第二話 二人の秘密 




 これはユナ君と私が、結ばれた時の話。
 結ばれるというのは、えっと、色んな意味で…… 具体的には、おちんぽをお尻に……
 こほん!
 ともかくある日のお昼休み。その前日風邪で休んだ私が、同じクラスのユナ君の隣で、ノートを見せてもらっていると。

「マイカさんとユナって付き合ってるのか?」
「え?」
「え?」

 ユナ君の友達に、突然そんな事を言われて、二人して驚いた。
 私の顔は真っ赤になる。

「あ、私も気になってた。マイカ、ユナ君の話すっごいしてるよね」

 私の友達も会話に参加してきた。どんどん、人数が増えてくる。

「い、いきなり何なの!? 葉月君と私、そんな関係じゃないわよ」
「でも、今も仲良くしてたし」
「これは、午後からの授業の復習、手伝ってもらってただけ! ……は、葉月君に失礼でしょ? 私なんかじゃ釣り合わない」
「いや多分、この学園で、マイカさんに釣り合うのユナくらいだと思う」
「葉月君に釣り合うのもマイカだけよ、それぞれのファンには申し訳ないけど」

 この学園で私達それぞれが、そういう目で見られているのは知っている。
 だけど、私達二人が付き合ってるとか、そんな事言われたのは初めてだった。

「え、え〜と〜……」

 ドキドキしながら、隣の葉月君を見る。
 バレバレかもしれないけど、私は、葉月ユナ君の事が大好き。
 学園の王子様みたいな彼、私にも凄く優しくしてくれる。私が財閥のお嬢様でも、他の女の子と同じように扱ってくれる。出来るなら本当に付き合いたい。
 ……でも私には、彼と付き合えない理由があるわ。他に許嫁がいるとかそんな理由ではなく……。

「あ……あの僕は……」

 顔を赤くしている葉月君。

「桔梗院さんは素敵な女性だと思ってる、だけど、付き合ってるとかそんなんじゃ」
「いいじゃん、折角だから付き合っちゃえよ」
「ご、ごめん、僕」

 そこで葉月君は顔を伏せた。

「女の子と付き合えない理由があるから……」
「え……」

 そんな理由があるなんて知って、私はビックリした。

「そ、そうか」
「い、家の事情? ……ご、ごめん、なんでもないよ、言わなくていいから」

 ユナ君の言葉に、クラスメイトもそれ以上突っ込まなかった。
 ……付き合えない理由。
 それがなんなのか、最後まで葉月君は誰にも言わなかったけど、
 私も同じだ。
 私も葉月君と付き合えない理由がある。
 それは……。









「お゛お゛お゛ んほおおおおおおお

 ちんぽマラ扱き〜〜〜 誰も来ない旧校舎の狭くて暗い女子便所個室で、お一人センズリショー開演中
 あ、でも声は出しちゃだめぇ…… 誰も来ないとは言っても、誰かに見られちゃう可能性はある スニーキングチンポミッション
 ごめんなさい私ちんぽ女なんですぅ 今日も葉月君の横顔思い出してスケベオナニーしてるエロチンポメスなんです〜〜〜
 
「葉月君 葉月く〜ん……

 妄想の中で、葉月君の細い指が、私のキンタマを情熱的に掴む ひゃあん 私のプリタマ、そんなに甘やかされたらこってり濃厚ミルク過剰に生産しちゃうわ ぴゅるぴゅるカウパー汁漏れちゃう
 ああ きっと葉月君にスケベバレしちゃうの…… こんなにちんぽ膨らませていけない子だね って囁かれて、そして、

「だ、ダメ、スケベマンコ見せちゃだめ めぇだよ、めっ 男の子がそんなピンクアナル見せつけちゃいけません

 妄想の中では目の前の洋式便器に座って、私の為に! アナル大開放!
 い、いれちゃう 挿れる挿れる挿れる挿れる! ……あ
 
「んんんんんんあああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 びゅうううううううううう どびゅ
 びゅる ぶびゅうう

 で、出ちゃったぁ…… 妄想の葉月君マンコを貫通して〜…… 便器にたっぷりザー汁捨てぇ…… 腰の感覚が抜けながら、尿道擦りながら精液通り抜けていくの好き〜……
 ……ふう。
 
「……う〜」
 凄い気持ちよかったけど、射精した後の賢者タイムでは、いつも涙ぐんでしまう。
 葉月君の恋人になりたい。でも、私本当はお嬢様でもなんでもない。今も葉月君をレイプする事考えてセンズリぶっこく、妄想犯罪メスチンポ女だから……。
 自分のおっぱいを制服の上からまさぐる。葉月君と付き合うなら、この女の子の部分だけがあればいい。
 でも、おちんぽを捨てるなんて絶対出来ない……。

「……寂しいわ」

 虚しい気分で私は、トイレの排水レバーをひっぱって、自分の精液を処理する。葉月君に種付けしたかったザーメンが、渦を巻いて流れていって……。

「……あれ」

 流  れ  な  い  。
 いつもより興奮したせいか、粘度と量が多いザーメンが流れなくて、私は泣きそうな顔になりながら、必死でレバーを何度も動かした。









「はぁ〜〜〜……なんとかなって良かった……」

 なんとかザーメンを流し終えた私は、鞄を持って本校舎に戻ってきた。
 ……本当は、もう何の用事も無いし、家に電話して迎えの車を呼んで、帰っていいんだけど……。

「……葉月君の顔見てから帰ろうかしら」

 ちょっと顔を赤くして、私は、生徒会室まで足を運ぶ。会う理由は……、今日ノートを貸してもらった事でいいか。さっき金玉汁は抜いたから、不意ボッキはしないと思うし。

「失礼します」
 ドアを叩いた後、そう言って、扉を開ける。

「アレ???」

 葉月君が居ない。扉の鍵は開いてたし、トイレにでも行ってるのかしら。
 どうしよう? ……少しだけソファに座って、待たせてもらおうかしら。……ん?

「あれって、漫画?」

 生徒会長の机の上に、なんかやたら薄い本が置かれていた。同人誌って奴だと思うけど……。
 私は、なんとなく、その同人誌が何かを確認した。
 私は絶句した。

 〈逆アナル転生 勇者になったはずの俺が異世界でふたなり姫様の女装肉便器になるなんて

「え……え……」

 私は思わずタイトルを二度見した。有名ソシャゲの主人公が、作中のヒロインに、おチンポぶちこまれてる表紙絵があった。
 なんでお嬢様の私がこのソシャゲを知ってるかというと、主人公が葉月君に似ていて、ヒロインが私に似ているからだった。
 ……で、な、なんでそんな同人誌が、学校の、しかも生徒会室に?

「……ゴクリ」

 私は生唾を飲みながら、同人誌の中身を開いた。

 〈だ、駄目だよ…… 俺男なのに女の子になっちゃう……
 〈女の子になって構いませんわ 私の嫁にしてさしあげますから

「う、うひゃあ……

 そこにはソシャゲで、舞踏会に潜入する為に主人公がした、女装姿の主人公を、原作にはない、ふたなりおちんぽでハメまくるヒロインが居た。
 見た目は似ていても、口調は私達とはちょっと違う
 でも、私に似てるヒロインが、えぐいちんぽで、葉月君に似た主人公のお尻まんこを掘りまくってる

「え、えっち過ぎる…… このマンガ…… さっき射精したばかりなのにちんぽ勃起してきちゃう……

 便器を詰まらせるほどザーメンを出したおちんぽが、スカートを盛り上げるくらい勃起しちゃってる
 もうここでオナニーしちゃおうか、そう思った時。

 タタタタタタタタタッ!
「ひっ!」

 生徒会長室の外から、駆け足が聞こえた! やばい、どこかに隠れなきゃ!
 私は慌てて、生徒会長室にあった、衝立の奥に身を隠した。
 すぐにドアが開く音がした。

「……良かった、誰も居ない」

 衝立から、バレないように葉月君をチェックする。
 落ち着いた葉月君は、後ろ手で、会長室の扉を閉める。……そして、窓にもカーテンをかけてから、机の上の同人誌に向き直った
 葉月君の位置は、私が隠れてる衝立より前だ。私に後ろ姿をみせている。

(……まさか)

 いやいや、あれが葉月君の私物なんて有り得ない。きっと誰かのを没収したか、廊下とかで拾った物を処理に困って持ってきただけだ。そうに決まってる。……そう自分に言い聞かせていた私だったが。

「……駄目、我慢出来ない」

(え……ええ……!?)

 葉月君が、制服のストレッチパンツを脱ぎだした! 男の子なのに、全く毛が生えてない下半身を、私は真っ赤な顔でガン見しちゃう。妄想していた男の子のお尻が、同じ部屋の同じ空間にある。それだけで、勃起がおさまらない。

(ま、まさか、オナニーしちゃうの!? 葉月君が!? 生徒会長なのに!? しかもそんな本をおかずに!?)

 混乱する私だったが、私の予想以上の事を、葉月君はし始めた。
 ……ここからじゃ見えないけど、何かゴソゴソしてる。そうしてから、
 葉月君は、その手を前じゃなくて、後ろに回した。

 クチュ

「……え」

 思わず声が漏れた。だけど、葉月君は私に気付かずに、弄り続けている。
 な、何をって……。

(う……嘘……嘘……まさか……)

 葉月君は、自分のお尻を弄っていた。

(〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ

 め、目の前で起きている事が理解出来ない 葉月君が、逆アナル同人誌で、お尻オナニーしてる

「ん……んぅ……んぅ〜〜〜〜
(は、はわ、はわわわわわ
 
 やだ…… 男の子の生アナニーなんて初めて見る 成績優秀スポーツ万能な生徒会長が、学校で逆アナル同人誌でアナニーしてる
 大好きな人のこんな姿を見せられて、勃起を我慢なんて出来るはずがない……
 でも、オナニーはしちゃ駄目…… そんな事したらバレちゃうわ…… 大好きな葉月君に、学校でチンポを勃起させてる変態だってバレちゃう ……あれ? でも葉月君も、学校でアナニーする変態よね?

(だ、だったら、バレてもいいんじゃ……)

 馬鹿な考えで、思わず衝立から、身を乗り出そうとした時だった。

「……す……好きぃ
「……え?」
「桔梗院さん……大好きぃ……

 突然、私の名前が出てきた。
 え、嘘。まさか……。

「桔梗院さんのおちんぽ……いれてぇ……!

 わ、私のおちんぽ想像して、アナニーしてる!?

(嘘、嘘、そんな……

 ブルンッ
 
 ……気がついたら私はちんぽを取りだして、

(そんなぁ〜〜〜〜

 せんずり開始しちゃう くちゅくちゅアナニーサウンドを聞きながら、おちんぽコキコキしちゃう

「はぁ、はぁ、はぁ
(ひゃあ、ひゃあ、ひゃあああ

 おちんちんシコシコする手が止まらないの 大好きな男の子が私のちんぽを想像して、お尻アナニーしてるんだもん こんなの我慢出来ない、すぐ出ちゃう
 「イ……イキそうだよ……種付けして、赤ちゃん孕ませてぇ……」
(ひいいいい! そんな、えっちな言葉ダメよ!

 そんな下品な言葉聞いたら、私ぃ
 あ、

「イく……! あ、あああああっ!
「ひゃああああああああ!

 どびゅるるるるるううううう!
 ぼびゅうううう!

 しゃ、射精ぇぇぇ 射精開始 葉月君のリアルアナルでドスケベオナニー射精ぃぃぃ
 私のちんぽ暴れちゃうの 好き好き大好きって、葉月君の肛門を求めるように上下左右にぶんぶん動いて、ちんぽ汁撒き散らして
 ……そしたら、

 ガタンッ!

「……え?」
「……あ」

 ……私は勃起チンポで、衝立を倒してしまった。
 振り返った葉月君は、私の姿を見る。
 スカートからでかすぎる勃起チンポを晒して、射精したザーメンで水だまりを作った、私の姿を見た。
 少しの沈黙の後に、

『……わあああああぁぁぁぁぁぁっ!』

 二人の絶叫が、生徒会長室に木霊した。







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