体験版 エピソード02
「や、やだ。いきなり触ってこないで……ひんっ!?」
ギュムッ。
相手の動向を探る間もなく、智美はすぐに慌ててしまう。
拷問士の元から少しも離れられないまま、いきなり肩を掴まれてしまったのだ。
思い掛けない相手の行動に、つい戸惑わずにいられない……先ほどまで鞭を浴びせられたばかりなのに、おかしな行為をまた迫ってくるつもりらしい。
太い指が肌に食い込むたびに、ひとりでに背筋をこわばらせてしまうのだ。
「こ、今度は一体何をするつもりなの……はうぅっ!?」
バチィッ!
恐る恐る背後を振り向いた途端、智美はすぐに言葉を詰まらせてしまう。
背後にいる拷問士がまたしても鞭を振り上げてきて、お尻の辺りに浴びせられてしまったのだ。
しなる鞭がぶつかった途端、つい悲鳴を撒き散らさずにいられない……肌を引き裂くような刺激など、あまりに堪え難い衝撃だった。
「い、嫌っ! もうお願いだから、それ以上は勘弁してってばぁ……!?」
ビチィッ! バチィッ! ビチィッ! バチィッ!
立て続けに浴びせられる鞭に、智美は着々と追い詰められていく。
どんなに身を捩らせても、拷問士の鞭を少しも避けられそうになかったのだ。
無闇に鞭など浴びせないで欲しいと何度も訴えているはずなのに、少しも聞き入れてもらえそうになかった……猛烈な刺激が下半身に響き渡ってきて、あっけなく言葉が途切れてしまう。
お尻だけでなく太股や背中を重点的に痛めつけられて、つい泣き言を洩らさずにいられない。
「いいぞ、その怯え切った顔! ますます虐め甲斐がある……もしかして、俺を誘ってるつもりなのか?」
ヒュルンッ、バシィッ! ヒュルンッ、ビシィッ!
智美の下半身に狙いを定めながら、拷問士は思い思いに鞭を振り回す。
着々と弱り果てていく少女の様子から、少しも目を離せそうになかった。
鞭を浴びせるたびに、身に着けていた衣服が破れてきて、露わになった肌へミミズ腫れまで浮かび上がってくる。
先ほどまで生意気な口を叩いていた少女を痛めつけるたびに、面白いほど悲鳴を張り上げていたのだ。
「そ、そんなわけないって言ってるのに! どうして私をこんな酷い目に遭わせてきちゃうの……きゃ、きゃはぁんっ!?」
ビクビクビュクンッ、プシャアアアァァァッ!
延々と拷問を強いられた挙げ句、智美はとんでもない現象を引き起こす。
痛みに堪え兼ねて、ついに股間が緩んでしまった……絶叫とともに水音を立てながら、派手に失禁してしまったのだ。
生温かい液体がショーツの内側を駆け巡ってきて、両脚へ一気に伝っていく。
腰をくねらせる仕草に合わせて、はしたない飛沫を際限なく撒き散らしてしまうのだ。
チョボチョボチョボッ、ビチチチチチチッ!
「ふふっ、もう観念してしまったのか? 見ろ。このままじゃ小娘の小便で、床がびしょ濡れになってしまいそうな勢いだな……」
智美が粗相をしでかす様子を、拷問士は面白半分に覗き込む。
ほんの少し鞭で叩いてやった程度で、まさかオシッコを漏らしてしまうなどさすがに想像すらつかなかった。
薄黄色い滴を次々と垂れ零す様子など、つい嘲笑わずにいられない。
はしたない液体を次々と溢れさせるうちに、足元に水溜まりまで広がっていく始末だった。
「や、やだっ! お願いだから、こんなみっともない格好なんてあんまり見ないでぇ……ひ、ひうぅっ!?」
シュルシュルシュルッ、チョロチョロチョロッ。
背後から浴びせられる鋭い視線に気づいて、智美はますます落ち着きを失ってしまう。
激しい痛みに屈するままオシッコを垂れ流す様子などを、まんまと人目に晒してしまったのだ。
とっさに文句をこぼしている間も、ひとりでに弱音を洩らしてしまう……下半身がひとりでに震え上がってきて、少しも股間を引き締められそうになかった。
生温かい液体が下半身に行き渡ってきて、あまりに嘆かわしくてたまらない……
「あ、あうぅっ……くうぅっ!」
ポタポタポタッ、グシュグシュグシュッ。
オシッコを垂れ流した後も、智美はすぐに縮み上がってしまう。
下半身を際限なく鞭で叩かれ続けた挙げ句、ついには失禁までしでかしてしまったのだ。
恐る恐る俯いた後、背後の様子をどうしても振り返れそうになかった……はしたなく濡れ尽くした下半身をどんな目で見られているのか、嫌と言うほど思い知らされる。
ひたすら目を瞑っている間も、はしたない水音だけはなかなか途切れそうになかった。
「やっと小便を出し切ったみたいだな……さて、ほんのちょっとだけおとなしくしてもらおうか?」
智美の様子をじっくりと観察しながら、拷問士はおかしな準備に取り掛かる。
黒い金属製のサークレットを取り出すと、智美の額へと押しつけていく……一度装着したものを自在に操る、呪われた代物だった。
徐々に距離を詰めていく間も、つい期待を膨らませずにいられない。
異世界からやってきた少女を操って、帝国の支配を脅かそうとする勇者と対峙するための切り札として付き従わせる魂胆でいたのだ。
「……きゃ、きゃんっ!?」
バチンッ……!
呪いのサークレットを装着させられようとした瞬間、思いも寄らない事態が引き起こされる。
智美の悲鳴とともに、あっと言う間にサークレットが弾け飛んだのだ。
拷問士の手元を離れると、あえなく地面に落下していく。
どうやら本人も混乱しているのか、ずっと顔を逸らしてばかりいる。
「な、何なのよそれ……まだ、私をおかしな目に遭わせちゃうつもりだったの!?」
モゾモゾモゾッ、ヒクヒクヒクッ。
拷問士の方を振り向いたまま、智美は恐る恐る質問をぶつける。
おかしな拷問の果てにオシッコを漏らしたばかりなのに、またしても何かしらの行為を迫られようとしていたのだ。
とっさに周囲を振り返ると、足元に転んでいるサークレットが視界に飛び込んでくる……傍にいる拷問士の表情と見比べながら、つい困惑せずにいられない。
一体どんな理由でサークレットを装着させようとしていたのか、どんなに考えても理由など掴めそうになかった。
「小娘の分際で、何と小賢しい真似を! どうやら、まだまだたっぷりと相手をしてやらないといけないみたいだな……!」
思い掛けない智美の振る舞いに、拷問士は苛立ちを募らせる。
本人の理力が働いたせいで、呪いのサークレットをあっけなく跳ね除けられてしまったのが原因らしい。
まんまと洗脳が失敗してしまい、あまりに忌々しくてたまらなかった。
智美の精神をもっと弱らせる必要があるようなので、さらなる拷問の方法をすぐにでも練り上げなければいけないようなのだ……