この数ヵ月、腕利きの魔導士ばかりを狙う事件が頻発

中でも年端のいかぬ魔導士は何人も行方知れずとなっており

管理局も本腰をいれて捜査を始めた

そんな矢先のことだった

調査に出ていた高町なのはは

同行していたフェイト・テスタロッサとわずかの時間離れた瞬間

見たこともない結界を張られてしまい、あらゆる通信手段を封じられてしまう

何とか懸命に反撃を試みるもことごとく無駄に終わり

ついには強力な拘束機械に完全に動きを封じられてしまった・・・・

 

 

ギギッ・・ギチギチギチギチ・・・

「く・・・ううぅ・・・なにこれ・・!はずれ・・ない・・・・!?」

「ふふ・・・無駄だよ

君の魔力でもその拘束は簡単には振り切れない

大人しくしてくれればこれ以上手荒な真似はしないがどうかね?」

「姿も見せない相手の言うことなんて信じられない!

こんなもの・・・!」

ヴンッ・・・・キュイイイィッ・・・!

「おっと、そういうのは感心しないなぁ」

パチンッ!

バチバチバチバチバチバチバチバチッ!

「がっ!?うああああぁぁっぁっぁぁっぁぁっ!!!!」

姿を見せない男の指の音が響き渡ると

なのはの全身に耐えがたい電撃が走る

バチバチバチバチッ・・・・!パリイィッ!・・パリッ・・・

プシュウウゥ・・・・チリチリ・・・チリッ・・・

「あぁ・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・」

「それに拘束されていてもなお魔法が行使できるとは恐れ入ったよ

だがこれだけの苦痛の中でも、果たして同じようにできるのかな?」

キュイイイイィッ・・・バチバチバチバチバチバチッ!!

「いやああああぁぁぁあぁっ!!!!」

バチバチッ・・・ジジ・・・・

「ううぅ・・・」

「さぁ、大人しくしろ

お前に反撃の手段など残されてはいない」

「う・・ぅ・・・・絶対に・・・・・あきらめ・・・ない・・・・!」

「やれやれ強情なことだ

出力アップ」

パチンッ!

キュイイイィィィッ・・・・!

バババババババババッ!!!!

「がっ!?があ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ!!!!!!」

ガクガクガクガクガクガク!

「いたし方あるまい

思ったよりもわからずやのようだからね」

バババババババババ!!!!!

「ひぎあああああぁぁぁっ!!」

「このまま気絶するまで頑張りたまえ

さすがに気を失ってまで抵抗できるほどのバケモノでもあるまい」

バリバリバリバリバリバリバリィ!!!!!!!

頭の中が白黒に明滅する

魔法どころか思考もまとまらない

全身を駆け巡る電流の奔流

まるで内臓をかき回されているような不快感と激痛だった

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っぁぁっ!!!!!」

バリバリバリバリバリッ!!バチッ・・・ジジ・・・ジ・・・パリィッ・・・

「う・・・あぁ・・・・・・ぁ・・・・」

ガクンッ・・・

シュウウゥ・・・・ジジ・・・ブスブス・・・・・

「やれやれようやく気を失ったか

さすがはエースオブエース、その辺の魔導士とは実力も精神力もけた違いというわけか

フフ、これは実験がはかどりそうだ」

ピピッ・・・・ヴォン・・・・

「私だ、罠にかけたモルモットを運び出す。そうだいつものルートでいい

フェイト・テスタロッサにだけは気を払え、近くにいるはずだからな」

ピピッ・・・・

「う・・・ぅ・・・・・・」

「さて・・・・・君にはこれからタップリと私の役に立ってもらうからな

クククククククク・・・・」