体験版 掻痒感
「やだっ、どうしてこんな大事な時に……ひんっ!?」
フルフルフルッ、ヒクヒクヒクッ。
学校で過ごしているうちに、苺香はすぐに身悶えを引き起こしてしまう。
全身の発熱に加えて、神経まで過敏になり始めていたのだ。
とっさに背筋をこわばらせた後も、つい悲鳴を洩らさずにいられない……ほんの少し動いた拍子に、制服の裏地が乳首と擦れてくる。
体勢を立て直している間も、しきりに周囲を振り返ってしまうのだ。
モジモジモジッ……
(どうしよう、アソコがすっごくムズムズしてきちゃって。こんな調子じゃ、授業なんてまともに聞いていられそうにないかも……!?)
ひとりでに押し寄せてきた感覚に、苺香はすっかり気を取られてしまう。
授業中にもかかわらず、あらぬ考えが脳裏から浮かび上がってくる……敏感な部分をすぐにでも慰めなければ、いやらしい気分が少しも収まりそうになかった。
何とかして理性を保たなければいけないのに、つい思い悩まずにいられない。
ひとりでに下半身が疼いてきて、どうしても我慢出来そうになかったのだ……
「……ねぇ、綾羅木さん。さっきから震えちゃってるみたいだけど、一体どうしちゃったの?」
苺香のおかしな様子に気づいて、傍にいた女子がすぐに話し掛けてくる。
席に座ったまま、忙しなく太股を擦り合わせていたのだ。
返事を待っている間も、つい頭を捻らずにいられない。
何気なく顔を覗いてみると、何故か艶っぽい表情などを浮かべていたのだ。
「べ、別に何でもないから。お願いだからあんまり気にしないで……くうぅっ!?」
ギュムッ。
女子の何気ない質問に、苺香は思わずひるんでしまう。
まさか授業中にもかかわらず、悶々とした気分に駆られていたなど口が裂けても告げられそうになかった。
とっさに返事を返している間も、つい言葉を詰まらせずにいられない……相手と目を合わせた途端、言い表しようのない気まずさに苛まれてしまう。
何とかして理性を保たなければいけないのに、全身が一気に火照ってくるのだ。
トクンッ、トクンッ、トクンッ……
(みんなのいる前なのに、こんなにアソコが疼いてきちゃってるなんて。おかしな格好なんて誰にも絶対に見せられそうにないのに、一体どうすればいいって言うのよ……!?)
黒板の方を向いている間も、苺香は段々と落ち着きを失ってしまう。
すぐにでも自慰行為したくてたまらない反面、当分はこの場から離れられそうになかった。
時計の針を何度も見つめたまま、何度も腰をくねらせてしまう……なかなか授業が終わらないのが、とにかく焦れったくてたまらない。
大事な部分がひとりでに疼いてきて、すぐにでも理性が吹き飛んでしまいそうな勢いだった……
* * * * * *
グニュルグニュルグニュルッ……
「……うわっ! 何でこんな薄気味悪いのが校庭から生えてきちゃってるんだよ!」
「やだ……もしかして、こっちに近づいてきちゃってるの!?」
「このままじゃ私達も捕まっちゃいそうだし、さっさとここから逃げなくっちゃ!」
放課後になった途端、校庭が一気に騒がしくなってくる。
下校時間を狙って、またしても物の怪が襲撃してきてきたのだ。
地面から続々と生え伸びてくる触手の様子に、つい驚かずにいられない。
触手が束になって群がるうちに、気づいたら校庭から出られなくなってしまったのだ。
シュイイイィィィンッ……
「ご神木よ、我に加護をもたらしたまえ……綾羅木の巫女、ただいま見参!」
物の怪の存在に気づいて、苺香はすぐに校庭へ向かう。
物陰に潜んだ後、そそくさと変身を始める……呪文とともに制服を脱ぎ去る代わりに、巫女装束へと袖を通す。
変身をやり遂げると、物の怪の前へと立ちはだかっていく。
他の生徒達が被害に遭わないうちに、すぐにでも相手を打ち負かすつもりでいたのだ。
モジモジモジッ、ヒクヒクヒクッ。
(やっと帰りのホームルームだって終わったはずなのに……どうして、こんな大変な時に邪魔なんてしてきちゃってるの!?)
物の怪の前に立ちはだかっている間も、苺香はすぐに身を捩らせてしまう。
これから相手と立ち向かわなければいけないのに、股間のむず痒さに襲われていたのだ……忙しなく両膝を擦り合わせながら、つい思い悩まずにいられない。
大事な部分をまだ慰めてもいないのに、まさか物の怪が襲い掛かってくるなどさすがに思いもしなかった。
下半身の感覚に気を取られるあまり、なかなか自分から脚を踏み出せそうにないのだ……
「綾羅木の巫女よ、性懲りもなくまた現れたようだな……だが、今度こそ餌食にしてやるから覚悟しておけ!」
ニュロニュロニュロッ……!
苺香の不審な素振りをじっと見据えながら、物の怪は平然と言葉を浴びせる。
まだ戦ってもいないのに、何故か動きが鈍っていたのだ……幾度となく身悶えを続ける様子に、つい興味をそそられずにいられない。
相手がひるんでいる隙を狙って、次々と触手を繰り出していく。
別のことに気を取られている様子など、どうしても見過ごせそうになかった。
「こうなったら、すぐにやっつけてやるんだから……ひんっ!?」
キュルキュルキュルッ、ギュムッ!
思い掛けない物の怪の振る舞いに、苺香は着々と追い詰められていく。
まだ気持ちの準備も整っていないのに、触手の束が徐々に迫ってきたのだ。
慌てて身構えようとした途端、すぐに悲鳴を撒き散らしてしまう……地面が盛り上がったかと思えば、足元から別の触手が生えてくる。
避ける余裕もないまま、みるみるうちに足首へ絡んでくる始末だった。
「や、やだっ! お願いだから勝手に引っ張ってこないで……きゃぁっ!?」
グイッ……グニュグニュグニュッ。
触手を振り解く間もなく、苺香はさらなる窮地に追いやられてしまう。
足首を掴まれたまま、片脚を強引に持ち上げられてしまったのだ……体勢をまんまと崩されて、つい慌てずにいられない。
必死に身を捩らせていた矢先、ひとりでに身悶えを引き起こしてしまう。
触手の先端が下半身へ押し寄せてきて、股間の周辺を弄繰り回してきたのだ。
クリュッ、クリュッ、クリュッ……
(まだ戦闘の途中なのに、どうして私の大事な部分ばっかりしつこく弄ってきちゃってるのよ……!?)
思わぬ触手の動向に、苺香は思わず唖然とさせられる。
ただでさえ身動きを封じられて大変な中、いやらしい行為まで迫られてしまったのだ。
敏感な部分を何度も捏ね繰り回されて、つい身悶えずにいられない……ずっと追い求めていた刺激を、おぞましい代物によって与えられるなどさすがに思いもしなかった。
弾力性のある代物によって大事な器官をなぞられるたびに、ひとりでに腰をくねらせてしまうのだ……
「も、もうそれ以上は勘弁してってば……は、はひぃいんっ!?」
ブルブルブルッ、ピクピクピクンッ。
膣を触手に責め立てられた挙げ句、苺香はとんでもない状態へ陥ってしまう。
強引に股を押し広げられたまま、敏感な部分を立て続けに刺激させられていたのだ……股間をしつこく弄繰り回されるたびに、たまらない刺激が続々と押し寄せてくる。
忙しなく身悶えを繰り返しながら、ついには泣き言を洩らしてしまう。
もしこれ以上悪戯させられてしまえば、すぐにでも気分がおかしくなってしまいそうな勢いだった。
「どうした、綾羅木の巫女よ。今日は随分と手応えがないみたいだな……分かったぞ。さては、蟲が悪さをしたのが原因みたいだな。丁度いい機会だ、そのまま淫らな姿でも晒してしまえ!」
身悶えを繰り返す苺香の様子をじっくりと眺めながら、物の怪は平然と言葉を切り出す。
ほんの少し股間を探ってやるだけで、ここまで感じてしまうなどさすがに予想外だった……どうやら蟲の仕業だと気づいて、つい感心せずにいられない。
みるみるうちに全身を火照らせる様子から、当分は目を離せそうになかった。
ついには触手に身を委ねてしまうよう、わざとらしく言い放つ。
「や、やだっ! そんなにかき回してこないで……きゃ、きゃはぁんっ!?」
ガクガクガクッ、ビュククンッ!
物の怪のおかしな言い分を少しも跳ね退けられないまま、苺香はひとりでに喘いでしまう。
敏感な部分を触手に股間を愛撫させられた挙げ句、ついに絶頂へ達してしまったのだ。
背筋を思いっ切り跳ね上がらせながら、股間から熱い液体が噴き出してくる……いやらしい興奮が一気に全身を駆け巡ってきて、少しも抑え切れそうになかった。
小刻みに身震いを続けながら、思い思いに悲鳴を撒き散らしてしまうのだ。
ゾクゾクゾクッ、ブルブルブルッ……
(どうしよう、こんな酷い目に遭わされちゃってるのに……すっごく気持ち良くってたまんない!?)
下半身から押し寄せてくる刺激に、苺香はあっけなく意識を奪われてしまう。
戦闘の最中にもかかわらず、いやらしい行為をまんまと迫られてしまったのだ……触手の先端によって膣を探られるうちに、快感の余韻が響き渡ってくる。
未だに気が引けずにいられない中、どうしても身動きが取れそうになかった。
さらなる刺激を追い求めたいあまりに、全身の火照りがなかなか収まりそうにないのだ……