02

 

 

目の前の双成種は既に瀕死の状態だ。

俺との実力差もわかっただろうし、もはや戦意などないだろう。

情けをかけるつもりではないが、ランスロットはそう判断しヴァルゴに背を向けて迷宮の先へ進もうとした。

 

 

 

それは、ランスロットの完全な油断だった。

 

 

 

ヴァルゴとのレベル差は確実なものであったが、ヴァルゴとて一流の冒険者を凌ぐ強力な淫魔である。

彼女には雪原に棲む強力なビースト族の雷属性モンスター「サンダーウルフ」の血が混じっていた。

サンダーウルフは俊敏な動きで敵に噛み付き、全身から放電して動きを封じるという狩りを行う。

その習性が本能としてヴァルゴには残っており、そしてレベル30を超えた頃彼女はある必殺技を習得していた。

 

その技は「スピードアップ」。

元々俊敏なスピードタイプである彼女の速度を、数秒だけだが更に数倍に上げる技だ。

 

 

ヒュンッ

 

 

ガシィ

 

 

「なに!?」

 

 

 

 

 

 

スピードアップを発動させたヴァルゴは、一瞬の内にランスロットの背後から全身を使って抱きついた。

ヴァルゴに背を向けていたランスロットはレベルの高さ故に反応できたが、それでもわずかに遅かった。

ランスロットの両腕を必死に抱きこんだまましがみ付き、うつ伏せになるように押し倒した。

ヴァルゴのふたなりペニスがベチンと音を立てて勢い良くランスロットの臀部に当たり、タイツ越しに色めかしく尻が弾む。

そのまま、ヴァルゴは放電攻撃をランスロットに与える!

 

 

バリバリバリバリバリ

 

 

 

 

「ぐああ!?」

 

 

己の身も省みない全身全霊の放電。

100万ボルトのその威力はランスロットでも一溜まりもない。

ランスロットはヴァルゴに抱きつかれたまま、びくびくと痙攣を繰り返す。

先ほどまで華麗な剣さばきを魅せていた美青年と同一人物とは思えないほどに、滑稽な姿だった。

 

「ケケケケ!ヤった…ヤったゾザマァみやがれ!」

「く、クソ…」

 

ビキビキ

 

電撃を帯びてぐったりしたランスロットに覆い被さったヴァルゴは、巨大なふたなりペニスをギチギチに勃たせて動物のように発情していた。

格上のオスをねじ伏せたことにより脳から大量のアドレナリンが分泌される。

征服欲が満たされ興奮した状態で、中性的なランスロットの弾力のある肉付きに触れ、うなじから漂う芳ばしい体臭を嗅いで性欲が強く刺激されていたのだ。

ランスロットへの電撃のダメージは大きく、双成種の特性により還元された分の快感が、勃起して膨らんだタイツの股間に示されていた。

まだ体が痺れてまともに動けない彼の下腹部のタイツを、ヴァルゴは興奮覚めやらぬ内に力ずくで破り捨てる。

 

ブチブチ

 

(ま、まずい…!)

 

何をされるか感づいたランスロットは、かすかに動く下半身をもぞもぞとさせてもがこうとする。

だがー

 

(こ、このままだと、またあの時のようにふたなりチンポを挿れられる…)

(何度も何度も出し挿れされて、あのドロドロした白い液を中に出されてしまう)

(だ、ダメだ…考えただけで動けなくなる…)

 

過去に何かあったのか、ランスロットの被虐心が抵抗せずに陵辱を受け入れようと体に働きかける。

逃げようともがく姿が形ばかりになり、むしろ端から見れば尻を大きく振って誘っているようにも見えた。

体を覆うヴァルゴの肉体が力強く密着し、ランスロットを気持ちよくさせる。

強姦するようなシチュエーションに、ヴァルゴもまた激しく興奮を増していく。

 

ほんのりと赤身が差した臀部が露わになると、見ただけでも劣情を催しそうな尻穴がひくついて誘っていた。

 

ビキビキ

 

ズブっ

 

そして、そのふたなりペニスをランスロットの尻目掛け突き刺したのだ。

 

 

 

 

「あ…!んぁぁ………!」

 

先ほどまであんなにも涼しげな顔で双成種を切り捨てていたランスロットが、女のような甲高い嬌声をあげた。

双成種はその特性上、未開発の尻にふたなりペニスを挿入しても相手に全く苦痛を与えず快感を与え開発することができる。

だが、それは普通のセックスのように十分な愛撫をしてからの話だ。

未開発の尻穴は排泄器官のひとつに過ぎない。

よほどの上位淫魔でなければ、こんなにも挿入後すぐに快楽に喘がせることはできない筈…

 

そう考えを巡らせたところで、ヴァルゴはとあることに気付いた。

ランスロットから、主君であるファティマの匂いがしたのだ。

 

ビースト族の血を引くヴァルゴの嗅覚は、人間の千倍以上ある。

なぜ突然現れたこの人間からファティマ様の匂いがするのか?

 

ファティマ様の存在を知っている人間。

その人間からかすかに漂うファティマの残り香。

そしてこの迷宮に現れた理由。

 

ヴァルゴの中で全てが繋がった。

 

「ケケケケ!そうかテメえ、ファティマ様にケツ穴犯された人間だな!」

「くっ…」

 

ランスロットの心臓が一瞬高鳴ったことを、ヴァルゴの優れた聴力が聞き逃さなかった。

間違いない、この人間はファティマ様に以前犯されたのだ。

いつの頃かは詳細はわからないが、残り香から察するに何年か前だろう。

ファティマ様が「双精液」をこの人間のアナルの奥に中出しして、それが猛毒のように体内に溶け込んでしまっていたのだ。

その結果すんなりとヴァルゴのふたなりペニスを受け入れることができ、快感を感じていたというわけだ。

 

「つまりファティマ様に犯された分のリベンジに来たってわけか。ケケケ、読めてきたぜ〜」

「は、放せ…」

「だがそうはいかねえな、テメエはここでお終いだ!アタシが今ここでケツ穴犯してイカせてやるからヨ!」

 

ムク ムク ムク ムク

 

硬度を増したヴァルゴの亀頭の部分が異様に張り始め、ランスロットの中でキノコのような笠形に変異する。

犬のオスは交尾の時にペニスの根元を瘤のように丸く膨らませ、メスの中で射精するまで陰茎を確実に抜けないようにする機能を持つ。

サンダーウルフと淫魔の混血であるヴァルゴはその機能の一部を継いでおり、異形とも言えるキノコ型ふたなりペニスもそれに近いものだ。

確実に「メス」の中に精汁を流し込めるように、笠幅を増して引き抜けなくするのだ。

 

決して外れない楔(くさび)を打ち込んだに相応しいヴァルゴは沸騰した性欲を滾らせたまま、張り詰めた異形ふたなりペニスでランスロットの雌穴をぐちゃぐちゃにかき回す。

 

グチュグチュグチュ

 

グチュグチュッグチュグチュ

 

「あぁ……ぁっ、あはぁぁぁ………!」

 

まるで獣姦にも等しい獣じみたピストンに、ランスロットはたまらず淫売のような歓喜の嬌声を上げる。

瘤付きの禍々しいキノコ型ふたなりペニスが、ランスロットを艶めかしい雌の表情に変えていく。

 

肉と肉のぶつかる音を立てながら異形ふたなりペニスをランスロットの尻の中に根元まで埋めこみ、瘤だらけの幹の部分でゴリゴリと腸壁を擦りながらキノコ状の肉笠だけ中に残るまでふたなりペニスを引き抜く。

再び根元まで突き入れ、ズルズルと肉笠だけ残して引き抜く。

根元まで突き入れ、肉笠まで残して引き抜く。

 

グチュッグチュッグチュグチュ

 

グチャッグチャッヌチュッヌチュッ

 

グチャヌチュッチュグッヌチャッ

 

「ぁ、ぁ、あぁ、や、ゃめろぉぉ………!」

 

ダメージを快楽に還元する双成種の特性がなければ容易くオスのアナルを破壊してしまうであろう豪快なピストンを、ランスロットの淫靡な尻穴は貪欲に受け入れる。

ランスロットの鍛えられた腰回りがヴァルゴの獣じみたピストンを受け止めてしまい、最大限の快感を両者に与えているのだ。

ふたなりペニスを挿入されているランスロットはもちろん、挿入している側のヴァルゴも今までにない快感を味わっていた。

 

こんなにも強く美しいオスを、土壇場で逆転勝利して自らのふたなりペニスでメス化させ服従させているのだ。

何よりそのオスは敬愛する主君のファティマ様が既に開発している極上の名器でもある。

激しくピストンする度にランスロットの美しい顔は紅潮し女のような喘ぎ声をあげる。

ヴァルゴは今までに犯してきたどんなオスの時よりも、激しく興奮していた。

 

既にランスロットはメロメロにされてしまったのか、尻からつま先までにかけてビクビクと痙攣をし始めた。

 

「ケケケ!なんだテメェ、アレだけ偉そうにしてたクセにケツ穴はとんだドスケベじゃねえか!そんなにヴァルゴ様のピストンがキモチヨクて感じるかあ?」

「ぁ……ぁぁああ………!」

 

電撃を帯びながらも抵抗していたランスロットだったが次第になすがままの姿勢になっていき、締めようと抗っていた尻の穴も開き始めていた。

これによってこじ開けられなかったところにまでヴァルゴの肉笠が侵入可能になり、より大きな快感をランスロットに与える。

 

もはやこうなってしまっては、ランスロットは自分がこのヴァルゴにメスに変えられるのをただ受け入れることしかできない。

その後は、メスのような体に調教されながらクリトリスにされたペニスからオスの精液を放つ、双成種の両性の欲望を満たす存在「メス男」に改造され、双成種に永遠に犯され続ける人生が待っている。

双成種に負けた「美貌を持つ者」に必ず訪れる末路だった。

 

「ケケ!ケツ穴の締め付けが緩くなってきたぜ!ヴァルゴ様のチンポ受け入れる気になったってことかヨ、エエ?」

「くあぁ……こ、こんな動物みたいな………奴にぃぃ………!」

 

あの時背を向けずに倒していれば――

ランスロットは自らの油断が招いた判断ミスを呪うが、もう遅い。

知性の欠片もない動物だと侮っていた敵に、動物のように惨めに犯されることしかもうできないのだ。

 

「ケケケケ!負け惜しみかよ。テメえは今からこのドエロいケツマンコに…その動物みたいな奴の特濃ふたなりザーメンをたぁ〜〜〜〜っぷりと中出しされんだぜェ?」

「あ…?…なぁ…な―………なに………?!」

 

にやりと勝ち誇った笑みを崩さぬまま交尾のようなピストンを繰り返していたヴァルゴに限界が訪れ、声高に射精の宣言を告げる。

かつて憎むべき敵であるファティマに双精液の中出しを受けたランスロットは過去を思い出し戦慄する。

 

「や………やめろ………それだけは………!」

 

だが――

 

キュン♥ キュン♥

 

拒絶するランスロットの意志とは裏腹に肉体が反応し、ヴァルゴのキノコ笠の亀頭をまるごと咥え込むように更にキツく締めあげてしまい、子種を待望する雌犬のように双精液を迎え入れる準備を整える。

雌側の準備ができたのを察したヴァルゴはにんまりと歯をむき出しにして笑い、フィニッシュを迎えるべくラストスパートをかける。

 

「ケケケケケケ!下の口は正直だなぁ…ランスロットちゃん〜〜〜〜♥さっきまで尻穴緩めてたクセに、アタシが中出し宣言したトタンに締め付けてきやがったゼ〜…このビッチが!」

「ち、ちがぁ………!身体が勝手…にぃ……!」

「ケケケ!望み通りにふたなりチンポミルク奥の奥まで注ぎ込んでやんゼ!孕めや、オラァ!」

 

四度五度の大きな脈動の後ヴァルゴはランスロットを両腕でキツく抱きしめながら、尻穴に濃厚なふたなりミルクをぶちまけた。

 

 

ビュビュビュビュビュビュビュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 

 

 

 

ビュビュッ ビュッ ビュビュビュ〜〜〜〜〜

 

ビュッビュッビュッツビュビュッ

 

ビュビュビュビュ ビュ ビュビュ

 

 

「あ……ああぁぁぁーーーーーーーーーーー――………!」

 

射精は長く、長く続く。

熱く粘り気がある白濁が、ランスロットの媚穴が満杯になるまでなみなみと注がれる。

溢れた双精液が勢いよく尻の中から弾き出され、アーチを描きながら火山の噴火のように外へと飛び散っていった。

ヴァルゴにとって今までになく最高に気持ちいい、およそ60秒近くに渡る長い射精だった。

 

同時にランスロットも淫尻への刺激だけで絶頂し、白濁の洪水で勢いよく押しこまれた前立腺スイッチが精巣から尿道へと続く道を開門し、ランスロットの精子を運んでいく。

ヴァルゴの双精液に混じって、ランスロットもタイツの中でペニスからびゅくびゅくと子種を吐き出した。

 

ランスロットにとっても、ファティマに犯された時を上回る生涯最高の気持ち良い射精だった。

そしてその射精は、ランスロットが完全に敗北したことを決定づける証でもあった。

 

 

 

 

「はぁ………はぁ………最高にイイケツだったぜ♥おめぇ……ケケ」

「うぁ………あぁぁ………ああ…………♥」

 

互いに息を切らしながら交尾の余韻に浸る両者だったが、ヴァルゴは勝利と興奮の余韻に浸り、ランスロットは敗北と屈辱の余韻に浸っていた。

おぼろげな意識のまま、ランスロットはうっとりと尻穴の快楽を反芻する。

媚孔から溢れた甘い臭いのするふたなり汁が、ドロリと尻肉にいやらしく垂れていた。

 

 

「ケケケ、イったってことはテメーに淫呪をかけたってことだぜ」

「…う、うぅぅ……………」

「まぁ〜〜だ終わりなワケねえよな?テメぇは今からヴァルゴ様のオナホ代わりだ。たぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぷりズコバコ犯してボテ腹になるくらいチンポ汁注ぎまくってやるから覚悟しやがれ」

「!! ――………あ……や、やめ………!」

 

ランスロットが抗議する間もなく、ヴァルゴが挿入したままピストンを再開する。

硬いままの肉棒は笠の大きさもそのまま、再度ランスロットの尻穴を抽挿して愉しむ。

 

グチュ チュグッグチュ チュググッ

 

「くあぁぁぁぁ……も、もうこれ以上ォ……されるとォ………!」

「おいおい、こっちは仲間をテメェにヤラレてんだゼぇ?少なくとも今日はヤラレた仲間の数だけ…あとサイテー六発分くれぇは濃いのを注ぎ込んでヤんよ!」

 

一回だけの射精ではヴァルゴは到底満足していなかった。

性欲旺盛の双成種の中でもヴァルゴは更に強い精力をもっている。

ヴァルゴにとってはまだ一口目の食事を終えただけみたいなものだった。

淫呪によってまともに身動きができなくなったランスロットは、正真正銘オナホールのように性の捌け口とされたまま失望していた。

 

 

「二度とアタシらに逆らえないように今からテメぇのケツ穴を横に拡げてヤる。日頃から開きっぱなしになるまでアナルガバガバにしてヤんヨ!ケケケケケケケケケケケ!!」

 

グチュグチュグチュグチュ

 

グチュグチュグチュグチュグチュ

 

グチュグチュグチュグチュグチュグチュ――

 

 

 

――ランスロットが意識を失うまで、ヴァルゴのアナルファックは続いた。

ヴァルゴが12発目の射精を終えてようやくふたなりペニスを抜く頃には、ランスロットのアナルは数センチあるぽっかりと空いた穴のまま、どうやって力を入れても閉じなくなっていた。

苦痛は一切なく快感だけを与えられ続けて拡張され、ランスロットは酔いしれるように呆けた顔で気を失っていた。

 

 

◆ランスロットは「尻穴拡張」のアビリティを得ました!◆ 

◆ランスロットは双成種「ヴァルゴ」に「淫呪」を掛けられました!◆

 

敗北後の末路を見る。

 

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