体験版 城内にて
「くうぅっ……! もう、いい加減おかしな目になんて遭わせないでぇっ!?」
モゾモゾモゾッ、ヒクヒクヒクッ……
謁見の間に立たされたまま、クェスはすぐに文句をこぼしてしまう。
操りの腕輪を巻きつけられた後、王様やプレイアの操り人形にさせられてしまったのだ……昨日に引き起こされた出来事など、思い起こすだけで気まずくてたまらない。
まともな抵抗すら出来そうにない中、二人を睨みつけるだけで精一杯だった。
何とかしてこの場から抜け出したい反面、少しも身動きが取れそうにないのだ。
「残念ね、女勇者クェス。今の貴方は操り人形なの、どんなに頑張っても私達には逆らえっこないんだから……王様、今日はどんな風に可愛がって差し上げましょうか?」
「生意気な態度は相変わらずじゃから、きっちりお灸を据えてやらないといかんようじゃな……さて、どんな悪戯を仕掛けてしまおうかの?」
嫌がってばかりいるクェスをよそに、王様とプレイアは話し合いを始める。
これからどんな風に弄んでしまおうか、黒い石版を片手に相談していたのだ。
すでに主導権を握った後、どんな抵抗すら無意味だった。
忙しなく身を捩らせるクェスの姿を横目で見つめるたびに、つい興奮せずにいられない……