綾羅木の巫女〜寄生蟲に蝕まれ肉体改造の危機〜 体験版

体験版 卵着床

「それにしても綾羅木さんのおっぱい、本当に大きいよなぁ?」
「体育の時間の時も、ちょっと走っただけであんなに揺れちゃってたんだもんなぁ……」
「どうしよう……もう見てるだけで揉んでみたくなってきちゃうよな?」

 教室で過ごしているうちに、男子達が面白半分に騒ぎ立ててくる。
 苺香の膨らみ切った乳房に気を取られて、少しも授業の内容に集中出来そうになかった。
 胸元の形状を目で追っているうちに、つい興奮せずにいられない……今にも制服から飛び出してきそうなほど、乳房がしっかりと盛り上がっている。
 いやらしい感情に任せて、続々と身を乗り出してくる始末だった。

「あ、あうぅっ……!」
ギュッ。

 男子達から浴びせられる視線に、苺香はすっかり困り果ててしまう。
 授業中にもかかわらず、おかしな噂話を繰り広げてくるのだ……おかしな注目を浴びせられて、つい戸惑わずにいられない。
 とっさに縮み上がった後も、言い表しようのない気まずさに苛まれてしまう。
 ものの見事に突き出している乳房を、どうしても取り繕えそうになかった。

(男子達ってば、いちいち胸のことで騒いでこないでよ。こっちだって、好きでこんな身体になっちゃったわけじゃないのに……!)

 胸元を押さえこんだまま、苺香はひたすら思い悩んでしまう。
 無防備な乳房などを、いたずらに誰にも見られたくなかった……膨張した乳房に合うブラをなかなか見つけられないうちに、ノーブラのまま学校で過ごす羽目になってしまったのだ。
 恐る恐る見下ろすと、制服越しに乳首の形が浮かび上がってくる。
 はしたない格好を抱えたまま、放課後まで何とかして耐え続けなければいけないのだ……

    *     *     *     *     *     *

グニュルグニュルグニュルッ……
「……きゃぁっ! 薄気味悪いのが、どんどん地面から出てきちゃってる!」
「どうしよう、このままじゃ学校から帰れなくなっちゃうよ!」
「……ひぃっ! もしかして、こっちに近づいてきちゃってるかも!?」

 放課後になったので帰り支度を整えようとした矢先、校庭が不意に騒がしくなってくる。
 生徒達を狙って、物の怪が校庭に出現してきたのだ……慌てて校舎に引っ込んだ後も、つい戸惑わずにいられない。
 地面から触手が生え伸びてきて、怪しく全体をうねらせる。
 触手の群れが周囲を取り囲んできて、気づいたら学校から出られなくなってしまったのだ。

シュイイイィィィンッ……
「ご神木よ、我に加護をもたらしたまえ……綾羅木の巫女、ただいま見参!」

 騒ぎを聞きつけて、苺香はすぐ校庭に向かっていく。
 生徒達が襲われる前に、物の怪を退治することにしたのだ。
 物陰に身を潜めると、すぐに変身を始める……制服を一気に脱ぎ去って、巫女装束を身に纏っていく。
 変身を遂げると、すぐ物の怪へ立ち向かう。

プルンッ……
(こんなに胸が重たくてたまんないのに……一体どうして、こんな時に物の怪までやってきちゃってるのよ!?)

 相手の動向を窺っている間も、苺香はすぐに立ち竦んでしまう。
 ほんの少し動いただけで、豊満な乳房が揺れ動いてくる……重苦しい感覚に、ついうろたえずにいられない。
 いつ物の怪が襲い掛かってくるかも分からない中、ひとりでに背筋を張り詰めてしまう。
 胸元に振り回されて、なかなか思うように脚を踏み出せそうになかったのだ……

「どうした、綾羅木の巫女よ。随分と弱っているみたいだな……掛かってこないつもりなら、こちらから行かせてもらうぞ!」
ニュルニュルニュルッ。

 苺香の素振りをじっくりと見据えながら、物の怪はさりげなく言葉を浴びせる。
 どうやら動きが鈍っているようなので、このまま打ち負かすつもりでいたのだ。
 弱っている様子など、決して見過ごせそうになかった。
 合図を送ると、次々と触手を繰り出していく。

「こんなに沢山、一気に襲い掛かってくるなんて……しまった!」
キュルキュルキュルッ、ガシッ!

 続々と近づいてくる触手に、苺香はすっかり翻弄させられる。
 まだ体勢が整っていないのに、いきなり相手が襲い掛かってくるなど思いもしなかった。
 ひたすら避けているうちに、すぐに落ち着きを失ってしまう……地面から触手が生え伸びてきて、足首に巻きついてきたのだ。
 しつこく纏わりついて触手の存在に、つい驚かずにいられない。

「お、お願いだから離しなさいっ……ひんっ!?」
ズルズルズルッ、プルンッ!

 触手から抜け出せないうちに、苺香はさらなる窮地に追いやられていく。
 裾を引っ張ってきて、あっけなく衣服を脱がされてしまったのだ。
 いきなり乳房を丸出しにさせられて、つい慌てずにいられない……まさか戦闘の最中に、はしたない格好にさせられるなど思いもしなかった。
 すぐにでも胸元を取り繕わなければいけないのに、別の事態に苛まれてしまう。

ピクピクピクッ……
(やだ、いつの間に……胸がおかしな形になっちゃってる! 私の身体、一体どうなっちゃってるの……!?)

 思わぬ拍子に見せつけられた胸元に、苺香は目を疑ってしまう。
 自分でも気づかないうちに、乳首がおかしな形状へと変わり果てていたのだ……先端が窄んでいる様子に、つい困惑せずにいられない。
 ただでさえ乳房が膨張して大変なのに、自分の肉体がおかしな風に変わり果ててしまうなど思いもしなかった。
 身を捩らせるたびに揺れ動いてきて、身体の一部だと言う事実を嫌と言うほど思い知らされる……

「ほほう、なかなか見応えのある形をしている……どうやら、蟲がだいぶ悪さをしてしまっているようだな?」

 驚いてばかりいる苺香を相手に、物の怪はおかしな言葉を浴びせる。
 どうやら蟲の仕業で、乳房が作り替えられているらしい……異常なほど膨らんでいる胸元や窄んでいる乳首が、何よりの証拠だった。
 苺香の身動きを封じているのを良いことに、平然と距離を詰めていく。
 あまりに変わり果てた乳房から、当分は目を離せそうになかった。

「そ、それって一体どう言う意味なの……うぐぅっ!?」
ブルブルブルッ。

 物の怪から告げられた言葉の内容に、苺香は思わずひるんでしまう。
 まさか体内に潜んでいる蟲に胸を弄繰り回されているなど、どうしても受け入れられそうになかった。
 恐る恐る質問しようとした矢先、すぐに言葉を詰まらせてしまう……おかしな感覚が、胸元から押し寄せてきたのだ。
 慌てて身をこわばらせた後も、つい縮み上がらずにいられない。

ゾクゾクゾクッ、ビクビクビクンッ……
(胸が急に苦しくなってきちゃって……身体の中で、一体何が起きちゃってるの?)

 胸元に駆け巡ってくる何かの気配に、苺香はあっけなく気を取られてしまう。
 少しも触っていないのに、ひとりでに乳房が跳ね回ってくるのだ……重苦しい感覚が、あまりに苦しくてたまらない。
 何とかして持ち堪えなければいけないのに、少しも身悶えを止められそうになかった。
 身体の内側でどんな事態が引き起こされているのか、少しも原因を掴めそうにないのだ……

「ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ……あ、あひぃいんっ!?」
ガクガクガクッ……ブリュッ、ボトボトボトッ!

 小刻みに全身を震わせるうちに、苺香はすぐに悲鳴を撒き散らしてしまう。
 胸元がひとりでに揺れ動いてきて、何かが這いずり回ってくる……乳首をこじ開けられた途端、とんでもない代物が飛び出してきたのだ。
 不気味な生き物が乳首から這いずり回ってきて、続々と胸元に垂れ落ちてくる。
 薄気味悪い感触が押し寄せてきて、あまりに気持ち悪くてたまらない。

(そんな……一体どうして、こんな気持ち悪いのが胸から飛び出してきちゃってるの!?)

 胸元に引き起こされる事態に、苺香はすっかり弱り果ててしまう。
 まさか自分の胸元に、芋虫のような代物が潜んでいたなど思いもしなかった。
 乳房の表面が盛り上がってきて、先端から続々と零れ落ちてくる……激しい刺激が押し寄せてきて、つい悶絶せずにいられない。
 胸元があまりに変わり果てている事実を、とんでもない形で痛感させられていたのだ。

「やだ! もうお願いだから出てこないでよ……ひぎぃっ! もうそれ以上は勘弁してぇっ!?」
メリメリメリィッ、ビチビチビチィッ!

 蟲を産卵するうちに、苺香は泣き言を洩らしてしまう。
 おかしな風に乳房を作り替えられてしまうなど、あまりに考えられない事態だった……胸が膨張するうちに、気づかぬうちに蟲まで棲みついてしまったのだ。
 猛烈な刺激まで押し寄せてきて、つい悲鳴を撒き散らさずにいられない。
 開きっ放しの乳首から、続々と蟲が止め処なく垂れ落ちてくるのだ……