森の中に建つ名門女子校。
廊下にセーラー服姿の少女たちが溢れていた。
彼女たちの視線の先にあるのは、張り出されたばかりの成績表である。中間試験の成績上位者五十名が並んでいる。
「すごい。アイルさん、校内二位よ」
「さすがね……」
「美人の上に頭がいいなんて」
次々と賞賛の声が飛ぶ。
一同の視線が成績表から一人の少女へと移る。
清楚なセーラー服と輝く黒のロングヘア。
全身から目に見えないオーラを放ち、周囲の生徒たちと一線を画す。それは溢れんばかりの上品さ、貴族を思わせる高貴さだった。
「ありがとう」
ひときわ目立つ美少女、アイルはささやくような控えめな声で周囲に応えた。
校内二位など当たり前のこと、喜ぶ必要すらない、という態度であった。謙遜も傲慢もなく事実をただ事実として受け止めている。
「でも残念ね、アイルさん、一位が取れなくて」
クラスメイトの一人がアイルに言った。
「今回は一生懸命勉強したつもりだったのだけど……、やっぱり沙織さんにはかなわないわ」
アイルはロングヘアをなびかせ振り返る。
そこには不適な笑みを浮かべる生徒がいた。
アイルと同じく黒髪ロングの美少女である。
違うのは、纏っている雰囲気だ。控えめで清楚なアイルとは対称的に、明るく元気な印象があった。
あるいはアイルに比べて庶民的で親しみやすいと言い換えることも出来るかもしれない。ただし、社長令嬢である彼女を庶民と言えるならだが。
「また学年一位を取らせてもらったわ」
太陽のような笑顔には自信が満ちていた。謙遜せず言い切るのがむしろすがすがしいほどである。
成績表の一番上に名前のある彼女は、この名門女子校の生徒会長、沙織である。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群な沙織にとって、ライバルといえる生徒はこのアイルしかいない。美少女のお嬢さまが揃っているこの名門校の中でも、特にぬきんでているのがこの二人なのである。
「美しさとスポーツではアイルさんにかなわないんだから、せめて勉強では勝たないとね」
沙織はさわやかに笑う。
「あら、運動に自信はあるけど、綺麗さではとても沙織さんにはかなわないわ」
アイルは穏やかに笑う。
「私、いつも悩んでるの。沙織さんみたいに可愛くなるにはどうしたらいいのかって」
「えっ」
アイルの言葉に沙織は絶句し、顔を赤くした。
周囲の女子生徒たちが二人を見比べる。どちらがより美人か確かめようというのだ。
本来なら注目を集めるのに慣れているはずの沙織は、ますます頬を紅に染め、耐えきれずその場から逃げ去っていく。
それを見て、アイルはくすくすと笑う。
「ね、可愛いでしょう。綺麗なのに加えて可愛いのってずるいわよね」
まわりも同意するように笑った。
放課後。
帰ろうと立ち上がったアイルの周囲をクラスメイトたちが囲んだ。
「アイルさん、一緒に帰りましょう」
「お茶でもどう?」
いずれも愛らしい少女たちであった。ねだるようにアイルの袖を引く。
「そうね、たまにはいいわね」
アイルが微笑むと周囲にも笑顔の花が咲いた。
一同は革靴に履き替え、校舎を出る。
アイルの左右に少女たちが取りつき、手を握ってくる。
中心にいる黒髪の美少女はまるで聖母のようであった。
「アイルさん、どこかに寄っていくの?」
校舎の外でそう声をかけてきたのは、沙織であった。
薄いピンク色のテニスウェア姿だ。髪型は動きやすいポニーテール。沙織は生徒会長でありながら、テニス部に所属している。
「ええ、ちょっとみんなでお茶でもと思って。沙織さんもいらっしゃる?」
アイルは小首を傾げる。
「私は部活があるから……」
残念そうな沙織。
「そう……、じゃあまた今度」
アイルたちは校門から出ていく。
その集団を目で追いながら、沙織はため息をついた。
「沙織さん、アイルさんのことが好きね」
「え? 沙織さん?」
「生徒会長で、テニス部のエースで、さっき校門の前ですれ違った沙織さん。恋する乙女の目をしてたよ」
と、クラスメイトの一人が言う。
セーラー服姿の少女たちはカフェに移動していた。品のいい静かな店内で、そのテーブルだけスポットライトが当たっているかのように雰囲気が違う。思春期の女の子に特有の華やかさが溢れていた。
「恋する乙女の目……」
アイルは小首を傾げた。
「そう。沙織さんはアイルさんの魅力に参ってしまったの」
小柄で三つ編みの少女はアイルの手を取った。
恋人のように指を絡ませ、上目遣い。
やや幼さを残す彼女は名を理絵という。アイルとよく一緒にいるクラスメイトの一人である。
「これだけ美しければたとえ同性でも恋に落ちてしまうのよ」
理絵はうっとりとした目でアイルの整った横顔を眺める。
「本当に好かれているのなら光栄だわ」
アイルは紅茶を飲もうとするがその手を別の少女に握られてしまう。
「口移しで飲ませてあげようか?」
と、悪戯っぽい笑み。
「駄目よ、公共の場で」
きまじめにアイルは断る。
「アイルさんは沙織さんのことどう思ってるの?」
「そうね……。憧れているわ」
「憧れ?」
「明るくて誰からも愛されていて……、私には真似できないものを持っているわ」
「誰からも愛されているのは、アイルさんも一緒でしょう?」
「そうそう、みんなアイルさんのことが好きよ」
「愛される以上に崇拝されているのよ、アイルさんは」
少女たちが言葉を交わし合う。
「沙織さんを自分のものにしたい?」
再び質問がアイルに向く。
「沙織さんを……」
アイルの目が遠くを見た。
すると少しずつ、頬が赤みを帯びてくる。
「……出ましょうか」
誰からともなく席を立つ。
X町。広い敷地の邸宅が立ち並ぶ、いわゆる高級住宅街である。
その大きな屋敷は売りに出されていた。
住人は不景気の影響で立ち退き、無人のはずであったが……二階に人の気配がある。
寝室。
巨大なベッドの上で白いものが絡み合っていた。
全裸の少女たちである。
総勢七名。
脚と脚、粘膜と粘膜をこすりあわせる。
集団による同性愛の現場だ。
脱ぎ捨てられたセーラー服と下着。七名全員が行為に没頭している。我を忘れ互いの女体をむさぼりあう。
その中心にアイルがいた。
真っ白な輝くような裸体である。
胸は大きいが大きすぎず、上品なボリュームと形を保っている。その上に尖る乳首もまた慎ましく上品なものであった。
女性らしい腰のラインは鍛えられた筋肉の上にやわらかい脂肪が乗っている。
実にバランスの取れた肢体だった。
絹のようになめらかな肌の上を、少女たちの舌が通過していく。
「ん……」
満足げなうめき声が赤い唇から漏れる。
アイルは性的な奉仕を受けていた。
他の六人が一斉にアイルを責める。その光景はまるで女王に群がる侍女たちのようであった。
まだ未成熟な肉体の少女がアイルのつま先をしゃぶり、指の間を一本一本丁寧になめとっていく。
別の少女は手の指を唇に含み、愛撫を行う。
唾液の音と深い呼吸がベッドルームを満たしていた。
アイルは目を閉じ、ほとんど無表情のまま奉仕を受ける。
六枚の真っ赤な舌が白い肌を舐め上げていく。
鎖骨、脇腹、内股と、愛撫は次第に直接的な性感帯に向かっていく。
一本の指が軽く乳首をかすめた。
「んっ!」
アイルは眉根を寄せる。
「感じているの、アイルさん?」
指の主である理絵が笑いかけた。
「じらさないで……」
アイルは懇願する。
クラスメイトたちの丁寧な奉仕を前に、アイルの身体は熱くなっていた。乳首が尖り、股間が濡れ、敏感な状態となっている。
「安心して、たっぷりと気持ちよくしてあげるから……」
理絵の手のひらが豊かな乳房をまさぐった。
アイルは再び声を上げる。
少女二人がアイルの足にそれぞれ両足を絡め、すりすりと上下する。
さらにもう二人の少女が左右の乳首を口に含む。
理絵はアイルの唇に舌をねじ込んだ。
唾液を含んだ舌と唇が互いを求めあう。
アイルは全身をマッサージされながらどんどんと性感を高めていく。
その時、一本の指が股間に伸びた。
「!!」
アイルがのけぞる。
「すごい、アイルさん、こんなに濡れているわよ」
その女の子は人差し指と中指に付いた粘液を見せつけた。
白く濁り、糸を引いている。
「本当に感じているのね、うれしいわ、アイルさん」
理絵は股間に顔を埋め、ぱっくりと割れた下の唇に舌を入れる。
「あああっ!」
か細く甲高い悲鳴をアイルはあげた。
舌が分厚い唇の中を駆け回る。
「んんんんっ!」
アイルはぎゅっと目を閉じ、首を横に倒す。
理絵の指が濡れた突起に触れる。
クリトリスだ。
「だ、だめっ!」
哀願のような声がアイルの喉から絞り出される。
「だめなの?」
だが、理絵は包皮をむき、むき出しになった赤い突起に舌を這わせる。
「!!!」
アイルの全身に力がこもる。
「気持ちいいでしょう?」
理絵は舌先でゆっくりとクリトリスを転がす。刺激が強すぎない、気持ちよくなる絶妙な速度であった。
「ふあああああっ!!」
アイルはほとんど泣き声となっている。
「だめぇ! イクッ! イッちゃう!!」
「いいのよ、アイルさん、イッて」
「私たちはそのために奉仕してるのよ」
「アイルさんがイクところ見たい」
少女たちが優しく諭し、さらに全身への愛撫を続ける。
手を握る。乳首を強くつまむ。唇をしゃぶる。
「――――――!!!」
すでに火のついていたアイルはすぐさま絶頂に達した。
全身への愛撫によってオーガズムが倍増する。
身体を半分持ち上げ、びくびくと痙攣する。
「アイルさん、イッたわ」
「見て、気持ちよさそう……」
美しい顔が快楽に歪む。
真っ赤に染まった頬は芯から感じている証拠である。
何度ものけぞった後で、ようやく身体がベッドの上に落ちた。
荒い息を繰り返す。
イキ終えたのである。
少女たちは満足げにアイルを見下ろし、一人ずつ順番にキスしていく。
ちゅるちゅるとアイルの舌を吸い上げ、粘膜をこすりあわせる。
「んー……」
絶頂後の最適な後戯に満足の息が漏れる。
アイルは同性愛者だった。
昔からそういう傾向はあったのだが、最近では本格的な同性同士の性交を行うようになり、周囲に美少女たちを侍らせ、毎日のように奉仕させている。アイルが望めば、例え異性愛者であっても、彼女とベットを共にするのが当然となっていた。
やがて少女たちは立て膝で互いにディープキスを始める。
同時に乳首をいじりあい、股間に指を入れる。
すでに全員の女性器がたっぷりと粘液を分泌していた。
アイルもそこに加わり、肌と肌をこすり合わせる。
興奮していた少女たちは何人かがそれだけで絶頂まで飛んでしまう。
愛液の臭いが混じり合い、レズビアンの空間が醸し出される。
アイルは理絵をベッドに寝かせ、右手で膣とクリトリスをいじくる。
「んっ! んんっ!!」
理絵の幼い顔が女の悦びに歪んでいる。
それを見ているとアイルはさらに興奮してくる。
「ふひひっ!」
理絵はすぐさまオーガズムに達した。
股間から白い液体を飛ばし、アイルの指を汚す。潮を吹いたのだ。
それをアイルは美味しそうにしゃぶる。
「気持ちよかったの?」
「うん……」
理絵は薄笑いを浮かべる。目の焦点があっていない。
「じゃあ、ほら、もう一度して」
と、四つんばいになるアイル。
ぬるぬるの性器と肛門をクラスメイトたちに突き付ける。
本来ならアイルのような高貴な美少女が絶対にやってはならぬ格好であった。
しかし性におぼれる彼女は気にしない。
少女たちの舌が股間に群がる。
集団でクリトリスを責め、膣に舌先を突っ込み、さらには肛門まで責め立てる。
「おひっ……」
ゆるんだ顔でアイルは悦ぶ。その表情もまた本来、美少女がすべきものではない。
何枚もの舌が丹念に花弁をかき回す。同じ女であるため、どうすれば感じるかは完全に心得ている。
「あああああっ、あああああっ」
美少女は喉の奥から低い声を絞り出す。それはあえぎというより、獣のうなりに近いものだった。
すぐにもアイルの身体の奥底からそれがやってくる。
「――――!!」
アイルはしばらく我慢し耐えたが、クラスメイトの舌技に屈し、それを解放した。
「くひっ」
小さく声が漏れる。
その瞬間、全身を性の奔流が駆け抜ける。
絶頂に達したのである。
四つんばいになった背筋がさらに反り、尻を突き上げる。股間から液体がピュッピュッと飛ぶ。
「アイルさん、またイッたわ」
くすくすと笑い声が聞こえる。
快楽の波は何度もやってきては去っていった。
二度目の絶頂でアイルの身体は激しく高ぶり、深いオーガズムが得られたのである。
アイルはもう何も考えられず、ただそれに身をゆだねた。
「……満足出来た?」
少女たちがアイルに顔を寄せてくる。
「ん……」
イキ終わったアイルはごろりと天井を向いて、真っ白な裸体を抱く。
またもディープキスが始まる。
少女たちは抱き合い、身体をこすりつけ合う。
その心地よさの中でアイルは考えていた。
まだ足りない。
もっと激しい性を得たい。
二度もイッたというのに彼女の女体は満足し切れていなかった。
異常なまでの性欲が燃え上がる。
その時……
「!」
アイルは跳ねるように身体を起こす。
「キャッ」
突然のことに少女たちが小さな悲鳴を上げた。
広いベッドルームを見回す。
赤黒い色彩。
いつのまにか部屋の雰囲気が大きく変わっている。
まるで現実空間ではないどこかにいるかのようだった。
やがて部屋の隅の暗がりから奇妙なものが這い出てくる。
群れている蛇のように見える。
粘膜に覆われたそれは触手だった。
触手はぬるぬると嫌悪感をもたらす動きでベッド上の少女たちににじり寄ってくる。
「キャーッ!」
本気の悲鳴が響いた。
アイルが手を伸ばす。すると、その手に剣が出現し、握られる。
ベッドのスプリングをきしらせジャンプ。着地と同時に触手の群れを両断する。人間の動きではない。
アイルは別の国から来た戦士だ。触手の化け物、淫獣を倒すためにつかわされた剣士にして姫なのだ。
淫獣は部屋の四方から次々と現れる。
その先端がぱっくりと割れ、二種類の中身があらわとなる。
ひとつは男性器そのもの、亀頭であった。
もうひとつは数百に分かれたブラシのような舌である。
それを見て少女たちがおぞましげに声を詰まらせる。
淫獣は男の欲望を具象化した妖魔である。その目的は女を犯すこと。特にまだ男を知らない少女たちがお好みである。
アイルは怒りと共に触手を一刀両断とする。
切断面から白い液体が飛んだ。返り血のようなそれは触手の精液だ。
裸の姫剣士は縦横無尽に剣を振るう。そのたび、豊かな胸がぶるぶる揺れ、粘液を身体に浴びる。
「いやあ!」
せっぱ詰まった悲鳴。
アイルの背中で少女たちが触手に捕まっている。腕をぐるぐる巻きにされ、首筋を舐められる。
姫はそれを切り払う。少女は解放され、またベッドに沈んだ。
しかし、触手の数が多い。
切っても切っても触手は現れ、少女たちに迫る。
「アイルさん!」
クラスメイトの一人が四肢を拘束され、無理矢理股を開かされる。濡れぼそった割れ目を前に亀頭触手が震える。まるで悦びを抑えきれないかのように見える。
「!」
それを叩き切ろうとした瞬間、アイルは足を捕まれた。
足首に触手が巻きついている。
助けられない。
「やああああっ!」
じゅぶりっ
少女は亀頭型触手に貫かれた。
膣内を進み、ぬるぬると奥まで達する触手。
アイルの目の前で守るべき少女が犯されている。
「くっ」
女剣士は足首の触手を剣先でスライスする。
だがその隙に淫獣は殺到する。
剣を握った腕をつかまれる。ものすごい力であった。姫剣士としての特殊な身体能力を持ってしても抵抗できない。反対の手にも二本の触手が取りつく。
その間、ベッド上の少女たちは着々と組み敷かれつつあった。
正常位のような形で強引に開脚させられ、そこに亀頭型触手が侵入する。
にゅるっ にゅるにゅるっ
潤った膣は容易に疑似男根を迎え入れてしまう。
「ああああああっ!」
泣き声が飛ぶ。
「ひくっ……」
声を押し殺す者もいた。
六人のクラスメイトたちが一斉に犯される。
ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ
亀頭が膣内を前後する。
「や、やめて……」
悲痛な泣き声が漏れる。
しかし、男根はさらに動きを早める。
じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ……
やがて触手は動きを止め、びくびくと震える。
射精しているのだ。
たっぷりと幼い膣に放出した後で、触手はずるりと抜ける。
一拍遅れて、白濁液がとろりとあふれ出す。
少女たちは犯された上、膣内射精されてしまったのだ。
「離しなさい!」
それを見て、アイルは必死に身体を振る。しかし手足をがっちりとつかまれ、とても触手をふりほどくことは出来ない。
とうとうその手から聖剣が落ちる。
何本もの亀頭がアイルの眼前に突き付けられる。それはまるで無力な剣士をあざ笑っているかのようだった。
「あ……、あ……」
アイルの顔に絶望が浮かぶ。
空中で無理に脚を割られる。
一本の男性器型触手が進み出て、膣口に先端を押し当てた。
「!!」
姫は顔をひきつらせる。
愛液まみれの膣は異物を拒まない。
一気に奥まで貫かれてしまう。
「あーーーーーーーっ!!」
嫌悪感がアイルの背中を走る。だが……同時に求めていた快楽もまた触手はもたらした。彼女が欲しかったのはこれだったのだ。
にちゅにちゅと音を響かせながら触手が前後する。
「んうっ……」
アイルは声を噛み殺す。
感じては駄目。そう、自分に言い聞かせる。
しかし、身体は言うことを聞いてくれなかった。
「はああああっ!!」
おぞましい化け物に貫かれているというのに、歓喜の声をあげてしまう。
びゅっ!
早くも淫獣が達した。
びゅくくくくっ!! びゅるるるっ!!
聖なる姫の子宮に誰のとも知れぬ子種が注ぎ込まれる。
しかし、彼女にとってもうどうでもいいことだった。
イキたい。
それしか彼女の脳内にはない。
射精を終えた触手が抜け、次がやってくる。それも二本。アヌスとの同時挿入である。
ずぶりっ
「はひぃ!」
そのハードな責めに姫は悲鳴をあげた。
だが、こうされないと感じないのだ。
ずぶずぶと二穴同時に犯される。
さらには口内に別の触手が入ってくる。
「んぐっ」
穴という穴を責め立てられる。
下半身にくすぶる火種が急速に大きくなり、爆発する。
「…………!!!」
白目をむきながらアイルはイッた。
それと同時に精子を体内に注ぎ込まれる。
悶絶しながら、姫は激しい快感を味わう。
一方、ベッドの上で犯されていたクラスメイトたちも甘い声をあげつつあった。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
触手に突かれるたび、切なげ吐息を漏らす。
びゅびゅびゅびゅ!!
触手が達した。
何度目かの膣内射精だ。
「も、もっと……」
イケなかった少女は涙目で懇願する。
白濁液にまみれた女体がベッドの上で絡まり合う。
膣と尻穴を突かれながら、女同士で激しいキスをする。そこに触手が放精し、舌と唇に白濁液をぶっかける。気にせずキスは続く。触手の精子をローション代わりに乳首をこすりあわせる。淫獣を交えた乱交である。
これはここ一ヶ月ほど続いている日常の風景だった。
アイルは触手に負け、処女を奪われて以来、毎日のように犯されている。そして悦んでいる。抵抗の心は最早ほんのわずかしか残っていない。
堕ちているのだ。
こうなってしまった少女たちはもう触手の慰み者でしかない。妊娠するまで何度も何度も膣内射精される性奴隷になるのだ。
性の饗宴は長く続いた。
欲望を吐き出し終えた触手は一本一本順番に消えていく。
後には犯され尽くした少女たちが残された。
全員気絶している。そしてザーメン漬けである。触手の射精回数は全部で二百回以上に及ぶ。特徴的な臭いが周囲を漂っている。
だが、少女たちの表情に満足の色が浮かんでいるのは明らかであった。
第六話に続く