―レッスン中―
「……我が袋に蓄えられし尿水よ、彼の者の腸に宿れ!」
姫のお尻をじっと睨んだまま、こっそりと呪文を呟く。
朝からずっと溜まっていた小尿を、試しに姫の腸内へ注ぎ込むことにしたのだ。
呪文を言い終えたと同時に、段々とお腹の辺りが落ち着いてくる……ちょっと自信がなかったけど、どうやら効き目が現れ始めたらしい。
これから姫の身体にどんな現象が引き起こされるのか、思わず期待させられる……
「……うぐぅっ!?」
ブルブルブルッ……
下半身の様子に気を取られていた矢先、いきなり姫が苦しそうな表情を浮かべ始める。
どうやら私の体内に蓄えられていた小尿が消えうせた代わりに、彼女の腸内に注ぎ込まれているらしい。
背筋をしっかりとこわばらせたまま、ついには呻き声まで洩らす始末だった。
言うなれば私の小便で浣腸させられているものだから、さすがに我慢するのも辛くてたまらないはずだ。
「カトリーヌ姫、いい加減になさい! まだ姿勢を変えていいと言った覚えなんてありませんからね……!」
困り果てている姫の様子も構わず、講師は平然と叱りつけてくる。
どうやら勝手に脚を下ろしているのが気に入らないようで、しっかり姿勢を保つよう甲高い声で言い放つ。
いきなりさらに膨らみを増した姫のお腹に、まだ気づいていないのだろうか?
そんなに近づいてしまっては、これからどんな大惨事に巻き込まれてしまうかも分からないのに……
「い、嫌っ! お願いだから無理に動かさないで……ふ、ふぐぅっ!?」
ガクガクガクッ……ビチチッ、ビリビリビリィッ!
講師に文句を洩らしている間もなく、姫はとんでもない事態を引き起こす。
いきなり叫び始めたかと思えば、耳障りな物音を下半身から響かせていたのだ……お尻の辺りが蠢き始めたかと思えば、大量の液体が一気に零れ出してくる。
さすがに無理な体勢を保ったまま、猛烈な便意など我慢し続けられるわけがない。
レオタードのお尻部分に汚らしい染みを浮かべたかと思えば、濁った液体を次々と垂れ零していく。
どうやら腸内に送り込んだ尿水が糞便と混ざり合って、下痢便として尻穴から出てきてしまっているようだ。
「や、やだっ! カトリーヌ姫ってば、これは一体どう言うつもりなの!?」
突然の事態に動揺しているのか、講師はとっさに姫の傍から遠ざかっていく。
レッスンの途中でいきなり身悶えを引き起こしたかと思えば、目の前でみっともない失態を繰り広げているのだから度肝を抜かれても当然かもしれない。
身を仰け反らせたまま、恐る恐る姫に文句をぶつけていく。
不様な物音とともに、着々と汚物に塗れていく下半身などを見せつけられているのだからたまったものではないだろう。
「お、お願いだから。もうこれ以上は出てこないで……うぐっ、ぐふぅんっ……!?」
ワナワナワナッ……ブリュリュッ、グヂュルグヂュルグヂュルッ!
講師から浴びせられた言葉に動揺している間も、姫はさらなる失態を演じていく。
緩み切った尻穴を引き締められないのか、体内に残っていた糞便をさらにひり出していたのだ……悲鳴とともにお尻の真ん中が異様に盛り上がって、黄土色の汚物が裾から太股の方に雪崩れ込んでくる。
タイツの内側を黄土色の汚物が這い回って、お尻や太股の形状を着々と変えていく。
大量の汚物に塗れた格好を取り繕うどころか、未だに片脚を上げっ放しにしたまま泣き崩れている始末だった。
遠くから見ているだけでも臭ってくるほどの醜態を人目に晒してしまった後、晩餐会になど決して顔を出せないだろう……