甘美なる堕落の沼  <1> <2> 
  <1>  ゴブリンという種族は人間にとって、害獣のようなものだ。  彼等は体躯こそ成体で90cm弱と人間より小柄ではあるものの、その外見は人間と殆ど相違ない。知能も高く、本来であれば人間達が無意識に仲間意識を抱ける程度に近しい存在だと言えるだろう。  しかしどれだけ似通っていようとも、人間がゴブリン達と友好関係を築くことは極めて難しい。  何故ならばゴブリンとは救い難いほどに享楽的だから。  極めて本能に忠実なのである。 自分達の欲望を満たす為ならば、騙すし盗むし嬲るし殺す。さながら人間の悪辣な部分のみを抽出して精製したような種族性に、人間達は長い歴史の中でどれだけ被害を被ってきたのか分からない。  しかも彼等は、それこそ害虫が如き異常な繁殖力さえ持っている。  同種族間での性行為は勿論、異種族の種でも孕み孕ませを行える。  高い知能と強い性欲。  欲望の権化と呼ぶに相応しい彼等に対して、人間が出来ることなど1つしかない。  『駆除』。  自分達の生活圏にゴブリンの姿を見つけたら最期、巣穴ごと根絶やしにする以外に人間がまともな暮らしをすることなど出来はしないのだ。  人間にとって、それは常識だ。 「(……)」  それでも彼は悩んでしまう。  とある洞窟の只中。  暗闇を片手に持つランタンで照らす彼の表情は苦い。  その瞳には、自分の前に現れた異物が写っている。  力なく、その場に座り込っている影。  ただし――どうしようもなく、耳が尖っている。 「うう、ぐすっ……こっ、殺さないで下さい……お願い……」 「い、いや、そのっ……」 ――紛れもなく、メスゴブリンだ。  青年はゴブリンという種族をその目で見たことがなかったが、それでも強く確信していた。  涙目で青年を見つめるそれは、一見すればボロ布に身を包む不憫な美少女だ。顔立ちは整っており、快活というよりは大人しめで可憐という印象を受ける。ロングのプラチナブロンドはふんわりと柔らかく、いかにも女の子らしいといった風貌が一層青年の良心に呵責を与えていた。  ともすれば、洞窟に迷い込んで疲弊した良家の女の子と見紛う姿である。  しかしそんな彼女の姿はあまりにも特徴的で、実物のゴブリンを見たことがない青年でさえ、彼女がゴブリンであることは疑わない。  何故なら灯に照らされる彼女の身体は――人間の女の子とは見間違いようのない程に、性的なのである。 (話には聞いていたけど……メスゴブリンって本当にこんな、蠱惑的な……)  怯えながらに青年を見つめる瞳は愛い。涙を伝わせるほっぺたのぷにぷに感や、ボロ布から覗くイカ腹の滑らかさも、紛れもなく未熟さを感じさせる。  しかしその胸は、成人女性顔負けに大きい。  下半身はむちむちとしている、所謂安産型の肉付きだ。  その上、陰気な洞窟にありながら、彼女の肌艶はとてもいやらしく、ランタンの灯を受けて血色良く艶めいている。見るからにキメ細やかで、触れるどころか見下ろしているだけでも視線に吸い付いてくるかのようだ。  言うなれば、少女の可憐に性的な肉のみをたっぷりとつけた魅了。  人間の女の子では到底有り得ない、性的魅力の塊が如き外見なのだ。青年が人間と間違えよう筈もなかった。 (これなら、その、増えるわけだ……ゴブリン……)  いかに禁忌と分かっていても、メスゴブリンとの性交を犯し、繁殖を促す愚かな人間がいることは青年も聞いていた。  話ばかりでは理解こそ出来なかったものの、こうして実物を見れば分かる。繁殖を滞りなく行う為とされる挑発的な身体つき――禁忌を犯す男が絶えないわけだ。  青年自身、女性に免疫がなければ経験もない分、目のやりどころに困ってしまう。 「お願いします剣士様……まだ、死にたくない……」  無意識に高揚を感じていた青年はしかし、悲壮な命乞いに現実へと引き戻された。 「っ……き、君はゴブリン、なんだよね?」 「は、はい……でも違うんです、私は何も……皆、殺されて……私はただ、1人っきりでこの洞窟に身を潜めて慎ましく暮らしているだけなんです……」 「……そう、なんだ」  この洞窟の近くにある青年の村では、他と同じく定期的に『ゴブリン狩り』が行われる。青年自身は年齢の都合で参加をしていなかったのだが、つい1ヶ月ほど前にそれは行われ、大量のゴブリンを発見、駆除するに至ったらしい。 (つまりこの子はその生き残りというわけか……)  青年はメスゴブリンを見下ろしたまま、複雑な感情から痛烈に目を細める。  彼女は俯き肩を震わせている。  可哀想には他ならない。出来ることなら助けてあげたい。  しかし、彼女はあくまでゴブリンなのだ。1匹たりとて生かしてはならない、ゴブリンはそこから何百にも繁殖し、人間に害を及ぼす存在であるのだから。同情に流されてはならない。人間として、剣士として、ゴブリンを駆除することは当然の責務だ。  特に、自分は気をつけなければならない――青年は強く思う。  青年は、生まれつき心根の優しい性分だった。お人好しと言ってもいい。  その性分に中性的な外見もあいまって、大分苦労もしてきた。善意につけ込まれ、都合よく扱われることはしょっちゅうだったし、舐められているし、言ってしまえば損ばかりしている。それでも生まれつきの性分は変えられず、腐らずに生きているわけなのだが。  この状況で、そんな優しさはどう考えても毒だった。  第一、もしゴブリンを生かしたことを知られれば青年自身の立場も危うい。  青年にはなんの利益もない。 ――自らの手で、殺さなければならない。 「……ねぇ、君」  小さな肩が、びくりと震えた。  青年は強く下唇を噛み締めた。胸が緊張にせり上がる。  殺せ。幾ら害がなくても殺すんだ。もし騙されたりしたら、自分の命さえ危ういんだ。  だから、殺すしかない。  もし、万が一、彼女が本当に優しいゴブリンであったとしても―― 「……君が人間に迷惑をかけないというのなら、僕は君を殺す気はないよ」 「……え?」 ――ああ、何を言っているのだろう。  青年は同情に流された自分の愚かさを呪う。  どれだけ、これで苦労をしてきた。善意は踏みにじられるものだ。人間相手でさえそうなのに。  だがそれでも、自分の言葉によって上げられたメスゴブリンの顔を見たら、もう言葉の撤回など出来なかった。 「ほ……本当ですか? 助けてくれるんですか?」  依然涙をぽろぽろと零し、しかしメスゴブリンの表情は希望を灯している。  希望と絶望を両方抱いたその顔を見て再び絶望に突き落とせるほど青年は自分が割り切った性格でないことをよく分かっていた。 「……うん、大丈夫だよ。僕は君を殺さない」  観念し、頷く。 「っ……はっ、はいっ。ありがとうございます、優しい剣士様っ! ううっ、本当にっ、ありがとうございますっ……」 「う、うわっ、ちょっと……」  懐に飛びこんできたメスゴブリンに、青年は一瞬奇襲の危険を感じた。  だがしかしそれは杞憂で、メスゴブリンはただ青年に抱きつき泣き始めただけだった。  その力はあくまでか弱く脅威は感じない。  それどころか密着する彼女の身体は小さい癖にやたらと肉感的で、擦り付けられる度にむちつくメスゴブリンの感触に好色さえ覚えるほどであった。  青年の股間にじんわりと芯がこもる。  潰れて谷間の盛り上がる乳肉も、肉づきのいい肢体も、全てが青年に状況不相応な性欲を感じさせていく。 (ば、馬鹿、堪えなきゃ……)  青年は必死に自制する。  やがてメスゴブリンは泣きじゃくりながら離れ、青年は何とか事なきを得た。 「……私、ハクって言うんです……1人っきりで、とっても心細くて……」  小さなおてての甲で健気に涙を拭い、彼女――ハクはおずおずと言った。 「ハク……じゃあえーっと、ハクちゃんは特に、人間に害を与えたりする気はなくて、ただここで一生懸命生きてただけ、なんだよね」 「はい……私、そういう乱暴なの嫌いで……絶対悪いこともしません……」 「……そっか」  重要なことだ。一応改めて確認したが、この様子だと心配はいらないらしい。 「じゃあその、本当は駄目なんだけど……僕は君のことを助けるよ」 「~~っありがとうごじゃいましゅ……」 「あっほら、泣かない泣かない。恐かったよね、もう大丈夫」  つぶらな瞳を涙で揺らすハクの大きな頭を撫でて、青年は出来るだけ優しく微笑みかけた。 「でもごめんね、この辺りはゴブリンを嫌う人間が多いから、引っ越してもらうことになっちゃうと思う」 「は、はい」 「僕もそのお手伝いをしたいんだけど……」 「あ、それじゃああの、巣穴まで一緒に来てもらえますか? 少しなんですけど、荷物とかあって」 「……うん、そうしよっか」  たった1匹の巣穴はさぞかし寂しいことだろう。  一応のこと監視も兼ね、青年はハクの提案を承諾した。 「ありがとうございますっ! それじゃああのっ、一緒に」 「うん、さ、どこに行けばいいのかな?」 「はい、こっちですっ!」 「はいはい」  ハクの指差す方向へ、青年は歩き出す。  ハクはそんな青年の腕に横から手を回してくっついてきた。 「えへへ、剣士様はお優しいんですね……私、あの、このまま身ひとつで放りだされちゃうのかなって思ってました」 「うん、まぁゴブリンも色々大変だろうしそんなことは……とにかく、もう人間の住む場所の近くに来たらいけないよ」 「はいっ……はぁ、本当に良かったです……」 (……まぁ、この子なら見逃しても大丈夫、なのかな)  ほっと安堵しているハクは、伝えられているゴブリンとは大分印象が違う。素直で純真、嘘をつける性格でもなさそうだ。遠くへ逃がすだけなら問題はないだろう。  青年は徐々に罪悪感が薄れていくのを感じていく。  そうなると唯一の懸念は、腕に当たるハクの豊乳だ。 (うう、めっちゃ柔らかいっ……歩く姿もお尻むちむちぷりぷり振ってなんか挑発的だしっ……) 「……? どうしましたか? 剣士様?」 「いや、なんでも……」 (こんな状態で巣穴に行くのか……) ――間違いだけは、起こさないようにしなければ。  青年は悶々としながら、洞窟の奥へと進んでいく。 「あ、あそこを曲がったら巣穴ですっ」  洞窟を潜っていって暫く経った頃、ハクは幾度目か分からず現れた道のうねりを指差して言った。 「へぇ……しかしこの洞窟、こんなに深く入り組んでいるとは思わなかったな」  道理で村の大人達がゴブリンの巣穴を見つけることが出来なかった訳だ。一見小さな洞窟の、入ってみればどれだけ底無しの迷宮だったろうか。今一度入り口から此処へ辿り着こうとしても間違いなく不可能だろう。  先のゴブリン狩りは大分幸運の産物であったらしい、と、息を切らしつつ終着点へと歩む青年の足取りは軽い。ともあれ、後は荷物を持ち出してハクを送り出せばこの事件は終わるのだ。村の人間達には洞窟の深さを伝えて後日大規模な捜索隊を出してもらえば全ては丸く収まると思えば、疲労した足取りも軽くなろうというものだろう。 (よし、さっさと終わらせちゃおう)  ハクと仲良く手を繋いだまま、青年は安堵した表情で道のうねりを曲がった。  そして思わず、目を丸くしたのである。 「……あれ?」  開けた空間が青年の目の前に広がった。  まばらに置かれた松明に照らされたそこは、巣穴という形容に相応しくみすぼらしい空間だった。  湿った岩肌の凹凸が灯に煌き、いかにも洞窟といった風だ。  地面には布や布団が無造作に敷かれており、そこかしこにかび臭そうな食料袋と思しき袋やボロけた家具がぽつぽつと転がっている。  人間のモノを奪って生活していることがありありと分かる光景である。  それ自体に驚きはない。  問題は、そんな巣のあちこちから、青年を見定める視線があるということだった。 「あっきたきた、本当に雄の人間だぁ」 「わ~、人間なんて久しぶりだねぇ――居るじゃないか。  青年は馬鹿みたいに立ち尽くして、思う。 「うわぁ、美味しそう 私この人間好みかもぉ」 「これは楽しいことになりそうだねぁ」  全て、妖艶な女の子達だ。  皆が小さい。  皆が豊満な乳肉を実らせている。  身にまとうボロ布から露出した肢体は、どれも例外なくむちむちと肉がつき、紅潮し、巣穴に灯った松明の灯で艶々としている。  誰もが種付け頃の雌。  紛れもない、全員が純然たるメスゴブリンが、軽く10数匹はいる。 (……あれ、なんで?)  青年は鳩が豆鉄砲でも喰らったような心地だった。  思考が上手く追いつかない。 (ハクちゃんは確か、自分以外全員駆除されたって言ってたのに……?) 「くすくす……ハク~、良かったねぇ」 「見つかったのがこぉんな……くす 平和ボケしたおにーさんでぇ――向けられた嘲笑に、ようやく合点が行った時はもう遅かった。 「くっ――」  つまり、自分は騙され――――っうわっ !?」 ――たのだ、と。  思い、剣を握ろうとするより先に、繋いでいた手をひねられ気付けば視界がぐるりと回っていた。  投げ飛ばされたという認識と殆ど同時に、地面が背中を強く打つ。星の見えるような衝撃に青年はくらつき、次いで腹部に重みが乗り息を詰まらせた。 「は、ハク、ちゃんっ……」 「剣士様……」  ハクは馬乗りになって、優しい笑顔を青年へと向けていた。  まさかこの子に転ばされたのかと、信じがたい青年の眼前で、ハクの笑顔は一層蕩け。 「えへへ……」 「……ばぁ~~~っか――それは一瞬にして、男を見下す小悪魔染みた妖笑へと歪んだ。 「えっ、えっ……?」 「んも~、チョロすぎるよ~おにーさーん だめだめぇ、ゴブリンなんて信用しちゃあ 殺しておかなきゃ 隙をつかれてぇ、襲われちゃうゾ」  これが本当にあのハクなのだろうか。  青年を見下ろす表情は困ったような、嗜めるような。とにかく悩ましく、これまでの気弱さなんて一切ない。腰を曲げ、青年の胸板を小さなお指でくりくり舐っている。  外見こそ変わらず可憐だが、立ち振る舞いはまるで男を漁る売女のようだ。 (――逃げなきゃ)  極端な変貌への対する驚きはそのまま危機感へ変わり、青年は無意識に彼女を振り払おうとする。 「――あ、れ?」  一応はやりすぎないように。  あくまで甘い青年のそんな思いやりは、しかし杞憂に終わった。  なにせ、動かない。  身体の自由が一切利かないのだ。 「やんやん むりむり も~動けませぇん 残念でちた~お馬鹿さ~ん ごめんねぇ 暴れられると危ないからぁ、簡単な魔法で伝えといて、皆に魔香を焚いてもらってたんだぁ どんな屈強な人間の雄でもぉ、これを嗅いだら一発アウト」 「なっ、え――!?」  確認するように青年はもがこうとしたが、それさえ出来はしなかった。  精々首を起こすか四肢の末端を少しだけ動かせる程度で、身体がゴムになってしまったかのようだ。 「んね おに~さんは、もうよわよわで~す」  青年から血の気が引いていく。  本格的にまずい。これでは彼女達のなすがままだ。  冷や汗をかく青年に、ハクは顔を近づける。 「……私ぃ、ほんっと~にホッとしたんだよぉ?」  ひそひそ囁いた途端、彼女の表情に出会ったときのか弱さが戻った。 「私達って弱いから、人間と戦っても絶対勝てないしぃ……洞窟の中でおに~さんと会った時はぁ、死んじゃうなぁって思ったの。すっごくすっごく、焦ったんだよ?」  悲しそうに視線を伏せるハクは、青年の耳元へと唇を寄せる。 「でもね……」 「……おに~さんがちょっろ~い性格で、ちょ~助かっちゃった 死ね間抜け ぷ~っくすくす~っ」  そうして囁く台詞はやはり、青年を心底小馬鹿にしきっていて。 「ううっ……」 「ありがとね~おに~さん 殺さないでくれて 私を助けようか悩んでる時のおに~さんのおかお とぉってもぉ、素敵だったよ 馬鹿みたいで」 (……なんてことだ)  青年もいよいよ実感するしかなかった。  全ては彼女の狡猾な演技だったのだ。  自分の優しさなんて一切彼女には響いていない。損得勘定ではなかった。寧ろ自身の身さえ危うくなる決断だった。しかしそれは、彼女にとっては付け入る隙でしかなかったのだ。  青年は己の甘さを悔いた。  結局、いつもの自分と同じだ。心を許して、つけ込まれて。安易な情など抱くべきではなかった――。 (ここでもう、終わり、なのか――) 「……あれあれぇ、どしたのぉ、おめめなんか瞑ってぇ。もう観念しちゃうの?」  苦しく、恐い。やるせなさもある。  けれど自業自得の帰結だと、青年は腹を決めた。 「ふーん。騙されたーって顔真っ赤にすると思ってたのにぃ。優しさの押し売りする人って裏切られると勝手に切れるしぃ、おに~さんもそんなタイプだと思ったんだけどなー」 「……殺す、なら……早く、殺してくれ」 「え? やだな~、殺すなんて 恐いこと言わないでよぉ 私達そこまでする気はないよぉ?」 「……へ?」  青年は思わず閉じた目蓋を開く。 「幾ら何でも、命を助けてくれた人を殺したりなんてしないよぉ」 「え、でも――――青年を逃がしたら、村の人間達にこの洞窟を知られてしまう。君達にはリスクしかない筈なのに何故?  出かけた台詞を、青年はすんでのところで飲み込んだ。 余計なことを言う必要はない。助けてくれるのなら万々歳だ。 ――そう思う青年は、やはりどこまでも甘かった。 「だってぇ、折角おに~さんみたいなちょっろ~い精液貯蔵庫ザーメンタンクを捕まえたんだからぁ、一生飼い殺して精液ぶっこ抜くに決まってるじゃん……」  理解し、青年はぞっとした。 「えっ――」 「……あー、ひどーい、なにその反応―」  ハクは不満げにほっぺたを膨らませる。  そして、青年にぎゅっと抱きついてきた。 「う、あっ――」 「そんなにぃ……異種族との子作りライフ送るのぉ、いや?」  囁くハクは、火照った表情で甘い吐息を洩らす。  小さな体躯に不釣合いの爆乳がつきたての餅みたいに胸板に押し潰れるのを筆頭に、人間の女の子では到底ありえないむちむち感が青年へと絡み付いてくる。  紅潮した胸の谷間が、間近で艶めき潰れている光景は凄まじい。  メスゴブリンの魅力の髄に、だからこそ青年は恐れて止まない。 「も~おに~さん酷いな~ でもでもごめんね 私達、オスゴブリンがいなくなってとっても欲求不満なの」  だって、彼女達の考えることは殺される以上に残酷な行為なのだ。  ハクは、ここにいるメスゴブリン達はつまり、青年の精で繁殖しようとしているのだ。 「お願いだ、や、やめてくれ……」  そうなったら、もう青年の甘さが招いた不幸で終わる問題じゃない。  自分の甘さのせいで、多くの人間に迷惑がかかる。善意が報われないどころの話じゃない。最悪以上の結末だ。 「え~? なんでぇ?」  青ざめる青年を、ハクはじぃっと見つめて、笑う。 「そんなに嫌ならぁ、ぴゅっぴゅしないように我慢すればいいだけじゃん 私達優しいと思うけどな~だっておに~さんに選択肢与えてるんだもん」 「っ……!」  こともあろうに、ハクの台詞は責任の全てを青年へと押し付けるものだった。 「ここにいる超発情状態のメスゴブリン全員がおちんぽ責めたてるけどぉ……頑張って耐えてね 責任感の強い、おに~さん」 「やっ、やめっ――あっ――」  青年に、数多のメスゴブリン達が擦り寄ってくる。  どれだけ願おうとも、身体は動かない。 <2>    ぶぽっ ぶぽっ  ぶぽっ ぶぽっ  洞窟内に、これみよがしな音が響き渡っていた。  淫猥の髄を詰め込んだ音である。  ねちっこぉく、粘膜のねっとりと絡みつく。  執拗に水音を立てて啜りたてる。  でっぱりを、何度も何度も弾きたてる。  それ等は複雑に絡み合い、鳴り渡る度に無骨な洞窟を淫靡な趣でいっぱいに染め上げていた。気付けばどんな風俗よりもいやらしく、空間は搾精一色になっている。  青年は音の鳴る度に、情けない声を何度もあげていた。  そうしてこの拷問を必死に耐えながら、ただただ強く、思っていた。  いやらしい。気持ち良い。天にも昇るようだ。 ――嗚呼。 ――目の前に広がる光景が、歪な化物達であったのならどれだけよかっただろう。 「……ほぉら、もっとしっかり、見て」  青年の願いも虚しく、膝枕をするハクに促されて見やる光景は――まるで桃源郷のようであった。 「ほらほら、お兄さんだめですよ、そんな気持ち良さそうな顔をさせちゃあ……」 「そんな簡単にぴゅっぴゅしちゃったらつまらないんだからさ~、もっとちゃんと耐えてよね~」 ――全裸の自分に、密着して乗り出すむちむち美少女が2匹。  どちらも白い肌を艶めかしく紅潮させて、左右から青年を挟み込んでいる。  かたやロングヘア、底知れぬ笑みを不気味に浮かべ。  かたやショートヘア、可愛らしくぷんぷんと怒り。  対照的な2匹はしかしどちらも、豊満な乳肉を押し当て、むっちりと肉づきの良い安産型の下半身を摺り寄せてきている。幼く可愛らしい印象を受ける顔立ちであるというのに、身体は強烈に種付け欲をそそる。  エロスの塊と言えるそんな2匹が発情面で顔を近づけてくる、それだけでも射精モノの興奮が押し寄せてきて、青年は視線を逸らそうとするほどだった。  しかし、逸らすことは叶わない。  迫る2匹を丁度縁とし、中央奥――つまり青年の股間部からこちらを見つめてくる眼光が、あまりに強烈な引力を孕んでいたからだ。
――ぶぴっ ぶぴっ ぶっぽ ぶっぽ」  猟奇的なまでの上目遣いが、音の度に上下する。  四つん這いになって肉棒をしゃぶるメスゴブリンがそこにいた。  お尻を突き出し、ちっちゃい身体で股間に奉仕をしているというのに、その表情はまるっきり発情をぶつける捕食者なのだ。ほっぺたを紅潮させ、搾り殺してやるという目で青年を見つめて離さない。  彼女がそのドスケベ面で顔を上下させる度に、下品な音は鳴り響く。 「ほらほら、しっかりフェラチオ攻撃我慢しないと……」 「も~、こら~! メスゴブのちっちゃ~いおくちとちょぉっとせっくすしてるだけでそんな顔してたら、人間さん達に怒られちゃうよ~!」  こんな拷問があるだろうか。  甘い吐息が顔を撫でる。  可愛らしいお声と欲望全開のフェラチオ音が、絡み合って鼓膜を舐る。  幼さと成熟の同居した種付け特化ボディがすりすり密着して止まない。  ぷにぷにほっぺた。甘く線の蕩け合う胸の谷間。むちむちの太腿。視界に入るどれもが淫靡に火照って艶めき、超一級の魅了だ。  全てが可愛く、いやらしい。  メスゴブリンのハーレム搾精は破滅的なまでの極楽だ。 「ほらほらぁ、おに~さん、そんなつらそうな顔しないでよ~」 「ううっ、くっ……」  耐え切れず上を向けば、膝枕をするハクが嘲笑混じりの困り顔で見下ろしている。  ただでさえいやらしい表情は、胸の谷間の向こうから見えることにより青年の興奮を殊更そそり立てる。 「折角さぁ、まずは赤ちゃん出来ないえっちで緊張をほぐしてあげてるんだから 数でも手加減してるんだしぃ、リラックスしてぴゅっぴゅしようよ~、ね」 「ううっ、あっ、ぐっ……」 ――確かに、口淫では子供は出来ない。  10数匹いるメスゴブリン達は、青年に群がる4匹以外は遠目に見守り笑っているだけだ。  しかし、青年は例え口淫でも射精をする気はなかった。一度快楽を許容すればたちまち心まで堕落してしまう気がした。それほどにメスゴブリン達のセックスアピール全開なむちむちっぷりは凄まじい魅力だった。 「……もー、そんな無理やり我慢してー。無駄な努力だと思うけどな~」 「……ふふ、でも私は、お兄さんの行動は正しいと思いますよ」 「おふっ」  礼儀正しい優しい声に、次いで快感が胸元を走る。  右を陣取るメスゴブリンが乳首を弄ってきていた。 「だって、我慢は大事ですもんね」  にっこり微笑み、ちっちゃなお指で乳首をくりくり弄りたてる。 「ふっく、おっ……」 「ふふ、そうやって、しっかり我慢しないと 後に続くもっといやらしい搾精を我慢出来よう筈もありませんもの 私はお兄さんのこと、応援しますよ」 「え~、そうかな~。私はそうは思わないけど」 「あっあっ」  今度は左を陣取るメスゴブリンが、不満げな顔で相方を見つめつつ乳首を摘んできた。  指先で器用に乳首を弾きながら、青年のほうへと視線を向ける。 「私は早く種付けえっちしたいし~、無駄だよ無駄無駄~。そりゃ簡単すぎてもつまらないけどさ~、もう飽きてきたし……も~、おに~さん早くぴゅっぴゅしてよ~」 「ふふ、まぁまぁ。時間は無限にあるんです。しっぽり楽しみましょうよ」 「うう~、早くせっくすしたい……」 「ああっ、あっ、あっ――」  話し合うメスゴブリン達に挟まれて、両乳首をくりくりなぶられる。  技巧に富んだ責め手は産まれた快感をそのまま下半身へと流し込み、まるで射精のスイッチであるかのように口淫の快感を底上げしてくる。 「……さ、お兄さん。蕩けるフェラチオ、しっかり我慢して下さい」  囁きに合わせ、ハクの両手が青年の頬を挟んで動かし、視線を誘導する。  メスゴブリンの四つん這いノーハンドフェラチオを、両の瞳にしっかりと映させられる。 「ほら……唾液でぷるっぷるの唇が、カリ首い~っぱい弾いちゃってますね……」  優しい声色の紡ぐ囁きは、しかし他の2人以上に嗜虐的だ。 「重点的にそこばっかり、ほら、ぷぽん、ぷぽんってえっちな音させてますよ…… 人間の女の子くらいちっちゃくて可愛いメスゴブリンが、えっちなお顔でい~っぱいぷぽぷぽ……カリ首均しちゃうくらい、唾液で滑らせぷぽぷぽぷぽ……」 「ああっ、あっ、あっ――」  目の前の光景が、囁きによって一層はっきり輪郭を宿す。  上目遣いを外すことなく、フェラチオゴブリンは小刻みに素早く顔を上下させる。  艶めかしい唇で、カリ首をなぞるように何度も上下する。 精液をよこせといわんばかりに睨みつけ、反応を観察しながら、やがて彼女は一気に喉奥まで肉棒を呑み込んだ。 「おおっ――」  前髪を浮かせるほど勢いよく、顔が股間に密着した。 唇のぷるぷる感がサオを一気になぞり、口内粘膜の扱き心地がその後を追う。 熱く蕩ける口内のちっちゃさ全開密着扱きに、青年は口を結んで耐える。 「ほらほら……ずるずるあがっていきますよー……」 「うあっ、あああっ……」  フェラチオゴブリンは上目遣いのまま、囁きをなぞるように唇を引き上げていく。  たっぷり口内粘膜を絡みつかせつつ、舌をにゅるにゅる動かして肉棒を舐め倒していき、唇は肉棒の輪郭をなぞっていく。  唇はなぞった後に唾液の艶をぬらぬらと残しながら、根元の太さから次第に細く、カリ首の凹凸に合わせて形を変え、鈴口周りの傾斜までしっかり窄むことでフォローし―― 「……はい、えっちな音――ぷぽんっ、と。  小気味良い音を立てて肉棒を離すもすぐ、フェラチオゴブリンはこれみよがしに裏筋を舌でべろべろ舐めたてる。 「うああっそれ、やばっ――」 「駄目です 耐えなきゃ ほらほら、べろべろ 乳首くりくりされながら、ドスケベべろべろえっちぃですねぇ」 「んも~、おに~さんったら、やっぱりもう限界そうじゃん!」  相方の楽しそうに囁きかけるのに対して、左のメスゴブリンは不満げにぷくっと頬を膨らませた。乳首はしっかり弄りつつ更に乗り出し、青年に鼻がつくほど顔を近づけてくる。 「ほら~、どうせ無理なんだから! さっさと諦めてふぇらちおしゃせ~しなよ~」  あったかい吐息が、湿気もたっぷりいやらしく、振りかかる。  右のメスゴブリンも同じく擦りより、至近距離から吐息を浴びせる。 「だめだめ、もぉっと我慢しないと……皆に迷惑がかかってしまいますよ」 「そんなのどうでもいいじゃ~ん、早く諦めて種付けちんぽになってよ~」  甘ったるい吐息責め。  乳首はしっかりくりくり責め。  むちむちボディはエロい部分の肉付きだけはしっかり盛っている癖に、お腹ばかりは未熟なイカ腹で、その滑らかさを擦りつけてくる。  どうしようもなく、射精を意識し尿道が開く。 「ずぢゅぢゅっ べろべろ べろべろべろべろべろべろべろべろっ……」  フェラチオゴブリンは挑発的に裏筋に舌を往復させ続ける。  だからこそ、尿道の膨らみにすぐ気がついたのだろう。 「――っぶぢゅるるるるっ」 「あああああっ――」  早く射精しろや、といわんばかりに睨みながら、一気に肉棒を咥え込んだ。 「ほら、ピストンピストン 精液寄越せってぶぽぶぽぶぽ たまたまの中で精子がいっぱい煮えたぎっちゃいますね~」 「ど~せちっちゃいむちむちメスゴブに興奮しちゃう変態さんなんだからさ~、余計な抵抗しないでよね~」 「射精はだ~め」 「射精してよ~」 「ああっ、あっ、あっ――」  快楽に蕩けた脳味噌がぐちゃぐちゃに掻き回されていく。対照的だが等しく精液を搾り取ろうとしてくる囁きに、フェラチオ音が絡んで訳が分からない。青年はほんの僅か残った理性で射精を抑えようと力むが、肉棒はその分だけ硬く張り詰めて、おくちの滑る感触を一層鮮明に味わわされる。  まるで青年の肉棒に合わせて特注したかのように、おくちはジャストフィットし、吸い付き滑る。  気付けば青年は、無意識の内に助けを求めてハクを見上げていた。 「……まさかおに~さんさ~、射精したら人間達にとんでもない迷惑かけるの、忘れちゃったりしてないよね?」  ハクは青年を見下ろしていた。  思いっきり、嗜虐的に笑っていた。 「まさかね~、そんな訳ないよね ほら、頑張れ頑張れ いっぱい耐えて」 「ぐうっ――」 「あれ~? 変だねぇ、すっごく射精しそうだね~」  わざとらしく首を傾げると、冷酷な表情が作られる。 「……え、嘘だよね? 全部おに~さんの責任なんだよ? 耳にタコが出来るほど言われたでしょ? ゴブリンは駆除しろって。なのに自分勝手な偽善でメスゴブリン助けて、挙句の果てに繁殖までさせちゃうの?」 「そっ、それはっ――あっ、ぐっ」  君達が襲ってくるせいだろう、と、言おうとして唇を結ぶ。フェラチオゴブリンのおっきな頭が一層熱を帯びて上下している。少し口を開くだけでも気が抜け射精してしまいそうなのだ。 「もしかして~、君達のせいだぞ~って思ってる? ゴブリンを見つけたら殺しちゃう人間さんよりず~っと優しいと思うけどな~」  冗談でしょ、と、ハクは笑う。 「私達は、殺すんじゃないんだよ? ただ誘惑するだけ そりゃね? 射精したらとっても迷惑かけちゃうよ? ゴブリンだって増えたら人間殺すし、色々奪うし超大変。おに~さん1人の命じゃ償えないくらいの大損害」  青年は歯を食い縛って耐えながら、再認識していた。  嗚呼、この子は一体どこまで意地が悪いんだろう、と。 「でもね……おに~さんが我慢さえすれば、全部丸く収まるの すっごく優しいでしょ? 平和的解決って奴だよね」  結局ハクは、全てを青年のせいにしたいのだ。  敢えて罪悪感を刺激することで、反応をより楽しみたいだけなのだ。 「ほら……だからぁ、ぎゅぎゅっと濃縮オナホゴブリンの超絶下品なふぇらちお責めくらい、耐えられるよね」  だからハクは、わざと良心に響く行為をする。  彼女だけじゃない、それに乗る他のメスゴブリン達も同じだ。 「そうですよ~、ほらほら耐えて おくちせっくす我慢して」 「も~、早く負けてよ~、ちっちゃい子のおくち気持ち良すぎるくせに~」  空々しいハクの台詞と同様に、囁くことで口淫を意識させる。  もう、世界でフェラチオゴブリンしか見えないほどの淫靡。  四つん這いになって股座を支配するメスゴブリンは、青年を妖艶に睨み上げ、ちっちゃいおくちを総動員して肉棒を搾ってくる。  ただピストンするばかりではない。  唇は肉棒の形をなぞりあげ、不釣合いに大きい怒張を露にする。  既に限界まで膨れて暴れる肉棒を前に、今度は亀頭をこれ見よがしに舌で舐る。  左右にべろべろ、亀頭の艶に舌が滑る快感もさることながら、特に挑発的な光景がえぐい。一切青年から目を離さず、亀頭責めを見せ付けるメスゴブリンのドスケベ可愛いその姿は、射精直前の肉棒にはあまりに刺激的だ。  挙句フェラチオゴブリンは、散々見せ付けてから、再び一気に肉棒を呑み込んだ。  ちっちゃいおくちだからこその、強烈な挿入感。青年は首筋を逸らせて必死に快感に耐える。 「……はぁい、じゃあ今からぁ、おに~さんの乳首さんにメスゴブリン達がちゅ~しちゃいま~す――射精の欲求が押し寄せる。  どれだけ理性を総動員しても、肉棒が膨らんで抑えられない。 「い~っぱい乳首さんちゅっちゅ~ぺろぺろされちゃうけど耐えてね~ それじゃあは~い、カウントダウン開始~」 「あっ……あっあっ……」  青年の身体をむちむちボディが舐め、そして乳首に吐息が迫る。 「おに~さんは我慢出来るかな~? ぷぷっ」  青年を見下ろすハクの表情は物語っている。  どうせもう我慢なんて出来ないんだから、射精に乳首舐め、合わせてあげるね と。 「はい、じゅーう、きゅーう、はーち」  2つの口が、いまかいまかと待ち構える。  フェラチオゴブリンの頭が、一層激しく上下に振られる。 「なーなーろーく、ごーお……あっれー?」  ハクの台詞に、わざとらしい軽蔑が混じった。 「もしかしてー、もう射精ちゃう? うっわー……よーん、さーん」  あらゆる要素が、青年により屈辱的な射精をさせる方向に向いている。  それでも、青年は抗えない。  心が折れ始めている中での射精など、絶対したくはないというのに。 「にーい……いーち……」  ハクのやりたいことは分かっている。  それでもどうしようもなく、青年は人生で最高最低な絶頂感に見舞われ―― 「……ぜーろ。さいってー、しね」
――罵倒と共に喉奥まで肉棒を咥えこまれたその快感に、射精した。 「ああっ あっ あっ」  フェラチオゴブリンが、勃起を呑み込み啜ってくる。逃げられない。一滴残らず貪欲に、青年を凝視し喉を鳴らす。  肉棒の脈動が止まらない。  乳首をねっとり舐め啜られて、尿道を異常に濃い精液が通り抜けていく。快感は青年の頭を真っ白に焼き爛らせていく。 「はぁい、びゅくびゅく~。びゅっ、びゅっ、びゅるる~。うわひっどい、これぴゅっぴゅとかじゃなくてさ~、かんっぺきに種付け射精じゃん。孕ませる気満々のやつじゃん。腰浮かせておちんちん喉奥にめっちゃ押し付けてるしぃ、ちっちゃぁいメスゴブボディ押し付けられてぇ、ぷにぷにお腹の奥にある子宮と卵子意識してるよね? 種付け意識してるよね」  射精を冷酷に見下ろすハクの台詞は、背徳をそそる。 「害獣の繁殖助けちゃうよ~ってあれだけ言ったのにぃ。そもそも異種族感での生殖とか御法度だし。しかも相手は、人間の女の子に良く似たちっちゃぁい魔物なんだよ?」  ハクの、青年を見下ろして微笑み、 「……人間としてぇ、最低の詰め合わせみたいな射精だね」  囁く罵倒に、青年は殊更濃厚な精液を喉奥へと注ぎこむしか出来なかった。 ――最低の射精は続いていく。  射精の間中、ハクはひたすら青年を罵倒した。最低、変態、その他凡そ思いつく貶し文句によって、射精する青年を非難した。  その間中、青年はメスゴブリンに群がられながら、敗北感に涙さえ漏らして射精した。

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