体験版 オレルート 第1話
「それじゃ手筈どおり、風雅くんの食べ物にこっそり仕込んでおくわね?」
「ありがとう。後でお礼はきっちりしておくから……ずっと風雅くんのことが気になっちゃってたまらなかったから、今日こそ餌食になってもらわなくっちゃ?」
授業が始まる直前、保健教師は別の教師にある頼みごとを始める。
ずっと狙っていた男子生徒を弄ぶため、準備を済ませておくこと必要があった……都合よく家庭科の調理実習だったので、食べ物に精力剤を盛ってもらうことにしたのだ。
教師も返事を返すと、家庭科室へ向かっていく。
担任と言う立場を利用して、準備をきっちり済ませるつもりでいたのだ……
* * * * * *
キーンコーンカーンコーン……
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
精力剤を手渡してから一時間後、風雅と言う一人の男子生徒が慌てて廊下へ飛び出していく。
調理実習の授業中に、おかしな事態に苛まれてしまったのだ。
慌てて家庭科室から抜け出している間も、ついたどたどしい足取りを取らずにいられない。
半ズボンの上から股間をしっかりと押さえ込んだまま、はしたない格好を取り繕うだけで精一杯だった。
ムクムクムクッ、ギチギチギチィッ!
(一体どうして、こんなにオチンチンが大きくなってきちゃってるの? こんなおかしな格好、もし誰かに見つかっちゃったら大変だって言うのに……!?)
不意に引き起こされた現象に、風雅はすっかり困り果ててしまう。
自分でもよく分からないうちに、何故かオチンチンが勃起し始めてきたのだ……今にもはち切れてしまいそうな様子に、つい戸惑わずにいられない。
教室に戻っている間も、堅くなった部分がブリーフの裏地と擦れてくる。
何とかしてやり過ごさなければいけないのに、もはや成す術がなかったのだ……