カツン・・・・カツン・・・

グズグズするな!キビキビ歩け!

グイッ!

「あうっ・・・!ら、乱暴にしないで・・・」

コンクリートの薄暗い通路。看守と思しき男と少女が一人。

少女は拘束され牽引されながらよろよろと男についてゆく。

事の始まりは3日前、高町なのはは唐突に拘束された。だが相手は犯罪者やテロリストなどではなく

管理局の秘密部隊だった。

抵抗する余地もなく彼女は拘束され、嫌疑をかけられた。そして形だけの法廷の後、即座にここへ収監された。

それは見事な手際であり、誰一人この暴挙を止めることは出来なかった。

 

 

「・・・ここからは収監エリアだ、拘束モードを変更する」

ピピピ・・・

「いやっ!?何?なんなの?」

駆動音とともに球状のガジェットが高町なのはの幼い足に拘束具を取り付けていく

あっという間になのはの足は広げられ、無様なガニ股を強いる。

そして少女の体には不釣り合いな鉄球をはめられていた・・・

「いやぁ・・・!は、恥ずかしい・・・こんな・・・・恰好・・・・・」

「 口答えは許されない。君は監獄内の移動に鉄球二つを要する最下級囚人だ

このまま処置室に向かうまでの間その恰好のまま、しっかり他の囚人に顔と体を覚えてもらえ」

「っ・・・・こんなの許されるわけない!ここの責任者に合わせてください!」

「口答えは許されないと言ったはずだ」

ビッ!ビリイイイィ!

「い・・・いやああぁぁっ!」

「まったく、情けで下着の着用を許していたというのにバカな娘だ

心配せずともいずれ所長へは『挨拶』に行く機会もある。だが今は収監の手続きと処置が先だ

どうしても言うことを聞けないというのなら・・・・」

チャッ・・・・パチンッ!

「いっ!・・・・ぎぅううぅ・・・・・!」

ガクガクガクガク・・・・

「今君の乳首に取り付けたのはタダの重り付きのクリップだ・・・これ以上口答えをするというのなら

針付きの物を使う・・・わかったら返事をするんだ」

「・・・・はい・・・・・」

「よろしい。そのまま黙って歩け」

ゴトッ・・・・ゴトッ・・・・チャラ・・・チャリッ・・・・

「はぁ・・・はぁ・・・・んっ・・・・あっ・・・んっ・・・・」

なのはに取り付けられた鉄球は魔力によって実体化しているバインドの一種だが

しっかりと重さはあり幼い少女には大きな負担であった。

移動中檻の向こう側には様々な人間の顔が見えた。

明らかな大罪人、研究者とおぼしきもの、普通の人間とは思えないもの・・・・

それらは様々な目でなのはを見ていた。好奇の目、色目、ゲスな笑いやニヤつく者もいた

(この監獄は普通じゃない・・・いったい何なの?ここは・・・・)

「着いたぞ。ここが処置室だ。こここに収監された囚人は必ずここで始めの処置を受ける。

中に入ったら中央の台の前で待機だ、いいな?」

「・・・・はい・・・・・」

(抵抗しても酷い目にあうだけ・・・・ここは抵抗せず指示に従って機会を待つしかない)

ピッ・・・・・プシュー・・・・

男がカードキーを通すと部屋の扉が開く

ここで、この監獄で行われる最初の地獄が始まる・・・・・