うつらうつらしながら菫子は目を覚ました。
遠くで下校を促す校内放送も聞こえる。もうそのような時間になってしまったようだ。
目を覚ます。いつものことだ。幻想郷、あの異世界に行くには自分は眠らなければならないのだから。それはいつもどおり。
いつもどおりでもないこともあった。下腹部の違和感。もっと言えば、股のあたりから来る強烈な違和感。
菫子の脳内に、さきほどの悪夢、そう悪夢としか言いようのないあの夢が思い起こされる。あれはなんだ。夢を見て、いつも通り幻想郷という異世界を楽しむ、ただそれだけの話だったはずなのに。
着衣は乱れてはいなかった。だから、あれは単なる夢と言い張ることもできる。だが以前にも、夢の中で負った怪我の痣がそのまま残ったこともあった。まさか、いやそんな。だが着衣が乱れていないということは、すべてが夢であるかもしれない。たまにはそういうこともあるかもしれない。そう自分に言い聞かせながら、おそるおそる、震える手でスカートをめくり上げる。見てしまったら認めなければいけないという思いと、見て確かめねばならないという思いが交錯する。
白い布地が見える、少なくとも、下着は身につけているようだ。そして思い切ってスカートをめくり上げる。
ああ。
菫子は素直にそう思った。
時間も時間ゆえ、ほぼ無人に近かったかつて旧校舎と呼ばれた文化部第二部室棟。聞くものが多くなかったのは幸いかもしれなかった。そうでなければ、誰かが扉を開けて駆け込んでいただろうから。仮に駆け込んでいれば、それを見てしまっただろう。古びた建物に響いた声は女生徒の絶叫だった。菫子の声だった。
顔面蒼白のまま、この世の恐怖そのものを見てしまった表情で呆然とする菫子の視線の先には、まくりあげられたスカートとショーツがあった。そこには、赤い破瓜の鮮血と乾きかけた粘ついた大量の愛液のシミがべったりと張り付いていた。
夢は、醒めるから夢であるのだ。菫子は、自分がいまだ悪夢の只中にいるように思えた。お願いだから、醒めてくれと、菫子は心から願った。
(体験版はここまでとなります。お疲れ様でした。本編では体験版で省略された序章と全4章編成の徹底的な凌辱劇が描かれます。ただひたすら徹底的に凌辱され、プライドを踏みにじられ、圧倒的な快楽に晒され、雌として無様に堕ちていく董子さんの姿をお楽しみください。)