気持ちを向けられない理由を知り尽くした上で、彩羽を無理にでも大勢の前で辱めるつもりでいたのだ。
「わ、分かりました……くうぅっ!?」
シュルシュルシュルッ。
保健教師に注意されるまま、彩羽は仕方なく制服を脱ぎ去ってしまう。
クラスメート達にいらぬ心配を掛けてしまった後、これ以上時間を引き延ばせそうになかったのだ。
未だにためらわずにいられない中、セーラー服を少しずつ肌蹴て、さらには下半身を包み込んでいたブルマを下ろした後、とんでもない格好をさらけ出してしまう。
その場に立ち尽くした後も、周りにいるクラスメート達からどんな言葉をぶつけられるか、つい気になってたまらない。
たとえ身体検査から逃げられないと分かっていても、顔見知りの彼女達がいる前ではしたない格好など晒したくなかったのだ。
「やだ、瀧川さんってば……どうしてオムツなんて穿いちゃってるの!?」
「それにブラまでつけてなかったの? もしかして、そんなはしたない格好のまま身体検査を受けるつもりじゃないわよね?」
「ねぇ、瀧川さん……お願いだから、私達にまで恥かかせないでよ!」
あまりに予想外だった彩羽の姿に、クラスメート達はすっかり驚かされていた。
制服の上から目立つほど豊満な乳房を携えているはずなのに、すでにブラを取り外していたのだ……さらにはブルマの下に穿いている紙製の下着に、思わず目を疑ってしまう。
股間やお尻の辺りが分厚く作られている形状など、どう見ても紙オムツ以外に考えられなかった。
これから身体検査を受けなければいけないのに、どうして赤ちゃんが穿くような下着などを身に着けてしまったのかと文句をぶつけずにいられない。
「ご、ごめんなさい。私も本当はこんなものに着替えたくなかったんだけど。どうしても他の格好に着替えられなくって……うぅっ!?」
ヒクヒクヒクッ……
クラスメート達から口々にぶつけられた言葉に、彩羽はあっけなく震え上がってしまう。
決して誰にも見られたくなかった代物を、身体検査の間じゅう晒し続けなければいけない事態など未だに気が引けずにいられない。
とっさに胸元を覆い隠した後も、下半身を覆い尽くしている真っ白い代物だけはどうしても取り繕えそうになかった。
彼女達からどんなに事情を尋ねられても、まともな言い訳すら思いつきそうにないのだ。
(いくら何でも考えられないよ……生理中だからって、オムツなんて穿いたまま身体検査に出させちゃうなんて!?)
周囲に漂う気まずい雰囲気に、彩羽はますます困り果ててしまう。
身体検査の時に紙オムツの着用を義務づけられてしまった理由など、たとえ口が裂けても明かせそうになかった……練習中に経血を垂らしてしまうほど酷い生理を引き起こした翌日、周りに迷惑を掛けないよう東剛に言い寄られるままブラやショーツを奪われる代わりに、はしたない下着を押しつけられてしまったのだ。
ブルマを脚から引き抜く間も、クラスメート達がどんな噂話を繰り広げているのか気になるあまり、あっけなく背筋をこわばらせてしまう……
「あなた達、一体どうしたの……さすがにみんなも驚いちゃって当然かもしれないわね? 顧問の東剛先生に聞いたんだけど、どうやら瀧川さんってば生理中みたいなの。部活もまともにこなせないほど重症らしいから、身体検査の途中で迷惑を掛けないためにって頼まれて、朝からオムツを穿かせてあげたんだから?」
俯いたまま何も事情を告げようとしない彩羽に代わって、保健教師がとんでもない事情を口走ってしまう。
まともに練習も続けられないほど生理をこじらせていると踏まえた上で、身体検査を無事に受けさせるために紙オムツを穿かせてあげたと言い放つ……反省中の身に相応しい格好のまま身体検査をやり遂げるよう、東剛に頼まれたとおりの格好をさせていたのだ。
春休みの間も不祥事の対応に追われていた恨みを晴らせると思うだけで、顔を赤くしたまま肩を縮ませている彩羽の様子をつい見ずにいられない。
「せ、先生ってば。そんな恥ずかしいことなんて、いきなり言わないでください……」
モジモジモジッ。
保健教師が次々と口にする言葉の内容に、彩羽はさらに慌ててしまう。
どうしても知られたくなかった事実を、まさか他人の口から明かされてしまうなど思いもしなかった。
何としても言い訳を重ねなければいけないのに、突き刺さるような視線を浴びせられるたびに、言葉があっけなく喉元で詰まってしまい、何一つ事情を明かせそうにないのだ……
* * * * * *
「……ねぇ、確かあの子ってバレー部の子なんでしょ?」
「いつもお尻丸出しのままで過ごしてて、よく恥ずかしくないわよね〜」
「それにオムツ一枚で身体検査も受けちゃうなんて。一体どう言うつもりなんだろうね?」
着替えを済ませた彩羽を引き連れたまま、身体検査を始めることになった。
クラス毎に並んでいる間も、周りにいる生徒達が口々に噂を始める。
ブラすら身に着けず、紙オムツ一枚だけの格好で立ち尽くしている彩羽の姿など注目せずにいられなかった……破廉恥な格好を続けている相手が女子バレー部に所属していたとまで聞かされて、ますます話が盛り上がってしまう。
不祥事を招いた相手がとんでもない仕打ちを受けている様子など、見ているだけで気持ちをそそられずにいられない。
「あうぅっ……!?」
ヒクヒクヒクッ。
次々と耳に飛び込んでくる彼女達の声に、彩羽は気を取られてしまう。
丸出しにした乳房や穿いている紙オムツを周りから覗かれるたびに、つい背筋をこわばらせずにいられない。
どんなに周囲を振り向いても、ブラを外したまま身体検査を受けている女子など自分以外に見つけられそうになかった。
しっかりと胸元を押さえ込んだ後も、不格好に膨らんでいる下半身だけはどう頑張っても取り繕えそうにないのだ……
(やっぱり……恥ずかしい格好、こんなに見られちゃってるんだ。いくら万引きしたせいだって言われても、やっぱり納得できないよ……!)
まだ続いている列の様子に、彩羽は思わず溜め息を洩らしてしまう。
いくら不祥事を引き起こしてしまったとしても、まさか部活以外の時間も辱められるなどあり得ない事態だった……みっともない格好を他のクラスに見られるまま、万引き事件を揶揄されるたびに焦らずにいられない。
紙オムツ一枚だけの格好で身体検査を受けるなど、明らかに異常な行為のはずなのに、多目的室から抜け出すどころか、周りに助けすら求められそうになかった。
大勢のいる前で晒し者にさせられる中、いつまで肩身の狭い思いをし続けなければいけないのか、考えるだけで憂鬱でたまらないのだ……
「ねぇ、瀧川さん……本当にそんな格好のまま身体検査を受けちゃって大丈夫なの?」
「どうしよう……他のクラスも瀧川さんに注目してるみたいだけど……」
「このままじゃ可哀想だし、庇ってあげなくっちゃ?」
視線を泳がせてばかりいる彩羽の様子に気づいて、クラスメート達もこっそりと相談を始める。
いくら部活ぐるみで万引き事件を引き起こしてしまったとしても、ここまで彩羽が責め立てられてしまうなど思いもしなかった。
とんでもない境遇に陥っている彩羽に同情させられるあまり、少しでも気遣ってあげようと語り出す。
彩羽がずっと顔を赤くしたまま落ち着きを失っている様子など、これ以上見ていられなかったのだ。
「あ、ありがとう。でも別に平気だから……はうぅっ!?」
フルフルフルッ。
クラスメート達に返事を返そうとした矢先、彩羽はあっけなく言葉を詰まらせてしまう。
何とかしてお礼を告げなければいけないのに、つい悲鳴を洩らさずにいられない。
ただでさえ自分が招いてしまった事態のせいで周りに迷惑を掛けているのに、下半身に押し寄せる感覚を否応なく思い知らされる。
とっさに全身をこわばらせた後も、段々と落ち着きを失ってしまうのだ……
ゾクゾクゾクッ……
(どうしよう、まだ身体検査も始まったばかりなのに……もうオシッコしたくなってきちゃうなんて!?)
着々と下半身に押し寄せる尿意に、彩羽はますます意識を奪われてしまう。
人前ではしたない格好にさせられたまま、耐え難い緊張へと苛まれているうちに、気づいたら下半身の欲求を呼び起こしてしまった……保健教師の手によって紙オムツを穿かされる時に、大量の水分を摂るよう言い渡されるままたっぷりと水を飲んでしまったのが原因だった。
教室で過ごしている間も不自然に膨らんだお尻を気づかれるのを恐れるあまり、一度もトイレに立ち寄れなかったのを悔やまずにいられない。
ただでさえ恥ずかしい思いをさせられているのに、もし身体検査の途中で我慢できなくなってしまえば、どんな事態を引き起こしてしまうかも分からなかった……
「う、うくぅっ……!?」
モゾモゾモゾッ……
刻一刻と押し迫る尿意のせいで、彩羽はさらなる窮地に立たされてしまう。
列に並んでいる間も周りから視線を浴びせられて、そのたびに気まずい思いをさせられているのに、大勢の前でいつとんでもない事態を招いてしまうかも分からなかった。
恐る恐る列の様子を見届けていると、まだ長い列が続いているのに気づいて、つい思い悩まずにいられない。
いくら紙オムツを穿いていても、まさか人前でオシッコを垂れ流すような真似など決して冒せそうになかったのだ。
ピクピクピクッ。
(私のせいで、ただでさえみんなに迷惑掛けちゃってるのに……とりあえず身体検査が終わるまでは、何とかして我慢しなくっちゃ!?)
ひたむきに尿意を堪えている間も、彩羽はさらに下半身の状態を思い悩んでしまう。
無理にでも我慢を続けなければいけないのを分かっているはずなのに、ひとりでに下半身が捩れるのを少しも止められそうになかった。
いつこじ開けられるかも分からない部分をしっかりと引き締めながら、延々と順番を待っている間も焦らずにいられない。
まだ体重計にすら乗ってないのに、これ以上立場を辱められたくなければ、身体検査が終わるまで我慢し通さなければいけなかった。
しっかりと決意を固めているはずなのに、いつ何かの拍子に揺らいでしまわないか、考えるだけで気が重たくなってしまうのだ……
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……も、もうダメぇっ!?」
カクカクカクッ、ビクビクビュクンッ!
あと少しで順番が回ってきそうだった矢先、彩羽はとんでもない状態へと陥ってしまう。
小刻みに下半身を震わせながら、ひとりでに泣き言を洩らし始めていたのだ。
激しい感覚の波が押し寄せるまま、つい腰をくねらせずにいられない。
ずっと恐れていた瞬間を、寄りにも寄ってクラスメート達のいる前で迎えてしまったのだ。
ピチャピチャピチャッ、シュルシュルシュルッ……
(どうしよう、みんなのいる前なのに……勝手にオシッコが出てきちゃってる!?)
ひとりでに股間から溢れ出る液体の感触を、彩羽はありありと痛感させられる。
ずっと我慢していたはずの尿意を持ち堪えられなくなり、ついにオシッコを漏らしてしまったのだ。
大事な部分が緩むのに合わせて、膀胱の中にたっぷりと溜まっていた液体が飛び出して、分厚い吸水体に続々と広がってくる……乾いていたはずの部分が着々と濡れていく肌触りに、つい意識を奪われずにいられない。
生暖かい感触が紙オムツの内側を駆け巡ってくる様子を思い知らされるあまり、思わず言葉を失ってしまうのだ……
「お、お願いだから止まってってばぁ……!?」
ギュッ。
とっさに下半身を引き締めたはずなのに、彩羽は少しも排尿の勢いを止められそうになかった。
しっかりと両脚を重ね合わせて、外側から力を込めているはずなのに、ひとりでに押し広げられた股間から生暖かい液体が続々と溢れ出るうちに、ついにはお尻の方にもオシッコが回ってくる。
列に並んでいる間に引き起こした失禁など、クラスメート達には絶対に知られたくないのに、吸水体の内側を生暖かい感触で満たしてしまった事実など、あまりにも情けなくてたまらない。
延々と無理な我慢をさせられた分、数時間ぶりに引き起こした失禁にあっけなく屈してしまうのだ。
チョボチョボチョボッ、ジュワジュワジュワッ……
(どうしてなの、このままじゃみんなに嫌われちゃうかもしれないのに……ぜんぜんオシッコが止まってくれないよぉ!?)
続々とオシッコを垂れ流しながら、彩羽はあっけなく気持ちを揺さぶられてしまう。
どんなに頑張っても緩んだ股間を閉ざせないどころか、オシッコをさらに垂れ流すまま、紙オムツの内側に行き渡らせてしまったのだ……思春期を迎えた年頃にもかかわらず、まるで赤ちゃんのような行為を繰り広げてしまったのを嘆かずにいられない。
ひとりでに股間が震え上がるのに任せて、生暖かい液体を溢れさせるたびに、言い表しようのない安堵感と後悔の念が同時に押し寄せてくる。
ずっと自分を苦しめていた感覚が段々と収まっていく反面、もし下半身の状態を誰かに知られてしまったら、どんな反応を周りから向けられるかも分からないのだ……
「……やだっ! もしかして瀧川さん、オシッコ漏らしちゃってるの!?」
「うわぁ、瀧川さんのオムツ、どんどん黄色くなっちゃってる!」
「いくらオムツを穿いてるからって、どうしてこんな場所でオシッコしちゃってるのよ……!」
彩羽のおかしな様子に気づいて、クラスメート達はすぐ騒ぎ出す。
行列に並んでいたかと思えば不意に下半身を捩らせて、かすかな水音を次々と立てていたのだ……紙オムツの内側から次々と染みを広げるうちに、白かったはずの生地が薄黄色く染まっていく様子など、どう見ても粗相をしでかした以外に考えられなかった。
いくら紙オムツを穿いていても、どうして自分達のいる前でオシッコを垂れ流すような真似ができるのかと、つい文句をぶつけずにいられない。
ついには別の場所で行列を作っている他のクラスまで、不格好に膨らんで垂れ下がっている下半身を面白半分に覗き込んでくるのだ。
「ご、ごめんなさい。どうしても我慢できなくって……くうぅっ!?」
ヒクヒクヒクッ。
次々と周りからぶつけられる言葉に、彩羽はあっけなくうろたえてしまう。
紙オムツの内側に出来上がった格好など自分でも恥ずかしくてたまらないのに、彼女達から続々と蔑むような目つきで睨まれるような状況など、あまりに気持ちが耐えられそうになかった。
恐る恐る返事を返そうとする間も、つい言葉を詰まらせずにいられない。
どんなに言い訳を重ねようとしても、はしたない下半身の様子など決して誤魔化せそうになかったのだ。
グシュグシュグシュッ、モコモコモコッ……
(どうしよう……オシッコしちゃったの、みんなに気づかれちゃったんだ。こんなにお股も濡れて気持ち悪いのに、このまま身体検査もしないといけないの……!?)
背筋をこわばらせたまま、彩羽は思わず言葉を失ってしまう。
どんなに周りから責め立てられても言い返せないほど、すっかり気持ちが弱り果ててしまったのだ。
これ以上の迷惑を掛けないよう気を配っていたのに、結局は列に並んでいる間に失禁を引き起こしてしまった……下半身を捩らせるたびに、オシッコをたっぷりと含んで膨らみ切った吸水体が揺れ動く感触を否応なく思い知らされる。
みっともない下半身を抱えたまま本当に身体検査をこなさなければいけないのか、未だに気持ちが受け入れられそうにないのだ……
「今度は瀧川さんの番よ……あら、もうオシッコを我慢できなくなっちゃったのね。オシッコで重たくて大変でしょ。オムツ、ここで脱いじゃっても構わないわよ?」
落ち着きを失っている彩羽へと、保健教師が平然と話しかけてくる。
ついに彩羽の順番が回ってきたので、体重計に乗る前に紙オムツを取り替えても構わないかとさりげなく尋ね出す……脚を持ち上げるたびにお尻の辺りが揺れ動く様子から、どれだけ紙オムツの内側にオシッコを出し尽くしてしまったかと想像せずにいられない。
自分の思惑にまんまと嵌った彩羽の立場を、これから思う存分貶められると思うだけで、言い表しようのない爽快感が続々と湧き上がってくるのだ。
「お、お願いだから。あまり見ないでください……くうぅっ!?」
フリフリフリッ、ジュクジュクジュクッ……
保健教師から振られた言葉に、彩羽はますます困り果ててしまう。
ただでさえ恥ずかしい思いをさせられているのに、さらなる行為を仕向けられてしまうなど考えられない事態だった。
恐る恐る彼女の申し出を断る間も、つい言葉を詰まらせずにいられない……下半身から次々と漂ってくる、鼻をくすぐるようなニオイを否応なく思い知らされてしまったのだ。
どんなに頑張ってもみっともない下半身を取り繕えそうにない中、身体検査の間じゅうどれだけ恥ずかしい思いをさせられるのか、考えるだけで憂鬱でたまらない……
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