制作ノート

製作記

シューくりーむ!はstudio麗のシューティングゲームとしてはほぼ10年ぶりとなります。
CGサークルからゲームサークルへの回帰を目指してゲーム比率を高めてきましたが、その成果の集大成となるオリジナルゲームの第一弾です。

2年以上にわたって脱衣ブロック崩しを作ってきましたので、マウスオペレーション&脱衣ものにすることは当初から決めていました。そのままの流れならオリジナルキャラクターを使ったブロック崩しが出ていたと思いますが、少し流れを変えてみようということでシューティングを制作することになりました。

マウスのようなポインティングデバイスの場合に真っ先に思いつくのはいわゆるガンシューティングですが、どうにも脱衣ゲームとの関連性が見つからないので却下。アイデアを求めて昔ハマった古いゲームにベースを求めて思いついたのがミサイルコマンド(新しいものではSDI)でしたが、ゲームの性質上スピード感に欠けます。できればバリバリ撃ち落してスッキリできるものにしたいと思っていましたので、ギャラクシアンタイプのオーソドックスなシューティングにミサイルコマンド式の攻撃方法を組み合わたらどうだろうということで試作してみたところ、意外とハマれるゲームになることがわかりそのまま制作を進めることになりました。

服を撃墜することで徐々に脱衣していくというアイデアは脱衣ブロック崩しのシステムを受け継いだものです。この手のゲームではオマケとして面クリアすると脱衣シーンに切り替わるというパターンが多いのですが、こうすることでゲーム内容と脱衣シーンが一体化できたかと思います。ただ、ステージごと、フェーズごとに敵キャラ(=服のパーツ)が必要になるため、大量のドット絵を描かねばならなくなりましたが。

開発開始は2007年5月中旬で、当初は6月末の完成を目指していました。
開発は順調に進み、6月11日のコミックコミュニケーション11で参考出品(1ステージのみの構成)することができましたが、当日デモ用に持ち込んだ旧式ノートパソコンでの表示速度が遅く、いかにも粗悪なゲームのような印象になってしまったため徹底的に改良することにしました。

これまでは互換性を優先させて標準APIをベースにした設計でしたが、これをDirect Drawベースに変更することで速度改善することを目指しました。しかし、プラットフォームの基本設計の違いから表示処理のみをDirect Drawに置き換えるだけでは動作しないことがわかり、結局プログラムを最初から作り直すことに。

Direct Drawの勉強をしながらの再設計とテストを続けるうちに次々と問題が発生し、スケジュールはずるずる延長。結局、当初よりも2ヶ月ほど遅れて8月の夏コミのタイミングでの完成となりましたが、Celeron500MHzクラスの旧式パソコンでもそこそこ動くものにはなりました。また、当初は3ステージ構成の基本システム+拡張ステージデータというラインナップを考えていましたが、単品のボリュームをアップするため5ステージ構成に増量しています。

このゲーム用のBGMも一部作曲していたのですが、備品の音源があまりにもチープなため満足できるものができず、収録を見送ったことが心残りです。まともな音源を手に入れてからバージョンアップという形で埋め合わせたいと思っています。

■シューくり〜むR

新感覚STG開発10周年記念作品として2016年末のサプライズ作品として予定していましたが、開発が早まったので9月に初版をリリースしました。
初心に帰るという意味も込めてシューくり〜むの内容をそのままにCGを刷新。またDirect Draw廃止に伴い、描画関係をDirect3Dに変更するという見えにくい部分を改定、Direct3D機能を使用したエフェクトを追加して見た目もやや派手としました。新しいプラットフォーム(HSP2.6→3.3)への移植も完了したので、このバージョンをベースにまた発展版を作ることになるかもしれません。
そのほか初期金額の設定、コンボ維持時間の延長によってやや難易度を下げています、

■戻る■



CG解説

■メイド

初期版に収録されていたメイドさん。メイドはサークルの看板属性でもあるので外せません。
正統派を意識してシンプル目のデザインに長袖&ロングスカートです。ガチガチの正統派だと下着はドロワースになるのですが、色気がないので普通にショーツです。
隠し属性のガーターストッキング&ガーターベルトも盛り込んでいます。

初版発行時の制作時間の関係で背景は寂しいですが、書き足さずにそのままにしています。
■巫女

改訂版発行にあわせて追加。
サークルの3大属性のひとつですが、アダルトCGのモチーフとして描くことは少ないです。

エロゲーではデザインの怪しい巫女衣装が溢れていますが、ここでは実際に使用されているものを参考に描きました。

背景はかなり迷いましたが、結局タタミと障子の普通の和室にしました。
■ウエイトレス

初期企画で計画していた収録最小数の3ステージ目。
メイド、巫女とならぶサークルの3大属性のひとつです。すでに全店閉店しているブロンズパロットという実際に存在したお店の制服をアレンジしました。
■セーラー服

サークル3大属性を出してしまったので、4枚目を何にするかはかなり迷いました。
重複させることも考えたのですが、なるべく広い範囲の人にプレイしてもらうことを考えて、アダルト方面で広く使われているセーラー服を選びました。

発行時期が夏休み期間中になるので、夏休みで誰もいない教室の中というシチュエーションです。
フェーズが進むにつれて夕方〜夜と背景の時間も進んでいきます。
■フレンチメイド

メイド分が足りないのでメイドをもう一枚。
コスプレの世界ではこういう衣装でもメイドと称しているようですが、こうした露出の多い衣装はいわゆるボンデージの世界を起源とする「フレンチメイド」と呼ぶのが正解です。

デザインはオリジナルですが、どこぞのメイド喫茶で見かけたものをイメージして露出の多いものを描いてみました。

背景もメイド喫茶をイメージしています。

▲ページ先頭に戻る▲



履歴

2016.09.25 Ver2.1.0 エフェクト追加ほか細部修正
2016.09.18 Ver2.0.0 CGリニューアル版。Direct3Dへのシステム変更
2007.12.31 Ver1.2.0 追加データキット対応。セレクト画面不具合の修正
2007.11.22 Ver1.0.1 ボーナスステージ突入条件不具合の修正
2007.8.14 Ver1.0.0 初版 ステージ4〜5追加、起動メニュー追加
2007.7.18 Ver0.2.0 β版 フルスクリーン時Alt+Tab切り替え対応
2007.7.12 Ver0.1.3 α3−2版 ステージ3追加・バグフィックス
2007.7.6 Ver0.1.2 α3版 ステージ2追加・バグフィックス
2007.6.30 Ver0.1.1 α2版 ボーナスステージ・CGビュワー追加
2007.6.23 Ver0.1.0 α版 DirectXベースでのリプログラム
2007.6.11 Ver0.0.1 先行評価版

最新版の情報およびパッチダウンロードはstudio麗にて。

▲ページ先頭に戻る▲



戻る