【オークに敗北するハルカとカノン・後編】
どれだけの時間が経過しただろう。
ふと目を覚ましたハルカは見慣れない部屋でベッドの上に横たわっていた。
ここは一体どこなのか、どうしてここにいるのか、そんな疑問の中で何気なく腕を動かそうとしたその時、自分の身体が拘束され不自由な状況にあることに初めて気づく。
右腕の方へ視線を向けると、手首には頑丈な手枷がはめられていた。枷は装飾の施されたベッドに繋がれている状態だ。
寝心地は思いのほか悪くない。しかし自分はどうしてこんな場所にいるのか……、未だ朦朧とする意識の中で、疑問の答えを求めて部屋を見回した……、その時だった。

「………か、カノン……、先輩……!?」
「ん゙、ん゙ッッ!! ん゙ぶッッ!! ん゙ぐッッッ!!! ん゙ぅぅぅッッ!!!」
すぐ隣で繰り広げられている惨劇にようやく気付いたハルカは、朧気だった瞳を大きく見開いて声を張り上げた。
視線の先には、オークの巨体に圧し掛かられ、異様に長い舌を口内に捩じ込まれているカノンの姿があったのだ。
「先輩……!! ……ッッ!! 先輩から離れろ……!! この薄汚いゲダモノが……!!」
ハルカの位置からはハッキリと目視はできないものの、オークがただ圧し掛かっているだけでないことは明らかであった。
ベッドをギシギシと軋ませながら腰を振るような動きを繰り返すオーク。そしてその動きに合わせてぐちゅぐちゅといやらしい音が辺りに響き、カノンの身体がビクビクと震える。
この状況が何を意味するかくらいは、ハルカも容易に理解することができた。
「あらあらハルカちゃん、ようやくお目覚めみたいね。よく寝れたかしら?」
耳障りな声の方へ視線を向けると、そこには忌々しい妖魔の姿があった。何故かずぶ濡れになった姿で、不敵な笑みを浮かべてハルカを見下ろしている。
「ごめんなさいね、まだしばらく起きないかと思って、オークと一緒に水浴びしてたのよ。これからフェレスティアと愛し合うのに、あまり不潔なのも考え物だからねぇ❤」

「……愛し合う……? ふざけないで……!! あなたは愛を、理解してない……!! こんな醜いことして……、ただで済むと思わないで……!!」
殺気立った視線を向けるハルカに対し、妖魔は嘲るような高笑いを部屋に響かせた。
「あっはは!! カノンちゃんも最初は同じように強がってたわ。それが今じゃこのザマよ、ほら、ごらんなさい」
妖魔の視線が示す先で、カノンに圧し掛かっていたオークがその長い舌をカノンの口内からズルリと引き抜く。その途端、部屋には艶めかしい声が響いた。
「あっ、あぁんッッ!! だめぇッッ!! 奥だめぇッッ!! はっ、くぅぅッッ!! んぅぅッッ!! 見な……、いで……、ハルカ……ッッ!! 見な……、あぁああああッッ!!!」
甲高い喘ぎ声の後、オークの巨体の下でカノンの小柄がガクガクと痙攣し、ロングブーツの足先が限界まで反り返える。
それは見紛うことなき絶頂であった。ハルカよりよほどフェレスティアとしての経験を積み、正義感も強かったあのカノンが、オークとの交尾で浅ましくイキ果てているのである。
「どう、凄いイキっぷりでしょう? この子ったらオークのチンポがよっぽど気に入ったみたいで、もう何十回もイキまくってるのよ。ねぇ、カノンちゃん❤」
「はっ、はっ……!! はぁぁッッ!! ごめ……、なさい……ッッ!! ハル……、カ……、ん゙っ、ん゙ぶッッ!! ん゙ぅぅぅッッ!!」
言葉を失うハルカに辛うじて謝罪の言葉を紡いだカノンは、絶叫する口内に再びオークの舌を迎えると、イッたばかりの雌膣にペニスを打ち込まれる快感に激しく身震いする。
「これが現実よ。アナタもじきにカノンちゃんと同じように、オークのペニスでよがり狂うようになるの……、ふふっ」
「………ッッ!!」
ハルカとて、口先ではさほど敬意を表してはいないとは言え、先輩であるカノンが魔物の交尾に易々と屈するような浅ましいヒロインだとは考えていない。
自分や結衣と同じくらい正義感が強いであろうカノンが淫らにイキ狂う姿を見せられた後となっては、まるでハルカの未来を見通しているかのような余裕を見せる妖魔に対し、返す言葉が出てこなかった。
……いや、理由はそれだけではない。ハルカは気付いていた。自分の身体に起きているある変化に。
しばし無言のまま視線を合わす両者。するとそこに、全身ズブ濡れのオークがのそのそとした動きで部屋に入ってくる。
「あら、水浴び終わったの? しっかり水浴びできたかしら……、うん、ちゃんと綺麗にできてるわね」
オークの周りをぐるりと一周しながら、妖魔は手にするタオルでずぶ濡れの巨体を丁寧に拭き上げる。
所詮は醜い容姿の魔物であることに変わりないが、しかし確かに、この部屋にはオークの身体から漂っていたあの強烈な体臭は感じられない。
かわりに、部屋中に充満する甘いお香が嗅覚を優しく刺激していた。
戯れる妖魔とオークの姿を睨みながら、ハルカは鼓動を高鳴らせる。
沈着冷静なハルカであっても、これからオークに犯される現実に対して強烈な嫌悪と緊張、そして恐怖を完全に抑えることはできなかった。
一体、自分はどうなってしまうのか……。まさかカノンのように……、いいや、それだけはあり得ない。
どんなに身体を穢されようと決して心は許さない。こんな醜い魔物に与えられる快楽なんかに屈したりはしない。
自分には愛を誓った存在があるのだ。カノンを助け、結衣の元に必ず帰還し……、そして必ずこの場所に戻り、卑劣で醜い魔族たちを殲滅する……。
心に募る不安を掻き消すように自らに言い聞かせる。そう、今考えるべきは『これからどうなるか』ではなく『これからどうするか』だ。
腕にはめられた拘束具……、これの耐久性は相当なものだろう。魔力による肉体活性、つまりは筋力の強化をした程度で突破できるものではない。
第一に考えられる手段は攻撃魔法による破壊だ。十分な魔力と集中力を以ってして放つ雷撃であれば、鋼鉄にさえ有効打を与えることができる。
それはショコラとの協同でも実証されていることだ。ハルカは強力な雷撃魔法により時には鋼鉄の扉を、時には鉄筋コンクリートの壁を粉砕し、ショコラの突入を支援してきた。
もちろん、それほどの雷撃を放つとなれば相応の準備が必要になる。敵が油断し監視が緩くならなければ実行に移すのは困難だろう。
もうひとつ気になるのは、今しがた凌辱を受けているカノンの腕には拘束具が付けられていないことだ。
目を背けたくなるような光景ではあるが、ハルカは横目を向けて犯されるカノンの姿を観察する。
ベッドに繋がれる形で拘束具自体は存在している。それが最初からカノンの腕には繋がれていなかったのか、それとも途中で外されたのかは定かでない。
可能性としては途中で外されたと考えるのが自然かもしれない。カノンにもう抵抗する力がないと判断し、拘束を解いた……
もしそうなら、敵には慢心があるということだ。恐らくは天使に劣るフェレスティアだと見下し、余裕を持っているのだろう。
……しかし、それは同時にカノンが拘束の必要がないほどに無抵抗になったことも意味している。
意識を失ったならともかく、未だ意識はあり抵抗することはできるはずなのに、カノンはそれを諦めた。
今だってそうだ。拘束を解かれているにも関わらず、カノンは自由になった白手袋の両手にシーツを握りしめ、苦しそうな呻き声をあげながらオークとの交尾によがっている。
気さくでありながら正義感が強く、戦いでは先輩として頼れる振る舞いを見せていたカノンが……、オーク如きのペニスでこんなにも惨めに……
「あら、ハルカちゃんったらそんなに熱心に見つめてどうしたの? まさか、犯されてるカノンちゃんに発情しちゃった? ふふっ……❤」
「だ、誰が……ッ!! フェレスティアを……、私たちをを見くびらないで……!!」
「ふふっ、勇ましいことね。でもカノンちゃんがいるからって強がらなくてもいいのよ? カノンちゃんだって最初はそういって強がってたのに、今じゃオークのチンポに夢中なんだから……」
「黙れ……ッ!! 先輩は……、カノンは油断を誘うために……、わざと……!!」
「やーねぇ、心にもないことを……、本当は気付いてるんでしょ、ただ油断を誘うためならここまで卑しくなる必要はないって……」
「……ッッ!!」
「それにね、アナタたちの身体には既に呪印が刻まれてるの。オークのつがいになるための、特別な呪印がね……❤」

それはハルカが目覚めるより小一時間ほど前……
「くそっ……!! アンタたちだけは絶対に許さないんだから!! 私の槍で必ず心臓を抉ってやる!! 覚えてなさいよ!!」
意識を失ったまま横たわるハルカの隣には、殺気立ちながら妖魔らを威嚇するカノンの姿があった。
「ふふっ、今は許せなくてもじきに許すわよ。まずはカラダが、その次に心が、この子のペニスを受け入れるの……❤」
「はぁ……!? 私がそんなヤツを受け入れるなんて本気で思ってるの? アンタたちみたいな魔族にはわからないだろうけど、私たち人間は愛のない相手を絶対に受け入れないの。残念だけど何しても無駄だから!!」
気丈に振る舞いながら妖魔の戯言を鼻で笑うカノンに対し、妖魔もまた余裕を崩そうとはしない。
「知ってるわよ、人間、それに天使も……、口先ではみんな同じようなコトを言うわ。愛のないセックスなんて、って。でもそれは知らないからなの、本当の快楽を、ね」
「………ッッ!! アンタこそ……、本当の愛なんて知らないんでしょ!? 好きな人がいる、守りたい人がいる、そういう気持ちがどれだけ強いかなんて全然知らないくせに!!」
「ええ、確かにそうねぇ。でも、アナタのいうソレは人間の持つ感情の一部……、アタシは何十、何百と見てきたの。理性を失い、愛も正義も放棄して快楽によがる聖少女たちをね……❤」
「さっきも言ったでしょ……!! 何されたって私は……、私たちは絶対にアンタらになんか屈しない……!!」
「まあ、受け入れたくない気持ちはわかるけど……、それが現実なのよ、カノンちゃん。なんせフェレスティアなんかよりよっぽど優秀な天使でさえ陥落するくらいなんだから」
……カノンだって自分に自信がないわけではない。何をされようとオーク如きにフェレスティアである自分が心を許すわけなどないのだ。
しかし一方で、妖魔の言葉にも絶対的な自信が満ちていた。それもカノンが口にする希望的観測ではなく、経験に基づく極めて強固な自信だ。
妖魔の態度はカノンの陥落を『信じている』というよりは、むしろ陥落するのを当たり前だと考えている様子である。
「ふふっ、口先だけは威勢がいいけど、呪印を刻まれただけでそんなに乳首を勃起させるなんてねぇ……。アソコだって、ムラムラしてしょうがないでしょう?」
「………ッッ!!」
身体の奥底に芽生える不気味な疼きを指摘されると、それまでの小生意気から一転してカノンは言葉を失った。
確かに妖魔の指摘する通り、カノンの身体はこの状況に相応しくない欲情の色を帯びていた。
顕にされた乳首は恥ずかしい程にしこり勃ち、股間からは粘り気のある汁が微量ながら溢れてきている。
受け入れがたい話ではあるが、しかしカノン自身にも欲情しているという自覚は存在していた。
「……何したの、私の身体に……!!」
「大した事はしてないわ。ちょーっとエッチな気分になる呪印を刻んであげただけ。そ一晩もすれば効力が消えるわ。でも……」
妖魔が話す最中、股間に携える巨根をいきり勃たせたオークがカノンの方へと近づいてくる。
「アナタがオークとの交尾で無様にイキ狂いにでもなろうものなら……、快楽を求めて子宮は開放された子宮を呪印が侵食するの。お楽しみはそれから……❤」
「侵食……ッ!? なによそれ……!! どういう意味……!?」
「そんなに怖がる必要はないわ。アナタがオークのペニスに媚びなければ何も害はないんだから。でも、もし快楽に屈すれば……、フェレスティアの力の源である子宮が呪印に掌握されてアナタは終わるのよ。フェレスティアとして完全に、ね……❤」
それが真実であるかどうか……、妖魔の余裕が何より雄弁に物語っていた。
猟奇的な笑みを浮かべ見下ろす妖魔、歯軋りしながらそれを睨み返すフェレスティア・カノン。両者の間にオークが割って入り、その巨体でベッドの骨組みを激しく軋ませる。
改めてオークの肉棒を目の当たりにし、カノンは思わず生唾を呑み下した。
太さもなかなかのものだが、特に目を惹くのはその長さと歪さである。指での自慰なんかでは決して届かない深みまで抉られ、膣内を蹂躙されることは間違いないだろう。
「あら、もしかして想像してるのかしら、カノンちゃん? こんなチンポ入れられたらどうなっちゃうんだろうって想像して、内心ではコーフンしてるんでしょ?」
「………ッッ!! 誰がそんな……!! いくら思い通りになってるからってあまり調子に乗らないで!!」
部屋中に響く怒声に、性欲を滾らせ今にも挿入しようとしていたオークでさえ咄嗟に身体を硬直させる。
「人間は……、フェレスティアはね……、アンタが思ってるよりよっぽど気高いのよ……!! それにアンタのこの醜いペット、どんな姿してるか理解できてるの? アンタら魔族はこんなヤツに抱かれて気持ちよくなるワケ?」
「……随分強気に出るのねぇ、カノンちゃん。アナタこそ、自分の立場が分かってないんじゃないかしら?」
「それくらい分かってるけど、だから何? しおらしく泣いたってどうせアンタたち私を犯すんでしょ!? だったら、どんなに穢されても私はアンタたちを睨み続ける。隙があれば寝首だって掻いてやるんだから……!!」
その威勢を目の当たりにした妖魔は、全身をブルブルと身震いさせ、至福の表情で天を仰いだ。そして……
「あははははッッ!! いいわよカノンちゃん!! それでこそ犯し甲斐があるってものね!! それじゃあカノンちゃん、アタシと賭けをしましょ。一晩オークに抱かれ続けて、それで心を許さなかったなら、アナタもハルカちゃんも晴れて自由の身。ね、いいでしょ?」
「……はぁ? ……アンタらみたいな卑劣な連中が、自分たちに得のない賭け事なんてするわけないじゃない」
「ふふっ、やーねぇ……、どう足掻いてもカノンちゃんは必ずオークに屈するのよ。 これはそう……、それでも諦めない勇ましいカノンちゃんへの、ちょっとした感謝のキモチってところかしら。諦めた子を犯しても、面白くないもの……❤」
「この……ッッ!! いいじゃない、その余裕、必ず後悔させるんだから!!」
***

「それでまあ、結果は見ての通りってところね。だから、カノンちゃんを軽蔑しないであげて……。この子だって抗って抗って……、チンポ入れられたらものの10分でよがり狂ったけど、それまでは必死に抗ったのよぉ、あはははははッッ!!」
「黙れ……!! 黙れ……ッッ!!」
妖魔の高笑いに対し、ハルカは腕に繋がれた鎖を激しく鳴らし、柄にもなく怒りを顕にする。
悔しかった。こんなゲスにフェレスティアを見下されることが、そして内心では認めていたカノンがこうも容易く快楽に屈し、嘲笑われていることが、とにかく悔しかった。
喉がヒリつく感覚を奥歯でギリギリと噛み締めるハルカ……、その隣でオークがベッドを軋ませ、カノンの股間に一層力強いピストンを打ち付け始める。
「そろそろね。せめてもの情けよ、カノンちゃんがフェレスティアとして終わる瞬間、アナタに看取らせてアゲル……❤」
「やめろ……ッッ!! 私が……、まだ私がいる……!! 私も同じ賭けをする……!! だから……!!」
「もちろん、アナタにも同じチャンスをあげるわ。だけど、カノンちゃんはもう賭けに負けたのよ。ほら……」
弱者を蔑む眼差しで、カノンのほうを見遣る妖魔。つられてハルカも視線を向けると……
「んっ!! んっ!! んっ!! んっ!! んんぅッッ!!! うぅうううッッッ!!!」
獣の交尾に悶え苦しむカノンのコスチュームからは、粒子状になった魔力がミストのように溢れ出していた。
(まさか……、コスチュームが……!?)
「ふふっ、始まったわね、子宮の開放が……❤ 快楽を受け入れちゃうとねオマンコはもちろんだけど、子宮もガバガバになっちゃうのよ……❤」
以前、熾天使であるマヤから聞いたことがある……、子宮は天使にとってもフェレスティアにとっても、魔力の源である、と。
マヤのような上級天使は子宮口に強固な結界を施されるそうだが、結界がなくとも通常は、魔力によって子宮が防護されている。
この防護はただ性的に犯された程度では崩れないものだが、しかし鉄壁というわけではない。
魔力はそれを宿す天使、ないしフェレスティアの理性や感情とリンクしている。これにより繊細な魔力操作による魔法の発動や肉体の活性化が可能になるわけだが、同時に焦りは魔力の制御を狂わせ、慢心は瞬発力の低下を招く。
……では、外敵に穢されることを受け入れ、抵抗することをやめたなら……
「んぁッッ!! あぁあああッッ!!! キちゃうッッ!! すごいの……!!! あぁんッッ!! くるっ!!! くるぅぅぅぅッッ!!!」
オークが長い舌を引き抜いた途端、部屋にはけたたましい声が響いた。
それはまるで娼婦のような嬌声であった。少なくとも、前夜まで性交の経験のなかった聖少女の喘ぎ声とは到底思えないものである。
カノンの激情に合わせて、オークの腰振りもまた一層激しさを増す。この後に何が起こるのか、ハルカにも容易に察しがついた。
「カノン……!! ダメッッ!! イッちゃダメッッ!! 貴女は私の先輩で、優秀なフェレスティアなの!! これ以上、これ以上こんなヤツらに……!!」
「あ゙っ!! あ゙っ!! あ゙ぁあ゙あ゙あ゙んッッ!!! イくッッッ!!! イグぅうううううううッッッ!!!!」
ハルカの呼びかけを遮る様に喘ぎ散らしたカノン。同時にオークが腰を深く打ち込んで大量の精液を注ぐと、カノンもまたロングブーツの足先をピンと突っ張らせ、全身をガクガク震わせながら、激しく絶頂に昇り詰めた。

「あ゙ッッ!! あ゙ぁん゙ッッ!!! お゙ッッ、ほぉッッッ!!」
絶句する後輩に見守られながら、抵抗するでも嫌悪するでもなく、フェレスティア・カノンはオークの性を自らの『聖域』に受け入れてしまう。
青臭い精液で子宮まで穢されながら、汗だくのコスチュームに包まれた躯体を断続的に痙攣させ、聖なる力を宿した喉で品の無い喘ぎ声を奏でる。
とめどなく溢れる射精に子宮を満たされながら、完全敗北のヒロインは女の性を剥き出しにし、我を忘れるほど深くイキまくったのである。
ひとしきり射精して満足したのだろう、オークはその巨体をゆっくりと起こし股間からペニスを引き抜く。
ようやく解放されたカノンは痙攣する四肢をだらしなく投げ出し、はぁはぁと吐息を荒げながら、上擦った瞳で虚空を見上げていた。

手枷も外され、もはやカノンを縛るものは何もない。しかし抵抗はおろか逃げる素振りすら見られず、ただ快楽の余韻に打ちひしがれるばかりである。
間もなくしてカノンの全身を淡い光が包み込んだかと思うと、光は煙のように漂いながらたちまち霧散し、ベッドの上には小洒落た洋服に身を包んだ生娘の姿だけが残された。
身体も心も犯しつくされ、放心したまま断続的に四肢を痙攣させるばかりの、玉城 榎音の姿が……
【体験版をご利用いただき、ありがとうございました。続きは製品版でお楽しみ下さい】