その1



そう、全ては可能性の話だ。

例えば魔法が使えるとしたら、どんな魔法を使うのか?

俺としては攻撃や回復、支援と言った魔法など馬鹿馬鹿しいとしか思えない。

何故ならそれら全ては好き勝手に使えない事が欠点なのだ。

攻撃なら戦場に呼ばれて化け物扱いされるし、回復に関しても限界がある以上は必ず逆恨みされる。

死者蘇生まで出来れば問題は無いだろうが……。

支援に関しても自分に掛ければやはり目立つし、仲間が居ても守り切れるかどうか分からない。

何に関しても、特化したものと言うのはどこまでも爪弾きにされる運命なのだ。

ただ一つを除いて。



「あぁ……腹減った」



気が付いたら霊界に居た俺は、何故か前世の記憶を持っている。

生前の記憶が「それじゃ、行くか!」の後でトラックに轢かれたものしか無いのに、前世の記憶は鮮明に全て覚えているとは此れ如何に。

ともかく、俺はこの漫画として見覚えがある世界、<BLEACH>の世界に転生してしまった事実は変わらない。



「と言うか、流魂街に居て転生って言えるのか?」



流魂街とは通常、現世で命を落とした人間が魂だけの存在となって到達する場所。

つまりこの世界の俺は、既にトラックに轢かれたのが原因で死んでいるという事。

正確に言えば流魂街に来てからの方が記憶の糸は長く続いており、結構昔にここへ着いたらしい。

更に言えば前世の記憶にある、原作キャラとも知り合った思い出があって、あちらもどうやら俺の事を認識しているようだった。

これもひとえに俺が空腹を感じている事が関係している。

通常、死んだ人間は感じない空腹感は、霊力の素質を持った魂だけが感じるらしい。



「乱菊~……。早く来てくれ~……。間に合わなくなっても知らんぞ~……?」



空いた腹を押さえて力無く呻いた俺の目には、もはや地面に生えている雑草さえ新鮮な野菜に見えてくる。

実際、食べられる野草はある筈だが、流石に判別は出来ない。

もし食べても精々が腹を壊すだけだろう。

それでも食べてしまいそうだった。



「……あんた、何やってんの?」



思わず雑草へ手を伸ばしていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。

振り返れば巨乳の谷間を大きく露出させた金髪の死神が腰に手を当て、呆れた顔で俺を見ていた。

本当なら男の性として胸へ視線が行くものの、空腹の今は腰に当てられている手に持つ風呂敷に目が向かう。



「乱菊か。遅いよ! 腹減ったよ!」

「はいはい。態々忙しい仕事を抜け出して、あんたが見てた雑草よりも美味しいご飯を持ってきたわよ」

「嘘つけ。どうせサボってたんだろ」

「サボるのは簡単だけど、抜け出すのは難しいのよ」



恩着せがましく弁当を渡してきたのは<松本 乱菊>

腰まである茶髪に大きく開いた胸元が特徴の、背の高い美人である。

他には右の唇の下に色っぽいほくろがあり、ネックレスを谷間へ流す。

死神特有の黒い着物では隠し切れない魅力的な身体の線を惜しげも無く見せていた。

更に言えば動作の一つ一つが色っぽく、俺が自分の能力に気が付いてから真っ先に悪戯の対象にした人物だ。



「食い物をくれ~」

「……そう言えば、最初に会った時もそんな事言われたわね~。はい」



弁当を手渡された俺は意気揚々と風呂敷を外し、中に入っていた弁当箱を開けた。

中には質素だが男の俺が満足できる分の量が入っており、栄養に関しても問題なさそうだ。



「おっ、サンキュー」

「はいはい、存分に感謝して頂戴」



自分の能力に気が付いたのは転生して流魂街に来て暫く立ってから、余りの空腹で一人で道を歩いていた乱菊の前に飛び出した事が始まり。

戦闘するかも知れないと言う事で、乱菊に立ち塞がった俺は荒ぶる鷹のポーズで威嚇しながら飯を寄こせと叫んだのだ。

当然、乱菊も敵かと斬魄刀に手を掛けるも、俺の要求を聞くと不思議な事にアッサリと胸の谷間から笹の葉に包まれたおにぎりを差し出してきた。

逆に戸惑う俺に対して食べないのかと問われ、慌てて奪うように、胸の谷間のぬくもりを残すおにぎりを貪り食べた。

そんな様子を不思議そうに見つめる乱菊は、特に何か言うわけでもなく観察を続けてくる。

流石に人に見詰められながら食べられる程、図太くない俺は何故見つめるのかと問えば、ある意味予想通りの答えが返ってきた。



「あんた、死神になってみない?」

「……んぐっ、死神って戦ったりするんだろ?」

「まぁ、必要に応じてはね」

「危険がある事はしたくないんだよ。命大事に」

「……あんたが言うと説得力があるわね」



苦笑いで返してくる乱菊。



「でも、死神になればご飯の心配はいらないわよ?」

「むっ……」



流石に流魂街での生活に限界を感じていた俺には魅力的な提案でもある。

しかし『命大事に』の精神はその魅力よりももっと根底にあり、原作を知っている俺にとっては危険極まりない死神になるなど、なるべく避けたいのが現状だった。

それでも……。



「そんなに死神になって欲しいのならフェラでもしてみろよ!」



『ケー!』と言わんばかりに、おにぎりを食べ終わった俺は調子に乗り、再び荒ぶる鷹のポーズで要求を突きつけた。



「あら、そんな事で良いの?」

「えっ!?」



と、言うような事があって、どうやら俺は荒ぶる鷹のポーズで命令を下せば、相手を操る魔法を持っているらしい。

何故魔法なのかと言うと、一度使う度に身体の中から何かが空気中へ消えていく感覚があるからだ。

これは魔力だと心のどこかで察した俺は、『荒ぶる鷹の魔法』と名付けた。

しかも効果は望みに望んだ精神操作系の物。

喜ばない筈がない。

現に今も乱菊にフェラをさせようとしている途中であるからだ。



「ほら、あと一回で死神になってやるからさ」

「あんた、毎回それ言ってるわよね?」

「いいから」

「はいはい」



呆れた様子で跪いた乱菊は、俺の質素なズボンを脱がして期待に反り立つ陰茎を取り出した。

弁当を食べ終わった俺はいつも通りに荒ぶる鷹のポーズを取り、乱菊に命令を下している。

効果の程は疑う余地も無く、肉厚の唇が姿を現した亀頭にキスを落とす。



「ちゅっ」

「おっ!」



それから唇を亀頭の形に添って開きながら口内へ咥えていく乱菊。

生暖かい口内では真っ先に舌先が鈴口を舐め上げ、過去にフェラをさせたお陰で歯の感触は全く感じられなかった。



「くっ、乱菊も、ぅっ、上手くなったよな」

「……じゅる」

「ぉわっ!?」



突然吸い込まれた感触を受けた俺が視線を落とすと、ジト目で見上げる乱菊と目が合う。

如何にも不服そうな表情で、したくてしている訳ではないという心情が顔に出ていた。

それでも顔は俺の股間へ近付いていき、陰茎を全て口内へ含んだ。

生暖かい口内では俺の陰茎で経験を積んだ舌が亀頭を効率的に舐め回し、カリの凹みにまで舌先で刺激してくる。

吸い込む力は強く、早く出せと、ジト目の視線からも訴えかけているようだった。



「じゅるるーー」

「おぅっ!?」



頭を前後に揺らし始める乱菊は、舌で陰茎を締め付けながら快感を送ってくる。

茶髪の長い髪はバサバサと揺れて良い匂いを周りに巻き散らし、陰茎越しに見える巨乳は大きく揺れて興奮を高めてくれた。

太腿にも巨乳が当たる柔らかな弾力を感じられ、手を使わずとも揉んでいる気になる。

陰茎を這いずり回る乱菊の舌は竿を横から舐め、下を通ると反対側へ回っていく。



「ずるる……」

「うくっ……!」



厭らしく響く音は唾液を胸の谷間に落ちないようにする為の、乱菊なりの工夫であり、その行為が陰茎に掛かる圧力を増やしてくれた。

乱菊が頭を引けば舌の腹で鈴口の下にあるカリの凹みを強く舐め、頭を近付けてくると舌を壁のように使って亀頭の表面に這い回してくる。

どれだけ舌で刺激しても俺が耐えているのを見た乱菊は、ただ前後に動かしているだけだった頭を捻って頬の裏側で亀頭を擦ってきた。



「おぉっ!?」

「じゅぽっ、じゅ、じゅるる」



量を増やすカウパー液の味に眉をひそめつつも、頭の動きを速くさせる。

唾液に塗れた竿はヌルヌルと肉厚の唇に扱かれ、口内でもカウパー液ごと亀頭を舐め回す舌が快感を送り、早く終わらせようと言う雰囲気が隠されもしていなかった。

頭を捻るごとに陰茎は違う角度から扱かれ、舐められる。

精液が登ってくる感覚を我慢していた陰茎が俺の意志を無視し始めた頃、乱菊が射精を察して更に頭の動きを速めた。



「じゅる、じゅ、ずず」

「くぁっ! で、出る」



もはや慣れたものとして処理される動きに俺は我慢の限界を超え、精液は勝手に尿道を駆け上がる。



「んくっ、ごく、ずるる~――」

「ぉくあっ!?」



最初にフェラをさせた時と同様に、相変わらず精液の味に眉をひそめたままで飲み込んでいく乱菊。

流石、俺の陰茎だけを咥えて経験を積んだだけの事はあると、絶頂に焦げる思考で考えた。

飲み込む舌の動きは射精と同じ間隔で鈴口の下側を刺激し、精液の勢いを強くしようとしてくる。

射精の途中でも乱菊は小刻みに頭を前後に動かして、刺激を送り続けた。



「くふぅ……」

「ごく、ごく……」



睾丸から送り出された精液は全て乱菊の胃の中に収められ、俺の射精も最後の一滴まで出し切ってから終わる。

乱菊は陰茎から力が抜けたのを口内で察すると、唾液と精液を零さないように音を立てて吸い込みながら頭を引いて行った。



「じゅるる~」

「おわぁっく……!」



肉厚の唇から唾液に塗れた竿が徐々に姿を現し、カリで内側から唇を押されるとひょっとこのような顔になり、亀頭の形に添って閉じられる。

当然唾液は陰茎を軽く濡らす程度であり、精液は鈴子からすら垂れていなかった。



「ふぅ……随分上達したよな」

「んぐっ……けほっ、相変わらず不味いわね」



俺が茶化すように言っても、乱菊は口元を押さえて不快そうに見上げてくる。



「まぁまぁ、今度こそ死神になるから安心してくれよ」

「……その前に試験に落ちないと良いわね。……落ちたら承知しないから覚えておきなさい」

「お、おぉ。分かった」



確かに自分がスカウトまでした人物が試験で落ちてしまうのは屈辱であろう。

しかも毎回嫌々ながらもフェラを強要されて、精液まで飲んでいるのだ。

上目使いで睨まれる程の事はあるだろう。



「それじゃ、行くわよ。良いわね」

「あ、はい」







そんなこんなで試験は無事合格し、スカウトしてきたと言う理由で一先ずは乱菊が副隊長の、日番谷隊長率いる十番隊の所属になった。



「お前が松本の言ってた奴か」

「どう言ってたんですか?」

「いつも『やるやる』と言ってやらなかった奴」

「はぁ……まぁ、そうですね」



目の前に居るのは白髪が爆発したような髪型で、年齢が比較的低いながらも隊長の地位に居る<日番谷 冬獅郎>その人である。

過去に俺と同様、乱菊によって死神になった人物。

そんな事はさておき、他の死神同様に訓練などしていては他の魅力的なキャラを犯す時間が無くなる。

丁度、面通しとして二人きりなので、今の内に冬獅郎へ俺の所属を強制的に決めてもらおう

そう思った俺はいつも通りに荒ぶる鷹のポーズを繰り出し、身体から魔力が抜ける感覚を感じながら冬獅郎に命令を下す。



「……なんだそれ?」

「『俺を乱菊直属にしろ』」

「……あぁ、まぁ、松本が連れてきたからな。あいつが教育担当するのは当然だろうな」



俺のポーズを訝し気に見やるも、要求をしっかりと受け入れてくれた。



「今、松本を呼ぶからちょっと待ってろ」

「分かりました」



ポーズを解いた俺は素直に言う事を聞き、近くにあった椅子に座って乱菊を待つ事にする。

その間に冬獅郎は何かを使って乱菊と連絡を取り、少し言い合いになっていたものの、隊長命令と言う事で呼び出していた。

暫くして明らかに不服そうな顔の乱菊が到着し、俺の教育係を任命される。



「えぇ~、本当に私がやるんですか? 隊長」

「お前が連れてきたんだろ。少なくとも使えるようになるまで直属にするから、ちゃんと教育しろ」

「うぅ、隊長命令なら仕方ないか……」



どんなに文句を言おうとも、隊長命令と言う事で結局折れる乱菊。

腰から身体を曲げて、うなだれた瞬間に俺からは左右に揺れる巨乳が見える。

しかし乱菊も俺の視線には慣れており、敏感に胸の谷間を見られている事を察知していた。

その証拠にチラリと髪の間から俺を見て、何とも言えない視線を送ってくる。



「はぁ……。まぁ良いですよ」

「頼むぞ」

「は~い。分かりました」



不承不承で引き受けた乱菊のテンションは驚くほど低い。



「それじゃ、死神の基本の仕事を教えてきますよ」

「あぁ」



気を取り直した乱菊は背を伸ばして冬獅郎に敬礼すると、今度は俺へ向かい合う。

そして人差し指で俺を呼ぶと付いて来るように言ってくる。



「聞いてたわよね。行くわよ」

「おぉ、分かった」







それでやってきたのは現世。

今俺達が居るのはビルの屋上で、街全体が良く見える高さがあった。

ここからでも俺の最後の記憶である事故現場が良く見え、ある種の哀愁さえ感じてしまいそうだ。



「死神の基本は虚を見付けて、流魂街に送る事よ」

「……早速、戦う事になってるんだけど?」

「さぁ? 何の事かしらね。でも、ご飯の為だから我慢しなさいよ」

「ぬぅ……」



それを言われると、どうしようもない。

しかし行き場のない、怒りとも言えない些細な欲求の発散先は目の前に居る。

正直に言って死神になる為、試験の最中は禁欲をしていた分は乱菊の身体が魅力的に見えて仕方がない。

実際、目の前に立つ乱菊の後姿は均整が整い、特に安産型の大きな尻は死覇装の下からでもその形を浮かび上がらせている。

片足へ体重を移動させる度に尻の形は柔らかくも強めの弾力が袴の皴を深め、よりいっそう尻の形がよく分かった。

しかも背中へ視線を上げれば、隠し切れない巨乳の横乳が二の腕から食み出している。

前からは当然だが、禁欲をした後では後姿だけでもここまで性欲を刺激してくるとは予想外だった。

もはや限界を超えた陰茎が早速存在を主張しているので、俺はおもむろに荒ぶる鷹のポーズを取る。

そして乱菊を呼んだ。



「乱菊」

「何よ? って、またそのポーズ?」



呼びかけに答えた乱菊は俺へ振り返り、いつもの荒ぶる鷹のポーズに呆れた様子を隠さない。



「お前のもう一つの任務は『俺に身体を好きにさせる事』だ!」

「……はいはい。幾らでもどうぞ」



呆れたままで承諾する乱菊は、少し後ろにあったフェンスへ寄りかかり下半身を突き出してきた。

まるで俺が犯す目的で命令した事を知っているとでも言いたげな雰囲気だ。

とりあえずポーズを解いた俺は一先ず乱菊のおっぱいを揉む為に近付いていく。



「…………」

「……そんなに警戒しなくても抵抗なんてしないわよ」



原作であれば、胸を露出しても決して男に触らせないようにしていたことを思い出す。

しかし今は完全に受け身であり、自慢の胸に近付く俺の両手を半目で見返すだけで、抵抗しようともしていない。

身体から魔力が抜けた感覚があったので、確かに乱菊は魔法にかかって居る筈だが、やはり何気に初めて巨乳を揉むのは緊張するものだ。

まず指先が露出している胸の谷間に接触すると、その指が埋まる柔らかさの中に感じられる弾力。

奥では乱菊の体温と僅かに感じる心臓の鼓動。

思わす襟元から掌を脇腹の方へ突っ込んだ俺は、一気に乱菊の巨乳を死覇装の中から取り出した。



「おぉ……!」

「……本当、男って胸が好きよね」

「当然だろ?」



昼の日差しに浮かび上がる乱菊の巨乳は全く垂れておらず、乳輪は少し大きめだが乳首は綺麗な桜色。

今は精神的にも平常を保っているお陰で殆どが胸の中に姿を隠している。

俺が両手で持ち上げるように支えれば、見た目と遜色のない心地良い重さが手首に掛かった。

柔らかく形を変える胸は乳首の向きを変え、たぷんと掌の上で震える。



「んくっ……」

「……はぁ」



俺の興奮を他所に乱菊は詰まらなそうに溜息を付いて顔を背けてしまった。

俺は胸に夢中であり、下から支えていた手を放し、指先で乳輪を軽く撫でていく。

産毛を刺激するような微かな感触を受けた乳輪は反射的に鳥肌を立たせ、乳首も充血して硬く尖ってきた。

桜色だった乳首が赤みを帯び、性的な興奮を受け取る準備を整える。



「乳首が立ってきたぞ?」

「そりゃ、触られれば立つでしょ?」



あくまで平静を保っている表情は頬も赤くなっておらず、完全に意識が性的な行為に向いていなかった。

それでも俺は何とか身体の反応を引き出そうと、乳首を摘まみ、捏ね回す。

指が捻られれば柔らかな胸も形を変え、性感帯を刺激された身体は元々感じ易いのか、徐々に興奮で赤くなってくる。

チラリと乱菊の顔を見上げてみれば、綺麗な白い肌に僅かな赤みが走っていた。

指で捏ねる乳首も硬さが増して来ており、興奮を貯め込んでいる事が伺える。

厭らしく乳首が姿を変えたので、俺は乳首から手を放して巨乳全体をゆっくりと揉んでいく。



「……んんっ」



硬くなった乳首と同様に先程支えた時よりも弾力が増しているような気がし、揉み応えもある。

大きさ的に揉み応えは文句なしだったが、やはり性的な興奮している厭らしさは欠かせない。



「袴を脱がすぞ?」

「んっ……だから好きにしなさいよって」

「分った」



許可を貰ったので乱菊の細く引き締まった腰へ手を回し、帯を解いていく。

死覇装は腰帯を解けばすぐに袴が落ちてしまうので、脱がす手間は殆どなかった。

そして現れたのは現代のショーツを履いた股間。

お洒落好きな乱菊らしく白いレースに透ける生地、所々にキラキラと光るラメが散りばめられていた。

大人っぽいショーツらしく面積は小さく、袴が落ちて下半身が丸出しになると野外露出していると言う厭らしさが追加されたような気がする。



「脱がすぞ」

「どうぞ」



巨乳の下で腕を組んだ乱菊が、若干の期待を込めた声色で返事を返してきた。

ショーツを脱がせば、即座に髪と同じ色で整えられた陰毛が姿を現し、風によって緩やかに揺れる。

そのまま下へ手を移動させると、遂に大陰唇が見えてきた。



「……綺麗だな」

「どこを褒めてんのよ……」



乳首で興奮を貯め込んだ所為で淫核は包皮を下から持ち上げ、秘裂の一番上で存在を主張している。

その更に下には無毛の大陰唇があり、秘裂とショーツのクロッチでは愛液の糸が繋がっていた。

流石にショーツの色を変える程では無いものの、一見素っ気ない乱菊も何気に興奮していたらしい。



「片足を上げてくれ」

「はいはい……」



乱菊の協力の元、ショーツを足首から抜き取ると昼間のビルの屋上で、下半身裸で胸を露出している美女が完成した。

俺の陰茎も既に限界であり、急いで袴を脱ぎ捨てる。

乱菊はある意味見慣れた陰茎をチラリと見やり、頬を赤くさせて視線を再び横へ反らす。

事有る毎にフェラをさせられていても、流石に犯される状況になると恥ずかしさも蘇ってくるようだった。

最初にフェラをさせた時の恥じらいを思い出して貰い、俺としては大変嬉しい。

それから俺は屈んだままで乱菊を見上げてみるのだが、組んだ腕が邪魔をして顔は確認できなかった。

仕方ないので目の前にある大陰唇を親指で開き、鼻先を突っ込んだ。



「ひゃっ!?」



流石に驚いた乱菊だったが俺は構わず、僅かに流れ出た愛液の匂いを存分に吸い込む。



「す~――」

「ちょっ、ちょっと、そんな所の匂いなんて嗅がないでよ」

「んっ、でも、興奮する匂いだぞ?」

「私が恥ずかしいって言ってるのよ!」

「分った分かった」



胸の下で組んでいた腕を解いて俺の頭を鷲掴みにした乱菊が、胸の谷間越しに抗議してきた。

ならば、と思った俺は舌先で秘裂の僅かな愛液を舐め取る。



「ふぁっ!?」



舌に感じるのは大陰唇の柔らかい感触に、愛液の濃い味。

滑りは未だに少ないものの、唾液と愛液を混ぜ合えば挿入ぐらいは出来そうだ。

大陰唇の割れ目に食い込んだ舌を上下に動かし、包皮を押し上げる淫核を舐めれば、乱菊は俺の頭を自身の股間へ押し付けて快感に身悶える。



「あふぁ! そこ、駄目……!」



快感に震える太腿に頬を挟まれた俺は、意外に引き締まった感触を頬に感じた。

押し付けられた所為で股間に籠った愛液の匂いをダイレクトに感じるも、尿などの不快な匂いは無い。

サラサラの肌は触り心地が良く、いっそ頬擦りしたいぐらいだった。

頭を股間に押し付けられたので、自由の利かなくなった両手を抜き、太腿を撫で回してから乱菊の尻を掴む。



「ぁうっ!?」



肉付きの良い安産型の尻は弾力があり、胸とは違った女らしい柔らかさがあった。

そのまま揉み解せば俺の頭を押さえている手から押さえる力が消え、撫でる動きに変わる。

愛おしむような動きは普段のサバサバした乱菊と違って優しげであり、隠された性格を垣間見た気がした。

舌先で感じる秘裂も愛液の量を増やし、今や唾液よりも多く分泌されている。

そろそろ挿入には問題ないと判断した俺は頭を離して立ち上がり、股間を乱菊の足の間へ差し込んだ。



「あっ……」



舐められる快感が消えて残念そうな顔を間近で見ると、やはり色っぽい顔で陰茎の力は強くなる。

乱菊は俺よりも背が高いので至近距離で立てば、胸の谷間の少し上に俺の顔が来た。

当然ながら足の長さも違うので、陰茎は鈴口を大陰唇に少し減り込ませる程度しか触れさせられない。

それでも乱菊には現状を認識するには十分であり、貞操の危機で僅かに顔を青褪めさせた。



「ね、ねぇ、本当にここでするの?」

「あぁ。もう俺も我慢の限界だからな」



そう言って陰茎を前後に動かして秘裂を撫でれば、乱菊は緊張で唾液を飲み込む

鈴口は左右から、軽くではあるものの大陰唇に挟まれ、柔らかな感触と性器特有の熱さを感じた。



「ひっ!?」



流石にここまで来れば乱菊も潜在的な拒否感で爪先立ちになり、股間の不快な感触から逃れようとする。

しかしそれを許さない俺は尻を鷲掴みにしてから乱菊の身体を無理やり引き下げ、徐々に陰茎を挿入していく。

かさの増した亀頭が肉厚の大陰唇を左右へ広げる感触があったと思えば、鈴口が膣口に減り込んでいく感覚が続いた。



「んくぅっ!?」



愛液の滑りは乱菊が抵抗してきても、ぬるりと膣口を亀頭の表面を這わせるだけに終わらせる。

反対に亀頭を舐められる形になった俺には快感となり、更に陰茎の大きさを増させた。

乱菊は俺の腰を股間に受け入れた所為で、若干蟹股になった脚を本能的な恐怖心で閉じようとしてくる。

それでも事前に好き勝手して良いと言った手前、何とか平常心を取り繕うとしている雰囲気があった。



「ふっ、うぅ……」



一呼吸置いた乱菊が俺の腕を掴んだ。



「くふっ、入れるんなら、んっ、さっさと入れなさい!」

「分ったよ」



大陰唇を広げられ、膣口を拡張される違和感で言葉を詰まらせながらも、今はまだ先輩であると言う事で気丈に振る舞う乱菊。

俺は乱菊の尻を掴む力を強めると、グイッと下へ動かした。



「あぐぅっ!!?」



力づくで広げられた膣口は乱菊へ拡張感を送る。

愛液と唾液のお陰で痛みは無いようであっても、顔は眉を顰めて処女の膣口を広げられる違和感に耐えていた。

俺が腕に力を入れる程に亀頭は膣口を拡張しつつ、滑りの向こう側へ進んでいく。

半分ほど入れば膣内のヒダが戦慄きながら亀頭を迎え入れ、愛液を更に塗り返してきた。

快感ではなく、身を守る為の防衛本能としての反応であるようだ。



「くはっ!? 広がる……!」



蟹股のまま徐々に身体を下げられる乱菊が違和感を全面に顔へ出しながら、俺の顔の位置へ降りてくる。

そこまで下がってしまえば亀頭は膣内に入り込み、肉厚で成熟を果たしたヒダが舐め回してきた。

鈴口の先には処女膜の感触があるものの、俺は腕の力を緩めずに乱菊の身体を下げ続ける。

そして処女膜は抵抗の間もなく、あっさりと昼の現世のビルの屋上で破られた。



「あぐぅっ!?」



破瓜の痛みは、俺の腕を掴んでいる乱菊の手に力を籠めさせ、死覇装に皴を作る。

それでも俺は乱菊の尻を揉みながら更に下へ動かしていき、竿までも挿入していく。

痛みで締め付けてくる膣壁を亀頭で拡張しつつ、遂には根元まで陰茎を入れきった。



「くはっ……!! あぁ……!! はぅ」



鈴口は子宮口には届いてはいないものの、陰茎全体が肉厚の襞に包まれ、蠢いて舐め回される。

破瓜の痛みを何とか逃そうとする乱菊が不規則に呼吸をする程に、同じく不規則な動きで膣壁が陰茎を締め付けてきた。

少量の愛液ではヒダの摩擦も強く、ただ入れてるだけでも十分過ぎる快感が襲ってくる。

しかし当然ながらそれだけでは満足できない俺は、ゆっくりと腰を引いて膣内でぐにゅりと形を変えるヒダの感触を味わう。

カリに引っ掛かる感触は大きく、摩擦も大きい所為でより快感を受けた。



「くぁ……!!」



多少の愛液程度では乱菊も痛みを完全に消す事は出来ておらず、破瓜の衝撃も合わせて辛そうな表情を浮かべる。

このまま苦痛を与えていては俺としても不本意なので、掴んでいた尻から片方の手を放すと、未だの包皮を被る淫核を強く摘まんだ。



「ふぁん!?」



途端に甘い声を出して腰を俺の方へ突き出してくる乱菊。

多少の愛液を流す程度には快感を受ける基盤が出来ていたおかげか、流石に性感帯を強く刺激されれば快感の方が大きくなるようだった。

乱菊の表情も辛そうに苦痛を耐えていたものから、ぽかんと口を開けた顔へ変わり、心成しか痛みで青褪めていた顔色も一気に赤みを取り戻す。

竿を引き抜いていた膣口も握りしめるように締め付けて来ており、亀頭を包むヒダは快感の余り、肌を流れる蠕動運動を始めた。



「ちょっ!? んぁっ! そこは駄目だって! ひゃぅっ!?」



更に俺は震える巨乳の頂点で硬く尖る乳首に吸い付き、もう片方の手で揉み解していく。



「あむっ!」

「くふんっ!? ち、乳首も、あっ! や、止めて!」



僅かであっても興奮で張った胸は揉み心地が良くなって、乳首も乱菊の肌の味が直接感じられた。

ビルの屋上で少し肌寒くはあっても、犯されている所為で体温が上がり少しだけ汗の味もする。

匂いは言わずとも至近距離で感じられ、陰茎はカウパー液を膣内に巻き散らす。



「はっ、あぁっ!!」



淫核と乳首、そして胸の三点を攻めながら、俺は腰を動かして拡張されゆく膣内を犯していく。

腰を差し入れれば処女の締め付けを残す膣壁を広げながら、亀頭がヒダに舐められる。

逆に腰を引けばカリがヒダを削り、処女膜の残りさえも取り去って行った。

乱菊の甘い声と、抵抗のつもりなのか、俺の死覇装の袖を強く握り、眼は快感に耐えるように硬く閉じられている。

陰茎が膣内を掻き回す程に愛液はその量を増やし、俺が腰を動かすだけでグチョグチョと卑猥な音が聞こえ始めた。



「んっ! だめっ!! ひぅっ!」



流石に恥ずかしくなった乱菊の抵抗は強まり、じたばたと脚を動かす。

しかし下半身に力が入れば膣内で陰茎への圧迫は強くなり、俺の動きに合わせて激しく扱かれていった。

陰茎に快感が溜まっていく程、激しくなっていく俺の腰は既に最高速度で乱菊を犯している。

いつの間にか、勝手に動き始めた腰は精液の予感を受け、更に力強く股間を突きあげた。



「あぅっ! んんっ! あぁっ!!」



もはや喘ぎ声しか出さなくなった乱菊は、快感に耐えきれずに頭を振って長い髪をなびかせ、周囲に髪の良い香りを巻き散らす。

限界に達した俺は最後に激しい突き上げを数回行うと、陰茎を根元まで入れた状態のまま股間から力を抜いた。



「あっ――」



乱菊が何か言う間もなく吐き出される精液は、確実に子宮口へ張り付く。

快感を貯め込んでいた膣内も射精を受けた所為で絶頂を爆発させ、乱菊の身体を駆け巡る。



「んあぁーー!!!」



甲高い雌の声と共に膣壁は射精を続ける陰茎を強く引き締め、ヒダが吐き出された精液を愛液と掻き混ぜた。

絶頂で痙攣する乱菊の腰は潮を吹き、肉付きの良い尻さえ震わせる。

俺が掴んで吸っている巨乳も上下に大きく震えて、その存在を大きく主張していた。

今の乱菊は身体に受ける全ての刺激を快感として変換している。

その所為で絶頂の快感は更に大きなものへと膨れ上がってしまい、もはや乱菊自身に制御は出来なくなっていた。



「んっ! んんーー!!」



俺自身も乳首を咥えている方の巨乳から、乱菊の体内へ快感の呻き声を直接流し入れる。

射精の快感で強く噛まない事に必死であったら、軽く甘噛みしていたらしく、それすらも乱菊の絶頂を押し上げた。



「ふはっ……! はっ……! はぁ、ふぅ……!!」



暫くして絶頂から帰ってきた乱菊は、大きく肩を動かして必死に空気を肺へ取り入れる。

それにつられて巨乳も俺の顔に押し付けられるも、乱菊の思考は絶頂の強い余韻で余り働いていない感じだった。

そして射精も終わり、精液の残る尿道を余韻で小刻みに痙攣する膣口で扱いた後、身体ごと陰茎を抜いていく。



「んふぁ……」



自分の身体を支えていた俺の手と陰茎を抜かれても、乱菊は脚を震わせながら何とか立っている。

それから恨みがましそうに俺を見やり、溜息を付いた。



「はぁ……」



視線は自分の股間であり、逆流する精液を見て更に大きな溜息を吐く乱菊。



「はぁ~……。どうすんのよ、これ。足がガクガクだし後から後から精液が出てくるじゃない!」



流石にこれから虚を刈ろうと言う時に、ちょっとやり過ぎたかもしれない。

しかし乱菊が良い身体だから悪いのだ。

攻められる謂れは無い。



「ふぅ……。仕方ないだろ? 乱菊がそれだけ魅力的だったんだから」

「それは知ってるけど、これじゃ仕事にならないじゃない!」



否定しない所は乱菊らしい所だ。

だが、乱菊の言ってる事も最もなので、現世の虚狩りは俺一人でやろうと思う。

腐っても相手は元人間。

俺の能力もきっと使えるだろう。



「分ったよ。それじゃここからは俺一人でやるから、乱菊は帰って一休みしておけよ」

「……そうね。そうさせてもらうわ」



休めると知った乱菊は手早く身なりを整えると、さっさと瀞霊廷に帰ろうとする。

地面に落ちていた袴から手拭いを取り出し、蟹股になって大陰唇を広げながら漏れ出てくる精液と愛液を拭き取っていく。

普段見る事のないあられもない姿を観察していたいものだが、俺も股間を拭わなければならない。

支給されていた手拭いで乱菊の潮と愛液、それと精液に汚れていた股間を綺麗にして身なりを整えた。

自分の作業が終わってふと乱菊を見れば、未だに大陰唇を含む太腿辺りを拭っている。



「先の瀞霊廷への門でも作っとこうか?」

「えぇ、お願い」



こちらを見もしないで袴を引き上げる乱菊。

そしてしゅるしゅると帯を締める音を後ろに聞きながら、俺は瀞霊廷への門を作り出した。



「ほれ、先に戻ってな」

「あんた、本当に一人で大丈夫?」



身なりを整え、乱れた髪を手櫛で解しながら聞いて来るが、たぶん問題ない。



「大丈夫だ。問題ない」

「心配ねぇ……。だけど、私はあんたの所為で働けないから。まっ、一人で頑張んなさい」

「分ってるって」



胸の下で腕を組んで心配そうな表情を浮かべる乱菊だったが、それでも脚を不器用に動かして門へ入っていく。

歩く度にたぷんたぷんと揺れる巨乳が通り過ぎるのを待ち、瀞霊廷と現世に分かれた俺と乱菊。



「今日は非番って事にしておけよ」

「非番は拙いわよ。隊長に新人教育しろって言われてるんだから」

「あぁ、そうだったな。んじゃ流魂街ででも飲んでろよ。後で迎えに行くからさ」

「そうさせて貰うわ」



そう言った後、俺は門を閉じて乱菊と別れた。



「さてと、とりあえず虚相手に能力を試すか……」



最初は弱い虚を見付けないと話にならない。

行き成り強い奴に会ってしまっては乱菊の心配も現実のものになってしまうかもしれないのだ。

しかし折角現世に来た事であるし、ここは原作キャラに会っておこうかとも思った。







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