06
ギュッ。
(騒ぎになっちゃっても面倒だし……何とかして誤魔化さなくっちゃ!)
周囲をこっそり見渡しながら、麻鈴はそっと股間を押さえ込む。
今さら見学を申し込んでも聞き入れてもらえそうになかったので、このまま体育の授業に出るつもりでいたのだ。
更衣室の片隅に佇んだまま着替えている間も、あまりに気まずくてたまらない。
誰にも気づかれないよう、下半身にぶら下げている代物を何としても誤魔化さなければいけないのだ。
スルスルスルッ、ムクッ。
(やっぱり、ブルマだけじゃ誤魔化し切れないかな……こんなにお股が盛り上がってきちゃってるなんて!?)
ブルマに脚を通した後も、麻鈴はなかなかスカートを下ろせそうになかった。
女の子には決して存在しないはずの部分が、紺色の生地越しにしっかりと盛り上がっていたのだ。
とっさに腰を引いたまま、ついうろたえずにいられない。
あと少しで体育の時間が始まるはずなのに、なかなか更衣室の外に踏み出せそうになかったのだ……
「青山さんってば、まだ来てなかったの? ほら、さっさと急ぎなさい!」
「ご、ごめんなさい……はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ヨタヨタヨタッ。
気づいたら休み時間が終わってしまったので、麻鈴は慌てて校庭へ向かい出す。
クラスメート達の集合している場所へ走っている間も、ひとりでに腰をくねらせてしまう。
脚を持ち上げるたびに、膨らみ切った部分が裏地と擦れてきてたまらない。
体育教師に弁解している間も、口元から悲鳴まで洩らしてしまう始末だった。
「ねぇ、青山さん。一体どうしちゃったのよ? 着替えている時から、何か調子がおかしかったみたいだし……」
「青山さんってばもしかして、体調でも崩しちゃったのかな……?」
「もし調子が悪いなら、見学してた方が良かったんじゃない?」
校庭で並んでいる間も、クラスメート達はこっそり噂話を始める。
さっきまで更衣室で一緒に着替えていたはずなのに、ここまで麻鈴が遅れてしまうなどさすがに思いもしなかったのだ。
体育教師に気づかれないよう気を配りながら、小声でこっそり様子を窺ってくる。
「べ、別に何でもないから気にしないで……くうぅっ!?」
ギュムッ。
不意にクラスメート達が尋ねてきた質問に、麻鈴はすっかり困り果ててしまう。
ただでさえ着替えに手間取って大変だったのに、いきなり彼女達から注目を浴びせられてしまったのだ。
とっさに下半身を取り繕ったまま、つい背筋をこわばらせずにいられない。
おかしな様子などを、ここまでクラスメート達に疑われてしまうなどさすがに想像すらつかなかった。
ゾクゾクゾクッ、ヒクヒクヒクッ……
(ほんのちょっと走っただけで、こんなにお股が疼いてきちゃうなんて……!?)
クラスメート達からの追求を避けた後も、麻鈴はなかなか落ち着きを取り戻せそうになかった。
整列している間も、下半身から刺激の余韻が延々と響き渡ってくる。
先端が何かに触れるたびに、ここまで過敏に反応してしまうなどあり得ない事態だった。
ほんの少し走るだけでも大変な中、無事に体育の授業を乗り切れるのか、とにかく不安でたまらないのだ……
「ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ……んんっ!」
モゾモゾモゾッ……
下半身の状態に思い悩む中、ついに体育の授業が始まる。
体育教師に言われるままグラウンドをひたすら走り回っている間も、麻鈴はひとりでに悲鳴を洩らしてしまう。
なるべく刺激を与えないよう気を配っていても、つい身を捩らせずにいられない。
敏感な部分がしつこく擦れてきて、痺れるような感覚が立て続けに押し寄せてくるのだ。
「青山さん、ちゃんと脚を持ち上げなさい! そんな調子じゃ、みんなに追いつけないわよ!」
麻鈴のおかしな素振りに気づいて、体育教師はすぐに注意をぶつける。
周りにいるクラスメート達と見比べても、明らかに一人だけ後れを取っていたのだ。
しっかりと脚を持ち上げるよう、わざわざ麻鈴の名前まで呼びつけてくる始末だった。
「は、はひぃっ……きゃ、きゃはぁんっ!?」
ガクガクガクッ、ビクビクビュクンッ!
体育教師に言われるまま脚を持ち上げた途端、麻鈴はとんでもない事態を招いてしまう。
無理に動き回った拍子に、下半身が突然痺れてきたのだ。
おかしな衝動に襲われるまま、つい悲鳴を撒き散らさずにいられない。
授業中に決して許されない行為をしでかした事実を、とんでもない形で思い知らされていたのだ……
ブビュルビュルッ、ビチビチビチィッ……
(やだ、お股の先っぽから熱いのがどんどん溢れて来ちゃって……パンツの中に広がってきちゃってる!?)
ブルマの内側で繰り広げられる事態に、麻鈴はあっけなく意識を奪われてしまう。
膨らみ切った部分の先端がパンツの裏地に擦れるうちに、あっと言う間に絶頂へと達してしまったのだ。
熱を帯びた器官がひとりでに脈打ってきて、先端から熱い液体が続々と溢れ出してくる。
はしたない部分に粘ついた液体が絡みついてきて、あまりに不愉快でたまらない。
「あ、青山さん。本当にこのまま動いちゃって平気なの……?」
突然立ち止まった麻鈴の様子に気づいて、クラスメートの一人が心配を寄せてくる。
グラウンドを走り回っている間もおぼつかない足取りを取りながら、ずっと苦しそうな表情を浮かべていたのが気になっていたのだ。
そっと麻鈴の様子を窺っている間も、つい頭を捻らずにいられない。
「ご、ごめんね。私のせいで、みんなに心配なんて掛けちゃって……はうぅっ!?」
フラフラフラッ……
不意に近づいてきたクラスメートに返事を返している間も、麻鈴はすぐに腰をくねらせてしまう。
おかしな拍子に射精を引き起こして大変な中、おかしな素振りを誰かに疑われてしまうなど考えられない事態だった。
慌てて下半身を取り繕っている間も、つい縮み上がらずにいられない。
彼女と顔を合わせているうちに、言い表しようのない恥じらいへと苛まれてしまうのだ。
ヌチョヌチョヌチョッ、ドロドロドロォッ……
(どうしよう、このままじゃ……おかしなものを漏らしちゃったの、みんなに気づかれちゃうかもしれないのに!?)
下半身に出来上がった状態の凄まじさを、麻鈴は否応なく思い知らされる。
男性器がひとりでに疼いてきて、寄りにも寄って体育の授業中にパンツの中へ射精してしまったのだ……股間の周辺に纏わりつく精液の存在に、つい困惑せずにいられない。
何とかして体勢を整えなければいけない中、つい身を捩らせずにいられない。
ほんの少し腰を動かすたびに下半身に余韻が響いてきて、先端の部分から残りの精液がひとりでに垂れ落ちてくるのだ……