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第一話 大量射精初体験(体験版)



「ここでいいのかな?」
 ぼくは携帯電話の画面を見ながら、何度も確認する。
 そこはとある女子校の裏手であった。
 高い壁が延々と続いたその先。
 校舎に直結する小さい扉がある。
 目立たないように看板が出ている
『風俗科お客様専用出入り口』
 どうやらここで間違いないらしい。
 ぼくは意を決すると、ドキドキしながらそのドアを開ける。
 期待と不安で胸が潰れてしまいそうだ。
 入ってみると、中は薄暗かった。
 保健室のような変な匂いがする。
 入り口すぐ正面が行き止まりで、
『←受付』
 との案内。
 お店の料金表が貼ってある。
 基本料金は45分で500円。
 ソープランドコース、ヘルスコース、ピンクサロンコースあり。
 基本プレイはディープキスに手コキとフェラチオ。シックスナインというのもあるらしい。
 オプションで口内射精、顔面射精、ごっくん、パンスト破り、オナニー鑑賞、バイブ、AFなど。オプションの追加料金はそれぞれ100円から300円だ。コスプレと写真指名は無料であるらしい。
 『今日の出勤』にお姉さんたちの写真がある。
 今日は二人が出勤している。
 どちらもエッチそうな美人だった。
 こんなお姉さんたちとエッチなことが出来るなんて……ぼくは鼻息が荒くなってしまう。
 いてもたってもいられない。
 受付に向かう。
 入ってみると、そこは要するに教室だった。
 机を並べて、受付カウンターらしきものが作られている。
 でも、だれもいないんだけど……
 キョロキョロしていると、奥からスリッパの音がぱたぱた聞こえてくる。
「ごめんなさい」
 と、謝罪したのはこの学校の制服であるセーラー服姿のお姉さんであった。
 二枚の写真とは違う人だ。
「あら、可愛いお客さん」
 ぼくのことを見てにっこりと笑う。
 母性的でおっとりとしたお姉さんであった。
 大きなおっぱいがセーラー服を持ち上げる。
 髪は二つにゆるく結んだお下げである。
 いかにも清楚でエプロンを着けてお料理でもしているのが似合うように見える。
「お客さんですよね?」
 舌っ足らずでかわいい声だった。
「は、はい!」
 ドギマギし、硬直しながらぼくは答える。
「こんな小さいお客さんは初めてかな」
 小首をかしげて顔を覗きこまれる。
 恥ずかしくてさらにうつむいてしまう。
「あ、あのぼくでも相手にしてもらえますか?」
「はい、もちろん大丈夫です」
 胸の前で両手を合わせ、ぼくを包み込むような笑顔。もしかしたら相手にされないんじゃないかと思っていたので、そこは安心する。
「お客さん、ここがどういうところか知ってるんですか?」
「は、はい。お金払ってエッチなことをしてもらうところです……」
「うふっ、知ってるんだ」
 ちょっと顔が赤くなっているお姉さん。
 ぼくのほうは自分でもわかるくらい真っ赤だった。
「今日はどういうプレイがしたいの? ヘルスコースでオプションなしだとおっぱいも触れるし、500円だけだから安く済むよ?」
「あ、あの……初体験したいのでソープコースで……」
「えっ」
 お姉さんは驚いたようだった。
「ソープコースだと基本料金に500円と、サービス料1000円で、1500円かかるけど、お小遣い大丈夫?」
「はい、持ってきました」
 ぼくは財布を開ける。
 貯めたお小遣いが4000円入ってる。
「そっかー、初体験したいんだ……」
 ちょっと思案顔になるお姉さん。
「ごめんね、今日は二人しか出勤してないの」
 と、二枚のポラロイド写真を出してくれる。
 やはり二人ともきれいな人であった。このお姉さんたちにおちんちんを入れて射精したい。
「どっちがいいか、大切なことだからよく考えて決めてね」
 ここは悩みどころだった。
 どちらでもいいのだが、どちらかを選ぶとすれば……どっちがいいんだろう?
 ぼくが悩んでるあいだ、お姉さんは内線電話のようなもので確認する。
「あっ、ごめんね、二人とも帰っちゃったみたい」
「えっ!?」
「女の子がいないから、今日は閉店です……」
 済まなそうにしているお姉さん。
 それを聞いて絶望に落とされる。
 せっかくここまで来たのにエッチなことが出来ないなんて……
 でも……
 ぼくは顔を上げる。
「……お姉さんは?」
「え?」
「その……お姉さんはエッチしてくれないの?」
 お姉さんは一瞬あぜんとしたようだった。失礼なことを言ってしまったのかもしれない。
「私は……人気なくてあまりお客さんとってないの。可愛くないしデブだし……」
「は?」
 今度はぼくのほうがあぜんとする。
 可愛くない……? なにをいってるんだ。
「お姉さん、すごいきれいで可愛いよ?」
 それにデブでもない。
 丸顔で可愛らしい顔立ちだが、それは体重オーバーを意味しない。むしろベストな体型といっていいくらいだ。
 彼女のいっていることがまったく理解できない。
「別に太ってもないよ」
「ほ、本当?」
 お姉さんは悦び感激しているようだった。
「う、うれしい……そんなこといわれたの初めて」
 だとしたらみんな見る目がないのだろう。
「最初からお姉さんがいいと思ってたんです……」
 初体験は目の前にいるこの人がいい。
 おっぱいも大きいし優しそうだし可愛いし最高だ。
「わ、私でいいならお客さんの初めてのお相手をさせてもらいます」
 と、目をうるうるさせながらぼくのことを見つめる。
 本当にすっごく可愛い。
 こんな人がぼくの相手をしてくれるなんて信じられない。
 お姉さんは机の中から名札を取りだして、胸のポケットにかける。そこには「もみじ」と書いてあった。
「紅葉といいます。よろしくお願いします」
 丁寧に頭を下げる。
 ぼくの初体験の相手は、紅葉さんという年上のお姉さんであった。
「今回はソープランドコース、初回割引ということで、特別に基本500円とサービス料500円の総額1000円にしちゃうね」
 しかもおまけしてくれるらしい。
 このお姉さんが1000円なんて……
 ぼくはお札一枚で支払いを済ませる。
「それじゃ、お部屋に移動しましょうか」
 と、奥の扉に案内される。
 そこは廊下だった。
「どうぞ」
 お姉さんが手を伸ばした。
 ぎゅっと手を握られる。
 紅葉さんの少しひんやりしてやわらかくすべすべしている。手を握られただけで感じてしまう。もっとこうしていたい。
「ごめんね。うちの学校は設備が古くてエレベーターがないの」
 紅葉さんに手を引かれて階段を上がる。
 どうやら目的の部屋は二階にあるらしい。
 確かに少し古い校舎かもしれないが、学校としてはこれくらい普通だろう。
「こちらです」
 と、案内された。
 そこは変な部屋だった。
 手前半分は、ベッドにソファに冷蔵庫というまるで一人暮らしの部屋のようである。
 そして向こう側にお風呂があった。
 部屋の奥がそのままお風呂になっているのだ。
 ソープランドというのはこういうものなのだろうか。
「広いでしょ? 全国の風俗科でもこれだけの設備があるところは珍しいんだよ」
 紅葉さんは自慢げに語る。
 他に風俗科というのがあるのかは知らないが、ここは設備的にあたりであるらしい。
 玄関のようなところで靴を脱ぐ。
「お湯を入れますね」
 裸足になった紅葉さんは奥の大きな湯船にどぼどぼとお湯を張り始める。
「少し時間かかるから、お話ししよっか」
 紅葉さんは冷蔵庫からジュースを取り出してついでくれる。
 本当に優しいお姉ちゃんのようだ。これからエッチなことをするとは思えない。うちにこんな姉がいたらよかったのに。
「なんでうちの学校に来たんですか?」
 と、紅葉さんは隣に座って密着してくる。
 手を握って軽くすりすり。ぼくの顔を覗きこんでにっこり笑う。
 いい匂いがしてくるし、やわらかいし、暖かい。
 世の中にこんな良いものがあるなんて知らなかった。
 すでにパンツの中ではおちんちんがガチガチだった。
「そ、そのぼくは……せ、性欲が強いんです……」
 恥ずかしいことを打ち明ける。
「そうなんですか? あまり見えないけど」
 きょとんとしている紅葉さん。
 確かに……、ぼくは男っぽい外見じゃない。背が低くて華奢で、ちょっと髪が伸びると女の子に間違われるほどだ。
 なのに性欲が強いのである。
 自慰行為は一日に四回、五回当たり前。
 十回するのも珍しいことではない。これまでの最高記録は、数え切れないくらい。そこまでしてもスッキリするというより疲れるだけなのだから始末に悪かった。
 昨日はここに来ることを見越して初めて自慰行為を控えたのだが、ムラムラして眠れなかった。
「それで……エッチなお店について調べたら、ここが安くて年齢制限もないって……」
「ああ、そうなんだ」
 納得したようにうなずく紅葉さん。
「大人向けのお店は高いんだよね。うちは学生の講習代わりだから安いんだよ」
「そ、そうだったんですか」
 美容師のカットモデルのようなものなのだろうか?
 本物のプロに比べればサービスで劣るのかもしれないが、ぼくにとってそれはどうでもいいことだった。
「お姉ちゃん、ちょっと着替えてくるね。そのあいだ、これ事前アンケートに記入してて」
 と、紙を渡される。
 それはプレイの要望を書くようなものであるらしい。
 眺めているうちに、紅葉さんはお風呂の方に行く。
 ジュースを一口飲んで、アンケート用紙を眺める。

  Q1『コンパニオンになんて呼ばれたいですか?』
  ご主人様 先生 パパ お兄ちゃん 先輩 おじさん 名前で

  Q2『何回射精したいですか』
  1回 ()回 出来る限り

 こんな感じだった。
 なんて呼ばれたいか……名前で呼ばれたい。
 なので自分の名前「柚稀(ゆずき)」と記入しておく。
 射精回数は……出来る限りに決まっている。○を付ける。
 他の質問は、キス、パイズリ、フェラチオ、マットプレイなどに関するものだった。
 どういう体位で何をしたいかについても問われている。
 これらは、はっきりいってぼくの想像を超えているものである。
 体験がないのでなにをどうしたらいいのかもよくわからない。
 なので『コンパニオンにお任せ』にしておいた。
 書き終わったぼくはお姉さんのほうをちらりと見る。
 着替え中であった。
 セーラー服を脱いで下着姿になっている。
 ドキリとする。
 半裸のお姉さんがすぐそこにいるのだ。
 思わず目が釘付けになってしまう。
 やはり胸が大きい。
 ここからでもわかるほど大きい。
 胸にボールがふたつぶら下がっているようなものだ。
 紅葉さんは背中に手を回し……
 ぼくの視線に気づき軽く手を振った。
 恥ずかしくなって、罪悪感と共に目をつぶる。
 おそらくは、紅葉さんの着替えをじっと見ていてもかまわないんだろう。ちゃんとお金を払ったのだから。
 でも、ぼくにそんなことは出来なかった。
 冷や汗を流し、目をぎゅっとつぶったまま、じっと待つ。
「お待たせ」
 と、紅葉さんが戻ってくる。
 恐る恐る目を開くと……水着を着ていた。
「最初はこれを着ることになってるの」
 紺色の地味なスクール水着である。
「言ってくれればいつでも脱ぐし、好きなように触っていいからね」
 と軽く前屈みになる。
 露出度の低い水着から胸の谷間がこぼれ落ちる。
 やはり巨乳であった。
 お尻も大きいが、腰はくびれており、太ってはいない。
 これがデブなんてことは絶対にあり得ない。
 はっきり言って最高の身体だ。
 お姉さんはぼくの書いた事前アンケートを手に取る。
「えーと射精はできるだけたくさん……名前は柚稀くんって呼べばいいの?」
 ぼくはこくこくうなずく。
「他は……お任せね。柚稀くん、こっちに着てくれる? 脱がせてあげるから」
 手を引かれて、お風呂場のほうに移動する。
 お湯はすでに止めてあり、湯気が立っていた。
 紅葉さんがぼくの服を脱がせ始める。
 超至近距離に水着姿のお姉さんがいる。
 触ってもいいし、エッチなことをしてもいいのである。
 興奮で頭がおかしくなりそうだ。
 お姉さんはあっと言う間にぼくの上半身を裸にしてしまう。
 上着とシャツをハンガーにかける。
 そしてとうとう下半身に向かうわけである。
 ズボンを脱がされる。
 そして……
「えいっ」
 あっと言う間にパンツを下ろされた。
 現れたのはぼくの小さなおちんちんだった。
 もちろんガチガチに立っていて、天井を向いている。
「わっ、可愛い」
 と、紅葉さんはぼくの分身を見て楽しそうに笑う。
 恥ずかしい。女性にこんな姿を見られたのは初めてだ。
「柚稀くんの可愛いおちんちん、かたーくなって苦しそうだね。今日は苦しくないようにしてあげるからね」
 後ろで軽く手を組み、小首をかしげる。
「たくさんサービスしてあげるからね。たくさん楽しくなって、たくさん気持ちよくなってね」
 そんな風に言われて……
 びゅびゅっ!!
 ぼくは射精してしまった。
「んんっ!」
 何もされてないのに、水着のお姉さんを前にしただけで出ててしまったのでる。
「あらっ」
 ぼくの濃い白濁液がお姉さんのおなかにかかる。
 暴発にもほどがある。
 あまりにも早すぎた。
 ぼくの精子は水着のおなかにべっとりとかかって染みを作る。
「うふっ、お姉さんで興奮してくれたのかな」
 紅葉さんはまったく動じず笑顔のままで安心させてくれる。
「今日は時間制限なしで、射精制限なしだから、たくさん出してね」
 正面から両手をつなぐ。
 それは恋人つなぎとかそんな風に言われるもののはずだ。
 指と指が絡む。
「じゃあ、お姉さんとキスしようか」
 そう言われて、ちらりと紅葉さんの唇を見てしまう。
 濡れていてなまめかしい。
 舌がちろりとのぞく。
「柚稀くん、目を閉じて」
 ぎゅっと目をつぶる。
「んー」
 迫ってくる体温。
 唇にやわらかく湿っているものが触れた。
 これがキス。
 ぼくのファーストキス。
 ……どころの話ではなかった。
 ぬめりとしたものが入ってくる。
「んんん……」
 ぼくのベロにちょこんと当たる。
 ぬるぬるかき回される。
 それはお姉さんの甘い舌だった。
 なんだろうこれは……
 ベロが勝手に動いてお姉さんを求めてしまう。
 口内で絡み合う。
 そうするとなぜか気持ちいいのだ。
 映画やドラマで見るキスというのはこういうものだったのか?
 口の周りが唾液で汚れる。
「んっ!!」
 びゅるるっ!
 またイッてしまった。
 びゅるっびゅるっ!
 勝手に肉棒が脈を打つ。
 射精しながらキスされるとすごくいい。
 両者の気持ちよさがつながっている。
 ぼくは精子をまき散らしながら、お姉さんの舌での奉仕を受ける。
「んはっ」
 ようやく紅葉さんが離れた。
 舌と舌から糸が引いた。
 それはぼくらの混ざった唾液である。
「うふっ、柚稀くん、キス上手いね」
 頬が染まっている。
 ぼくもキスと射精で息が荒かった。
 ゼリーのような精子を受けて、お姉さんのおなかはドロドロだった。
「うわあ、濃くてすごーい」
 感心したように眺める。
 ぼくの精液は水着に染みこんだ上に、白い膜のようなものを作っている。
「汚れたし脱いじゃおうかな」
 お姉さんの手が肩紐にかかった。
 するりと片側が外される。
 肩と二の腕がむき出しになる。
 たったそれだけで、まだ何も見えていないのに興奮する。
 おちんちんがピクピクしてしまう。
「わー、まだ元気」
 それを見ながら、紅葉さんは反対の肩紐も外す。
 真っ白な肩、うっすらとした鎖骨。
 水着の胸元が重力に従って前に倒れてくる。
 現れた谷間に目が吸い寄せられる。
 しかし、そこで水着の動きは止まった。
「えいっ」
 紅葉さんが一気に引き下ろした。
 水着の白い裏地。
 そして大きなものが揺れながら飛び出す。
 前に突き出された球体。
 その先端には真っ赤な頂点がついている。
 これはおっぱいだった。
 信じられない。
 文字通りぼくの目の前にある。
「お姉ちゃんのおっぱいに興味あるかなー?」
 嬉しそうに微笑む紅葉さん。
「はいどうぞ」
 ぼくの手を取り、自分の胸に押しつけた。
 えっ、こんなにやわらかいの!?
 ぼくはびっくりする。
 おっぱいがやわらかいというのはもちろん知っていたが想像以上だった。
「好きなだけ触ってもいいよ。でも敏感なところだから、優しくしてね」
「う、うん」
 おっぱい許可が出た。
 たぷたぷしてみる。
 ずっしりと重たい。
 痛くないように軽くむぎゅっとする。
 ぼくの手の動きに沿って自由自在に形を変える。
 これは本当にすごい。
 先端の固い部分に触れる。
「あん」
 紅葉さんが軽く声を上げる。
 興奮して乳首をこねくる回す。
「んっ……」
 切なげな声。
 もっといじりたい。もっとだ。
 そのときだった。
「…………!!」
 ぼくはのけぞるほどの快感を得た。
 紅葉さんがおちんちんを握ったのである。
「うわー、かたーい。二回出たのにカチカチだよ」
 感心したように紅葉さんはにぎにぎする。
「んんっ!」
 立ったまま腰を突き出す。
 そんなことをされたら出てしまう。
「出してもいいからね」
 だったら仕方がない。
 紅葉さんは軽く肉棒をしごきながら、タマタマの方をさする。
「んああっ!」
 それはぼくをイかせようとする動きだった。
 ぼくは初めて他人に射精させてもらおうとしている。
「あーーーっ!!」
 びゅびゅびゅっ!!
 我慢することなど出来ず発射した。
「たくさん出してねー」
 びゅるっ! びゅるっ! びゅるっ!
 チンチンをしごく動きにあわせてぼくは放出する。
 射精がこんなに気持ちいいものだなんて知らなかった。
「わー、すごーい」
 紅葉さんも感心しながらしごきまくる。

……
……
……

製品版に続く


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